オノレオノレオノレオノレオノレオノレ
途轍もなく小さな声・・・敢えて言うなば世界を跨いだ遠くから響き渡る様な声だ。
オノレオノレオノレオノレオノレ
だが、少しだけ声が大きくなった。
オノレオノレオノレオノレオノレ
遂には世界の違いなど関係の無い事だと言わんばかりに聞こえる大きさとなった声は何処かの誰かへ向けた憎悪を宿しながら叫びだした。
“妖怪の賢者”八雲紫いや、それに転生した悪夢め!二度ならず三度までも私の邪魔をしおって!
何者かはとある個人に対して酷くご立腹のようだ。
私はあの
やれやれそれをその
ヨクモヨクモヨクモヨクモヨクモヨクモヨクモヨクモ
そろそろやかましいな、全く。
・・・・
────チガウチガウチガウ!今は
・・・
ケンジャノイシィ!
・・・・・・・・・
ケンジャノイシィ!
「やかましい」
────ッ!
何驚いているのかしらね?本来魂がここにある訳無いでしょうに。ここは
「相変わらずバカね、貴方」
ダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレダマレ────
「────消えろ」
フゥー・・・何とか追っ払う事が出来たわねぇ。
「ここは破棄して別の場所に移動しましょうかね」
万が一を考えてここに罠を仕掛けて置きましょうか、意味無いでしょうけど・・・まさかアイツ、私が移動する事を考えてないなんて事はないでしょうね?
「まさかね」
そんな訳無いでしょう・・・幾らあいつが馬鹿でもそれに気付く筈よ。
「・・・それにしてもこんなにも早くアイツに見付かるとは思わなかった」
ちゃんと結界は張ってあるから大丈夫と慢心していた。
「・・・まぁそれだけこの子──初代ゼットンの転生体の持っているエネルギーが凄まじいと言う事かしらね・・・まぁそれはそれ、これはこれね」
何やらかすか分からない程のアホ相手にするのは疲れるわねぇー、ハァー・・・まぁ、収獲もあった事だし良しとしましょう。
さて、キリエル人なのにも関わらず人間と共存しようと考えた集団のリーダー足る
彼等相手にこちらの存在を悟られず、違和感無く自らが集めた情報であると誤解させるのは苦労したけどまぁー結果オーライと言うやつかしら・・・キリエル人って
訳を話せば配下もノリノリで魂の半分くらい分けてくれるでしょう・・・それで全員転生しているから志村菜奈はある意味
────それにしても、
「“個性”ねぇー・・・身体と言う枠を超越して魂そのものを表する力である『能力』ではなく精神と魂を繋げる身体に依存している物、差し詰め『能力』の下位互換と言えなくも無いわね」
“個性特異点”と言うのも良いわね────これを見つけた科学者とはいい酒が飲めそうよ!これを超えた先が私の『境界を操る程度の能力』と同等ね!・・・まぁ、流石にそこまで見抜いているか分からないけど我が教え子足る彼──
確か遺伝子を操作する個性・・・早い話がジーン・ドーパントとで、この力を使って“個性因子”に干渉して『能力』にならないように防いでる様だけど。
「・・・しかし、彼が今や
私が転生したのは西暦2000年前半辺りだからあのまま行けばそうなるとは考えていたけど、まさか『個性を与えて、個性を奪う』なんて言うチートじみた力を手に入れるとは流石にこの私と言えども予想外よ。
『個性:並列思考に個性:分裂と個性:分身、そして個性:性転換が混ざって個性:並列存在になるんだろう?まぁ同時に存在出来て便利だとは思うけど──何で並列存在が本体以外女になるんだよ、巫山戯るなー!』
ククク、何時思い出ても愉悦が止まらないわ!多分ジャグラスジャグラーやヤプールも分かってくれるでしょうね!彼等は西暦1970年にこの世界にやって来たから
・・・キリエルの巫女は西暦2000年後半にやって来たから私と入れ違いね。
・・・それにしても個性とは面白い物ね。混ざって艦娘あきつ丸まんまの能力と見た目になっちゃうとはねぇー確か14個の個性が混ざったんだっけ、面白いなぁー。
「無駄な思考はここまでにして、ヤプールは十中八九私が裏に居ると考えて
これを利用しない手はない・・・確かアブソリュートタルタロスとか言う奴が
上手く行けば別の──私と違う『幻想郷』の住民の魂が流れ込んで来る筈よ・・・流石に
────時は来た!
「さぁ、始めましょう。私のシナリオ通りに『悲劇の様な喜劇』を『喜劇の様な悲劇』を作り上げるとしましょうかねぇ・・・この子を主人公に当てる事で」
彼女と言う存在と私が出会ったのはまさしく『運命』と言えるかもね。
・・・そうだ転生させる前に別世界の
「貴方は既に
まぁ、こんな感じかしらね?・・・あぁ、そうそう伝え忘れる所だったわ。
「そして最後に──私のシナリオなんて気にせずに
さて、転生させるとしましょうかね。
「・・・そう言えば」
作戦名を決めていないわ。
転生は今さっきやってしまったし、今更だけど決めましょうかねぇ────フフフ、早速良いのが思い付いたわ!
名付けて、
「ウルトラ怪獣ゼットンヒーロー化計画」
『紙を作り出す個性+巻物型スクリーンを作り出す個性+水上を滑走移動する個性+身体強度を強化する個性+
個性総勢14
https://www.pixiv.net/artworks/65071470
あきつ丸通常時イメージ↑
https://www.pixiv.net/artworks/42540394
あきつ丸艤装展開モードイメージ↑