人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
「ぬんッ!」
「チッ、ハァッ!」
私はわたあめを取り戻す為にわたあめを誘拐した錬金術師と戦っていた。
錬金術師は私のことを知っているのか、アガートラームの攻撃と相性の悪い攻撃ばかり仕掛けてきており、私はなかなかその錬金術師に近づくことが出来なかった。
「どうしたシンフォギア装者よッ!お前の力はそんなものかッ!」
「そう言う貴方も正々堂々戦うなら近づいて戦ったらどうな……のッ!」
「クッ、シンフォギア装者は主に近距離から中距離が多く、遠距離との戦いには苦手意識があるのは前の職場の事前調査である程度分かっていたからな。私は幹部とまではいかなかったが、甘く見ているとどうなっても知らないぞ」
「ッ……貴方、他の錬金術師達とは違うわね」
「当たり前だ。元幹部候補だったからな」
そう言って、その錬金術師は私に対して17の火柱を剣に変化させ、私に飛ばしてきて、必死に私はそれを弾くか躱すかして最小限のダメージで済ませようとしていた。
本当ならば、切歌や調にも加勢して貰いたい所なのだけど──
「ほれほれほれ。早く刺さってくれねぇかなぁ?そしたらもーっと
「な、なんでそんなに刃物の扱いが上手いんデスかッ!捌ききれないデスよぉッ!」
「そりゃ、元々俺達は異端の錬金術師で通ってるから別に錬金術にこだわらなくていいのさ。それより、ちょっと放課後の学校でお弁当を渡すシチュエーションとかやらない?あ、呼び方は先輩でッ!」
「……や、やばいデスッ!完全に変な人デスッ!こんな奴に絶対に負けたくないデェスッ!」
「なぁ、ちょっとだけ。ちょっとだけでいいからこの矢に刺さってみないか?俺が新しく作った幼女限定の哲学兵装なんだが……ダメ?」
「……私のこと幼女だと思ってるの?……私、高校生なんだけど」
「なん…だと…ッ!?高校生でそれだけしか伸びてなく、しかも胸の成長がまだで発育途中……これは、ありだなッ!……い、いや待て。俺はこの矢を使って夢を叶えるのか?……否ッ!やはり、俺は俺自身の手でや──」
「……切り刻んであーげましょう」
「あ、っぶねッ!?やはり、俺には超えなければならない壁があると言うのかッ!クソッ!」
「……変態さんですね」
「グハッ!……ククッ、
どうやら、2人は他の錬金術師達に苦戦していて加勢は難しそうに見えた。
……不味いわね。
「余所見をしている場合か?」
「ッ!しまっ、グハッ!……クッ、まさ、か私の一瞬の隙をつ、いてくるなんて」
「甘いなシンフォギア装者よ。戦場での余所見は死を意味するのだよ。私の部下なら余所見など絶対にせぬぞ」
(今の一撃……かなり悪い所に入っちゃったわね。呼吸が辛いわ)
「……苦しそうだな。もしや、錬金術師が殴ってきたのを見たのは初めてかな?……いや、貴様らシンフォギア装者なら既にその戦いを見ている筈だからな」
「「マリアッ!」」
「大丈夫よッ!今は目の前の敵に集中しなさいッ!」
私はそう言って、何とか2人をあの錬金術師達との戦いに集中させようとして叫んだが、正直私の体はかなり限界を迎えていた。
私はここに来るまでに何度も錬金術師達と戦ったせいで、体にも負担が掛かり、リンカーの残り時間もかなり少なくなっていることは既に分かっていた。
しかし、私は何としてでもわたあめを助けたい気持ちがあったので、その残り少ない時間でこの錬金術師をどう倒すか必死に考えていると、わたあめがいるはずの炎がいきなり激しく燃え始めた。
「……どうやら、俺達の勝ちのようだな」
「わたあめッ!……あの子に何をしたァッ!」
「見ていればすぐに分かる」
すると、わたあめがいた筈の炎から人のシルエットがだんだんと見えるようになってきた。
