人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
「えっと……こう?」
「そうよ。いい感じ……でも、まだ出来るでしょ?」
「だ、ダメ。これ以上は……これ以上は無理なのぉッ!」
「無理でもやりなさい。じゃないと今晩はチャイナ服を着て晩御飯を食べて貰うわよ」
「ダメダメダメッ!これ以上は無理なのッ!出ちゃうッ!もう出ちゃうからッ!あ──」
──ピカッ、ドカーンッ!
「……いいわね。中々の威力よ」
「ハァ、ハァ……ありがとうございますロンさん」
宴会が終わり、その日から4日が過ぎた頃……私はいつも通りロンさんと一緒に自分を強くする為に力を制御するように鍛えている最中だった。
正直、私はロンさんからのお仕置きが嫌で必死にやっていたが、その甲斐あって私は最初の頃と比べてみたらかなり成長したような気は私はしている……多分。
「……さて、そろそろ休憩しましょうか。はい、お水」
「はい、ありがとうございま……って、錬金術師もペットボトルを使うんですね」
「当たり前じゃない。なんなら私達は自動販売機やマ〇クで買ってたりしてるわよ?ほんと……いい時代になったわよね……」
「い、違和感が凄い……でも、ロンさんってなんで私にここまでしてくれるんですか?普通なら、ここまでしてくれる人達なんて──」
「そうでもないわよ。貴方は私をかなり信頼してるようだけど、本当は私の仲間達はいい男達ばかりなのよ♪」
ロンさんはそう言って、ペットボトル2Lの水を一気に飲み干して何事も無かったかのような顔で私を見てくる……まず、ロンさんは人間なのだろうか?分からない。
「んー……そうね。なら、今から確かめて見る?」
「……え?」
♬
「Heyッ!調子はどうよッ!」
「んや。まだ調整が微妙……誰かあの本持ってきてくれん?」
「ほれ。これやろ」
「そうそう……ってこれ、昨日買ったお前のエロ本じゃんッ!」
「あ、悪ぃな」
「……余計怪しいんだけど」
「あれがここでは普通だから気にしないでいいわ。だけど、静かに見てましょうね……多分、貴方は私達がやっていることに嫌いにならないから」
私はしばらくして、とある錬金術師達の仕事場にロンさんと見学しに来ていた。
ロンさんの提案でこの仕事場に来たのはいいんだけど……なんでこんなに近くにいるのにバレないんだろ?
「……今、なんでバレないって思ったでしょ?」
「ッ!?う、うん……どうして?」
「これは、私の哲学兵装……確か、何かの帽子って名前だったけど忘れちゃったわ。これで、儀式の日には私の仲間を救出出来たのよ」
「……せめて名前覚えようよ」
そんなことを話している内に、ここの錬金術師達の仕事に変化が起きた。
私は最初、この錬金術師達は変態じみた研究でもしてるんだろうなっと思っていたが、実際に見てみると内容は随分違った。
「……お?これいいんじゃないか?」
「ん?……え、これ出来たのか?何か……凄い固形だけど」
「食べるか?一般人用に改良したんだが……」
「じゃ、頂くわ。あむ…………んー……これ、チョコか?」
「正解だ。約150年は食べれるチョコだ……まだ試作だけどな。これで貧困が減ればいいんだけどなぁ……」
「仕方ねぇよ。世の中そんなに甘くはないさ……てか、そもそも錬金術にこだわり過ぎなんだよな。あのパヴァリア秘密結社はさ……あそこは真面目な奴が多かったし、非道だった所もあったから嫌だったんだよなぁ」
「分かる分かる。そう考えると……俺達ってボスがいなかったら他の錬金術師にかなり言われてたからな。そりゃもうバッシングの嵐でさ」
「ほんと……ついて行ったのがボスで良かったな。俺達」
「…………」
「分かった?これが私達の仲間がやっている仕事場よ」
私が目にしたのは、錬金術師達が必死に長持ちするチョコの研究をしている姿を見た。
正直、何故チョコを研究しているのかは最初は分からなかったが、錬金術師達の話を聞いて、私は……余計錬金術師達のことがわからなくなってきた。
「私達の活動は基本は貧困や戦争で困った人達の援助を行っているの……だから、ここの男達はみんないい奴なのよ」
「……私には分からない。だって、私は──」
「……時間はまだ沢山あるから悩みなさいコンちゃん。それじゃ、戻りましょうか」
「…………」
次回俺、現在同居中ッ!