ウルトラ怪獣ゼットンヒーロー化計画   作:ミッチェール

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 またまた閑話です。
 感想を送っていただいたり、誤字報告していただくと励みにります。
 それでは、お楽しみ下さい。
 追記
 2021年1月28日に文章の修復と増量を行いました。


閑話:とあるゼットン星人の昔話

 やぁ、私は自らを自らの意思で自分の身体を地球人に魔改造してとある人間の嫁に自ら喜んでなった者だ。

 ・・・何?何言っているのか分からない?まぁそうだろう、分かると思って話してないもの。話には順序と言う物があるからな、先走って申し訳ない。

 さて、改めて自己紹介だ。

 私はゼットン星人エドと言う。人間名は現在は愛しい夫、当時は盟友と言うべき付き合いの人物から滅火穢土(ほろびえど) と言う名前を授かっている。

 今回は私の過去についての話に付き合って貰いたいのだが・・・・え?やだ?まあまあ、BBAの昔話に付き合ってくれ。

 そうそう、地球人は取り分け日本人は年長者を敬う文化があったな?・・・自慢じゃないが私は7 万年くらいは生きている。だからお年寄りである私を大切にして話を聞いて欲しい。

 ・・・先ず初めに私と言う存在について説明しようか。

 私は元々ゼットン星人の中で唯一先祖返りした個体で、先祖返りだから基本的に何でも出来るし能力として念力使える(威力は申し分ないが、使うと疲れる)。

 そして私はM78宇宙で偉大なる生物学、考古学の権威と言われる程の存在だそうで事実ウルトラ警備隊に入るための試験でボーナス問題扱いされているらしい・・・ウルトラマンからそう聞いが、今一実感がわかないな。

 私と言う存在を語る上で欠かせないのが初代ゼットンを産み出し宇宙恐竜と言う存在の体系を作ったと言う話題だと思う。

 そのゼットンの元となったのは我が故郷の名を継ぐゼットン星で太古に生息していた恐竜の遺伝子だ。

 私が生まれた五億年前に生息していた生物で、地球の恐竜とは違いこの宇宙恐竜・・・つまりはゼットンの別名はコイツのだ。

 その宇宙恐竜を元としたゼットンを見て分かる通り昆虫の甲殻類が進化した存在なんだ。

 恐らく体組織には炎を作る機関が存在していると予測され、物事を電波でキャッチしていたのではないかと言われている。こう具体的で無い内容なのは手に入った物が遺伝子が詰まった身体の一部が結晶化した物だけだったからだ。

 ・・・その当時の宇宙恐竜はゼットンを知っている者なら信じられんかも知れんが、宇宙恐竜は弱かったのではないかと推測される。何故ならその種族は隕石ごときでは滅ぶ筈も無いのにも関わらず、混乱に陥り滅んだ事を示す痕跡がゼットン星の至る所で見つかったからだ。当時は何故滅んだのか興味本位で調べて、なんだこりゃと呆れ果てたのを今でも覚えている。

 パニックに陥り同族通しで滅ぼしあったとはなぁ。身体の構造は生物としては上位に入るであろうハイスペックなのに知能が追い付かずにいるって、ねぇ。確か日本のことわざでこう言うのを宝の持ち腐れと言うのだっけかな?ハハハハ!

 ・・・それがまぁ、私がゼットンを作った動機の一つだ。

 弱い奴を素体として最強の怪獣を作れるのかなぁと考えた結果作りたくなったと言う理由と、もう一つ理由が存在する。

 その理由を語る上で欠かせない出来事はとある大戦争だ。

 その出来事の名は──ウルトラ大戦争──と言う。

 ウルトラ大戦争

 M78ワールドにおける伝説の戦争で、別名「ウルティメイトウォーズ」と言う。

 それを起こした主犯は暗黒宇宙大皇帝エンペラ星人。

 奴は多数の怪獣軍団を従え宇宙を永遠に暗黒に満ちた物に作り替えようと太古の昔から暗躍しており、実は私と私の盟友メトロン星人メタセトと共に奴に連合軍を結成し挑んだ事があるのだが、最終決戦前に旧ゼットン星が星ごとメルトダウンを引き起こし大爆発したので勝敗は有耶無耶になり、それ以来奴がしつこく再戦か同盟を結ぶようになった・・・新たなに先住民も居ないゼットン星となる条件を揃った星をあらかじめ見つけていたとは言えうざかった。

