ウルトラ怪獣ゼットンヒーロー化計画   作:ミッチェール

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 何となくオリジンを書いてみたくなったので、書いてみました。
 ・・・コレも本編で、『&過去編』と付け加えたのはコレが原因みたいなものです。
 誤字報告していただくと励みにります。
 では、お楽しみ頂けたら幸いです。


オールマイト:オリジン

 あれは何時の話だったか。・・・そうそう確か、私がまだ小学生低学年だった頃の話だったと思う。

 あの出来事は今でも忘れられない、否・・・忘れたくない、大切な、私が平和の象徴となりたいと思うようになったオリジンたる出来事だ。

 ・・・私はあの時家族と共にとある山にキャンプに行ったんだ。その山は大きな湖があることで、そこには怪獣が眠っていると当時良く噂されていて都市伝説にもなっていたんだ・・・私は当時その噂を信じていなかったが。

 当時私は湖に行ってみたいと親に言ったのだが、駄目だと言われてしまった・・・しかし、私はそこに向かった。

 その理由は今思えば、子供らしい幼稚な理由と今だから言えるが・・・よく私と仲良くしてくれているとある少女が自分の個性を使って壁をすり抜けて現れたのをビビり散らかしたら、バカにされたと言うのが理由だ。

 その彼女は当時から大人びた雰囲気をしていて、彼女は生まれつき比類なき勘と類稀な幸運を併せ持っているんだ。

 その勘は何でも勘で言い当てる事が出来る程出来て今でも私が助力して貰う為に会いに行く程だぜ!

 ・・・さて、彼女の個性の特徴についてより詳しく説明しよう。

 彼女の個性は『空を飛ぶ程度』の個性と言うのだが、コレは彼女に出来るだけ秘密にして欲しいと言われているのだが・・・空を飛ぶ能力とあるが、正確には何事にも縛られないという意味で、最大限に使うと存在自体を浮かしたり、物のすり抜ける事が出来るらしい。

 ・・・コホン、話を戻そう。

 勿論、当時子供だった私は不機嫌になる・・・その私の様子を見ていじめられたと誤解して心配していた私に親にいじめられてない事を証明する為に学校での出来事を私は親に話した*1

 そしたら、そのキャンプ場がある山に関する言い伝えを話して貰ったんだ。

 その言い伝えは、

 ❰悪しき異界の呪術者の手で墓場より蘇りし怪しき獣、ここに封じん❱

 と言うもの。

 ・・・より詳しくその言い伝えについて話すと戦国時代に異世界より現れた呪術者魔頭鬼十朗(まとうきじゅうろう)と言う悪しき存在がこの世界を我が物にする為に怪獣墓場と言う場所からもう死んでいる存在を召喚させ、暴れさせていたそうだ。

 そんな時キリエルの巫女と名乗る者が民衆の声に答え、異世界から呪術師を封じる事が出来る程の大剣豪錦田小十郎景竜(にしきだこじゅうろうかげたつ)を連れて来て、その大剣豪が怪獣を湖に封印してしまったらしい。

 更に親に見せてもらった写真にはそこにあった古い祠の壁画には全身が蛇腹の様な凹凸に覆われていて、高さを強調する様に足元から頭頂部への体形は細い外見をしている怪獣が描かれていた。

 あまりにもうっさん臭いので当時は信じていなかったのだ・・・それが事実なのにも関わらず。

 私はそのキャンプの話をイタズラしてきた少女に話し、家族ぐるみで行く事になった・・・そして、前述の通りで私達二人は湖がある場所へと向かった。

 柵は私達が子供だった為にその下を潜ることが出来た。

 ・・・湖に向かった私達を直ぐに嫌悪感が襲った。生命力を吸われるような、急激に疲れていく感覚と言うべきか何とも発言の仕方に困る現象に陥ってしまった。

「・・・封印が破れている。嘘でしょ、何故!」

 彼女は封印は溶けるとしても後百年は大丈夫だと自信ありげにに宣言していた・・・まるで結界と言う物について知り尽くしていると宣言している様な感じだったな。

 それにこの封印は星の生命エネルギーを循環させ、更に抑止力を押さえに出来る祠を設置する事で強力な結界を維持していると親に見せて貰った資料に書いてあった。

 だからこそ彼女は結界の要かる祠の寿命が百年後だと宣言した。

 ・・・だからこそ狼狽えていたんだろう。

 祠は完全に破壊され、封印は何者かの手によって破られた後・・・そして湖は怪しく輝いており、私達は逃げようとした。

「ピィギャァオオオ 」

 湖から鳴き声が聞こえ、湖から丸い何が浮上してきた。

 ・・・浮上して来たそれはドクロの様な顔をしていた。

 その怪獣は浮上してから、

「ピィギャァァオオオオオオオオオ」

 と鳴き祠跡地を殴った。

 ────ドン!

