・・・作品は続きます!
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・・・・・・・私は誰なのだろうか?・・・何か大事な事をやっていた気がする・・・・・・。
私は・・・・・・何者かにお師匠様と呼ばれていたような。
では、それは誰?私は、誰?
《フフフフ、貴様には必要ない事だ。我々ヤプールの道具足る貴様には、な》
・・・・そ・・・れ・が・・・・私、なの・・・か?
《そうだとも、貴様の所有者の我々の意思のままに動くがいい》
・・・・・・・・分・・かっ・・・・た。
《復活の機会など与えるものかよ。人間に転生し人と共に生きようなどと下らぬ理想を抱いたキリエル人の最後の生き残りよ、人間になりながらこともあろうか我々に歯向かいあの魔王と共に我々の邪魔をした愚か者よ。最後まで我々に歯向かったと言う罪は貴様の愛弟子を自らの手で殺してこそ償える物だ・・・ククク、その時は貴様の意識も甦ろうよ?なぁ、志村奈菜よ。ハハハハハハハ!!》
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ピポポポポ・・・・・ゼットンッ!!」
《フフフフ、ハハハハ!楽しいぞ!》
・・・・・・・強い、コイツらは物凄く強い。
特にゼットンと鳴いている少女だ。強力な個性に頼らないで動ける身体神経、相手の行動を正確に捉えられる反射神経、経験と修練に裏打ちされたと直間出来る程の格闘術、相手の動きを正確に分析する状況判断力・・・全てにおいて俺を凌駕している。
そして、
《ハハハハハ!なんと言う力、なんと言う学習能力か!ククク、流石は初代ゼットンにして初代ハイパーゼットンに疑似転生した存在なだけはある。我々の様に性能に頼りきっている者には羨ましい限りだ》
「ほざけ!その身体を操っているのは貴様だろう!つまりは、その戦闘技術は貴様本来の物だ!」
《・・・・ククク、ばれたか。慢心してくれれば、楽に体を回収できると思ったのだがななぁ、残念だ》
・・・・・・その相手も相手だ。
俺に出来ることは何無い。大人しくオールマイトを待つとするか・・・・・何だと?今、俺は何を・・・考えた?
オールマイトを待つ?オールマイトに任せるだと?ふざけるな!そんな事あって良い訳がない!俺はオールマイトを越える、必ず越えると昔、自らに誓ったのだ!そして、力と身の丈にあったNo.1ヒーローになると誓ったのだ!名実ともにトップに立つ、それを成し遂げるのだ!
それを成し遂げる為にアイツに、俺の息子である焦斗に全て託した!
しかし・・・俺も越えたい、その為にも俺はオールマイトに頼らずに、俺がどうにかしなければならないとかん・・・・たが、俺に出来ることなど、
『家族を大事にしろよ、ヒーロー。力だけが正しい事じゃない、俺は娘のお陰でそれを再確認出来た。あんたなら娘を止められるだろうよ、アイツの助けになってやってくれ』
そうだ・・・俺は託されたんだ。
俺に自らの子供を託せると信じてくれた者から託されたんだ。
・・・・自分で出来ることをして、他者に後に託す。簡単な事の様で実際、物凄く勇気のいる事だ。自らが信頼した存在が自らの望んだ通りするとは限らない。
それとは逆方向に行動するかも知れない、そもそもするつもりが無いかも知れない、叶えられないかも知れない。
それでも、俺に何の疑いもなく・・・・まぁあるかも知れないが、俺に託してくれた。それは、無下にしてはならない物だ。
ならば俺に出来ることを、出来るだけやってみるとしよう。
・・・・・・・確か、拐われたは個性特異点と思われるだいたい十歳ぐらいの子供だとあの男に貰った資料に書かれていたな。
丁度俺の息子轟焦凍はそれに当て嵌る・・・あの男、本当に何者だ?まぁ、良いか。
個性特異点について分かりやすく説明するとしたら、俺の息子轟焦凍を例に出したら分かりやすいだろうな。
アイツは父親であるエンデヴァーつまりは俺の炎を操る燃焼の個性、母親・・・俺の妻である冷の氷を操る氷結の個性・・・つまりは俺と妻の二つの個性が混ざり合い生まれたのが轟焦凍と言う最高傑作だ。
アイツの個性は半冷半燃。燃焼と氷結を同時に有するわけだ。