 ・・・・話を戻そう。

 そして、奴は今から四万年前に(私達の決戦の丁度5000年後だったな)自らの理想の最もの壁となる光の国へ侵攻し、コレが後のウルトラ大戦争の開戦となった。

 これに対し、ウルトラマンケン・・・後のウルトラの父を中心とした光の国の戦士達が立ち向かい、両勢力が全てを賭けた総力戦に発展する。

 当初はエンペラ星人側が圧倒的戦力で優勢に進め、光の国を壊滅寸前に追い込むが、これに対しウルトラマンケンが光の国に古より伝わる伝説の聖剣“ウルティメイトブレード”の力で光の国に存在する全ての光と未来を掴み取ろうとする者達の力を集結させ、覚醒させる。

 更には聖剣の効果で発生した光を高める特殊フィールドの中でエンペラ星人にウルトラマンケンが一騎打ちを挑み、そしてウルトラマンケンとエンペラ星人は互いに重傷を負いその結果相討ちとなった。

 一方、ウルトラマンケンは重傷を負って倒れていた所をウルトラウーマンマリー・・・後のウルトラの母に発見され、彼女の献身的な看護で一命を取り留める。

 コレがウルトラ大戦争のあらましであり、宇宙警備隊の発足理由でもある。

 宇宙警備隊

 宇宙の平和を守るためにウルトラの父を初代隊長として光の国の戦士達によって結成された警備隊で、現在の隊長はゾフィーとなっており、ウルトラの父現在大隊長としてウルトラ戦士達を統率している。

 総隊員数約100万人と言われているぜ。

 その警備隊の中でも地球を救ったM78星雲・光の国出身のウルトラマン達に与えられる名誉の称号があって、その称号の名は「ウルトラ兄弟」と言う。

 そのウルトラ兄弟の中でも特別な戦士達6名を特に「ウルトラ6兄弟」呼ぶ。

 そのウルトラ六兄弟は宇宙警備隊の中でも最強の6人とされているのだ。

 ウルトラ六兄弟の構成メンバーは以下の通りで、

 長男:ゾフィー

 次男:初代ウルトラマン

 三男:ウルトラセブン

 四男:ウルトラマンジャック

 五男:ウルトラマンエース

 六男:ウルトラマンタロウ

 となっている。

 特に私は初代ウルトラマンがカッコ良くて強い、やはり原点にして頂点とは彼の事を指すと私は思うぞ!彼は本当に凄く────・・・・・アッ。

 ・・・・コホン、些か話し過ぎてしまったか。

 もしや、私が今住んでいる地球の旧友と私の大切な娘の影響を受けてしまったかな?だとしたら嬉しい限りだ(まぁ、それ以外にも初代ウルトラマンと私の縁はそれだけでは無いが・・・それは後程と言う事で)。

 ・・・・話を戻そう。

 私はウルトラ大戦争とその後に作られた宇宙警備隊等の出来事で絶対的な力を求めた。

 だってそうだろう?平和、秩序、理想・・・これ等を守るだけなら宇宙警備隊だけでどうにかなるだろう。しかし、それではどうにもならない事が宇宙にはゴロゴロ転がっている。

