人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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マリア、必死に頑張る。


俺/私、現在半妖中ッ!

「……う、くぅ、あ……が、ッあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!」

 

「なッ!?クソッ、眩し──」

 

「ッ!調ッ!目を閉じなさいッ!」

 

「もう閉じてるッ!」

 

「うおっ眩しっ!」

 

 切歌が錬金術師の短剣を弾き飛ばした後、その短剣はわたあめの方に飛んで行き、そのままわたあめの胸にグサッと刺さる。

 そして、それがわたあめに刺さった瞬間、わたあめは聞いたことがないような声をあげて、直視出来ないほどに激しく光り出した。

 すると、その激しく光った一瞬の大体1秒か2秒だろうか……そのくらいの時間が経過した瞬間、とてつもないほどの爆発が起きて、その爆風によって私達は吹き飛ばされた。

 

「ッ〜〜、あ、アガートラームッ!」

 

「マリアッ!」

 

「大丈夫よ調ッ!まだ体は持つッ!だけど──」

 

──ピシッ

 

「あまり持たないわ」

 

「……なら、私もッ!」

 

 すると、調は残った丸鋸で私のアガートラームで作ったエネルギーシールドの後ろに重ねて、その爆風を何とか耐える。

 横を見てみると、さっきまで戦っていた錬金術師達が2人ほど飛ばされていく姿が見える。

 

「ぐほぉッ!」

 

「がふぁッ!」

 

「で、デェスッ!」

 

「切ちゃんッ!?」

 

「ダメよ調ッ!今は耐えてッ!」

 

 私は何とか調を抑えながら爆風の風圧に何とか耐える。

 そして、アガートラームのエネルギーシールドとシュルシャガナの丸鋸が限界を迎えそうになった瞬間、突如として見えなかった光と爆風が一瞬にして消えて、私と調はそのまま地面に手を置いた。

 

「ハァ、ハァ……だ、大丈夫かしら調」

 

「う、うん……でも、切ちゃんが……」

 

 私は吹き飛ばされた切歌が無事かどうか確認すると、切歌は何とかイガリマの鎌を地面に思いっきり突き刺していて吹き飛ばされないようにしていたようだ。

 

「デ、デ〜ス……何とかなったデス。でも、もう腕が限界で皮膚が所々さっきの爆風で痛いデス……」

 

「切歌は無事みたいね……でも、油断は出来ないわ。まだ錬金術師達が──」

 

「マリア、2人の錬金術師はあそこ」

 

 私は調が指差した方向に顔を向けると、2人のうち片方は気絶しており、もう1人はボロボロの状態で足がさっきの爆風によってやけどして動けない状態になっていた。

 

「……あの2人はもう戦えなさそうね」

 

「うん。でも、私達もそろそろ限界……」

 

「そうね……ッ!わたあめはッ!」

 

 私はわたあめの事を思い出し、さっきわたあめがいた場所に顔を振り向いた。

 すると、わたあめがいた場所に2人の人影が倒れているのが見えた。

 もしかしたら、あの倒れている1人は私がさっきまで戦っていた錬金術師かもしれないと思い、私は調と一緒にそのわたあめがいる場所にゆっくりと歩を進める。

 

「ッ……調、まだ大丈夫かしら?」

 

「うん、大丈夫だよマリア。だからそんなに早く歩くと……」

 

「分かってるわ。でも、相手は錬金術師……何をされてもおかしくない。だから、早くわたあめを……え、な、何……これ」

 

「……わたあめじゃない。マリア、この2人って──」

 

「ちょっと待ちなさい調。私も今何がなんだかさっぱりで……」

 

 私が、わたあめのいた場所に2人の人影がいることを確認すると、そこには顔立ちが整った白髪のショートカットをした男性と女性が倒れているのが確認出来た。

 しかし、その2人は気を失っているのかそのまま目を閉じたまま眠っており、わたあめの姿が無いことに気がついた。

 

「わたあめが、いない。……そして、倒れている男女……まさか──」

 

「マリア、この2人ってわたあめ……なのかな?」

 

「えぇ。私の予想が正しければね。ただ、どうしてわたあめは2人に分かれているのか……原因は、あの短剣が怪しいわね」

 

「……マリア、これからどうする?」

 

「……とりあえず、この2人の保護と翼達との合流を、ッ!?調ッ!」

 

「え──」

 

 私が翼達との合流を言おうとした瞬間、後ろの2人の錬金術師が倒れていた場所から調に向けて赤い矢が飛んで来た。

 その時、私は咄嗟に調を守ろうとして調に抱きついて肩でその赤い矢を受ける。

 この瞬間、私はさっきの白髪の女性の顔が一瞬だけ映るが、すぐに矢を放った方向に視線を向ける。

 

「マリアッ!」

 

「ッ〜。大丈夫よ調。肩の痛みはあまり無いわ……スゥー……フンッ!ッ〜〜……あんまり刺さってなくて良かったわ。それよりも今は──」

 

「ッ……す、すみませんボス。お、俺にはこれくらいしか……せ、せめてあの子に矢が当たって欲しかっ、た……ガクッ」

 

「最後の抵抗って奴ね。でも、なんであんな……ッ!調ッ!わたあめはッ!」

 

「わたあめ……ッ!?マリアッ!錬金術師があの2人をッ!」

 

 私達はすぐにさっきの2人の姿を確認しようとして振り向くと、私がさっきまで戦っていた錬金術師があの2人のすぐ傍まで来ていることに気がついた。

 錬金術師の左手にはテレポートジェムが用意されており、このままでは2人が連れて行かれそうになっていた。

 

「よくやったッ!ガイッ!せめて、この2人だけはッ!」

 

「クッ、させるかあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!アガートラームゥゥゥゥゥッッッッッ!!!!!」

 

「なッ!?クッ、ならば男だけでもッ!後の回収は頼むぞッ!ロンッ!」

 

 私は最後の力を振り絞って、アガートラームの短剣を伸ばして女性を奪われないように引き寄せたが、男性の方は錬金術師によってそのままテレポートジェムによって消え去ってしまった。

 

「ッ……クソッ!間に合わなかったッ!」

 

「……1人、連れて行かれちゃった」

 

「えぇ……ごめんなさい。私が不甲斐ないばかりに……」

 

「マリアは悪くないよ。でも、私は何も出来なかった……」

 

「お前達ッ!大丈夫かッ!」

 

「司令……えぇ、私達は大丈夫です……ただ──」

 

「……そうか。とにかく、すぐに本部に戻るぞ。錬金術師達は響くん達と俺と緒川で大方片付いたからな……ただ、その半分以上には逃げられたがな」

 

「ま、マリア〜」

 

「切歌、どうかしたの?」

 

「さっきまで、そこにいた錬金術師2人がいないデス……あたし達がまだ見ていない錬金術師と一緒にそのまま消えちゃったデス……」

 

「……そう」

 

 結局、この日……私達は女性のわたあめを助けることが出来たが、男性のわたあめを助けることが出来なかった。

 あの時、何故私は2人を助けられなかったのか後悔しながら私は本部に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……しかし、私はまだ知らない。

 彼女が■■で、私が錬金術師に受けた矢によって■■■てしまうことに……私はまだ──

 

(……何かしらこのドキドキ。ストレス……かもしれないわぬ)

 

 何も知らない……




次回俺、現在覚醒中ッ!
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