つまり個性特異点とは世代を重ね、個性が合わさりながら更なる進化を迎えた物と言える現象だ。
・・・俺はオールマイトを越えるためにあらゆることした。人に誉められない様な事も色々やった。それは子供への虐待だったらり、自らの考えを押し付けたり。自分に反対した妻を追い詰めた・・・・その結果妻は精神病院に長期入院と言う結果になった。
それを間違ったとは思わないし、否定しない、後悔もしないが・・・今は別のやり方があったのでは無いかと思う様になった、あの警察官らしき男に思いを託された後か。
だからと言って、不快な気持ちにならなずに心地良く思う、今まで感じた事もない様な気分になる。不思議な気分だ・・・悪くない。
さて、気分を切り替えて話を戻そう。
つまり、個性特異点とはハード→身体、ソフト→個性と考えた時、ソフトが大きく(強く)なりハードが対応できない状態で、更には個性は世代を経るにつれてその形・能力・性質すべてが複雑に混ざり合いよりアップグレードされていく事を指す言葉だと思う・・・全ては個人的解釈だが、そう間違っていないだろう。
・・・その解釈だと、俺の息子にもそれが当て嵌るかも知れない。よく見てこなかったが、そう言えば不安定で俺の言い付けを守れなかった事が多かったな。それもある意味、俺の罪とも言える物だろう・・・ならば、俺は罪に少しでも罪に向き合いかつて俺が理想としたヒーローに一歩でも近づくためにも家族に対しての態度を少し改めるか。
例え遅すぎて、家族に受け入れられる事は無いとしても、俺もあの警察官の様な父親になってみたい・・・そして、かつて夢見た当時の俺が考えた最高のヒーローになりたい。何故か無性にそう思う。
「シュンシュンシュン、ピポポポポッ!!」
《ハハ、どうした?さっきから碌に攻撃してこないでは無いではないか?フフフ、さっきまでの威勢はどうした?ククク》
あちらも状況も変化してきたみたいだ。
・・・・・そう言えばあの黒い服を着た少女は黒幕らしき人物に攻撃を仕掛けていない・・・そう言えば、身体を乗っとていると言っていたけれど、どういう意味だ?
詳しく知るためにも、状況を知っているであろう拐われた子供達・・・・そして焦凍にも、な。
・・・さて、何処に居る?拐われた子供達は何処だ?
・・・・・居た。
「焦凍」
「ッ親父!・・・・何で、ここに居る!」
「お前等を助ける為に、ここに来た」
「・・・本当か?お前が・・・拐われた人達を?本当に?お前か?」
「・・・・別に俺を信じなくても良い」
「凄い!No.2ヒーローのエンデヴァーだ!」
「本当だ!」
「本物だ!」
「・・・・でも、オールマイトじゃ無いの」
一人の少女が発した、その一言でシーンと静まり返った。
・・・・・・まぁ、世間には俺の性格は受け入れがたい物だろうからな、オールマイトと比べられるのは仕方ない事だ。だが、ここにプロヒーローは俺しか居ない。
「お嬢さん」
「ッ、なっ何ですか・・・・」
「俺をオールマイトの様に信じられないのは分かる。しかし今オールマイトは居ない。・・・それに、俺もプロヒーローだ。信じられないかも知れない、期待出来ないかも知れないが、頼む、俺を信じて欲しい」
「・・・・・は、はい!分かりました!」
「俺もあんたを信じる!」
「私も!」
「親父、あんた・・・・」
「焦凍、話は後だ。・・・君達にお願いがある。俺に詳しくこの状況を教えてくれないか?」
そして以下の情報が分かった。
・今戦っているのは初代ゼットン(以下ゼットンと呼称する)と言う存在の転生体とヤプールと言う存在(ゼットンは恐らく、あの警官の娘だと思われる)。
・ヤプールはあの少女の身体に首に着いている首輪を依代として寄生している。
・そして、あの少女はヤプールが何かの群体を無理矢理一つの身体と精神にまとめ、何者かの魂をコアとして作った兵器。
・その何者かの精神は断片的だが残っており、何時目覚めるかも知れない。
・それを目覚めさせるのをヤプールが阻止している。
・ヤプールを倒すとその存在は消えてなってしまう。
・何らかの条件を満たせば解放できるが、分からない。