 まぁ、私なりに秩序を守りたいと考えて、当時数多くの脅威にさらされたコスモスペースと呼ばれる宇宙でデラシオンと言う組織を作るのを協力したこともある。

 宇宙正義デラシオン。

 宇宙正義に基づいて宇宙の調和を計ろうとする神秘の組織。大いなる者達、宇宙予言司とも呼ばれ、プラディクトと呼ばれる未来を予測する能力を持つ。

 その組織にはとあるウルトラマンが所属している。

 あぁ、昔を思い出すなぁ。

『・・・貴方は何者です?』

『私はゼットン星人エドと言う。・・・さて、この宇宙は数多くの危機がある』

『そうらしいですね。・・・しかし、私は無力です。助けたいと思った者達も、物も、家族も、故郷も、何もかも救えなかった・・・』

『フフフ』

『なっ!何故この状況で私を笑う!両親を、同族を、故郷を、何もかもを失った私を笑うのか!』

『いやはや、失敬。失礼したねお嬢さん。・・・昔の何処かの誰かを思い出してね、ちょっと可笑しな気分になってしまってな』

『・・・』

『さて、ジュリ君。・・・・単刀直入だか、君に光の使者になってもらいたい』

『光の使者・・・』

『そう、宇宙を守る戦士の事さ』

 ・・・・うん、昔を思い出してしんみりする質ではないな、私は。

 さてさて、話を続けよう。

 まぁコスモスペースはデラシオンを組織した事でどうにかなったが、肝心のM78宇宙・・・つまりは私の宇宙はどうにもなっていない。

 究極生命体、ブラックスター、異次元人、超獣、円盤生物、マイナスエネルギー、根源破滅招来体、四次元怪獣、虚空怪獣、スフィア、スペースビースト、宇宙の帝王、暗黒宇宙大皇帝etc.etc

 ・・・兎に角数多くの脅威がこの宇宙に潜んでいる。到底宇宙警備隊だけではどうにか出来る問題では無いし、光の国はウルトラマンベリアルと言う失態をかつてやらかしている。

 だからこそ私は抑止力になる絶対的な力隣る物としてゼットンを作った。

 ゼットン、別名宇宙恐竜。

 地球侵略を企んだゼットン星人の切り札。

 ウルトラマンの攻撃を一切受け付けない凄まじい戦闘能力を持ち、放つ火球(メテオ火球)は一兆度という恐ろしい火力を誇るとなっているね。

 何、間違ってはいないよ。

 ただ私は地球を侵略するつもりは無かった。同族はそうでは無かったが、私は侵略目的でゼットンをウルトラマンにけしかけた訳では無いのさ。

 ・・・地球と言う星は数多ある星々の中でも最も強い意思を持つ星だったからだ。あの星がその気になればウルトラマンの二体位楽々と作り出す事が出来るだろう。そう思う程にあの星は長生きした私ですら今まで見た事が無い程のエネルギーを持っていた。

 その地球の霊長類足る人類も驚愕に値したよ。何故なら星全体では無く、別々の国だけで宇宙への道を切り開こうとしていたのだから。

 普通はこうは行かない。

 何故ならば宇宙への道を切り開くのは星全体を統一を行ってから宇宙へ進出するのが私の常識だった。

 ・・・・それは光の国だろうと、第二のゼットン星だろうと、メトロン星だろうと変わらない、私の中では絶対普遍の理だったのだ。

 なのにこの惑星の霊長類は統一も果たしていない不安定な状態で宇宙への道を切り開こうとしている。

 ・・・・コレがどれだけ危うい事かは言うまでも無いと思う。

 普通は研究し、研鑽を積み、実践して問題点を洗いだす等の他にもやらなければならない事が沢山ある、例えばリソースが足らない、急な出来事に対応出来ない、資源が足りない、優秀な人材が揃わないetc.etc

 これ等は別々の国々で宇宙へ進出しようとすると必ず訪れてしまう問題だ。

 更には別々だとこれ等の問題を解決する為に戦争を起こすなんて事をする国があっても可笑しくないし、それによって滅んでしまった星を私は幾つも目にしている。 もし仮にスタートラインに立てたとしても、そのスタートラインが間違っていれば他の星々と戦争状態に突入するかも知れないし、コレも数多く見てきた事だ。

 だからこそどう言った対応策を練るべきなのか、どの様に研鑽を積めば良いのか、とんな物を作れば良いのか、つまりは教え、導く存在が居なければ正しくスタートラインに立ち、宇宙へ安全に進出出来る筈も無いのだ。

 それが我々異星人の常識だった。

 ・・・たが、地球の人類達は一部の集団だけで人工生命体M1号を作ったり、ケムール人の侵略を食い止めたり、古代怪獣ゴメスを倒したり、風船怪獣バルンガ(こいつは人類が倒した訳では無い)を退けた。

 バルンガに関しては・・・まぁ、私が人間達が作った人工太陽を風船怪獣バルンガが食い終わったタイミングで内部に無重力発生装置と重力発生装置(どちらも私作)を仕込んでいたのでそれを起動させ原子レベルで分解されてもらった(理由は単純で、コイツが宇宙にとって危険な有害生命体と広く知られている存在だからだ)。

