リライブダンガンロンパ 絶望の南国修学旅行   作:ユキミス

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非日常編

 時間が止まったように感じた。

 目の前の光景が受け入れられなかった。

 

 

 大量に血を流して、動かない佐藤クン。それが現実なことを。

 

 

柏「さ、佐藤クン!?佐藤クン!!佐藤クン!!佐藤クンッ!!

 

 佐藤クンに呼びかけても反応がない。

  

 

 

柏「あ……あ、ぁ、ああああああああっ!!」

 

 

神道「っ……!」

 

 僕はやっと現実を理解して尻餅をついた。

 なんなんだこれは。

 

 

 

柏「うああああああああ!!」

 

 

 

ピンポンパンポーン

 

 

 

 

モノクマ「死体が発見されました!一定の捜査時間の後、『学級裁判』を開きます!」

 

 

 

 

 

 モノクマの映像すら視界に入らなかった。

 

柏「なんで!?なんで!?佐藤クン!!」

 

 

歌浦「どうしたの?ってきゃああああああ!!!」

 

 

 

踊場「嫌……誰か死んだの?」

 

安藤「そんな殺人が起きるなんて……人間とは心優しいのではなかったのか?」

 

 

別技「帰る帰る帰る帰る帰る帰る帰る帰る」

 

飛龍院「なんなのよ!!殺人なんてえええ!!」

 

 

 

 

闘山「死体だと!?なんだ何があったんだ!?」

 

羽川「死体なんて嘘にしたいよーーっ!!」

 

 

 

演川「そんな……殺人?」

 

囲井「モノクマの言葉を真に受けた奴がいるって言うの?」

 

一華「模様しものじゃありませんか?」

 

釣谷「周りの反応を見る限り、そうじゃなさそうだね」

 

 

 

霊山「柏クンのコテージから霊気を感じる。まさか本当に……」

 

 

 

曲原「……」

 

 

 

 

 

モノクマ「オマエラ、全員揃いましたね!」

 

曲原「おい、モノクマ、貴様は放送で『学級裁判』がどうとか言ったな」

 

モノクマ「そうなのです!これからが大本命の学級裁判について!」

 

 

柏「何が学級裁判だ!!佐藤クンを返せ!!」

 

モノクマ「うるさいなぁ!君も消されたいの!?」

 

安藤「落ち着くんだ、柏クン!今ここで君が抵抗したら……」

 

柏「でも佐藤クンが!!」

 

モノクマ「うるさいうるさい!黙って僕の話を聞かないとどこでもあの世とか!ヘルコプターで地獄行きなんだからね!」

 

曲原「話をしろ」

 

 

モノクマ「はい、死体が発見された時にみんなで捜査して、学級裁判を行い、犯人、クロを決めてもらいます。みんなを欺いたクロは晴れて帰還できます」

 

柏「待って、じゃあこの中に佐藤クンを殺した人がいるって言うのか!?」

 

モノクマ「さらにクロを指摘した場合はクロはおしおきされ、逆に指摘出来なかった場合はクロ以外はおしおきだよ」

 

曲原「そのおしおきってなんだ?」

 

モノクマ「おしおき?簡単に言えば、うん、処刑だね」

 

 

 

柏「は?」

 

 モノクマは残酷なことをさらりと言った。

 

 

 

歌浦「処刑って……」

 

 

モノクマ「処刑は処刑だよ死ぬんだよ!爆弾とか槍とか転落とか首チョンパとか毒とか!」

 

 

飛龍院「嫌よ、なんでわたくしたちがそんなことを……」

 

モノクマ「ルールだから!あ、ちゃんと校則に今のは追加されたよ」

 

 

10.生徒内で殺人が起きた場合は一定時間後に全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

 

11.学級裁判で正しいクロを指摘すればクロだけがおしおき、指摘出来なかった場合はクロ以外全員がおしおきされます。

 

 

 

 

飛龍院「何よ、あんたにあんたみたいな庶民がなんの権限があるのよ!」

 

安藤「確かに、彼に私たちを誘拐し、犯罪まで誘導する一体どんな組織が!?」

 

囲井「一番最悪なのは政府……とかだよね」

 

 

 

モノクマ「うぷぷぷぷ、でもオマエラは僕に逆らえるの?」

 

 モノクマの後ろにモノケモノが立った。

 

柏「くっ……」

 

モノクマ「さあ!クロとそれ以外のシロの生き残りを懸けた戦いだよ!捜査スタートォ!」

 

