リライブダンガンロンパ 絶望の南国修学旅行   作:ユキミス

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学級裁判 後編

柏「もう一回、飛龍院さんが殺された状況を話し合ってみようよ」

 

 

ノンストップ議論 開始

 

コトダマ 配線が切られたエレベーター

コトダマ 壊れたエレベーター

コトダマ 血まみれのジャンパー

コトダマ 入室歴がない3F

 

 

 

 

霊山「そう言えば犯人はどうやって、返り血を防いだのかな?」

 

曲原「入退室ログを見れば犯人が着替えに外に出たのはありえないし、あの出血量なら返り血を浴びるはずだ」

 

安藤「犯人は刃物を『投げて』返り血を防いだのか?」

 

羽川「『ながーい刃物』で切りつけたとか!」

 

囲井「『別の服を着て』、返り血を防いだのかも」

 

釣谷「『裸』だったとか」

 

別技「そもそも『刃物で刺されてない』かも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

囲井「『別の服を着て」

 

コトダマ 血まみれジャンパー

 

 

同意

柏「それに賛成だよ!」

 

 

 

 

柏「囲井さんの言う通り、犯人は返り血をジャンパーを着て防いだんだ。顔や手への不着なら洗い流せるし」

 

安藤「なんでジャンパーだと言い切れるんだ?」

 

柏「3階の展示にクローゼットがあってそこに血まみれのジャンパーがあったんだ」

 

囲井「でもそれだけだとアンタの疑惑が晴れたとは言えないよ」

 

柏「え?」

 

曲原「まさかお前が疑われてないとでも?」

 

霊山「でも柏クンは自分から血まみれのジャンパーのこと言ったんだから犯人じゃないんじゃないの?」

 

曲原「それが事実であれ嘘であれ証拠にはならない。だが、逆に柏が犯人という証拠にもならない」

 

柏「あの!3階には捜査になるまで僕以外、誰の入室歴のログがなかったんだ!」

 

霊山「えっ」

 

囲井「なに?犯人は電子生徒手帳を使わないで入室したの?」

 

安藤「ならば!その方法を議論してみよう!」

 

 

 

 

 

ノンストップ議論 開始

 

 

コトダマ 壊れたエレベーター

コトダマ 入室歴のない3F

コトダマ 配線が切られたエレベーター

コトダマ 飛龍院の外傷

 

 

 

 

霊山「犯人はどうやって侵入したんだろう」

 

羽川「分かった!『窓』からだよ!」

 

安藤「『エレベーター』はどうかな?」

 

囲井「ドアそのものに『細工』したとか」

 

安藤「ならエンジニアの別技クンが怪しいな!」

 

別技「僕はそもそも資料館に入ってないよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安藤「『エレベーター』」

 

 

 

コトダマ 壊れたエレベーター

 

 

論破

柏「それは違うよ!」

 

 

 

 

柏「いや、エレベーターはありえないよ。だってエレベーターは壊れていたんだ」

 

曲原「いやエレベーターで正解の可能性が高い」

 

柏「え?」

 

曲原「考えてみろ、エレベーターは直接部屋に繋がっている。つまり犯人はエレベーターを使って入室にログを残せないようにした」

 

安藤「でもエレベーターは壊れているんだろう?」

 

柏「そうか、犯人がエレベーターを使った後にそれを悟られないようにエレベーターを破壊したのか」

 

囲井「で?結局、何も分かってないのと同じじゃない」

 

柏「……」

 

 確かに、振り出しだ。犯人の行動が分かっても犯人を割り出せない。

 

 

曲原「なら飛龍院の怪我について改めて考えてみよう。飛龍院は何故か火傷に捻挫もしている」

 

柏「この火傷って……」

 

 

 

 

 

閃きアナグラム

 

 

ん す が れ ん た く ん ば つ 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆裂スタンガン

 

 

 

柏「あの、飛龍院さんの火傷って爆裂スタンガンじゃないかな?」

 

安藤「闘山クンは資料館の外に殺されているから関係なくないか?」

 

囲井「だからスタンガンが資料館にあったのを話題にしたでしょう」

 

