人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
「マリアさんは何処だろう……だんだん日も沈んできたし、早く見つけないと」
私はマリアさんと散歩の途中ではぐれた後、しばらくの間色々な場所を歩きながらマリアさんを探していた。
「今の時間は……5時。早くしないと本当に暗くなっちゃうし、月も出てきちゃってる。それに……何だか体が熱い……」
私はマリアさんを探している中で、時間が経過しているごとに体の内から熱のような何かがだんだんと込み上げてきてちょっとずつだが、歩くのが辛くなっていた。
そして、何よりも気になっていたのは動物達の声が同じように鮮明に聞こえてくるようになってきたのだ。
「ハァ、ハァ……」
「ニャアニャア」(ねぇあの子……何だか辛そうな顔してるわね。アマさん、どうする?)
「ニャアニャア」(どうって言われても……私達はそもそも猫だから助けるのも無理よ)
「ニャア」(そうねぇ……人間の住む世界って大変なのねぇー……)
何やら猫達が私の話題で話をしているようだが、今の私にはその様子にツッコミを入れる気力もあまりなく、今はただひたすらにマリアさんを探していた。
すると──
──ウゥーーッ!!
「え……これって、警報?確かこの警報って……ダメだ。何の警報か忘れちゃった」
私がマリアさんを探していると、外からは突然警報のような音が鳴り始めて、次第にその音は一定の間隔で鳴っていることが分かり、気がつけばさっきの猫達もいなくなっていることに気がついた。
「この警報って何かの災害か何かだよね。なら、早く逃げな、い……と……」
「︎︎────」
「え、あ……の、ノイズ……」
私が警報聞いてそれが何かの災害だとすぐに分かり、今すぐ警報から近いこの場所から離れようとして、後ろを向いた時に人間の形をしていない何かがそこには立っていた。
その姿はとてもカラフルで、まるで小学生が書くような見た目をしていたのだが、私はその姿にすぐに気がついた。
あれは、災害だ……私達人間だけを殺そうとする特異災害『ノイズ』だとすぐに分かった。
そして、その隣にいた人物は……私の探していた謎のローブの男だった。
「ッ!〜〜……」
「……私を見た瞬間に逃げたか。捕まえろノイズ共」
私はノイズや謎のローブの男が反応するよりも早くその場から逃げ出す。
このままでは、私は人間に戻るどころか灰になって死んでしまう可能性があったからだ。
私は逃げたい一心で、無意識の内に自分の体を人間から変身して獣人化の姿で逃げだしたのだが──
「……『止まれ』」
「フギュッ!ああ゛ッ!ああ゛ッ!」
「従属のリングをはめ込んでいて正解だった。念の為に歯から外されないように隠蔽と耐久性にかなり力を入れて作っておいて正解だったよ。……さて、他の仲間はもう少しでシンフォギア装者の足止めが終わると言っていたが、この私自身が失敗したら元も子もないからな……捕まえろ」
「────」
「あ、あがッ!い、嫌だッ!くるなぁッ!」
近づいてくるノイズから、私は一生懸命逃げようと必死に後ろに這いずりながら逃げようとしているのだが、何故か私の歯から激しい電流が流れて動くことさえままならなかった。
幸い、私がその場から止まれば、私の歯にある何かの電流が止まるのだが、それでもノイズ達は私の都合も考えずにどんどん近づいていた。
(い、痛いし……動いたらまた電流が流れて体がボロボロにされるような痛みが来るし、ノイズ達が私を殺そうとして近づいてくるし……私は──)
「────」
(……嫌だ、私はまだ死にたくない。私は……こんな所で終わりたくないッ!)
そして、ノイズ達は私の手の届く範囲に近づいてそのまま私を取り囲もうとしてくる。
……しかし、私はその瞬間その取り囲もうとしていたノイズ達を──
「……狐火」
──ゴォォォォォッッッッッ!!!!!
「ッ!?まさかッ!力に目覚めたのかッ!」
「グルルルルッ…………私、は……生きるッ!」
「まさかこんな時に目覚めるとは……こんな、こんな──」
「はあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!狐火ィッ!!」
「なんて好都合なんだッ!だが、所詮は目覚めたばかり。従属のリングを外さなかったのが貴様の敗因だ……『攻撃を禁ず』」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!……マリ、ア……さ……」
「……気を失ったか。だが、これで全てが上手くいく」
「さぁ、始めよう……神降ろしの儀をッ!」
次回幼狐、現在捕縛中ッ!