 そんなこんなで地球を私が観察し始めてから人類は更に発展し科学特捜隊と言う防衛軍を独自に作り出す程に文明レベルを成長させていたので、私がそろそろ地球とコンタクトを取ろうと準備していた時に彼は現れた。

 その存在は地峡人類と初めて接触したとされているM78星雲人・・・つまりは初代ウルトラマンだ。

 そんな彼のデータは以下の通りで

 身長 40m

 体重 3万5千t

 最大飛行速度 マッハ5

 出身地 M78星雲・光の国

 怪獣墓場に護送中に逃亡した彼等M78星雲人曰く「宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣」らしい宇宙怪獣ベムラーを追跡して地球を訪れ、誤って死なせてしまった科学特捜隊のハヤタ隊員に自分の命を分け与えて一心同体となって地球の平和を守る為に戦う戦士で、旧友曰く「永遠に自分にとっての最高にして、完全無欠のヒーロー」だそうだが、私にとってこの存在への感情は複雑だった。

 まぁ、初代ウルトラマンが居たおかげで数多くの危機から地球を守り抜けたと言っても過言ではないが、幾ら人間態(彼の場合は憑依)が科学特捜隊のエースパイロットであり、実質的な副隊長であるハヤタ・シンとは言えウルトラマンが科学特捜隊の情報をほぼ一方通行気味に知っているのは有らぬ事件の火種に成りかねない。

 ・・・と言うか科学特捜隊の上位組織がウルトラマンが科学特捜隊の情報をほぼ一方的に知っているのは可笑しい話として調査に乗り出しかけた事があって大変だった。科学特捜隊の上位組織の上役にコンタクトを取って一応渡しても大丈夫な情報を渡してこの件から手を引いて貰ったり、情報を得ようとする裏社会の人間達に警告し、警告に従わない者には見せしめになって貰った。

 そんな感じで他に趣味でとある仕事しながら過ごしていたのだが、諸事情でウルトラマンの前にゼットン星人として姿を表した。

 そして彼は私にこう言ったよ、

「お前はこの星を侵略せんと目論見、暗躍する侵略者なのか?」

 とね。

 私としては不本意だったが彼の視点から見ればそう思ってしまうのも仕方が無い・・・だから私は彼と会話してみる事にした。

「はじめまして、ウルトラマン。私はゼットン星人エドと言う。どうぞよしなに頼む」

「ゼットン星人エド!宇宙恐竜を産み出した宇宙屈指の生物学者で、宇宙の秩序を守りし者」

「ほぉ、君達M78星雲人にも私は知られていたか」

「あぁ、貴方の事は宇宙警備隊に入る為の試験前にボーナス問題として習ったぞ」

「・・・ボーナス問題?まぁ良いだろう。私の目的はこの星を正しき道へ導く事だ」

「・・・正しき道」

「そう。この地球の文明レベルは君も知っている通り、自力で宇宙へ進出できるレベルでは無いのだよ・・・しかしこの星の人類は独学で宇宙へ進出しようとしている」

「・・・それが気にくわ無いのか?」

「いや?ただ単にそうやって滅んでいった星を数多く見てきたからこそ、どうにかしたいと考えているだけだ」

「・・・」

「それに君だ。ウルトラマンよ」

「・・・私?」

「気付いているだろうが君と言う異星人・・・この星で言う宇宙人をこの星の者達が観測してから宇宙進出への試みはヒートアップしている。やみくもに研究したところで正しく調べなければ碌な事にはならん」

「・・・」

「それに他の星々からこの星を支配せんと侵略者達が迫って来ている。まぁ科学特捜隊は自力で怪獣や宇宙人等の侵略者をたけた事があるのは知っているし、見てきたから分かる」

 私は人間態に変化した。

「──!その姿は参謀長官!」

 そう、私の趣味とは科学特捜隊の参謀長官だったのだヨー!

 ・・・まぁ、最初は単なる趣味だったのだが何時しか本気で地球人類がこの星を自力で守れる様になって欲しいと思う様になった。彼には秘密だけどね!

 ・・・たぶんハヤタにも初代ウルトラマンにもバレてると思うけど、気にしないネ!

