人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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これが……こいつらがッ!錬金術師だッ!


■狐、現在成長中ッ!

「ひゃあッ!つ、冷たい……」

 

「ごめんね?これも命令だから……おっと鼻から血が」

 

「なんだよ。もしかして俺達が開発した液体を塗るのが辛かったか?……ってお前の場合はご褒美だったな。お前ロリコンだし」

 

「当たり前だろッ!おま、狐ロリって尊い以外の何物でもないに決まってるッ!お前みたいにな痴漢に言われたくないわッ!」

 

「はぁ?お前何言ってんの?女子高生が電車の中で嫌がる姿が最高なんだよ……ま、俺の妄想だがな。はぁ……お前はまだこういった仕事が出来るからいいんだろうけど、俺はなぁ〜……」

 

「……そう言えばお前また合コン失敗したんだろ?何したんだよ」

 

「ん?そりゃお前女子高生に変身させるなら何がいいかを合コンで語ってたらドン引きされた。俺、悪くないだろ?」

 

「確かにお前悪くないわ。ケモナーの素晴らしさが分からない奴らが悪いな」

 

「いや、そもそも話の内容がおかしいでしょッ!」

 

 錬金術師のボスが何かの計画を、私を含めたみんなの前で宣言すると、ボス以外の錬金術師達は何やら私の周りに様々な物やお供え物をセットして儀式を始めようとしていた。

 計画を進めている錬金術師……正確にはただの変態集団なのだが、話やその様子を見ている限りこの儀式に真剣に取り組んでいることはすぐに分かったのだが、私には1つだけ疑問に思ったことがあった。

 

「……ふぅ、ご馳走様でした(ようやく塗り終えたな)

 

「……ねぇ。今、言葉に含みがなかった?」

 

「ん?あぁ、別にそんなことはありませんよ。ただ、ようやく至福(作業)の時間が終わったと感じましてね。……あぁ、終わってしまった」

 

「……今の言葉に凄い気になるけど、なんで私が選ばれたの」

 

「選ばれたって……あぁ、何故俺達が君を誘拐したかについてかい?」

 

「うん。儀式が始まる前に……聞きたくて」

 

 すると、私の体に謎の液体の塗りたくっていた錬金術師が私を誘拐した理由について説明を始める。

 ……きっと、最初の説明でシリアスは消えたようなものだから、私を誘拐したのも単純な理由だろう。

 

「そもそも、私達の集まりはボスによって結成されたものだったんだ。ボスは決して俺達を否定せずにその推し()を肯定してくれたんだ」

 

「……それと、私が何の関係があるの」

 

「まぁ、聞けって。それで、しばらくすればボスの周りには沢山の同胞が集まって現在の俺達があるんだ。勿論、ボスの命令だから他の錬金術師達とは違って人を襲ったりはしなかったけどな。小学生を灰にするとか絶対にないわー」

 

「……いい話に聞こえるけど、最後で台無し」

 

「だろうな。話は戻るが、実は俺達が君を狙った理由は俺達の悲願の達成も意味してたんだよ。ぶっちゃけ元男だから聞くけど、お前ケモナーだろ」

 

「ッ!?な、なんで知ってるのッ!」

 

「そりゃ、ある程度は誘拐する時に調べるでしょ。そもそも誘拐をしろと命令されたのは俺だし。……けど、これから儀式を行うのは俺反対なんだよなぁ……幼女バンザイだし」

 

「なら、儀式が終わった後にでも考えておこう」

 

「ッ!?ぼ、ボスッ!」

 

 気がつけばその錬金術師の後ろにボスが仁王立ちをしながら静かに佇んでいた。

 

「これ以上は何も話すな……いいな?」

 

「し、失礼しましたッ!……ほ、他の作業に戻りますッ!」

 

 そして、その錬金術師が他の作業に向かうと、残ったのは私とボスの2人っきりになってしまった。

 後、もう少ししたら誘拐された理由について聞けるはずだったのに。

 

「……もうすぐ儀式を始める。俺もお前も始めての試みだ……俺好みになっていることを祈るよ」

 

「……変態」

 

「……フッ、俺達には褒め言葉だよ」

 

 そして、ボスが私の元から離れた後、私の周りに知らない間に書かれていた謎の模様が光だし、やがてそれが私の体に集中していることが分かる。

 

「……第一段階成功。天井をあけろッ!」

 

 光が私の体をどんどん包みこんでいく中、1人の錬金術師の声によって上の天井が開いていく。

 そして、私が少しずつ開いていく天井から月の光が私の体に触れると、私の体にある変化をもたらした。

 

「……ウ、クッ……ア、アガッ……な、なにコれ……」

 

「……しかし、ボス」

 

「なんだ」

 

「今宵は満月で、儀式をするには大丈夫ですが……今の月は欠けています。そんな状態で儀式をすれば──」

 

「問題ない。俺達はあくまで俺達自身の萌え()を創り出すことだ……逆に神の力がない分、かなり好都合だ。……それに」

 

「それに……何ですか?」

 

「……いや、何でもない」

 

 私はその月の光を浴び続けて、だんだんと体が何かに変えられていくように感じられてきた。

 また、それと同時に私の意識もだんだんと変わっていくように感じられた。

 それはまるで──

 

「あ、あがッ!な、やだッ!私のな、かに、入ってこ、な……な、い、でで……」

 

「失礼しますッ!シンフォギア装者が襲ってきましたッ!」

 

「……持ちうる限りの全てで全力で装者を止めろッ!」

 

「ハッ!」

 

「や……だッ!わ、私は……お、俺は……私はあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!」

 

「そうだ。成長するんだ……そして、俺の……俺達の男の夢を叶える礎となるのだッ!」

 

「やだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!」

 

──プツン

 

「あっ」




次回■狐、現在クール中ッ!
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