人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!! 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
「どりゃあああああぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!!」
「あれは、誰?……いや、あの人に見覚えが──」
私達がノイズ達に囲まれてそのままノイズ達によって2人が殺られそうになった時、突如後ろからまるで一撃必殺の槍のような勢いでバトルスーツのようなピチピチのスーツを着た女性が現れて、そのままその拳によってそのノイズ達は一気に吹き飛ばされた。
「大丈夫ですかッ!すぐに逃げてくださ……って、うぇッ!?錬金術師ッ!?……え、えっと……む、無駄な抵抗はやめて大人しくご同行をお願いしますッ!」
「ちょッ!?今は俺達よりノイズを倒せッ!後でいくらでも捕まってやるからッ!」
「そうだぞッ!自慢じゃないが、今の俺達にアルカノイズを操ることは出来ないし、俺の腕を見ろッ!自分で切り落とさなかったらヤバかったんだからなッ!」
「……えっと、確かに助かりたい気持ちがあるってことが分かったんですが……プライドは──」
「「無いッ!」」
「まさかの即答ッ!?」
そんなやり取りをしている間に、ノイズ達は私達の状況など無視して突進してくる。
だが、そんなやり取りをしているにも関わらず、彼女は正拳突きや蹴りでそのノイズ達を一体ずつ、確実に倒していた。
……しかし、私は……彼女のことを何処かで見たことがあったような気が──
「せいッ!次は……ッ!逃げてッ!」
「ッ!?しま──」
その瞬間、私の目に映ったのは一体のノイズが私に向かって突進してくる姿だった。
私は急いで避けようとしてそのノイズを回避しようしたが、運悪く足を捻って体勢を崩した。
私にも今まで特訓して身についた力があるのだが、今更その力を使おうとしても間に合わず、目を閉じて死を待つだけ……の筈だった。
──ガブッ
「ッ……え?」
「へッ、へッ……キュ、キュー」(ハァ、ハァ……い、いやぁ〜危なかった〜)
「い、い……いや、狼?」
「キュ、キュウッ!」(おいコラ、今犬って言おうとしただろ。しかも、狼じゃなくて狐だよッ!)
「いやだって……ね?その、なんかデカいし、狼みたいに見えるし……」
「キュウ……キュ?キュウ」(いやだから狼じゃ……あれ?なんで俺が狐の状態なのに言葉わかるんだよ)
いきなり私は何かに掴まれた……いや、正確には引っ張られたの方が正しいだろう。
まぁ、お陰で私が何とか助かったのでホッとしながら後ろを向くと、私の服を咥えたまま喋る狐の姿がそこにはあった。
咄嗟に反応して話しちゃったけど、普通に考えたらこのデカい狐の言葉が分かる私も相当ヤバいような……。
「おりゃッ!……フゥ〜……ッ!わたあめちゃんッ!ってなんで狐になってるのッ!」
「いや、私は狐にはなってないんだけど……」
「キュウキュウ」(……いや、今の反応は俺やろ。てか、普通にあのまま踏まれてたら流石に俺が死ぬわ)
「踏まれるって……何があったの?」
「キュウ」(響さんがノイズがいる場所に走る、逃げる、なだれ込んできた集団、コケた……OK?)
「え、あ……う、うん。なんか、その……どんまい」
今の会話で何となくだが、少しだけ分かったことがある……今の会話だけでこの狐が響さんと言った辺りで彼女があの立花響さんだってことをようやく思い出した。
だけど、今はそんなことを考えている場合ではない。
早く、2人を安全な所に連れて行かないとノイズ達に襲われ──
「助けに来たデースッ!」
「キュッ!?」(そ、空から切歌さぁんッ!?)
「切歌ちゃんッ!調ちゃんッ!」
「響さん助けに来ました。後は私達があの錬金術師達の相手を──」
「ちょ、ちょっと待って調ちゃんッ!今はその2人は敵じゃないからッ!ねッ!」
「……じーーーーー」
「……やべぇぞロリコン野郎。なんか、シンフォギア装者に会った途端に俺達がやったみたいな雰囲気になってるんだが……っておい、聞いてるのか?」
「……フッ、小さな女の子に睨まれるなんて……最高だな」
「……なんか、平常運転で逆に安心したわ」
……てはいなかった。
逆にあの2人は他のシンフォギア装者に助けられていて、どうやら私達は助かったようだ。
しかし、そんなことを考えると緊張が解けたのか、私は段々と体に疲れが現れ始め、そして──
「あぁ……私達、生き残っ、たん、だ……」
「キュ?キュウ」(ん?おい、大丈夫か……って寝てる。しかも、この顔に喋り方は──)
「おーいッ!わたあめちゃーんッ!」
「……キュウ」(……せめて、ちゃんはやめて欲しいんだが……俺、男だし)
次回保護……中。