人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
「……あのさ」
「どうしたのわたあめちゃん?もしかして……あっちの服が気になるのかなッ!」
「どうしてそんなに楽しそうなんだよッ!しかも、更っとワンピースとかスカートとか選んでるけど俺はお・と・こだからなッ!」
「冗談だって。冗談冗談〜♪」
「はぁ……やっぱり未来さんを連れて来るべきだった」
あれから1週間が経過して、俺は今響さんと一緒に自分用の服を買いに来ていた。
……正直、俺の服の少なさでマリアさんが一緒に俺の服を選ぶと言って聞かないので、マリアさんと行く予定だったのだが、当日になると緒川さんからの連絡があり、仕事でマリアさんは買い物に行けなくなってしまったのだ。
ただ、マリアさんは呪いのせいで俺と買い物に行くと言って暴れそうになっていたので、切歌さんと調さんに頼んで連れて行ってもらったのだ……切歌さんはともかく、調さんがなんだかんだで1番優秀な気が──
「次はこれとかどうですかッ!可愛いいから着てみてよッ!」
「レディース……せめてメンズで選んでくれ。てか、なんで響さんは俺について来たの。別に俺に付き合わなくてもいい気がするんだが」
「いいじゃないですか〜。そもそも私、切歌ちゃんと調ちゃんと遊んでいた筈だったのにいきなりわたあめちゃんから電話掛かってきて行ってみたらマリアさんがわたあめちゃんに離れなくて最終的に勝手に解散させられた時の私の気持ち……分かります?」
「……いや、楽しみしていた所を邪魔したのは悪かったと思うよ?けどね……わざわざその買い物に付き合うってちょっと違う気が──」
「そもそもこうして外に出られるのは私を含めた装者が護衛する条件で出られるんですから、別にいいじゃないですか〜♪」
「まぁ、そうだけど……複雑だなぁ」
そうして、俺は買い物……なのだが、さっきからほとんど響さんに女装ばかりさせられて正直もう諦めの境地に至ろうとしていた……そう思っていた時に事件は起きた。
「きゃあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!ノイズよぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!」
「逃げろぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!」
「ッ!?わたあめちゃんッ!私ちょっと行ってくるからこの場から離れてッ!」
「わ、分かったッ!」
遠くからいきなり爆発音が聞こえて、その爆発音がしたあたりから大量の人々がなだれ込むように逃げてきた。
響さんはその爆発音を聞いた瞬間にすぐにその発信源の場所に向かったが、俺は響さんに言われた通りに逃げようとしていた。
だが──
「は、早く逃げないと──」
「邪魔だッ!どけッ!」
──ドンッ
「……うおッ!?」
──ドサッ
「いつつ……周りをちゃんと見てほし──」
俺はガタイのいい男に突き飛ばされてそのまま地面に倒れる。
幸い、肩に当たった程度だったのでそこまで少しムカついただけぐらいだったが、次の瞬間俺の目に映ったのは……沢山の人の集団の靴の裏だった。
「あ」
あぁ……最近は本当に、ついてない。
♬
「うおおおおおぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!ストーカー野郎ッ!パスッ!」
「ちょ、こっちにミラを投げてくんなあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!って軽ッ!しかも……以外と巨乳だぞッ!これが隠れ巨乳って奴かッ!」
「馬鹿野郎ッ!何冷静にミラの胸を触って分析してやがるッ!こっちに大量にノイズが来てんだから片手で処理ぐらいし、って危なッ!?」
「分かってるってのッ!早く向かわなあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!緊急回避ぃッ!」
「……んぅ……あぇ?一体何──」
「矢がなくなったッ!走れぇッ!」
「え、えッ!?ちょ、な、何が起きてるのッ!」
しばらくして、私が目を覚ますとガイとルックは何故か全力でノイズ達から逃げていて、そのノイズ達が沢山私達を追ってくる様子を私は目撃……いや、現在体験している最中だった。
私が眠らされたことまでは覚えているが、知らない間にこの2人は何故ノイズ達に襲われているのかが逆に疑問だった。
……だけど、このノイズ達を出現させて追いかけている目的は多分、ロンさんがやったのだろう……きっと、ロッツも既に──
「ッ!?起きたかッ!ミラッ!悪いが走れるかッ!」
「走れるけど……まさか、ダメッ!2人共死んじゃうッ!」
「俺達がこんな場所でくたばるかよッ!だが、今はお前が最優先なんだッ!よく見て見ろッ!ノイズが減らないってことはロンが段々こっちに向かっている証拠なんだッ!だから行けッ!」
「ヤダッ!私は2人を見捨てられないッ!私は──」
「危ねぇッ!ミラッ!」
すると、ルックが私のことを庇ってそのノイズが左腕に突き刺さる。
私はその光景を見て必死にルックの名前を叫ぼうとしたが、ノイズによる炭素化で灰になる前にルックは再び私をガイに思いっきり投げ飛ばす。
そして、ルックは自分の左腕を──
「ルックッ!」
「俺はいいッ!行けッ!左腕は捨てるッ!フンッ!」
「ルックッ!いや、嫌だッ!ルックぅッ!」
「まだルックは死んでねぇよッ!ミラッ!おいルックッ!死んだら女子高生の姿が見れなくなるのは辛いよなぁッ!」
「ッ〜〜〜……た、たり前だぁッ!まだ行けるッ!片腕だけで戦ってやるよッ!」
2人は何とかその場を必死に乗り越えて逃げているが、今の状態は私でも分かる……これはもう、ダメだと。
「……もう、いいよ。2人共、私を置いていって……そうすれば2人は──」
「「だが断るッ!」」
「ッ!なんでッ!このままだと2人は本当に死んじゃうッ!……逃げてよぉ……」
「……ハッ、そりゃ無理な話だ」
「そもそも俺達はアレだからな」
「ア、レ……?」
「「アレって言ったら勿論……変態紳士だからなッ!」」
そうして、2人はノイズに向かって立ち向かう体勢に入る……多分、普段ならば私はその言葉に対して呆れるか軽蔑するかの2択だったが、今だけ……今だけは本当にかっこいいなんて思ってしまった。
……だがしかし、現状は変わらない。
「ガイッ!ルックッ!」
「行けッ!お前だけでも早くッ!」
「ヤダッ!私はッ!」
「行けって言ってんだ、ろッ!」
「ッ!……誰か……誰か2人を助けてッ!」
「Balwisyall Nescell gungnir tron」
その瞬間、歌が聞こえた。
次回シンフォギア……中。