人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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ちょっと前のお話(´∇`)


狐、現在、散策中ッ!

「これは……既に燃え尽きた後か」

 

「えぇ、少し遅かったわね」

 

 私達はS.O.N.G.の情報機関で錬金術師を発見したと知り、私と翼、クリスの3人でその調査に当たった。

 そして、その情報は錬金術師達を見つけ次第すぐに捕縛し、錬金術師達が何かをする前に鎮圧する予定だったのだが……

 

「先輩、これで錬金術師達は全員捕まえたぜ。後は撤収するだけだ」

 

「あぁ、分かった。だが、その前に──」

 

「えぇ、分かってるわ。司令、ちょっといいかしら?」

 

『どうしたんだ?……まさか錬金術師の鎮圧に失敗したのか?』

 

「いえ、錬金術師の鎮圧は成功しました。しかし、彼らの目的はどうやら私達の足止めだったようです」

 

『足止めだと?……何か手がかりはあったのか』

 

 私は床に踏みつけられていたあるものを見て、的確にその情報を伝える。

 ……随分とんでもないものを隠してたわね。

 

「手がかりは大きな獣の足跡がくっきりと残っていたので、それが目的かと」

 

『……分かった。今回の任務はこれで終了だ。翼とクリスくんと一緒に帰還してくれ』

 

「分かりました」

 

 そして、私は通信端末を切り、後のS.O.N.G.の職員に任せてその場を後にする。

 あの足跡がかなり気になるけれど、まぁいいわ。

 

「マリア、そろそろ行くぞ」

 

「えぇ、分かってるわ」

 

 

 私達はしばらくして、緒川さんが私達を本部に送る為に用意してくれた車に乗り、本部に帰還する。

 ……けれど、なんで翼は当たり前のように助手席に座って緒川さんと話してるのかしら?

 ……いいわね。

 

「緒川さん、次のスケジュールは──」

 

「えぇ、それなら──」

 

「……コーヒーが欲しいわね」

 

「ん?なんだマリア。喉でも乾いたのか?」

 

「えぇ、ちょっとね」(良く考えたらこの子も司令のこと気になっていることを忘れてたわ……はぁ)

 

「なら近くにあるパーキングエリアに寄りましょう。そこなら自動販売機もありますから」

 

 しばらくして、私達を乗せた車はそのままパーキングエリアの方に寄り、車を止めた。

 翼とクリスはそのまま2人でトイレに行き、私はさっきの翼と緒川さんのぎこちない様子を苦いコーヒーで流したい為に自動販売機の方に向かった。

 

「ッ〜……寒いわね」

 

 この時期はもう春なのだが、気温の変化なのかまだ日本では寒い日が続いていた。

 私は早くコーヒーを買って、あったかい車の中に戻るつもりだったのだが、ふと私は偶然ベンチの方に目をやると、ふわふわな何かがそこにはいた。

 

「ふわふわしてるわね?何かしらこれ……」

 

 私はその何かに不思議と目を奪われて近づいてみる。

 すると、そのベンチに座っていた……いや、正確にはくるまって寝ていた白い小狐がそこにはいた。

 どうやら、その小狐は寝ている様子だった……か、可愛い……

 

「……ちょっと触って見ても……ダメね。野生の動物は危ないウイルスを持っている可能性があるから迂闊には触れないわね。……で、でも──」

 

「スゥ……スゥ……」

 

「……写真を撮るくらいならいいわよね」

 

 私はスカートのポケットからスマホを取り出し、カメラアプリに切り替える。

 そして、私が写真を撮った瞬間、カメラの音がハッキリ聞こえて、小狐が起きた。

 どうやら、私はカメラの音の設定をONにしていたことを忘れていた。

 

「……キュー?」

 

「勝手に写真を撮ってごめんなさいね……じゃあね」

 

 そして、私はすぐにそのまま車の方へと歩いて向かう。

 きっと、翼達も既にトイレを終えて車の中に入っている頃だろう。

 

「遅いぞマリア。……もしかして何かあったのか?」

 

「えぇ、ちょっと可愛い子を見つけただけよ。早く車の中に入りましょう」

 

 私はそう言って、後部座席に座る。

 緒川さんは私達が全員車に乗ったのを確認すると、そのまま車を発進させて本部へと向かった。

 

「……なぁ、マリア」

 

「何、クリス?」

 

「コーヒーはちゃんと買えたのか?てか、買ったのかよ?」

 

「……忘れてたわ」

 

 

──車の屋根の上

 

「キュ、キュ〜ッ!キュ〜ッ!」

 

 

 

 




次回狐、現在移動中ッ!
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