人間に戻りたい狐。現在、奮闘中ッ!!   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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狐って……実はペットとして買えるんですよ?……めちゃくちゃ高いですけど……


狐、現在満腹中ッ!

 美味しそうな匂いがした。

 それは、俺が今までに嗅いだことがない様々な匂いが絡み合ったような匂いが俺の近くにある気がした。

 

「……キュ、ウ?」(……いい匂いが、する?)

 

 やがて、俺はゆっくりと目を開けて匂いのする方に視線を向ける。

 まだ、寝起きのせいか周りは少しだけボヤけて見えるが、俺にとってそんなことはどうでもよくなった。

 いくら俺が目を覚ましたと言っても空腹なことには変わりなく、その匂いのする方にフラフラと向かう。

 

「……な、なぁ大丈夫なのか?あいつフラフラしてんぞ。手助けした方が──」

 

「ダメよ。今、私達が何かをしたら警戒して食べなくなるかもしれないんだから」

 

 周りで誰かが喋っている気がしたが、気にしないで美味しそうな匂いの方に向かってフラフラと歩いてその匂いの発生源が何なのかハッキリした。

 俺が見たものは、皿に溜まっている水とクッキーのような形をした何かだったが、これは多分ドックフードかキャットフードのようにも見える。

 

──グゥー……

 

 俺は一瞬人間として食べることを躊躇したが、食べなければお腹は膨れない。

 何故、目の前に動物用の餌があるのかは知らないが……俺にはもうその考える時間はなく、本能のままに腹を満たそうとクッキーのような形をした何かを食べる。

 

「キュ、キュ……」(いただ、きます……)

 

 本来なら食べたくないのだが、これも生きる為、人間に戻る為に俺は口の中にただひたすらに口の中いっぱいに入れて噛み続ける。

 

「…………」(…………)

 

「……食べたわね」

 

「食べたな。……なぁ、マリア」

 

 ……美味い。

 

「何?」

 

 美味すぎる。

 

「触らなくても写真なら……何も言われないよな?」

 

 こ、こんなに美味いなんて……

 

「えぇ、撮るなら問題な──」

 

「キューーーーッ!!」(うまあああああぁぁぁぁぁいいいいいぃぃぃぃぃッッッッッ!!!!!)

 

「「ッ!?」」

 

 俺はあまりの美味さに衝撃を与えられて思いっきり声に出して叫ぶ。

 もし、普通ならばこんなに叫ぶことはしないのだろうが、攫われた日から朝昼晩の三食を何も食べずに過ごしていたので、食べれる喜びと予想外の美味しさでつい叫んでしまった。

 多分、俺の顔はあまりの美味しさに顔の頬が緩んでいるに違いないが、俺はそんなことはお構いなしに食べ続ける。

 

「キュー、キュー♪」(美味い、美味すぎる……)

 

「ッ〜〜……ま、マリア……今の撮れたか?」

 

「えぇ、バッチリよ。……もう、なんなのッ!あの可愛いすぎる笑顔ッ!ずるいじゃないッ!」

 

「た、確かにあれは卑怯だよなッ!……ッ〜〜」

 

 今度は何故か悶えるような感じの声が聞こえる気がしたが、俺は食べることに集中する。

 にしても……まさかこんなにこの食べ物が美味しいとは思わなかった。

 俺が口にしていたのは多分ドックフードかキャットフードのどちらかと考えるのが妥当なのだろうが、こんなにも美味しいと思ってしまうのはやはり、この体のせいなのだろう。

 だが、今は──

 

「キュー♪」(最高だ)

 

 この食事を楽しもう。

 

 

「すまない、叔父様との話が長くなってしまってな。少し遅くな……ってどうしたんだ2人共?様子がおかしいぞ?」

 

「ッ〜〜い、いえなんでもない……わ」

 

「……しばらくはホーム画面にしとこ」

 

「……とにかく、その狐が食べ終えたら司令室に集合だ」

 

「え、えぇ……分かったわ」

 

「そうか」(クリスとマリア……まさか、この部屋で一体何かあったのか?……あの狐が──)

 

「キュ、キュ♪」(ウマ、ウマ♪)

 

(……可愛い)

 

 

 

 

 

 




次回狐、現在お探し中ッ!
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