・その存在は誰かは拐われた子供達には分からず、ヤプールがその存在を言っていたが距離があって聞き取れなかった。
・それを聞いてから、ゼットンは攻めることをやめてしまった。
・そしてあの身体は再生能力を持っているが、限界が分からない。
と言う情報が手に入った。
・・・・・分からん、どう行動に移せば良いか分から無い。情報は揃ったが、決定だが無い。
それに、
「ピポポポポポポポッ!?」
・・・・・あちらも切羽詰まっている。
ゼットンは下手にてを出せない状況で、それに対してヤプールは好き勝手出来る。何故ならば、その身体本来の精神を壊しても問題ないからな・・・・・
ならばせめて、その存在の正体を掴まなければ、この戦いの勝利には繋がらない・・・・・
「・・・・・・せめて、その存在の正体を知らなければ、この戦いに勝利と言える状況にはならないな」
「・・・・・・わっ私!し、知ってます!」
「何!!!」
「ピィ!」
「おい、親父!怖がらせてどうする!」
「あ、あぁ。すまなかった・・・コホン、では教えてくれないか。その人物の名前を」
「はっはい!えっと、私の個性は遠くの音を自由に聞き取れる個性で、何を聞くか無意識的に判断できるの・・・い、いえ出来ます!・・・だからあの二人の会話を盗み聞きしたら、聞こえて・・・彼女の名前は志村奈菜さんと言うらしいです!」
「・・・それは、本当、なのか?聞き間違いではなく?」
「はい、間違い無いです!確かに言ってました!」
・・・・・・・・なんと言う事だ、本当になんと言う。その、名前は・・・オールマイトから・・・聞いた事が、ある・・・師匠の、
『その写真は何だ?お前の想い人の写真か?まぁあんな物を見た後では、無理もない。平和の象徴も人間臭い所があるのだな』
『HAHAHAHAHAHA!そんなんじゃ無いさ。と言うよりも、私何かがおこがましい・・・このお方は私のお師匠さ!』
『・・・師匠?なら、プロポーズするのか?』
『そんな事と無いさ!・・・・彼女は、既婚者で子持ち、そして故人だ』
『・・・申し訳無い。触れてはならない物に触れたようだ』
・・・・・・この時のアイツの顔は、今でも忘れない。物凄く余裕の無い、常に笑顔のたえないアイツの笑顔を無くした顔を見たのはあの時しか無い。
つまりそれ程までに大切な存在、汚してはならぬ存在、例え罵倒した存在が一般人だとしてもアイツは手を上げかけるだろう。そう思わせる様な迫力がある、そんな思いの積もった顔だった。どれ程の苦痛を味わえばあんな顔をする事が出来る?
『ッ・・・HAHAHA!そんなこと無いさ!でも、お師匠は変わった人でね』
『変わった? いきなり、どういう意味だ?』
『気分転換に付き合ってくれ、嫌なら構わない』
『良いだろう。で、どういう意味だ?』
『ありがとう。・・・・え~と、なんと言うか。人間らしく無い雰囲気と言うか、人間らしくわざとしていると言うか・・・変わった不思議な感じの人だったよ』
『・・・随分、可笑しな奴だったのか?』
『まぁ、そんな感じだね。後、本人に聞いてみたことがあるよ!』
『・・・・は?』
『本人曰く、当たりだそうだ!・・・どういう意味?』
『知るか・・・後、そう言うのは聞くの控えるぞ普通』
『・・・・え、そうなの?』
『・・・だから、無自覚煽り魔なんだよ。貴様は』
『え──!』
『はぁー。本当に、貴様は・・・まぁ貴様らしいと言ったら貴様らしいかな、うん』
・・・こんな、感じだったな。
・・・と言う事は志村奈菜は、元は人間では無かった?では、あの資料にも信憑性も・・・ならば、
「なる程な、ならば見えたぞ。勝利への道筋が」
「は?親父、何言って・・・」
「おい、焦凍」
「なんだよ」
「聞くが、あの首輪が押さえになっているとヤプールは言っていたのだろう?」
「・・・そうだが、それがなんだ?」
「なら、勝ち目はある。ゼットンのだが、引き出せる」
「・・・助けると言う事?」
「助けれるの?」
「勿論。だが、コレは賭けだ」
「な、親父!」
「・・・信じなくても良い。ただ、俺を見ていてくれ」
・・・・・ククク、足がすくむ。本能的に行きたく無いと思ってしまう。だが!男にはやらねばならぬ時があるのだ!
さて、行こうか!