霊山「あれ?爆裂スタンガンって一回しか使えないんじゃ?」

 

曲原「人やアンドロイドを殺せる威力というだけで使えないとは言ってない、よなモノクマ」

 

 

 

 

モノクマ「はい、そのとーりでございますケロ」

 

羽川「ケロ!?モノクマちゃんキャラが変わった!?」

 

 

 

 

 

柏「だからスタンガンで火傷した可能性は高いと思うんだ」

 

別技「なら犯人は闘山と飛龍院の2人を殺したんだね」

 

柏「え?」

 

安藤「なるほどなんらかの方法で外にいる闘山クンを殺し続いて飛龍院クンも殺したのか!」

 

柏「ちょっと待ってよ!」

 

霊山「それだけで犯人と言えるのかな……」

 

 

 

 

 

意見対立!

 

 

 

 

飛龍院を殺した犯人と闘山を殺した犯人は同一人物か?

 

 

同一人物だ

安藤、別技、釣谷、一華、羽川

 

同一人物じゃない

柏、曲原、囲井、霊山、神道

 

 

 

議論スクラム 開始

 

 

 

『スタンガン』

『運んだ』

『見た』

『アクバ』

『2人』

 

 

安藤「犯人は闘山クンを殺した時にそれを飛龍院クンが見たんだ!それで口封じで飛龍院を殺したんだ!」

 

囲井「資料館の外で殺されている闘山の殺害現場を『見た』とは思えないんだけど」

 

別技「そもそも口封じじゃないと2人も殺す必要ないよね」

 

曲原「『2人』殺されたからって口封じとは限らない」

 

一華「では何故スタンガンが使われているんですか?」

 

柏「『スタンガン』で死んだとは限らないよ」

 

羽川「アクバって書いてあるのは同一人物だーって思わせないためじゃないの?」

 

霊山「『アクバ』なら闘山クンにも血文字を残しているはずだし、今更手口を変えるなんてやり方が中途半端すぎるよ!」

 

釣谷「闘山を運んだとかそういうのじゃないの?」

 

柏「いや、退室歴はなかったから『運んだ』なんてありえないよ」

 

 

 

 

全論破

柏「これが僕たちの答えだ!」曲原「これが俺の答えだ」囲井「これが私の答えよ」霊山「これが僕たちの答えだ!」神道「……」

 

 

 

 

 

 

 

柏「犯人は必ずしも同一人物とは限らないよ」

 

曲原「俺はむしろ一つの可能性さえ考えている」

 

釣谷「一つの可能性?」

 

曲原「ああ、まず、闘山を殺した犯人はまたまた飛龍院に現場を見られ……」

 

別技「だから!なんで犯人が資料館で闘山を殺したことになるのさ!」

 

安藤「確かに、前提がおかしいな」

 

曲原「ならどうやって犯人が資料館の中で闘山を殺したか、考えればいい」

 

柏「……」

 

 資料館の中で闘山クンを殺す方法か……。

 

 

 

 

 

ノンストップ議論 開始

 

コトダマ モノクマファイル3

コトダマ 壊れた屋上の自動ドア

コトダマ 闘山の首

コトダマ 羽川の証言

 

 

 

 

安藤「何か『衝撃』でも与えたのか?」

 

羽川「バキューン!って『銃』で!」

 

霊山「死因は感電死のはずだよ……」

 

一華「スタンガンを『投げた』とかどうでしょう」

 

囲井「スタンガンは資料館にあったんだから意味ない」

 

別技「スタンガンを『落とした』とか」

 

 

 

 

 

 

 

別技「『落とした』」

 

 

コトダマ 闘山の首

 

 

同意

柏「それに賛成だよ!」

 

 

 

 

 

 

 

柏「別技クンの言う通り、犯人は屋上から闘山クンの首にスタンガンを落としたんだよ」

 

曲原「パズルに気を取られていたから尚更な」

 

釣谷「犯人が屋上を使った証拠は?」

 

柏「犯人が屋上を使ったかもしれない証拠はあるよ」

 

 

 

 