私は、最初炎の中にわたあめがいるのではないかと思ったのだが、何かが違う……私知っているわたあめは子供で、私の身長の半分しかないのだか、私の見ている炎の中では、私と同じぐらいの身長に見えるのだ。
「遂に……遂に果たしたぞッ!」
「あれが……わたあめ、なの?」
「…………」
そして、炎の中から姿を現したのは神々しい、まるでこの日本の統べる存在のようなオーラを放ち、髪は長く白髪の髪が輝いて見えるような美しさを保ち、その顔と姿は誰もが魅力されるような圧倒的な姿をしていた。
「あれが、神の子の成長した大人の魅力か……よかったなボス」
「あの幼女がこんな美女になるとはなぁ〜……ま、俺的には幼女がよかったけど」
「あれが……わたあめなの?」
「わた、あめ?ねぇ、嘘でしょ……わたあめッ!」
「…………」
私は、何度もわたあめに対して名前を叫ぶが、わたあめは何も反応せず、ただずっと目を閉じたままそこに立っていた。
その時に、さっきまで戦かっていたあの錬金術師が急に涙を流して祈り始める。
「おぉー……あれこそ、私の求めていた完全なる熟女。この、男を惑わせるような色気。更に、自らのしっぽや耳を恥じないようなその姿……これが、俺の求めていた理想郷……」
「わたあめ、返事をしなさいよ……わたあめ……」
わたあめは、私の声には全く反応せず、わたあめはただ立ち尽くしている。
私はさっきまで戦かっていた錬金術師の胸ぐらを掴んで、必死にわたあめを元に戻そうとして、その錬金術師にわたあめを戻すように叫ぶ。
「……ッ、わたあめを戻しなさいッ!あの子を、返してッ!」
「無理だな。我々の神の子は私の……いや、私達の
「なら、あの子はッ!何故私の声に耳を傾けないのよッ!どうしてッ!」
「簡単な話だよ……記憶を全て封印し、ゼロから始まったのだよ。だから……貴様の声は何1つ届かない」
「そん、な……」
その時、私はその場から崩れ落ち、それを近くにいた調が近づいて必死に私を支える。
調は私に対して何か言っているような気がするが……今の私にはその声を聞き取れる自信がなかった。
「マリアッ!しっかりしてッ!マリアッ!」
「私、は……私は……」
「シンフォギア装者……この様子では今から戦ったとしても勝てないだろうな」
「ッ!許さない。マリアをここまで傷つけるなんて、絶対に許さなッ──リンカーのじ、時間…ぎれ……でもまだッ!」
「おっと、動くな」
「ッ!?」
「悪いが、俺と戦っていたことを忘れないで欲しいんだが……だが、今日はボスが喜んでるから許してやるよ」
「これで、2人目を無力化か……あっちはどうなっている」
「あっちって……あぁ、あのストーカー野郎のことか。ストーカー野郎ならまだあの金髪少女と戦って──」
「行かせるかってんだ」
「切り刻むデェスッ!」
私と調が戦いの中で無力化された中、切歌はまだ他の錬金術師とずっと戦っていた。
ただ、切歌の姿はまだ戦える姿ではあったが、少しずつ……また少しずつとジリジリと追い詰められていた。
「クソッ!ギリギリで躱してやがるッ!この哲学兵装の短剣を刺せば勝ったも当然なのにッ!」
「デェスッ!?危ないデスよッ!早く倒れて欲しいデスッ!」
「……あのストーカー野郎が苦戦してるって珍しいな」
「だか、問題はない。あの様子だといずれ──」
「ッ〜……大人しく、この短剣の──」
「ッ!今デスッ!」
──ガキィンッ!
「しまっッ!?俺の作った哲学兵装がッ!」
「この時を待ってたデスッ!イガリマも鎖のやり方によってはこうすることも出来るんデスよッ!」
「クッ……短剣を取りに、ッ!不味いッ!そっちに短剣が飛んで──」
──グサッ
「…………」
「「「「「……え?」」」」」
「なッ!?俺の哲学兵装の短剣が……神の子に、刺さっ……た」
「……もしかしてこれ、ヤバイデスか?」
次回俺/私、現在半妖中ッ!