「その通りだウルトラマン。科学特捜隊居る宇宙人は君だけでは無かった訳だ」

「・・・貴方も地球を侵略しに?」

「そう言う君は?」

「私はこの星を守る為にここに居る!」

「そうかいそうかい、ベムラーを逃がさなかったらこの星には来なかったくせに」

「──ッ!」

「私に隠し事は通じるとは思わない事だなハヤタ、いや彼と融合したウルトラマンよ。調べようとすれば君の真の任務くらい容易に知る事が出来る」

「・・・では、何故?」

「この星が美しかったからさ」

「・・・」

「最初は絶対的な力と意思を持つこの地球が宇宙に害をもたらすかどうかを見極めるためだった、本当にそれ以外の理由は無かった・・・・・しかし、潜伏している内にこの星に愛着がわいてしまってなぁ。何時しか地球人と素の自分で対等な盟友になりたいと思ってしまう様になってしまってねぇ。だから同じ土台に入って貰いたかったてのもある」

 ・・・・異次元列車を回収して自己流で魔改造しまくる時正体を表したままにしていたせいで、当時の地球人の友から化物呼ばわりされた上発砲されたが、まぁ今では良い思い出だ。友の記憶も消したしな。

「・・・・と言う事は個人的に?」

「そうだったと言うべきかな」

「!」

「・・・母星に地球の事がバレてな。口封じしたら捕まってしまうし、最悪私でも死刑だろう」

「──!」

「そう驚く事でも無い。この星がそれだけの価値があると言う事だ」

 ・・・それにこの星はやろうと思えば良くて初代ウルトラマンクラス、悪くて初代ウルトラマンの2倍以上の存在を作る事が可能なのは調べがついている。

「それだけの価値があるのか?この星に・・・」

「あるぞ、この星は宇宙の火薬庫と言うしか無い程のエネルギーを秘めている。それを自らの物にしたいと考える者達は沢山居るだろうさ・・・・それにお偉いさんは私のゼットンをこの星と君に差し向けるつもりらしい」

「・・・」

「勿論私も死にたくないから君の行動パターンをいやと言う程ラーニングさせてある。ぶっちゃけ君に勝ち目は無いぜ、ウルトラマン」

「・・・では、何故ここに居る?貴方は役目をちゃんと果たしたのに」

「追放された」

「・・・は?」

「ゼットンにあらかじめ仕込んでおいた弱点をお前等に伝えると言ったら、処刑か追放だと言われてな。ありがたく追放されたよ」

「──ッ!何故!」

「・・・大切な仲間を見捨てられる程私も白状じゃ無いらしいなぁ・・・・もう6万年を生きたと言うのにコレばっかりはしょうがない」

「参謀長官・・・」

「しかし、私に出来るのは教えて技術提供だけだ。後は流石に出来っこ無いのさ、暗殺されたく無いしね・・・しかし、参謀長官としてのお勤めはしなければね?」

「ッ!良いんですか?」

「あぁ、勿論。そしてタイムリミットは一週間後だな、宇宙恐竜が運ばれて来るのは。侵略事態はもう始まっているだろう・・・いくぞ、ハヤタ&ウルトラマンコンビ」

「「はい!」」

 そうなこんなでゼットン星人達つまりは同族達は私が利用していた上位組織の腐敗したお偉いさん達や馬鹿な人擬きである朝鮮人共を利用して防衛軍を次々と制圧していき、残るは我ら科学特捜隊だけとなった。

「・・・参謀長官、本当に連中の同族何ですね、宇宙人だったんですね!」

「そうだが、それが?」

「何故最初から言ってくれなかったんですか!」

「何で無茶したんですか!」

「人に命大事にとか言っているくせに、自分が大事にしないなんて可笑しいですよ!」

「・・・・・皆、私を信じてくれるんだな」

「当たり前ですよ、参謀長官!我々は貴方を最初から地球人かな?と怪しんだりしながら過ごしていたので、信じるのが当たり前になってしまいましたよ!!」

「──!フフフ、お前等!・・・・こほん、我々の目的はゼットン星人の切り札にして私の最高傑作たるゼットン第一号を破壊する事だぜ。他の国の連中は我が同族に騙されて捕獲できると考え、行動しゼットンに殲滅されてしまった・・・このゼットン破壊作戦の要は無重力弾だ」

