(非)日常編 1
15日目
柏「……」
いつも元気な羽川さんが……。
羽川「……」
霊山「は、羽川さん、ちゃんと食べないと身体に悪いよ」
柏「霊山クン、それくらいにした方が……」
霊山「……そう、だね」
安藤「みんな、ホットケーキでも焼いたんだが、食べないか?」
柏「ありがとう」
霊山「食べるよ」
今、食堂にいるのは、僕、霊山クン、安藤クン、羽川さん、神道さんだけだ。曲原クンと囲井さんと別技クンはともかく、一華さんの姿はなかった。
最初は16人もいたのに、どうしてこんなことに。
柏「……」
モノクマ「やあ皆さん!」
柏「うわぁ!?」
安藤「何のようだ」
モノクマ「オマエラが学級裁判をクリアしたご褒美に新しい場所にいけるようにしておいたよ」
霊山「新しい場所に行けるようになればなるほど殺人が起きてる気がするけど……」
モノクマ「電子生徒手帳のマップにあるからよろしくね」
安藤「しかし、見てみる……というのも悪くないかもしれない」
霊山「このままってわけにもいかないしね」
柏「あとで見に行ってみよう」
神道さんはうなづいたけど……
羽川「……」
柏「羽川さん……」
安藤「新しい場所の内容によっては元気になるかもしれない」
柏「うん」
数時間後
柏「羽川さん、新しい場所に行ってみない?」
羽川「……うん」
良かった、断られたらどうしようかと。
その後僕らは霊山クンたちと新しい場所に来た。
柏「これは?」
霊山「時計台……かな」
大きい時計台だ。
安藤「なるほど、私の体内時計はこれを基準にしているのか」
柏「え?どういうこと?」
安藤「私は電波時計を中心に活動しているのだ。だからあれが今の私の体内時計だ」
柏「へぇ……」
別技「すごい!すごい!調べさせて!」
安藤「別技クン!?」
柏「別技クン、こんなところに……」
曲原「一足遅かったな」
柏「曲原クンも」
曲原「話はモノクマは聞いた。予めここを調べておく」
柏「調べる?」
曲原「ああ。脱出の手がかりはないか、モノクマを出し抜けないか、そしてまた殺人が起きないか」
柏「っ!?もう殺人が起きたりしないよ!」
曲原「むしろ一華が自分がアクバと暴露したことでその危険性が上がったと思うがな」
柏「っ……」
一華さんがアクバ……信じたくないけど、間違いなく、少なくとも飛龍院さんを殺している。
曲原「どちらにしろ、俺は調べる」
霊山「すごい、映画館だ!」
時計台には映画館が展開されていた。
霊山「有名な映画がいっぱいあるよ!監原誠也監督の作品もある!」
柏「監原誠也?」
霊山「有名な映画監督だよ、高校生の。親子で映画監督で小さい頃からお手伝いしていたみたい」
柏「へぇ…」
霊山「記憶喪失だからどれも新鮮に楽しめて良いかもね」
柏「……」
そういえばそうだな。なんかそれどころじゃなくて忘れてた。僕は最低限の教養はあるみたいだし。
霊山「あ、ごめんね」
柏「いや大丈夫だよ」
霊山「ポップコーンあるね、羽川さん、食べる?」
羽川「……」
霊山「……」
柏「映画でも見て元気出そうよ」
一華「それは良い考えですね」
霊山「うわぁ!?」
柏「な、何しに来たんだ!?」
一華「まあ酷いじゃないですか、仲間に」
拓也「俺と飛龍院を殺しておいてよく言うぜ!」
曲原「一華。貴様が何を考えているのかは知らないが、殺人が起きれば真っ先に疑われるぞ」
一華「ああ、心配には及びません。私はこれから殺人を眺めることにします」
曲原「殺人を眺める?」
一華「ええ。3度の学級裁判を見て思いました。人間は死の淵でもがくほど美しいと。すぐに殺すのはもったいない。いえ、殺すなんてもったいない。誰かが、誰かを殺すところがみたい」
拓也「ふざけんなこの殺人鬼!」
一華「というわけで楽しい殺人をお願いしますね」
行ってしまった。
拓也「クソ……」
安藤「おーーい、みんな!」
柏「安藤クン……」
安藤「温泉とサウナを見つけたぞ!」
温泉とサウナ!?
柏「ひろーい、良いなぁ」
霊山「みんなで入りたいね」
でも男子で一緒に入ってくれそうなのって……。
柏「安藤クン入れるの?」
安藤「私は防水対応だが、湿気にはあまり強くてなくてな」
柏「ということは」
霊山「僕たちだけだね」
曲原クンや別技クンも来たら良いのに……。
安藤「それで気づいたんだが」
安藤クンがこっそり僕らに耳打ちをした。
安藤「サウナには監視カメラが存在していなかった。湿気で壊れるんだろう。だからこれからサウナを利用しよう。他のメンバーにも伝える」
柏「分かった!」
モノクマ「ねぇねぇ、何話してるの?」
柏「うわっ!?」
霊山「夕食の話だよ、あっち行ってよ」
モノクマ「あっそ」
意外とあっさり引いてくれたな。
一華「ところでさー、モノクマ?今回はどうするの?」
モノクマ「あのね、君はただの生徒なんだよ?僕は君に加担するわけにはいかないの!」
一華「じゃあせめて動機くらい良いでしょ?」
モノクマ「動機?それは君だよ」
一華「あたし?」
モノクマ「うぷぷぷ、動機はね。もう溜まりに溜まってるんだよ。外の不安、身内の敵、連続する殺人。もうみんな疑心暗鬼が止まらないはずだよ」
一華「ははははっ!そういうことね」