 更に、

 ────ドン!ドン!ドン!

 何度も同じ場所を殴り続け、ついには────

「──こっちを見てる!早く逃げるわよ!早く、俊典!」

「霊夢君・・・うん、分かった!」

「その言い方は止めなさいよ!───ッ!危ない!」

 彼女は言うが早いか私を突飛ばし、自分も突き飛ばした方向へジャンプした、その時・・・私達が居た場所に大き岩が落ち、私達が向かおうとした出入り口も大岩に塞がれた。

 ・・・どうやらかの者は我々を逃がすつもりは無いらしいかった。

「・・・俊典、逃げて」

「は?・・・逃げるなら一緒に────」

「甘ったれた事を言うな!貴方だけなら逃げられる!それに・・・私の足じゃもう無理よ」

 言われて彼女の足を見ると砕けた岩に挟まってしまっていた。

 ・・・確かに彼女を見捨てれば、私は生き残れる。小さい時から足は早いし、力も強かった。

 だが、

「やだ!」

「どうしてよ!骨は折れてない、だから───」

「君が泣いているから、助けて欲しそうな顔をしているから・・・それに友達を見捨てたくないんだ!」

 そう、彼女を見捨てたくない・・・私は当時そう思った、そして今もそれは間違いだと思っていない。正しい行いだと胸を張って言える。

 しかし、怪獣は今だ健在。

 私は震えて彼女の前に立つ・・・無理なのを承知で守る為に、前に立つ。

「ピィギャァァオオ?」

 そんな私を怪獣は不思議そうに眺めた後に覚悟があると受け取ったのか確実に私達を殺そうと拳を振り上げた。

 迫り来る死を前に私達は目を瞑る・・・しかし、痛みは来なかった。

 ・・・・目を閉じている時に大きな物が湖に衝突する音が響き、明るい光が私達を照らしているのが感じられたので目を開けると眩くされど暖かく優しい光を放つ赤き球体が空に浮かんでいた。