俺は個性を使わず、自らの足で向かいそして、
「ピポポポポポッ!シュンシュンシュンッ」
「おい」
「──ッ!エンデヴァー、貴様どう言うつもりです!貴方は拐われた者達を・・・」
「・・・やはり、気付いていたか。なら、話は早い。賭けに出る・・・見方によっては部が悪いが俺にとってはそれで十分弱体化出来る!俺を信じてくれ、頼む」
「・・・その目だと、大丈夫そうですね?なら、弱体化は宜しくお願いしますよ、エンデヴァーさん?」
「ふ、任せろ」
・・・俺の考えが正しければ。あいつは、志村奈菜の正体は。
❰個性は異次元人と太古の地球に侵入していた精神生命体の仕業か!❱
❰精神生命体、正体判明!炎魔人キリエル人!❱
❰キリエル人は女性!彼女は何をしにこの星へ来たか?❱
・・・・この資料に信憑性がある。例え意味の無い事だとしても、やる価値がある。
それこそが、俺が理想とするヒーローだ!
《お前は何だ?何の真似だ?貴様ごときが我々の敵になろうと言うのか?》
「・・・そうだろうな。お前には俺は雑魚にしか見えないだろう。・・・フフフ、だからこそ、だ」
《・・・?何を言って・・・・》
「慢心した高次元生命体に用は無いんだよ!・・・おい、志村奈菜!お前の正体はキリエル人だろう!」
《──ッ!貴様ぁ!・・・・止めろ、止めろぉ!》
「フフフ、当たっているだろう?ヤプール!」
やはり、志村奈菜の意識は目覚めさせられる事が出来る! ならば、
「おい!志村奈菜、いやかつてキリエル人だったものよ! お前はヤプールと敵対していたのではなかったか!」
「・・・」
チッ!決定打にはならんか。
なら・・・・ッ!右下からのハイキック!避け──それは囮か!右ストレートが!くそ、何とかどちらも避ける!
左に体を持っていきハイキックを避け、右ストレート腕を前に持っていき、掌を当て受け流す、余計な力を使わずに、横へ流すように据えるだけ!
──良し!避けた!
《・・・クソ、よけられたか!虫けら風情が!》
なんとか避けたか。だが、次はどうする? 考えろ、思考を回転させ・・・いや、こう言う時こそ畳み掛ける! それに限る場合もある!
「・・・超常黎明期に個性発祥について信用出来る内容を書いていた、とあるオカルト雑誌があった。そのオカルト雑誌の内容の一部が高校の教科書に載る程だ!そこに貴様の写真が載っていたぞ、志村奈菜!オールマイトに見せて貰った写真の人物と瓜二つと言うより、同一人物と言った方が良いレベルでな!」
「──ッ。オー・・・・ルマイ、ト」
「そうだ!お前の弟子のオールマイトだ!そいつは──」
《わめくのならば、全ての記憶を消し去ってやる!》
何だ? 奴の手が光って・・・・
「その光を見るな!後、そして光を放っている右手にストレートブチ込みなさい!」
訳が分からんが慌てて、目を塞ぐ。そして言われたままに右ストレートを打ち込む!
その時、大規模な爆発が起こった。
《・・・なんて、無茶苦茶な!》
「それはお互い様だろ?そしてエンデヴァーさん。今の光を見ると見た対象の記憶を全て消し去ってしまう怪光線だったです。アイツが教えてくれたんですよ、でも対策はあなたのお陰で容易でした!素直にしたがったくれて、ありがとうございますね!」
・・・・マジかよ。そんなヤバイやっだったのか。
《──ッ。何処まで我々を虚仮にすれば、気が済むのだ初代ゼットン!見たのはこのプロヒーローと貴様を入れて十五人中十一人で、コレは二秒以上見なければ完全な効果は無い!精々今回の出来事を完全に忘れるだけだ!》
「そうでしたっけ?なーんだ、拍子抜けしたわね?そして、左右両方でリキャストタイムは二時間だった筈ですね?」
なら左手には炎の纏った拳だ!
《──おのれ! 人間風情が!》
・・・なる程、腕に炎を纏わせる事が出来たのか。だがな! 防げたぞ!
「・・・これで、光は使え──」
・・・・・何だ、奴の腕の再生途中である事を示すであろう赤い炎が、青くなって、
《フフ!》
ズリュ!