 

コトダマ 壊れた屋上の自動ドア

 

 

 

柏「屋上の自動ドアは破壊されていたんだ」

 

 

囲井「待ちなさいよ、落としたスタンガンはどうするの?スタンガンは外にあったのよ」

 

柏「あっ」

 

囲井「スタンガンを回収出来ないと意味ないでしょ」

 

 スタンガンを落としてもダメか。

 

柏「ロープに括り付けて落とした後に引き上げたとか……」

 

一華「資料館にロープなんかありましたか?」

 

囲井「スタンガンを慌てて隠した犯人にロープを見つからないように隠せるの?」

 

 

 

 

 

 

曲原「なら、普段から持ってるものを使えばいい」

 

柏「普段から持っているもの……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柏 祐一

 

歌浦 ココネ×

 

釣谷 涼太

 

神道 美雪

 

演川 玲子×

 

曲原 瑛二

 

一華 撫子

 

囲井 歩美

 

佐藤 雪也×

 

霊山 拓人

 

闘山 信弘×

 

飛龍院 鏡花×

 

別技 康介

 

踊場 ジュリア×

 

羽川 渚

 

安藤 露井戸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釣谷 涼太◀︎

 

 

 

 

柏「釣谷クン、君なんじゃないかな。スタンガンを落として引き上げたのは」

 

釣谷「僕が犯人って言いたいの?」

 

柏「釣り糸を括り付けて呼び出しだ闘山クンのところに屋上から落としてリールで引き上げられるのは、いつも釣り竿を持って君しかいない」

 

 

 

 

 

 

反論

釣谷「君の推理はくだらない」

 

 

 

 

 

 

柏「釣谷クン……」

 

釣谷「バカバカしい推理だよ」

 

 

 

反論ショーダウン 開始

 

コトノハ 飛龍院の外傷

コトノハ モノクマファイル3

コトノハ 入り口の入退室ログ

コトノハ 壊れた屋上の自動ドア

 

 

 

 

釣谷「そんなわけないじゃないか。そもそも資料館のスタンガンって本物なの?」

 

柏「あれが本物じゃないと飛龍院さんの事件と筋が合わない」

 

釣谷「飛龍院?僕は『飛龍院を殺してない』。そもそも闘山と飛龍院を殺した犯人は別々だって君は言ってたじゃないか」

 

釣谷「君の推理通りなら僕は飛龍院を『殺そうとしていない』よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釣谷「『殺そうとしていない』」

 

 

 

コトノハ モノクマファイル3

 

 

 

論破

柏「その言葉、斬るよ」

 

 

 

 

柏「いや、君は確実に飛龍院さんを殺そうとしたはずだ。スタンガンで火傷しいるんだから」

 

曲原「1度しか使えないスタンガンを誤解して、たまたま犯行現場を見た飛龍院にスタンガンを使って殺害した。と思い込んだんだろう?」

 

柏「飛龍院さんの捻挫も逃げている途中だったんだ。焦って階段から落ちたんだと思う」

 

囲井「じゃあ飛龍院を殺した犯人は……」

 

釣谷「待て!僕は犯人じゃないって言ってるだろ!?」

 

曲原「首の方が不自然に焼けている。あれは上からやられないとああはならない。一番の長身の闘山を殺せるのは釣り竿を使う以外にありえない」

 

釣谷「ふざけるな!」

 

曲原「次は飛龍院だ、飛龍院を殺した犯人についてだ」

 

羽川「……ほんとに釣谷ちゃんが犯人なの?」

 

安藤「筋は通っているな。外での犯行と思わせて、資料館にいるというアリバイを作れている」

 

霊山「……釣谷クン……」

 

羽川「どうして闘山ちゃんを……嘘だ……」

 

曲原「信じたくないなら信じなくていい。飛龍院の事件について、話し合うぞ」

 

柏「飛龍院さんは誰に……」

 

釣谷「柏、君なんじゃないか。君が犯人だから話題を逸らすために僕が闘山を殺した犯人だって言ってるじゃないか?」

 

柏「そんな!」

 