 そして、光が収まるとそこには身長50メートル、赤と銀の体、胸の中心に青く光り輝く丸い球体を持つ巨人が立っていた。

《もう、大丈夫》

 巨人が敵か味方か分からない・・・しかし、安心出来る声色で彼はこう続けた。

《私が来た》

 そう続けた後に巨人は怪獣と相対し、睨みあった。

 先に動いたのは怪獣の方だった。

 新たな大岩を拾い上げ、頭上に構えた────

「ジュワッ!!」

 すかさず巨人はチョップを首に加えたが、堪えた様子は無い。

 怪獣は巨人には目もくれず、私達を殺さんと大岩を投げようとするが・・・私達を見て首を傾げ、少女を見る。

 私はどういう意味か分からなかったが・・・少し思い付いた事があったので少女に聞いてみる。

「・・・霊夢」

「何?」

「今回の鍵は君にあると思う」

「なる程、そして私に疑問に思うところはあるか聞きたいのね」

 私は驚きを顔に表した。

「勘でもあり、付き合いが長いからと言うのもあるわ。そして答えも出てる・・・恐らく結界が何者かの手によって無理やり破った犯人が私だと警戒しているんだと思う」

 言われて怪獣を見ると私達を警戒している様な、見定めている様な気配を感じた。

《話し聞かせて貰った》

 脳内に先程の声が聞こえる・・・見れば怪獣にも聞こえている様だった。

《少女よ、君の考えは恐らく当たりだろう。先程からこの怪獣・・・レッドキングは君達を殺していない。本来レッドキングの気性ならば君達を殺していても可笑しくは無い》

「なら、倒さなくてもいいの?」

「それは無いわね。コイツ・・・レッドキングとか言う奴はこの湖に近付いた者を何でも殺すでしょうね」

「そんな!」

「あくまで私がこの歪みをどうにか出来ると踏んでるからこそ、私達は生かされているのよ・・・それにアイツはあの巨人に容赦なく攻撃しているし、傷が回復し続けているわ」

 確かに巨人が手に集めたエネルギーをギザギザした光輪状にして相手へと放ち腕を切り飛ばしても直ぐにくっついてしまい、首をへし折っても直ぐに治ってしまった。

 レッドキングは苦しそうに身体を屈める。

 巨人はそれを見て狼狽えて攻撃の手を止めてしまう。

「ゼ・・・ァァ・・・ッ!?」

 そして狼狽えた所を強力な正拳突きを腹部に受け、後方に下がってしまう。

《頼む、君達の力を貸してくれ》

「歪みをどうにかして欲しいと言う事?・・・なら大石と足をどうにかしてちょうだい」

 ・・・レッドキングは話を聞いて少女を見ている。

 巨人は頷き何かを念じて大岩を浮かした後に目から光を放ち何と少女の足を治してしまった。

「約束は・・・守らなければね」

 そう言うと彼女は目を閉じる・・・すると彼女の身体が輝き、空間が澄みわたった感じがして心なしかレッドキングも物凄く元気になった気がする。

「ピィギャァァオオオオオオオオオ」

 と鳴き、こちらを向きお辞儀した後巨人に向き合う。

 相対す巨人も頷きながらこちらにサムズアップした後に腰を落とした著しく猫背の体制となった・・・ここから彼の気配のような物が変わり、本気になったのを感じた。

「ピィギャァァオオオオオオ」

 レッドキングの拳を手で払い落とし、かの者の腹に自らの拳を打ち込むが────

「ッ! ジュワッ!!」

 レッドキングに捕まれ掛けて後方に飛ぼうとするが、アッパーカットを食らってしまいよろける。

「ピィギャ!ピィギャァ!」

 コイコイとレッドキングは巨人に合図を送るが、

 ────ピコン、ピコン、ピコン。

 急にタイマーの様な音が聞こえる。

 レッドキングは巨人を眺め心配そうに近づくが、巨人に手で制される。

《私は地球上では3分間しか戦えない。・・・ここからは全てを掛けてレッドキング────君を殺す》

 ・・・気迫が感じられた。歴戦の戦士そう呼ぶに相応しい気迫が。

《だからこそ君も手加減せずにかかってこい》

「ピィギャァァオオオオオオオオオオ!」

《──良し、こい!》

 レッドキングは手加減無用でラッシュを仕掛け、巨人は躱しながら腕を突き出して緑色の渦巻き状の光線を放つが決定打にならず。

 レッドキングは雄叫びを上げて巨人の顔を殴り飛ばそうとするが自らの腕を掴まれ投げ飛ばさるが、巨人の腕を掴み頭突きをお見舞いして怯んだところを踏もうとするが蹴り飛ばされる。

 レッドキングが巨人の胸を殴るが巨人は大胸筋で撥ね飛し、殴ろうとしたところを畳み掛けられ後退する。

「二人とも楽しそう」

「そうだね・・・後もう少しで決着が着く」

 余裕綽々と言う感じのレッドキングはふらつき始め、巨人も弱っている。

 ────その時両者が動いた。

 巨人は十字型に腕を組み、右手部分から光線を発射し、レッドキングは岩石を三個纏めて巨人に放った。

 レッドキングは光線を浴び倒れ、巨人も大岩三個を諸に食らいしゃがみこむ。

 ・・・レッドキングは立ち上がったが、膝をつく対して巨人は立ち上がり胸を張った。

 ────勝敗が決した瞬間である。

 レッドキングは満足そうに頷き、私達を見詰めた後目蓋を閉じて崩れ落ち爆発した。

 巨人には湖に満ちたエネルギーが優しい輝きと共に集まり、彼の胸の輝きは蒼き光を取り戻した。

「ここのエネルギーは今ので尽きたわね」

《・・・分かるのか?》

「勘だと思います」

 彼女はサムズアップを私にしてきた・・・私は渾身の笑顔を見せたら彼女も笑ってくれた。

《さて、私はもう行かなければ》

「またこんなのを解決しに行くの?」

《あぁ、それが私達宇宙警備隊の使命だ》

「・・・宇宙って大きく出たわね」

《フフフ、我々宇宙警備隊は宇宙の助けを求める者を守る為にある組織だからな》

 それを聞いて私は唖然とした。

 だって宇宙だぜ!