・・・・な、んだ?衝撃が、突然来て・・・なる程俺の顔の左・・・側が抉れたのか・・意識が、無くなってだが、やれる事は・・・
「・・・フフフ、あれは無理、惜しかった、残念とはならないだろう?まだだろうプロヒーロー!」
「ここまで魅せておいて、退場はあり得ない! この宇宙恐竜をここまで魅せさせておいて、ここまで来てアンタはそれで、ここで終わりでねえ、ダメでしょう!そうでしょう、エンデヴァーさん!」
「・・・俺はまだ・・クソ親父、あんたを追い越していない!まだ、あんたを見ていない!だから・・・負けるな、勝てよ・・・頑張れエンデヴァー!」
──いいや!まだだ!まだ、俺は!
「──死んでぇたまるかぁ!」
《な、何だと!何故だと言うのだ!人間風情が、ここまで! 一体何故?何故だ!》
「──志村奈菜!お前は弟子の、オールマイトの成長を見たくはないのか!ここで諦めて良いのか!」
「──!」
「オールマイトは強いぞ!俺が全てを掛けて這い上がっても、決して誉められる様な、手段を選ばない方法を取らなければならない程に、アイツは凄い奴だ!ナチュラルボーンヒーロー、平和の象徴、No.1ヒーロー!アンタの愛弟子はここまで凄い事をやっている、なら!師匠が見届けないでぇどうするのだぁ!」
「──とし、のり・・オール・・マイ・・ト!」
良し、反応したぞ!それに、
「その青い炎はヤプール、貴様の再生能力では無いな!」
《!》
「見ていて分かった!貴様の再生能力は恐らく赤い炎だろうよ。ならばその青い炎が制御できていないのにも、それで説明出来る!」
・・・・・ならば食らえわせても問題ない!
「食らえ、プロミネンスバーン!」
《その程度で・・・いや、まさか!》
・・・そう、貴様が狙いでは無い。俺の狙いは首輪だ!
「コレで、首輪は、外れたな」
《──ッ、貴様ぁ!》
「おっと、コイツも食らえ!」
《──ッ!》
今さら反応しようが、遅い!
プロミネンスバーンを右手に集中・・・熱い!腕が自分の個性で焼ける!
「親父!」
・・・・だからなんだ?焼けるから何だと言うのだ! 俺はオールマイトを越える、必ず越えねばならん。今のままではそれはなせないとしても・・・・俺なりのやり方で、俺なりの方法で奴を越える、越えてやる!
だからこそ、俺は今出来る全力を一点集中で、顔面に打ち込んでやろう!コレをなせば・・・
「これがぁ、今俺に出来る全力だぁ!土壇場、新作必技プロミネンストスラッシュ!」
《ッ!ダメだ!避けら──がああああああああああああああああああ!》
良し、食らわせたぞ!しかし、倒せていない。弱体化が俺の限界だ、
《貴様ぁ、プロヒーロー!よくも、よくもやってくれたなぁ!だが、今ので限界の様だな。ククク・・・最後に、この我々を相手にここまでの苦戦を強いた強者の名を聞こう。貴様の名はなんと言う?》
・・・・・・・コレは驚いた。俺の名前を聞くのか。フフフ・・・悔しい様な、嬉しい様な・・・不思議な気分だ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ゴホ、ゴホ・・俺の名前は、轟炎司で、ヒーロー名はエンデヴァーだ。覚えておけ」
《轟炎司、ヒーロー名エンデヴァーか。覚えておこう、では死ねぃ!》
・・・・・・後悔は無い。しかし、
(父親らしい事は・・・少しはして、みたかったな)
そして、死を受け入れ目を閉じる。
「────ならば、演者には最大限の称賛あってしかるべき!ここで退場とはならんでしょう!」
・・・・・遠くで轟音が鳴り響いているのが聞こえ、痛みは来ず・・・足が地面についてない。恐る恐る目を開けると、
「ゼットン・・・ピポポポポポポポ・・・・」
・・・・宇宙恐竜が俺を抱いて立っていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
フフ、良い物を見させてもらったぜ。本当に、良い物をな。
「────ならば、演者には最大限の称賛あってしかるべき!ここで退場とはならんでしょう!」
テレポートでエンデヴァーの元へ飛び、ヤプールに暗黒火炎を直接打ち込む!