曲原「柏の疑いが晴れたわけじゃない。お前には自分が犯人でないという納得のいく説明か、証拠を出してもらう」

 

 証拠……?証拠なんて……ない。

 

 

 

 

神道「……う」

 

柏「え?神道さん?」

 

 

 

 

 

神道「で……せ……ょう」

 

 

 

霊山「電子生徒手帳?」

 

神道「ログ……」

 

曲原「電子生徒手帳のログ……、おい、柏、電子生徒手帳を見せてみろ」

 

柏「うん」

 

 曲原クンに電子生徒手帳を渡すと

 

曲原「これか。……柏、お前の無実は確定した」

 

 

2F 14:20 入室

2F 14:55 退室

 

 

柏「ログ!?電子生徒手帳にも!?」

 

 

曲原「羽川、お前もだ」

 

羽川「うん」

 

 

4F 14:15 入室

4F 14:52 退出

 

 

 

曲原「一華、見せてみろ」

 

 

 一華さんの電子生徒手帳をずっと曲原クンは、一華さん睨みつけた。

 

 

曲原「お前が犯人か」

 

柏「え!?そんな一華さんが……」

 

曲原「犯行可能なのは柏と羽川と一華しかいないつまり、ログによる無実が確認されていないのはお前だけだ」

 

霊山「アクバなんて血文字まで書いて、君一体……!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一華「うふ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一華「あっははははははははははははは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柏「一華……さん?」

 

 今までのおしとやかなイメージを覆すような笑い方。

 

 

 

 

一華「あーあ、あたしとしたことがバレたか。慣れないことするもんじゃないな」

 

曲原「認めるのか?」

 

一華「うん、あたしがアクバだから」

 

拓也「な!?テメェが本物のアクバ!?」

 

一華「嘘ついても仕方ないっしょ。でもなー、あたしにはアクバって言う決定的証拠ないもんなぁ。証拠はぜーんぶ、処分したし」

 

拓也「ふざけるな!テメェ、なぜ俺を殺したんだ!?」

 

一華「依頼」

 

拓也「は?」

 

一華「だーかーら、依頼だって。まあ、殺人はただの趣味だけどさ」

 

曲原「要は殺し屋か?」

 

一華「うん、アクバは殺し屋界隈の称号さ。その後、警察にも伝わって、有名になったの。警察も法では裁けない犯罪者を殺してるから、アクバの犯行を黙認してるんだ」

 

拓也「ざけんじゃねぇ!!なんで俺が殺されなきゃいけねぇんだよ!!」

 

一華「うるさいなぁ、依頼だって言ってるじゃん。あんたが大会で無双するからよく思わない奴がいんの」

 

柏「そんな理由で霊山クンを……拓也クンを殺したのか!?」

 

羽川「じゃあ飛龍院ちゃんは……飛龍院ちゃんはどうして!?」

 

一華「ああ、単純にあたしも外に出たかったんだ。あと報酬100億円とか殺し屋人生で絶対稼げない額だし!」

 

囲井「何こいつサイコパスなわけ?こわっ」

 

別技「ひぃぃぃ!悪霊退散悪霊退散!」

 

安藤「こいつは佐藤クンとも踊場クンとも演川クンとも違う。なんなんだ!?」

 

霊山「でもなんで君が、一華流を広めるために活動する君が、なんで!?」

 

一華「あたし、花とか嫌いなんだ」

 

柏「え?」

 

一華「おしとやかにするとか、礼儀とか、花とか大嫌い。あたしをあたしのままでいさせてくれるのが、殺人なんだよ!」

 

 一華さんは着物からハサミを持ち出し、みんなに脅すように見せつけた。

 

羽川「ぎゃあ!?」

 

柏「あのハサミ…!」

 

 

 

コトダマ 配線が切られたエレベーター

 

 

 

曲原「あれでエレベーターの配線を切ったのか。飛龍院を殺した凶器でもありそうだな」

 

柏「意味、わからない……」

 

曲原「犯行を認めているなら投票だ、釣谷と一華に投票だ」

 

釣谷「僕は犯人じゃない!みんなもそう思うだろ!?」

 

