20日目
柏「今日は何する?」
羽川「あたしボーリング!」
霊山「僕は海に行こうかな」
拓也「カジノだよカジノ!」
柏「あはは……」
曲原「で?その後の進捗は?」
『柏祐一はどの世界のデータにも存在しない』
曲原「じゃあ柏は何者だ?」
『分からない』
曲原「調べれないのか?」
『データに無いものを調べることは出来ない。ただ、気になることがある』
曲原「気になること?」
『神道についてだ』
モノクマ「ねぇねぇ、何してたの?」
曲原「サウナに入っていただけだ」
モノクマ「えー?君に限ってそれだけ?」
曲原「俺以外が入った形跡がないのは貴様が1番知っているはず。なんなら調べるか?」
モノクマ「良いよ」
曲原「……」
モノクマ「あ、こらー!オマエもポンコツアンドロイドみたいにサウナで僕を壊す気だな!?」
曲原「貴様を壊したら校則違反で俺が殺されるだけだろ」
モノクマ「まあ良いよ。小手先のことなんかで負けないのだぁ!」
曲原「……」
21日目
柏「……なんか平和だなあ」
羽川「急にどうしたの?」
柏「いや、びっくりするほど平和で……」
霊山「良いことだよ。みんなが平和で元気だと死んでいったみんなも成仏しやすくなる」
神道「……」
拓也「平和ボケしやがって。このままアクバやモノクマが何もしないと思ってんのか?」
柏「それが問題なんだよね……」
拓也「モノクマのことだ、何か考えてるに決まってる」
モノクマ「それなんだよね!」
羽川「出た!?」
モノクマ「オマエラ!殺人の準備もしないで何やってんだよ!」
柏「もう僕らは殺人をしない!」
モノクマ「しない?する気がないならこうしましょう。いよいよクライマックスだしね。1週間のうちに殺人が起きない場合、全員がおしおきになります」
え?
そのモノクマの言葉にみんなが凍りついた。
モノクマ「一華さんにも曲原クンにも囲井さんにも教えてあげてたからね。まーこれからが楽しみだよ」
柏「ふざけるな!こんなことしてお前の得になるのか!?」
モノクマ「得になるからやってんだよ!」
柏「っ……」
モノクマの目的はなんなんだ?こんなことしてなんの得が?僕ら殺したいだけならさっさとすれば良いし、僕らが困ってる姿を見て嘲笑ってるだけ?それだけなら手が混みすぎてる。
羽川「も、もう帰ろうか」
柏「羽川さん?」
羽川「あ、あたし、気にしてないよ、ただ…な、なんか疲れちゃって」
バドミントン選手の彼女がまだ朝なのに疲れるわけがない。気にしたのかな。
霊山「ど、どうしよう、は、早く脱出しないと……」
柏「霊山クン!大丈夫だよ?僕たちを簡単に殺したらモノクマだって面白くないはずだ」
霊山「でも、でも…モノクマが飽きたら……だから一週間以内なんて制限付けて……。い、いやだ、嫌だ!僕死にたくない!」
柏「霊山クン……」
羽川「あ…ああ……あ、あたし嫌!死にたくない!あたしだってまだ、やりたいことたくさんあるもん!」
柏「2人とも落ち着いて!」
拓也「海でも泳いで渡るか?」
神道「……泳げない」
柏「曲原クンや囲井さんに相談してみよう」
羽川「その2人が殺人を考えてたら?嫌だよ」
拓也「アクバもさすがに動くんじゃねぇか?」
柏「2人とも!大丈夫だよ、疑心暗鬼になったら思う壺だよ」
羽川「……」
霊山「……」
柏「みんなで行動すれば大丈夫だって!今日はオールしよう!ね?」
とりあえず、曲原クンや囲井さんと合流した。
曲原「……」
囲井「……」
なんか2人も喋らないし……。
柏「みんな!そんな顔しないでよ!」
一華「大変なことになりましたね」
曲原「さすがにお前も動くんじゃないか?」
一華「困りましたね。殺人が起きれば私が真っ先に疑われます。アリバイ工作を綿密に行わないと」
柏「よくそんな余裕でいられるな」
一華「これはゲームですからあなたたちと私たちのどちらが先に動くのか……」
柏「ふざけるな!」
囲井「こんなところにいられない。私は部屋にいる」
柏「囲井さん!」
羽川「あ、あたしも、部屋に籠ってれば大丈夫かなーかなー」
霊山「……」
拓也「フン、そうやって殺人を企ててるんだろ?」
囲井「何よ!」
拓也「ま、俺は自由に行動させてもらうぜ」
囲井「そう言うアンタも怪しいじゃない」
柏「みんな……」
どうしよう、こんな、学級裁判を乗り越えて来た仲間なのに。
曲原「柏」
柏「曲原クン?」
曲原クンは僕のポケットに何かを忍ばせた。そして曲原クンは耳打ちしてくる。
曲原「ルームキーだ。俺に何かあったら頼む」
柏「曲原クン!?」
曲原「鍵は掛けるがお前は開けられる。どうするかは自由だ」
柏「何言って……」
曲原「実行は3日間以内。もし俺が生きていたら全てを話す」
柏「曲原クン!」
モノクマ「なーに話してるの?」
曲原「さあな」
柏「曲原クン!ダメだよ!」
曲原「……」
柏「僕!曲原クンのコテージの前でいるからずっと!!」
曲原「本当にいるつもりか?」
柏「最初からオールするつもりだったし」
曲原「……バカな奴」
今日は寝ない。絶対に!寝ないんだ!
僕はそう誓ったはずなのに。
22日目
柏「あれ!?部屋!?なんで!曲原クンは!?」
何故かベッドの上で寝ていた。ずっとコテージの前にいたはずなのに。
柏「なんでっ……!」
部屋から出ようとするとドアが壊れているのが分かる。
柏「っ何が」
曲原クンのコテージに向かってルームキーで部屋に入るが、そこに曲原クンはいなかった。
柏「曲原クン……」
神道「……」
柏「神道さん!曲原クン知らない?」
神道さんは首を振った。
柏「……っ、まさか」
一華のコテージに来てみたが、人の気配がしない。
柏「……」
恐る恐るインターホンを鳴らしたけど反応はなかった。
羽川「柏ちゃん!どうしたの?」
柏「曲原クンがいないんだ、一華も」
霊山「……」
柏「霊山クン!」
霊山「霊気を感じる、遊技場の方だ」
柏「……曲原クン!」
霊山「あ、待って柏クン!」
そんなずっと見張っていたのに。曲原クン……!
僕は遊技場に入った。
そこには
包丁を突き立てられ、大量の血を流している超高校級の華道家、一華撫子の姿があった。