人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
「終わった……男の子じゃなくて女の子……」
私は自分の姿が女性……正確には女の子(子供)になってしまい、ベッドの上でただ唸っていた。
すると、その声が聞こえたのか分からないが、だんだんと足音が聞こえて来るのを感じて、私はすぐに扉から死角になるようにベッドに隠れた。
「さっき、叫び声のような声が聞こえたんだが……そこか」
「ッ!?…………」
「大丈夫だ。俺は何もしていない……だからゆっくりこちらに顔を出してくれないか?」
「…………」
そこに現れたのはなんと、1ヶ月前だが私を日本動物愛護協会に預けようとした司令って人が私の前に現れた。
しかも、私はなるべく扉から死角に隠れたつもりだったのにこんなに早く見つかるとは……この人は何者なんだろうか?
しかし、もしかしたらこれはチャンスかもしれない……何故なら、もう起きてから色々と我慢してたので助かった。
「……ねぇ、おじさん」
「怖くはないぞ。それよりどう──」
「……と、トイ……レ」
「…………翼ァッ!」
♬
しばらくして、私は何とかトイレに間に合って、現在は食堂の広場の方でりんごジュースを頂いていた。
正直、トイレでのやり方は最初は私は男だったからかなり焦ったけど、何とか翼さんに色々教えてもらってギリギリセーフだった。
……しかし、久しぶりに飲んだりんごジュース……うめぇ……うめぇよ。
「1ヶ月ぶりのりんごジュース……おいしい……おいしいよ」
「翼、助かった。まさかいきなりトイレと言われるとは思わなくてな……」
「いえ、大丈夫です。ですが、この子供の詳細は分からなかったのですか叔父様」
「あぁ、緒川にも協力して貰って色々探してはみたものの……何一つ手掛かりは無くてな」
「そうですか。しかし……マリア」
「……なに」
「わたあめのことならクリスが今探している途中だ。そんなに落ち込んでても仕方ないぞ」
「分かってるわよ……わたあめ」
どうやら、私が人間の女の子に戻っている間に色々と何か変化が起きたようだった。
話を聞いた限り、どうやら狐の私がいなくなったとみんな錯覚しているようで、私はその状況下で様々なことを考えていた。
(……一応人間に戻れたけど、この先どうしよう。多分、こうなったのはあの謎のローブの奴らのせいだから──)
「ねぇ、貴方」
「ッ!?……な、何?」
「そういえば、貴方の名前を聞いてなかったわね。名前は何て言うのかしら?」
「わ、私は……」
私はいきなりマリアさんに名前を聞かれたので、わたあめではなく本当の名前を出そうとしたのだが……自分の名前が思い出せなかった。
まだ、私が狐の時はわたあめと言う狐の名前を持っていたが、人間の時の名前はまだ覚えていた。
しかし、どういう訳か今の女の子になってから名前が思い出せないでいる。
「わ、私……私の名前は……」
「……叔父様、これは」
「あぁ、もしかしたらこの子供は──」
「…………」
「私の名前は──」
すると、マリアさんが私の頭を撫でて優しい声で私を落ち着かせる。
「落ち着いて……私はちゃんと貴方が答えるまで待つから」
「ふぁっ♡……何これ気持ちいい……」
「あら?そんなに頭を撫でられるのが好きなの?……ってこの感じ前にもあったような」
「で、出ちゃう……それ以上撫でられると出ちゃうっ♡」
──ピョコッ
「「ッ!?」」
「頭に……狐の耳にしっぽ?」
「ま、マリアさん……もっと撫でてぇっ♡」
「もしかして……貴方わたあめ?」
次回幼狐、現在お話中ッ!