 静まり返る部屋、静かにそして厳しめの顔をする仲間達・・・・

「ゼットンの唯一の弱点は内部を無重力空間にしてしまい、そうなったら外に向かって弾けてしまうと言うものだ。ゼットンが侵略兵器としては使われた場合私の手で破壊する為にその弱点と無重力弾を作ったのだが、諸事情で・・・より具体的に言うなら風船怪獣バルンガと言う宇宙害獣を排除する時に無重力弾を使用してしまいここには無い」

「無重力弾・・・」

「そう、それがなければこの星に未来は無いと言っても良いと言うよりぶっちゃけ詰みだ・・・それを覆す為に私に出来る事はここで同族を引き付け足止めする事と技術提供する事だ。技術提供は惜しみ無くするつもりだから・・・頼む」

「必ず作って見せます!」

「うん、頑張れ・・・・総員、作戦行動時間は一週間後だ!皆で生きて帰って、うまい飯を食うぞぉ!」

「了解です!参謀長官!」

「よっしゃァー!」

「張り切って行くぜぇー!」

「勝つぞぉー!」

 ・・・・まぁ、こんな感じだったかな?

 ゼットンは初代ウルトラマンの本編通りで、ハヤタ隊員の記憶に関しては私が独断で修復したのだがそしたらね、

「流石、宇宙人ですね!」

 何て言われた時は何か嬉しくなった。

 ゼットン星人の集団は初代ゼットンが破れたら時に尻尾を巻いて逃げ出したので、我々科学特捜隊の完全勝利!で終われば良かったんだがねぇ、本当にさぁねぇ・・・・はぁー。

「足りない・・・・」

「・・・参謀長官?どう致しました?地球人の顔では無いから上手く分からないですけど、物凄く狼狽えているのは分かります!」

「・・・・酒に酔いながら良くそこまで分かるなぁ。まぁその通り何だがネ!」

 隊員達や研究者達が私の周りに集まって来た、こう言うのを野次馬と言うのだっけか?

 ・・・まぁ良いか。

「いやぁねぇ~・・・ゼットンの肉片が足りないんだよ」

「・・・は?」

「・・・・マジですかい?」

「・・・・・・・・・嘘でしょ?」

「恐らく同族のお偉いさん方は私との盟約を反故にするつもりらしいなぁ。ククク・・・その身体にいやと言う程に身の程を叩き込んでやろううか、若造共?・・・幼稚なガキ共がぁ!」

「・・・・・・・・・・・・参謀長官、物凄く怖いです」

「・・・・・・・・・ちびりかけた」

 ・・・・・いかん、いかん。皆を必要以上に怖がらせてしまったな。

 こういう時は深呼吸をして、酒を飲んで気分転換をするのが一番!

「まぁ心配は無い、それより別れは華やかでなければつまらないだろ?最も騒ごうぜぇ!」

 そんな感じて飲んだくれてた後に皆と別れを告げて、母星に帰ってお偉いさん方と楽しい楽しいお話をしたら、

『ゼットンと肉片はバット星人が回収したのです!嘘ではありませんよぉ!』

『我々はその為の許可を出したに過ぎないのです!ごめんなさい・・・もう星全体の侵略行為は永遠に出来ない様にしますからもう許してぇ!』

『我々はこれ以上の事は知ら無いのです!・・・頼みます・・・・・・・信じて、殺さないでくれぇ!頼みますからぁ!』

 ・・・・この後触覚宇宙人バット星人の母星たるバット星に言ったが名前が分から無いのと、その該当するかも知れないバット星人は何処かへ逃亡した後だったと言う事が分かった。

 この後もしかしてと思い光の国へ自分が改造した異次元列車に乗って向かったのだが・・・

「ようこそ、ゼットン星人エドよ」

「我々は貴方を歓迎しますよ」

 初っぱなウルトラの父、ウルトラの母に出迎えられ、更にはウルトラマンキングが背後に突然現れた・・・この時流石に死ぬかと思ったね。

 しかし彼等の目的は私の殲滅なのでは無く協力関係締結だったらしく。

 ❪・・・・・主、彼等は敵意が無しと見て良いのか?❫

 と擬人化した異次元列車が話しかけてきた。

 実はね、何か魔改造したら女の子になれる様になったんだよなぁ!いや~自分の才能が本来の意味で怖い!