《貴様!》
「次の相手はこの私だ!・・・しかし、ちょっとお待ちになって?」
《ふん、良いだろうてっ、熱い!》
そりゃねぇ、暗黒火炎を至近距離からじゃ熱いでしょうよ、そりゃ。
さってと、
「ゼットン・・・ピポポポポポポポ・・・」
「・・・・これは、一体?」
良し、エンデヴァーが起きた!
「・・・選手交代ですよ、プロヒーローさん?」
そして、コイツを落とす!・・・・ついでに生命エネルギーを送るのも忘れずに。コレで死ぬ事も、失明もしないだろう。
「えーと、親父を助けてくれてありがとう?」
「・・・疑問系なのには目をつぶりましょう。この人に私の生命エネルギーを少し分けました。コレで彼が死ぬ事も、失明もしないでしょう。面倒を見ておやりになってはいかがです?後私の事はゼットンさんとお呼びなさい!」
「あぁ、分かった!ありがとうよ、ゼットンさん!」
はは、原作キャラにお礼を言われるとは悪い気はしないな。
・・・・・・さて、挨拶と行こうか、魔王。
「あんた何者です?・・・まさか、噂に聞く魔王様ですか?」
誰にも聞こえない、相手にしか聞こえない声量でコイツに言った。コイツの顔は正に前世と今世合わせてトップに入るヤバイ奴の顔してる!ワンチャン、コイツ
そんな事を考えていたら、
《正解さ、お嬢さん》
テレパシーが飛んできた・・・終わった!マジで、終わった!本当に、本当に終わった!短い人生だったな。
《この個性は考えは読めないけど、悲観している感じかな?・・・・僕は君に危害を加えないよ。さて、ゼットンさん君の本名は?》
《
《・・・・》
さぁ、どうする
《当たりだよ。やっぱり、君はあのサイトのゼットンか!と言う事は本物のゼットンだったか!・・・因みに僕も
《・・・・・え? え──!あれ、モノホンの
《大丈夫だよ。この個性で繋がっている場合は時間は気にする必要は無いよ。まぁ、高スピードでの会話とでも周りの時間より速く会話をしているとでも思うといい。楽しいだろう?・・・この個性を友人から受け取って良かった。当時無理矢理物々交換をするように言われてさ、まぁ仲良が良い人達だったから問題なかったのだけれどもねぇ少し・・・いや、色々あってね。その個性達がちょっと僕と相性最高だったのもあって混ざっちゃてさ》
《フムフム》
《・・・しかも同時に他二つそうなった個性があって、血反吐をはいてしまって・・・嫌な予感したんだよなぁ当時は。まぁそれで相手に伝えたい事だけを伝えられてかつ、超高速思考的なやつを脳に負担が掛からない様にって言う高性能な個性になって、他二つはそれ以上の強個性になったから良いけど・・・・当時は死を覚悟したね。自分の個性を当時しっかりと理解していればなと思ったね》
・・・・もしかして、コイツ苦労人では?
《貴方今も苦労してます?もしそうなら美味しい珈琲の入れ方か、紅茶の入れ方を教えましょうか?ストレス発散にちょうど良いですよ?》
《ありがとう、ありがとう!気遣ってくれたのは君が始めだ!・・・コホン。じゃあ紅茶の入れ方を教えて貰おうかな。珈琲は間に合っているのでね》
と言う事で、前世でおいしかった紅茶の入れ方(私はどちらも行ける派だ)を教えた。前世では本当に世話になったよ。
《・・・フム。僕は珈琲派だか、君はどちらも行ける派なのか。そう言うのもあるんだね。因みに僕は友に恵まれてね。好きな時に美味しい珈琲を飲めるのだけれど、この際だ紅茶も飲んでみようかな。そう言えば何故君はこのレシピを知っているんだい?ネットかな?》
・・・・・どうしよう。あぁ、そう言えば、
《母が紅茶派なんですよ。ですので、教えて貰ったのです》
珈琲も作れるぞ、まぁ両方独学だかな!因みに母親にコレを教えたら、
『お前は、まさか琴乃羽織か!・・・警察官でありながら、珈琲や紅茶、料理の本を出版した異質な存在!そう言えば、彼女は特撮オタクとしても知られていたな。特にウルトラマンシリーズが大好きで、そう言う本も出していたと記憶しているし、テレビにも出ていたな。うん、そのウルトラマンシリーズへの熱き思いはお前にも当て嵌るし、このレシピを何にも見ずに完璧に出来るのは考案者本人しか居ない!ファンだったぞ!私、貴方の世界に潜伏している時に貴方の本を読んで自分のレシピをアレンジした事がある程だぞ、酒に酔ったいきよいで本を三冊書き上げ出版し本場英国と米国で大ヒットした本の作者の転生者が私の娘だと?なん足る幸運だ!』