 

 

霊山「……」

 

安藤「……」

 

別技「……」

 

羽川「……」

 

囲井「……」

 

神道「……」

 

 

 

 

 

一華「あははははっ!もう終わりだねぇ!」

 

釣谷「君だって死ぬんだぞ!」

 

一華「あたしは死なないよ?だって投票は最初に死んだ人間のクロだけだから」

 

釣谷「は?」

 

柏「どういうこと?」

 

 

 

モノクマ「言い忘れてたけど、一回の学級裁判で2件以上の殺人が起きた時は最初の殺した方のクロだけに投票してよね。じゃないとみんな混乱するでしょ?あ、裁判前に一華さんだけには話したか」

 

拓也「じゃあアクバは!?アクバは殺せねぇのかよ!?」

 

モノクマ「残念だったね、一華さん!諦めて次の殺人にどうぞ」

 

一華「わーい」

 

拓也「ふざけんなテメェ!」

 

別技「よりにもよって一番危険人物っぽいのを……」

 

 

 

 

釣谷「違う!僕じゃない!僕は犯人じゃない!」

 

 

 

曲原「今回の事件は複雑だ。全て振り返って、明るみにするしかない」

 

柏「うん」

 

 

 

 

 

クライマックス推理

 

 

柏「これが事件の全容だよ」

 

 

 

 

 

ACT1

 

柏「犯人はまず、闘山クンをメールで呼び出したんだ。自分が資料館にいるというアリバイを作ることが出来るからね」

 

 

ACT2

 

柏「僕、羽川さん、闘山クンで資料館に行ったんだ。資料館の中には神道さん、飛龍院さん、一華さん、そして犯人もいたんだ」

 

 

ACT3

 

柏「約束の時間、資料館裏に向かった闘山クンはパズルを見つけて屈んだんだ。でも、それすらも犯人の罠だったんだ。屋上に上がった犯人はモノクマが隠した爆裂スタンガンを釣り糸に括り付けて待っていた犯人は、スタンガンのスイッチを入れて、屋上からスタンガンを投げてパズルに気を取られていた闘山クンに命中させたんだ。その後、リールでスタンガンを引き上げたんだ。これが資料館にいるというアリバイを作りながら殺人が出来るトリックだよ」

 

 

ACT4

 

柏「こうして犯人は死亡を確認したんだけど、犯人にも想定外の事態が起きた。飛龍院がその様子を見ていたんだ。殺人をしているのを目撃されたわけじゃないけど、学級裁判で話されると厄介だから犯人は飛龍院さんを追いかけたんだ」

 

 

ACT5

 

柏「飛龍院さんは逃げる羽目になったわけだけど、飛龍院さんは足を踏み外して、捻挫してしまったんだ。犯人はスタンガンを飛龍院に当てて殺したと思い込んだんだけど、爆裂スタンガンが人を殺せる威力なのは一度だけなんだ。それでも飛龍院さんを動けなくするには十分だった」

 

 

ACT6

 

柏「そこへ一華さんがやってきたんだ。一華さんはこの状況を利用しようとしたんだ。一華さんはエレベーターに乗り、3階に向かい、3階の返り血を防ぐためのジャンパーを着たんだ。その後、エレベーターでまた飛龍院さんのいる5階に向かったんだ」

 

ACT7

 

柏「そして飛龍院さんを複数回刺して殺害し、アクバという血文字を残した後、エレベーターに乗り3階で返り血の着いたジャンパーを隠した後、またエレベーターに乗り、1階で降りた後、飛龍院さんを殺した刃物で配線を切り、エレベーターを使用不可にしてアリバイ工作をしたんだ」

 

ACT8

 

柏「その頃犯人は飛龍院さんの遭遇に焦り、慌てて爆裂スタンガンを女子しか入らないから見つかりにくいと思ったのか、女子トイレに隠したんだ。かなり本人も焦っていたから雑な隠し方をしたみたいだね」

 

 

 

 

 

 

 

柏「これが真実だ。そうだよね、超高校級の釣り師、釣谷涼太!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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