 そして、異次元列車は擬人化形態でもシロシロの実の能力者みたいに乗り込む事が出来る。

 ・・・まぁ、正確には列車と異次元空間で繋がっており彼女から乗り込んだ場合、乗り込んだ存在が行きたい列車の車両に飛ばしてくれると言うものだが、列車と彼女の異次元空間は彼女が支配しているので彼女に命を握られていると言える(勿論私は彼女を支配する側なのでその対象に入っていないらしい・・・彼女が私を自らの支配者として認めてくれた感じがして奮発して手料理を振る舞ったものだ。因みに彼女は日本食特にアサリの味噌汁が大好きだ)。

 因みに私と彼女は同部屋(部屋と言うより一軒家と言うべきかもしれない、流石異次元何でもアリだよネ!)でどうあがいても私が許可した者以外入れないし、私の研究所も中に入っている。

「そうらしいな・・・異次元列車よ、列車本体の中から酒を取り出してくれ」

 ❪・・・良いのか?❫

「あぁ。素面だと今のテンションじゃ、良く喋れないからな」

 ❪・・・一応取り出したけど、頭脳体の私はどうしてしていれば良いのだ?❫

「私の椅子にでもなってろ」

 ❪・・・御意、あと真横に新たな生体反応確認だ❫

 言われて真横に振り向いて見ると、何時の間にか私の横にジュリ君に酒瓶を持ちながら座っていた。

「お久しぶりです、マスターエド・・・私はデラシオンの使者として光の国に用があったのでここに来ましたが、貴方のご用に関して個人的興味があります・・・そう言う事なら私が酒注ぎましょう。それでよろしいですか、マスターエド?」

「じゃあ、お願いしようかなジュリ君」

「はい、マスターエド・・・・どうぞ」

「ありがとう、ジュリ君」

 さてっと、ゴク、ゴグ、ゴク・・・プハァー、酒はやっぱり人間態で飲むに限るぜぇ!

 こんな感じて酒を飲み始めるとウルトラの母が、

「・・・ところで、その貴方が椅子代わりにしている地球人らしい少女は何ですか?見たところ生き物ではないようですが──」

 と話しかけてきた。

 そうして何時の間にか始まった質問合戦。私が答えて、彼等(ウルトラマンケン、ウルトラウーマンマリーの事で、ウルトラマンキングは眺めているだけ)が 質問すると言う感じだった。

 ・・・それが何故か私の身の丈話からデラシオンの成り立ち、宇宙警備隊の現状の問題点と不満点、地球と言う星について、私が宇宙恐竜ゼットンを作った理由。

「───それで私は抑止力として宇宙恐竜ゼットンを作ったのだ。・・・まぁ 、死んでしまったけれどもねぇー、と言うより~殺してしまったと言うべきぃかなぁ?」

「・・・・マスターエドが酒に酔いまくっている。どれだけストレスを感じていたんだろうか?」

 この長~い話の中でウルトラの父、ウルトラの母には頭を下げられ、ウルトラマンキングからは物凄く慈愛と優しさのこもった目で見られて泣きそうになった。

 まぁその他にもこんな事をやってみては?と提案してみたりした。

 例えばか弱き者を守る組織として様々な宇宙人だけに限らず怪獣(聖獣・神獣・霊獣)等の知的生命体全般を雇用してみてはと言ってみた。

「・・・うむ」

「どうかしたかね?ウルトラの父」

「いや、この話しは確かに良い物なのは間違いないのだがな・・・宇宙警備隊の中には怪獣全てを悪と考えている者達が多いのだ」

「えぇ、ケンの言う通り若い者達の中には最初から怪獣は悪であると考えている若者が多いのも事実ですね。ですが・・・・中には対話できる怪獣も居る事は我々も知っていますが・・・現状では周知の事実にするのは厳しいと言うのが我等の現状です」