『ちょっと待て、なんだそりゃ────!』
・・・・・本がそんなに売れているなんて知らないぞ、本当に。本を出したのは覚えているが、全部親と妹に任せたから知らんし、そんな事言ってた事なんて、
『おい、愚かな妹よ!』
『い、いきなり何よ!』
『こんな出鱈目は止めろ!私の本がこんなに売れている訳無いだろうが!』
『・・・・・・本気で言ってる?』
『うん!』
『・・・・はぁー』
・・・あぁ、あったな。そう言えば、こう言うやり取りあったな。
その後メールでレシピとか纏めておいてとか言われたっけな。今思えばそれ、新作本の出版依頼か。当時は特に考えずに新作レシピを書きまくってたなぁー。特撮(特にウルトラマンシリーズ)や娯楽が第一過ぎてそう言うの全然意識した事無いな、はぁー。
《どうしたのかな?大丈夫かい?・・・・まさか僕が知らないデメリットが!》
《大丈夫です!!心配ご無用!!イイネ?》
《アッハイ!・・・コホン、君怒ると恐ろしいタイプか。こう言うタイプ程本当に怒ると恐ろしくなるんだよなぁー。まぁトラウマらしき事には踏み込まないでっと、今回僕は観客に務めさせて貰うよ。・・・・ただし君には死んで欲しく無いからこちらが危ないと思ったら直ぐに割り込もう、良いね?》
《はい。了解しました》
コレは願ってもない事を言ってくれたな!
《あぁ、そうそう》
ん?
《後でサインくれないかな?初代ゼットンさん、お願いします!》
そう言えば、コイツ筋金入りのウルトラマンオタクか、私と同じくらいの。こう言う場面でサインとか・・分る!私も初代ウルトラマンにあったら・・・。
《貴方はやはり同士です!私も初代ウルトラマン会ったら絶対どんな状況でもサインを求めてしまいます!分かりますよ!》
《分かってくれるかい!さて、そろそろかな?》
《・・・ええ、お相手の本当の準備が整った様子で。気分転換の時間を下さりありがとうございます。サインは後日で良いなら、お書きします》
《あぁ、何時でも良いよ!────さぁ頑張れ、宇宙恐竜!》
さて、行くとしようか。
ハイパーゼットンテレポートであいつの眼前に、
「ピポポポポポポポ・・・・・ゼットン・・・」
《来たか!・・・その姿が、貴様の本気の姿か、ハイパーゼットン!》
「その通り・・・お前には時間が無いだろう?後、その憑依はその身体をボコボコにすれば解ける!」
《フフフ、バレたか。その通り、我々には時間が無い。あのヒーローエンデヴァーのお陰で大きな損害を被ったが、再生能力は無くなっておらん。どうする、宇宙恐竜よ?》
「・・・決まっている」
私の歩幅で目測でだいたい十歩分はあった筈の距離を一歩で詰める、滑る様に移動する『活歩』の歩法。
「お前は・・・その動きは見きった! と言う」
《その動きは見切った!──ッ!グ、ゴファ!・・・フフフ、殴り合いかぁ!だが、貴様の負け試合だぞゼットンよ!》
そうだろうかな?──ガ!、ゲホッ!、けふっ!、ゴホ!、・・・っ!、・・・チッ!一撃一撃が重い!だが!
《ゲホッ、ゴホッ、かはっ、くはっ、・・・・っはぁっ!》
それは、相手も同じ事だぁ!
「我慢比べと参りましょうかぁ!」
《───望むところだぁ!》
───ドゴッ!、ドスッ!、ボスッ!、ドンッ!、ボコッ!、ボゴッ!、ガッ!、ポスッ!、トスッ!、ドグッ!、バコッ!、ゴッ!、ドッ!、グォッ!、ブシッ!
「グホッ、ゲホッ、けふっ、ゴホッ、ゴァッ、ガッ、アガッ、グァッ、グァァァッ、ドブァッ・・・・はぁ!」
《グッ、かはっ……、グゥッゲホッ、ゴホッ、かはっ、くはっ、っはぁっ!、ぐぉっ!、ぬぁっ!、う"っ!、くそ、再生能力が──ッ!まさか、いや負けるかぁ!》
くそ、ブーストされたか!だが、だが!私は!
