人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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マリア?彼女は過保護だよ(ママだから)


幼狐、現在変身中ッ!

「……マリア」

 

「……嫌よ」

 

「マリア、わたあめを離せ。わたあめはこの先には連れて行けない」

 

「嫌よッ!そしたらわたあめは1人で留守番をすることになるじゃないッ!そんな危ないわッ!」

 

「しかし、本人から聞いた話によると精神年齢は大人で、留守番をするくらいなら問題ないはずだぞ。それに、これから私達はテレビに出ないといけない……もし、わたあめがそこに行けば後々が大変だぞ」

 

「無理よッ!いくら精神年齢が大人でも体は幼いままなのよッ!しかも、体が女の子になってからまだ1週間ちょっとしか過ぎてないのよッ!他の人達に預けようと思ってもみんなは仕事や学校で忙しいし……」

 

「……ならば、無理を承知で叔父様に頼むか?いや、しかし──」

 

「…………」

 

 私が女の子になってから大体1週間半ほど過ぎた頃、私の前で起きていたのは私を留守番させるか、連れて行くかでマリアさんと翼さんが話をしていた。

 そもそも、最近マリアさんとこの女の子の姿になってから一緒に生活をし始めたのだが、マリアさんは私が狐になっていた頃よりも……その、何て言えばいいだろうか?……母性って言った方が正しいかな。

 そのせいか、マリアさんは私に対してとても過保護になってしまったのだ。

 

「いいッ!わたあめを留守番させるなら私が納得する理由を提示して貰おうかしらッ!でないと私は絶対にわたあめを連れて行くわよッ!」

 

「……はぁ、どうしたものか。……しかし、もし連れて行けば緒川さんやスタッフにも迷惑が──」

 

 ……最近……いや、ここ何週間と言えばいいだろうか?私は今まで生活してきた中で、ここまで刺激のある日々を過ごしていることに慣れてしまった私はきっと、おかしいのだろうか?しかし、このままでは翼さんにも迷惑をかけてしまうし、マリアさんの過保護が更に深刻になってしまうかもしれない。

 ……私にもプライドと言うのはあるのだが、今回は仕方ない。

 迷惑をかけているのは私なので、奥の手を使うとしよう。

 

「マリア、そろそろ行かないと時間が……ってわたあめ?」

 

「え、わたあめ?」

 

「……私、留守番出来るもん」

 

「あ、危ないわよわたあめ。私が帰ってくるまで留守番なんて──」

 

「留守番出来るもんッ!マリアさんは私のこと信じれない?……私に、留守番……させてよ」

 

「で、でも……私は……」

 

「留守番しちゃ……ダメ?私、いい子で待ってるよ?」

 

「ッ〜〜〜〜〜…………そ、そんな目で私を見ないで。私は、私はッ!」

 

 

 結局、あの後どうなったかと言うと……私は1人で留守番をすることになった。

 私のプライドを捨てた奥の手、『女の子の涙目で堕とす』作戦は見事成功したので、マリアさんは私を留守番させて翼さんと一緒に仕事に向かったのだ。

 マリアさんは何か言いたそうだったが、翼さんがその前にマリアさんを連れて行ったお陰で、今回は上手くいったと言ってもいいだろう。

 

「ふぅ……とりあえず何とかなったけど、また何かを失った気が……なんかこう、昔の文化祭で女装して女の子の演技をした時のような……凄い反響良かったけど」

 

 そうして、私はソファに座って一息つく。

 最近は本当に1人の時間が少なかったので、私にとってはとても喜ばしいことなのかもしれない。

 私はもちろん人間に……いや、正確には元の成人の男性の体に戻って、元の生活には戻りたい。

 しかし、残念ながらその方法は私が必死に情報を集めたとしても何も得られる情報は無かった。

 

「司令……確か弦十郎さんだったけ?あの人にも私のなった経緯を教えて、謎のローブ達の情報を調べてもらってるけど何も連絡は来ないし……はぁ」

 

 私は女の子になった時に弦十郎さんに頼んで、謎のローブについての情報を調べてもらったけど、まだ返事は来ていなくて、その度に私の不安は膨れ上がるばかりだった。

 

「……よしッ!今は気持ちを入れ替えて、他のことを考えようッ!……だから、まずは──」

 

 私はスクッと立ち上がってソファから降り、体をとにかく頭でイメージしながら体に力が入るように踏ん張る。

 何故、私がそんなことをしているのかと言うと、私はこの前響さんと切歌さんにちょっと……そ、その色々お仕置きをされてしまった時があった。

 その反省を踏まえて、私はある時「もしかしたら狐から女の子になったパターンがあるなら、女の子から狐になるのも出来るかも」……っと思ったのだ。

 私はそれに気がついて、その日からずっと狐になれるように色々試行錯誤して──

 

「ムムムムムッ……ンー、ふんッ!……出来たのは耳としっぽに手と足だけ……まだまだ難しいな」

 

 結果は耳としっぽ、そして新しい手と足を意識的に変化することが可能になった。

 もし、このまま行けば、また狐に戻ることが可能になり、出来ることはかなり増えるだろう。

 

「ふぅ……まだ変身にはかなり時間が掛かるけど、これを覚えたらかなり楽になるから頑張らないと……でも、今のこの姿だと、ちょっと同人誌に載りそうな姿で……って何考えてるの私ッ!集中集中ッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……後に、私はこの変身で様々なことで色々と役立つのだが、まだこの時の私は何も知らない。

 




次回幼狐、現在お着替え中ッ!
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