人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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……普通のコーディネート?( -ω- `)フッ……無理。


幼狐、現場お着替え中ッ!

 私が女の子になってから2週間が過ぎた頃、私はとある場所に連れて行かれ、そのまま椅子に座った状態の中でとあるイベントのようなものが開催されようとしていた。

 ……本当ならば普通はイベントは楽しそうなイメージがあるのだが、今日は違う。

 何故ならば、このイベントはみんなが楽しめて私が楽しめないようなイベントだってことが分かっていたからだ……私だけ楽しめない理由?そんなのこれを見たら分かるだろう。

 

「第1回わたあめお着替え対決デースッ!」

 

──パチパチパチ

 

「……なにこれ」

 

「司会はあたしこと暁切歌と──」

 

「切ちゃんのサポートする月読調です」

 

「ちなみに、審査員はわたあめと……これ、飼い主か同居人ってどっちを言ったらいいデスかね?」

 

「マリアに聞いてみたら?」

 

「分かったデス。マリ──」

 

「わたあめは私の家族よ。いい?」

 

「で、デス……」

 

 今、目の前で起きているイベントは、私の……いや、正確には切歌さんが主催の小さいイベントだ。

 本来ならば、別にこんなことをしなくても普通に買い物して服を買ってくれるだけでいいのだが、マリアさんが私の姿のジャージがあまり良く思われてなくて、こうしたイベント……まぁ、マリアさんの知り合いしかいないのだが、その人達が集まったのだ。

 ……多分、切歌さんが上手いこと言ったのだろうが、これでいいのか。

 

「それじゃあッ!最初は響さん、未来さんペアのコーディネートをお願いするデスッ!」

 

「……私、帰っ──」

 

──ガシッ

 

「わたあめちゃん……駄目だよ逃げるなんて」

 

「それじゃ、響……連れて行こっか♪流石に私もジャージは駄目だと思うし」

 

「えッ!?ちょ、力が強い……って何その簡易式の着替える所みたいなのッ!や、やだッ!にゃあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!」

 

 そして、私は2人に無理矢理着替えさせられた。

 正直、私は元々男だからあまり興味はない方だが、最初にこの服は大丈夫かなと不安が出てきてしまった。

 元々、女装をした時に女性の服を着た経験もあり、すんなりと着替えたのだが、最初にこれは……いくらなんでも私は絶対に着たくなかった。

 もし、私が普通に男だったら完全にガン見するレベルで恥ずかしい格好だ。

 

「さぁッ!最初に響さんと未来さんがわたあめにコーディネートして服は〜……っておよ?あれはセーターデスかね?」

 

「違うよ切ちゃん。あれは──」

 

「ブフッ!?」

 

「朔也ッ!大丈夫かッ!」

 

「だ、大丈夫です司令……ちょっとエロくて何かに目覚めそうになっただけで、へぶっ!?な、何するんだよあおいッ!」

 

「響ちゃんと未来ちゃんがなんであのニットを持ってきたかは知らないけど、男達にとっては目の保……毒ね」

 

 響さんと未来さんが私に着させてきた服はニットとパンツと黒タイツ……それだけだった。

 この3つが揃えば誰だって、この服が何なのか分かるだろう……そう、あれだ。

 ……童貞を殺すニットである。

 

「あれは仕方ないだろッ!普通あんなエロ可愛い格好をしてたら誰だって……」

 

「ッ!?や、やぁッ!み、見ないでぇ……」

 

「「グフッ!!」」

 

「さ、朔也ッ!マリアッ!しっかりするんだッ!」

 

「……未来、これには訳が──」

 

「あれを買ってきたのは響だよ?私はパンツと黒タイツで上のコーデは響がやるって話だったのに……なんであのニットを響は買ってきたのかな?」

 

「え、えっと……だって、わたあめちゃんの恥ずかしがってる顔が見たくて♪」

 

「……切歌さん」

 

「デスッ!?な、なんデスか?」

 

「私、響と今度はも〜っとオハナシ……しないといけなくなったから、終わったら呼んでくれるかな?」

 

「りょ、了解デスッ!」

 

「えッ!?ちょ、み、未来ッ!つ、連れていか──」

 

「響……あの部屋でオハナシしよっか♪」

 

──キィィッ、バタン

 

「「「「「「「「…………」」」」」」」」

 

 

「……き、気を取り直して次に行くデスよッ!次ッ!」

 

「って言っても、今度は私達だけどね」

 

 響さんが未来さんに何処かは知らないが、2人っきりになれる部屋に行った後、再び私のコーディネート対決は再開された。

 あの部屋ではガタガタと音が聞こえるが、聞かなかったことにしよう……うん。

 

「それじゃ、わたあめ行くデスよ〜」

 

「……まだやらないとダメ?」

 

「私は別にやらなくてもいいきはするけど、切ちゃんは……」

 

「わたあめに似合う服は探すのがかなり大変だったんデスよね〜♪」

 

「楽しそうだから」

 

「…………」

 

 そして、私は再び新しい服に着替えようとして、その服の袖に手を通す。

 ……しかし、今度は響さんの服よりかはまだマシだが……その、なんだろうか?ちょっと新鮮味があると言えばあるのだが……露出多くない?

 

「それでは、今度は私達のわたあめのコーディネートはこれ」

 

「巫女服デスッ!」

 

「まぁ、巫女服ならいいけど……なんでお腹や脇が出てるの?ちょっと恥ずかしい……」

 

「なんでそこで顔を赤らめてんだよ……男だろ?」

 

「……なんか、最近ちょっと女の子として恥ずかしく感じる時が多くなって」

 

「いや、それ完全に男の娘の反応へぶっ!?こ、今度はなんだよッ!ってマリアさんッ!?」

 

「……いい藤尭?わたあめは……可愛いの。いいわね?」

 

「あ、ハイ」

 

 ……何故かマリアさんの目がマジに見えたのは気のせ……い、ではなかったな。

 けど、この後もまだまだある気がするんだよなぁー……

 

「あれは……まさか、うたずきんラブラブ巫女服戦闘服じゃねぇか。後輩達はあれをどうやって買ったんだよ。やっぱり秋葉原か?でも、あたし1人で行くのも……」

 

「雪音」

 

「ッ!?な、なんだ先輩かよ。脅かすなって……そろそろあたし達の出番か?」

 

「あぁ、そろそろ準備しなければな」

 

 私のコーディネートはまだまだ終わらなそうだ……。




次回幼狐、現在真面目中ッ!
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