「お前は確かに強い・・・しかし、私は宇宙恐竜ゼットンだ!・・・それにあの戦いで貴様の再生能力の限界を見た!ならば!」
こちらもブーストだぁ!
(なる程ね。真っ正直からの殴り合いを更に加速させた。コレではゼットンが不利・・・と見えるだろうね、普通は。フフフ、見ていて楽しいなぁ!宇宙恐竜よ!)
ドカッ!、バキッ!、ガガ!、ガギッ!、ボゴッ!
《──押し負ける!我々が、こいつにぃ!》
「げほ、げほ、ごほ・・・・」
「親父!大丈夫か!」
「焦斗・・・・アレをどう見る?」
「・・・ゼットンが不利だと思うが。親父増援を!」
「無理だ、ここの建物の中に入る時に結界らしき物が張られた。・・・・・・恐らくオールマイトでも破れん。しかし、それはもう問題ではない」
「は?────ッ!」
「気付いたか、焦凍。そう、あの殴り合いをヤプールが受けた時点で────」
気が遠くなる。意識が途切れそうになる、苦しくなる。
・・・だから?だからなんだ?私は、私は────
「お前に再生能力があるのならば、必ず限界がある!ヤプール、お前が力で私を倒そうとするならば、更なる力でねじ伏せよう!」
右ストレートは右手で相殺!左上からの拳は頭を右下に回して回避!蹴りには蹴りで返す!フフフフフフフ・・・・奴の炎が青く───迫ってきた火炎には火炎をぶつける!
《・・・ぐ!オオオオオオー!》
とっ言っても私にも余裕な無いけど、ね!
《おのれ!》
拳に暗黒火炎を纏わせて、ストレートでぇ殴る!炎も、拳も突き破り、
「ヤプールよ、こんな言葉を貴方は知ってらして! 更に向こうへ、Plus Ultra!」
《────ッ!おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれぇ、ゼットンめぇ!ごふっ!・・・ごは》
勝ったぜ!彼女の身体からヤプールが抜けたぞ!彼女は彼女で息してる!やったぜ!
《くそ、ここは引かせてもらおう。さらばだ、ヒーロー共!フフハハハハハハハ!》
・・・・・ヤプールの精神態には逃げられたか。
まぁ、良いかな。・・・終わった、
「SMASH!!」
は?・・・・・まさか、
「ナチュラルボーンヒーロー?・・・マジ?」
「・・・たぶんな、オールマイトだろう。アイツらしいな」
(・・・・奈菜、僕は少し心配だ。キリエル人から人になった君が
「親父、結界は?あるんだろう?」
「ぶち壊すと言う感じでは無いか?ヤプールが倒されたので、結界は弱くなっているだろうからな・・・そうでなければ、たぶんずっとぶん殴っていたのでは?その方があいつらしい」
(・・・・まぁ、大丈夫だよね。うん、そうだよね。君が信じた存在だしね、うん。大丈夫──)
「私が、空から来た!」
その時、空からマッスルが降り立った。衝撃が辺り一面に吹き荒れ、キリエロイドが飛ぶって・・・ぶっ飛んだ!不味い!
あ、オール・フォー・ワンが子供の姿のままキャッチして潰された!
(君がキリエル人だった時からの付き合いである僕は君を信頼しているが奈菜、一言言わせてくれ。・・・君は見る目が無いのかぁ!)
《そんな訳無いけど・・・まぁ、久しぶりオール・フォー・ワン》
《・・・・・・・やぁ、無能で愚かな志村奈菜》
《な!》
《この脳筋が!》
《・・・・・何で、私をバカにするんだ?それより、私はどういう状況に置かれているのだ?確か、ヤプールの策略にはまってお前に殺してもらった筈・・・》
《僕の記憶を覗けば良いのでは?君なら歓迎さ!》
《なる程!なら、早速・・・・やらかした~!くそ、迷惑掛けた!お詫びとしてウルトラ銀河伝説~ウルトラマンZまでの映像データと資料を持ってくるから許して!今はヒーローでは無いから絶交は嫌だ!》
《ウルトラマンの新作。何でもするからください、お願いします!・・・まぁ、それよりも退いて、重い》
《あ、ゴメン。・・・後お詫びとか、何でもしなくても全部やるから好きに見てくれ》
・・・・さて、どうしようかな?この状況を。
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