 私はこの星のヒーローにすらなれていないのに、彼は宇宙の平和の象徴となってるし、口だけでは無いのは先程証明された。

《じゃあ──》

「────あの!」

 気付いたら声をかけていた。

《少年、何かね?》

 巨人は静かに耳を傾けてくれている・・・少女は静か私を見つめる。

「僕も、貴方の様なヒーローに──」

《無理だろうよ、君は地球人で異星人ではない。そう言えば少年よ君の名前を聞いてなかったな》

 私の名前を知りたがった・・・何故と言う疑問を感じながら私は答える。

「八木俊典です」

《八木俊典・・・君は私になりたいのか?》

「貴方の様なヒーローになりたいんです!」

《────私が死んだ事があったとしてもか?》

 ・・・この時思考停止に陥ったのを今でも覚えている。

《死んだ回数は一回・・・ゼットンと言う最強の怪獣と相対し私は完膚なきまでに叩きのめされた》

 彼は静かに、何かを私に伝えようと話を続ける。

《如何なる技も、今まで培ってきた経験も何もかも通じずに・・・果ては自らの必殺光線をはね除けられて、私は死んだ》

「・・・何時の話よ、それ」

《もう一万年以上前になるかな。そうそう、長い話になるが私の話を聞くかね?・・・とその前に》

 巨人が光輝く・・・光が収まったらそこには見知らぬ男が立っていた。

「・・・急に姿を変えて驚かせたのは申し訳ない。そう言えば自己紹介をしていない。・・・遅くなったが私の名前はウルトラマンと言う」

 彼『ウルトラマン』は自らが地球に降り立った理由や科学特捜隊員ハヤタ・シンとの出会い・・・その地球の出来事について優しくそして丁寧にしっかり教えてくれた。

「平和の象徴と言うべき存在じゃない貴方」

「うん!すごいですよウルトラマンさん!」

 そう言われた彼は真剣な顔で左右に首を降った。

「科学特捜隊の皆が居たから勝てた敵の方が多いいし、私は一番肝心な、負けてはならないところで敗北してしまった・・・でも、負けて良かったのかも知れない」

 何故?どうして?死んでしまったのに何でそう思うのか?当時の私には理解できなかった。

「地球が蹂躙されるからではないでしょうけど、どうしてよ?」

「ゼットンが人間の力で倒されたからさ」

「は?」

 そりゃ理解など出来る筈も無い。

 ウルトラマンが人間を超越した存在である事は先程の話から分かるし、それが嘘では無いのはあの戦いを見ていれば明らかだ。

 ・・・だからこそ、信じられなかった。

「・・・私達ウルトラマンは神では無いのだ、負けもすれば死にもする」

「・・・」

「・・・それで?」

「さっきも言ったが私は科学特捜隊の皆と共に戦ってきたんだ。・・・彼等は私に依存しなかった、共に戦った同士で戦友だ。彼等は私が居なくても地球の平和を守る為に懸命に戦って、ゼットンを倒したのは当然の結果に過ぎない」

 ・・・彼は自信たっぷりにされど自慢げに笑って、

「私は何とか生き返る事が出来たのさ。・・・さて、八木俊典(やぎ としのり)君。君はヒーローが必要だと思うかい?」

 と私を試すかの様に言葉を続けた。

 

*1
 私は当時仲の良い友に恵まれていた。




 https://www.pixiv.net/artworks/39486261
 博麗霊夢(はくれい れいむ)が大人になった時のイメージ↑
 彼女の概要 
 個性は2つあり、メインは『空を飛ぶ程度』の個性で要するに飛ぶ事が出来る。
 地球の重力も、如何なる重圧も、力による脅しも、彼女には全く意味が無く、存在自体を浮かす事が出来る強個性。
 二つ目が霊力を操る個性で陰陽玉、お祓い棒、封魔針、お札等巫女道具を霊力で操り使う事が出来る個性。
 ・・・因みにこれは本人の自己申告で本当に個性かどうか疑われていたりするが、彼女自身は何時も個性だと言い張っている。
 見た目が楽園の素敵な巫女にして博麗の巫女である博麗霊夢にそっくりで、オールマイトの古くからの友人。
 オールマイトからの勧めでヒーロー免許書を取得しているのが、内面は博麗霊夢(はくれい れいむ)その物で面倒くさがりだが仕事となれば本気で取り組むのだが・・・普段仕事が無い時は自宅の日本家屋でゴロゴロしたり、くつろいだりしている。
かなりの実力者でよくオールマイトから救援要請を貰うのだが、その全ての事件が尋常じゃない修羅場なので彼女はいい加減にしてほしいとオールマイトに文句を何時も言っている(そう言ってはいるがオールマイトからの救援要請には速攻で応じ、断った事など一度もない)。
戦闘スタイルは格闘術と霊力を操る個性で陰陽玉、お祓い棒、封魔針、お札等巫女道具を駆使するして戦う(因みに格闘術の腕前はかなりの物でゼットンさんが直接対面した際に勝てないと確信する程)。
 では次回またお会いしましょう。
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