人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
あれからどれくらいの時間が過ぎただろうか。3日……いやカレンダーを見ると、正確にはもう1週間が過ぎていた。
マリアさんがその……哲学兵装って物の影響によってあれから色々と大変だった。
なんせ、狐から人間に戻った瞬間にマリアさんは俺を見て甘える仕草が増え、口を開けばただただ愛しているや大好き等のラブラブカップルが言いそうな言葉ばかり言うようになり、最終的にはもうこのまるで新婚みたいな状況に慣れてしまった俺自身が怖かった。いや、普通にマリアさんは美人だからそんなことを言われて嬉しいよ?……ただ──
「……あの、マリアさん?」
「何かしらわたあめ。もしかして味が合わなかったかしら?もし、そうならごめんなさい……」
「いやッ!そんなに落ち込まなくて大丈夫ですよマリアさんッ!それよりも……本当にいいんですか?そんな力に影響されて俺を──」
「気にしないでいいわよ。これは私が選んだことだから……それに、貴方を好きになるようになれば、この呪いも無くなるなら問題ないわ。それに、エルフナインに言われ言葉にちょっと……ね……」
「あれは……うん、無知は怖いですから」
マリアさんが少しだけ落ち込み、俺が微妙な反応した訳は1週間前……エルフナインが言ったもう1つの方法に理由があった。
『……分かりました。では、もう1つの方法を教えます……それは──』
『それは?』
『マリアさんがわたあめさんを好きになる……もしくはそれに近い好意を持つことが出来ればマリアさんの今の状態を何とか出来ると私は考えています』
『わたあめに近しい好意……ってことはマリアがわたあめを好きにならないと』
『一生このままデスかッ!?』
『はい……残念ながら、今マリアさんに対してこのような呪いをかけた錬金術師がいれば戻すことは出来るのですが、今の現状だとその呪いを逆手に取らなければ対抗策がなくて……』
『……なら、私は別に構わないわ』
『マリアッ!?……本当にいいの』
『えぇ、それしか方法が無いなら私はそちらの方法を選ぶわ……大丈夫よ。そもそも私はわたあめのことなんて嫌いと思ったことはないから』
『なら、いいんデスけど……』
『すみません。僕が不甲斐ないばかりに……でも、やっぱりマリアさんは凄いですッ!こんなに早く決断するなんて僕も思ってなくて……とりあえず参考にこれしか用意できませんでした』
『これって……ゼ〇シィよね?なんでエルフナインがゼ〇シィを持ってるのかしら?』
『えっと、マリアさんが何度か読んでる姿を見たので、その参考になるかと思って買ったんですが、僕にはあまりよく分からなくて……これを毎月読んでいるマリアさんは凄いって僕、改めてマリアさんを尊敬しましたッ!』
『グフッッ!?……え、えぇ……あ、ありがとう』
……と、このような出来事があったので今に至る。
今は俺はマリアさんの部屋で同居……いや、正確には同棲(仮)みたいな状況に陥っているのだが、これはマリアさんが元に戻る為に同棲しているのであって決して不純な考えを抱いている訳では無いのだ。
そして、俺とマリアさんが同棲している間は、今も司令が錬金術師達を探していて、もう1人の俺の捜索をしているのだが、果たして──
「ご馳走様でした」
「ふふっ、お粗末♪」
「……さて、そろそろお風呂に──」
「ダメよ。わたあめ……まだやることがあるでしょ?」
「やること?それって何ですか?」
「決まってるでしょ?……その、私と一緒に……ね♡」
「……そう、ですね」
錬金術師達が見つかる前に、俺は耐えられるだろうか……
次回私、現在逃走中ッ!