人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
私が狐から人間に……いや、今度は女の子になってから3日が過ぎた頃、私はその3日間を保護観察として新しい部屋でしばらくの間過ごしていた。
……まぁ、確かにバレてしまったのは仕方ないと言えば仕方ないのだが、正直退屈で仕方がなかった。
この3日間で、私は色々と何かを失った気がしだが、これも全てあの謎のローブ達のせいだ。
だから私は悪くない(やけくそ)。
「……ひーまー」
──ゴロゴロ
「……うにゃぁ〜……って、私は一体何をッ!」
私が狐から女の子(子供)になってから、何故かだんだんと思考も幼くなってきており、さっきのようなことを私は無意識にやってしまうようになっていた。
そもそも、うにゃぁ〜って何よッ!私は男なんだよッ!そんな猫みたいな可愛い言葉を無意識になんて……ち、違うからッ!
「……よく考えたら、私……まだ狐のしっぽや耳があるんだよね」
──ブンブンブンブン
「しかも、意識したら動かせるし……もふもふだし……もふもふだぁ〜……ってッ!落ち着け私ッ!自分のしっぽダメゼッタイッ!……いや、自分のしっぽだからいいじゃん」
そうして、私は自分のしっぽを触っていると、誰かが私のいる部屋にやって来たのだ。
もちろんその相手は──
「わたあめ、元気にしてた?」
「あ、マリアさん。こんにちは……って言ってもその……」
「気にしなくてもいいわよ。あれから日にちも経ってるし、気にしなくてもいいわよ」
「そう、ですか……」
私とマリアさんはその後少しの沈黙があったが、正直私にとってはかなり気まずい状態が続いていた。
何せ、あれから日にちも3日を過ぎてるし、自分が男だと分かってしまい、何を言われ、何をされるかがとても怖かったのだ。
だが、もちろん私だっていくら男だからと言っても、その罰を受けないのはダメだと感じているので、恐る恐るマリアさんに聞いてみた。
「……あの、マリアさん」
「何?貴方が男だってことは気にしなくてもいいわよ」
「はい、分かりま……ってえぇッ!?」
「ッ!?な、何よわたあめ……びっくりするじゃない」
「い、いやでも私……」
「正直、私考えたのだけど、貴方の男の姿を見た事無いからあまり怒れる気にならないのよねぇ。それに、わたあめだって被害者なんだから……もしかして、そんなに気にしてたの?」
「うっ……はい……」
「……もう、仕方ないわね」
すると、マリアさんは私をギュっと抱きしめて、優しく頭を撫で始めた。
「ま、マリアさん……」
「気にしなくてもいいわ。私は、貴方が男だとしても、女の子だったとしても、狐だったとしても、私は貴方を嫌ったり軽蔑したりはしないわ。1ヶ月以上も一緒に過ごしてるのよ?自然と過ごしていればそれくらい分かるわよ」
「……ママぁ」
「……ちょっと待ちなさい。私はまだママって年齢でもないし、そもそも私は貴方のママじゃないわよッ!」
「……ハッ!また、やってしまった。えっと、マリアさんごめんなさい……体が女の子になってからちょっと幼さに引っ張られて……」
「そ、そう……」
せっかくマリアさんが私にとてもいい話をしていたのに、私はついマリアさんの母性に当てられてしまい、ついママと言ってしまった。
……あの状態で言う私も凄いが、それを受け入れるマリアさんもなかなか──
「ねぇ、わたあめ。貴方、これから住む所はどうするの?」
「……何も分かりません。私、観察対象ですから」
「あぁ、それなら私が取り下げておいたから気にしなくても大丈夫よ」
「……え?」
「それに、わたあめは今後も変わらずに私とこれからしばらく住む予定だから大丈夫よ。心配はいらないわ」
「ちょ、ちょっとま──」
「わたあめ……実は、私貴方の人間の姿はとっても可愛いって思ってるのよ?しかも、これから毎日わたあめのしっぽのふわふわと可愛さを楽しめるのよッ!そんなの最高に決まってるじゃないッ!行くわよわたあめッ!これからは貴方の新生活の始まりよッ!」
「ま、マリアさぁぁぁぁぁんッッッッッ!!!!!」
私はこの日、マリアさんのことについて新たに変なイメージが植えつけられた……それは、この人は放っておいたら一生独身だなっというイメージだった。
次回幼狐、現在デスデス中ッ!