「・・・確かに難しいな。実はその問題は我等デラシオンでも提示されている問題であり、現時点では解決策は存在していない」

「ウム、どの星でもある程度以上の知性を持った怪獣の存在は少ないし、何より対話出来ないのも原因であろうな。ワシとしてもどうにかしたいが、どうした物か・・・・」

「・・・・・うーむ、私はそんな事あまり考えた事も無いからなぁー」

 ❪・・・そうなのか?❫

「うん。私はテレパシーで言いたい事を伝えていたからなぁ」

「え?」

「何ですって!」

「・・・流石はマスターエドです」

「フフフ、噂と違わぬ考え方よなぁ」

 ❪・・・たぶん、主が変わっているだけだと思う。言語が通じるかどうか分からない奴にテレパシーとは──❫

「コツがあるのさ、コツがね。何をどう伝えたいか思い浮かべれば大丈夫だぞ。実際ジュリ君との会話も最初はテレパシーだったからな」

「ん?あぁ、その通りでしたね・・・あまりにも自然過ぎて最初は気付かなかったし、途中から普通に会話をしていましたからね」

「それは君からの電波をキャッチして自分の頭の中で解読した結果だ。やり方を教えれば君等でも容易に出来るだろうよ」

 ・・・・皆にテレパシー(自己流)のやり方を教えたら、皆が色々応用出来るとはしゃいでいた。尚ウルトラマンキングは最初から使えるらしい。

「さて、話を戻そうか・・・何も私は知的生命体ならば何でも良いと言う訳では無いので、そちらであらかじめ条件を作りそれに合わせてスカウトをしてみればどうだ?」

「それはワシが掛け合っておこう」

「それはありがたい。後はそちらが良いというのなら、試したいプランがあってな──」

 その私が提示したプランと言うのは、宇宙の様々な場所に生まれる文明がどのように進化し、別の文明と友好関係を結べるかといった動きを見守る事を目的とした組織を宇宙警備隊とは別に新たに作ってみてはどうか言ってみた。

「・・・それは、貴方がやっていた事なのではないのですか?エド殿」

「確かにそうだ、しかし君等を利用しない手はない」

「・・・・・・どういうことです?」

「君達は多宇宙で広まっている、君達についての噂はご存じかね?」

「強大な力を盾に、自分たちの主義主張や正義感を一方的に多宇宙に押し付けてくる野蛮な存在・・・私がデラシオンの使者として光の国に訪れた理由は、我々の宇宙であるコスモスペースに流れて来たこの噂の真意を確かめ、見極める事が目的だった」

 これをウルトラマンケン、ウルトラウーマンマリー、この二人がこの噂について聞いた時の反応はウルトラの父は怒り、ウルトラの母は激しく狼狽えていた。

「何故、何故!その様な噂が流れている!」

 ❪・・・・・仕方のない事だ。貴方達が行っている活動は基本、実力行使だ。そして敵対している相手に配慮した宇宙警備隊員など聞いた事が無いのだ。・・・それに貴方達が行っている活動で救われた存在も居れば殺されたり、傷つけられたりした存在も居るだろう。そうした存在が流した噂も一部ある❫

「・・・・・一部だと?一体どういう事だ?」

「君等は基本見返りを求めないだろ?そう言う存在はいざと言う時に何を求めてくるか分からないし、分からない者は恐怖の対象となる・・・早い話がこう言う恐怖を利用した一部の存在が噂を流し、恐怖によってそれが広まる。やっぱり、先入観は大事だよネ!」

「なるほど!理解を深めさせるには先ず相手を良く知る事が大事で、次は自分を知って貰う事!この役職はそう言った意味が込められている様に感じます!」

「・・・・・理解が早すぎる。コホン、その通りだ。まぁ更に言えば君達が強いと言う事も理由だ・・・・最悪の場合文明丸々一つが敵になる可能性もあるので、強い君達には打って付けの仕事だと思うぞ・・・まぁ文明監視局に所属させる者あるいは所属を望む者には宇宙警備隊員と同じ過程で訓練させれば良いと思うぞ」

「ウム、そうならば問題は無い!今度の会議で申請を出してみるよ・・・絶対採用されるだろうがな!」

「それは良かった・・・さて次は私だな?」

「あぁ・・・」

「貴方程の存在が我々に協力体制を結びに来る事態とは一体・・・」

「あぁ、私がここに来た目的はゼットンの肉片ではなくて・・・より正確に言うならば心臓と脳の役割を担っている部分を持ち去ったとあるバット星人を一万年後捜索して欲しいと言う依頼だ」




 とあるゼットン星人の昔話を見て頂きありがとうございます。

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