 

 

 

捜査開始

 

 

4日目 0:30

 

 

 

 

柏「捜査って言われても……」

 

モノクマ「ま、君たちは素人だから電子手帳に『モノクマファイル』のデータを送るよ」

 

 

 

モノクマファイル1

被害者は超高校級のショコラティエ、佐藤雪也。

死亡時刻は午後11時45分頃。

 

死体発見場所は柏祐一のコテージのシャワールーム。

 

死因は首を刃物で刺されたことによる失血死。

頭部を負傷している。

 

 

 

コトダマ モノクマファイル1

 

 

 

 

 

演川「柏のコテージに佐藤の死体があったんなら、柏が犯人じゃない」

 

柏「えっ」

 

 何だ、この雰囲気……?

 

別技「あわわわ、殺人犯だぁ!!」

 

柏「違う!僕じゃない!」

 

囲井「アンタのコテージに死体があったんならアンタが怪しいんじゃない」

 

柏「違う!佐藤クンにレストランに誘われて、急に目が覚めたら佐藤クンがいなくなってて、コテージが何故か開いてて入ったら……」

 

釣谷「でも佐藤は死んでいる。君が怪しいんじゃないか」

 

柏「そんな……」

 

歌浦「待ってよ、柏クンばっかり疑うなんて……」

 

演川「じゃあ他に誰だと思うの?」

 

歌浦「えっ……」

 

演川「怪しいのは柏しかいない」

 

 

 

 

曲原「それを決定するのは捜査してからだ」

 

柏「きょ、曲原クン」

 

曲原「……柏、死体を発見した時、お前以外に誰がいた?」

 

柏「あ、え、えっと……」

 

 気が動転してて覚えてない。

 

神道「……っ」

 

霊山「神道さん?もしかして神道さんがいたの?」

 

曲原「……本当か?」

 

歌浦「本当だよ、2人がコテージにいてモノクマのアナウンスを聞いて、それで最初に私がかけつけたの」

 

曲原「死体を発見したのは2人だったか……」

 

柏「曲原クン?」

 

曲原「死体に見張りを2人つける。証拠を隠滅されたら困るからな」

 

羽川「あたしがやる。あたし馬鹿だから何も出来ないし」

 

闘山「俺もやろう。俺も頭を使うのは苦手だ」

 

曲原「さて」

 

 

 

 曲原クンはシャワールームに向かって死体をまじまじ見つめていた。

 

柏「曲原クン?な、何してるの?」

 

曲原「捜査だ」

 

柏「捜査って……」

 

踊場「私たちも捜査しよう。犯人を見つけ出すために」

 

 

飛龍院「良いわ、見てなさい庶民。わたくしが素晴らしい証拠を見つけて犯人を暴いてやるわ」

 

演川「やる意味を感じないけど、仕方ないわ」

 

別技「殺人犯とはいられないし……」

 

安藤「柏クン!私はまだ君が犯人だと断じるつもりはない」

 

 みんなそれぞれ捜査に向かった。コテージにいるのは僕と見張りの羽川さんと闘山クン、神道さんと歌浦さんと霊山クン、そして曲原クンだ。

 

 

霊山「柏クン、柏の書き換えたネームプレートじゃなくなってるよ?」

 

柏「え?」

 

霊山「モノクマファイルには柏クンのコテージってなってるのにコテージのネームプレートは佐藤クンのものになってる」

 

 僕は玄関でネームプレートを見た。確かに佐藤クンのものだ。

 

柏「もしかして……」

 

 佐藤クンのコテージと思われる場所に僕のネームプレートがあった。

 

柏「どうして入れ替わってるんだ?」

 

 

 

コトダマ ネームプレートの入れ替え

 

 

 僕は再びコテージに向かった。

 

 

曲原「おい、柏」

 

柏「曲原クン?」

 

曲原「このガラス片に覚えはあるか?」

 

 薄い青色のガラス片。しかも血がついてるのも混じってる。

 

曲原「部屋に散らばってたぞ」

 

歌浦「窓とか割れた様子がないのに変だね」

 

 

コトダマ ガラス片

 

 

曲原「死体を見てみたが、だいたいモノクマファイルの死因は一致していた。どうやらモノクマファイルは正確らしい」

 

柏「そうなんだろうけど、これじゃあまだ皆に信じてもらえないよ」

 

曲原「それと佐藤の服のポケットに血塗れのお前のルームキーがあったぞ」

 

柏「えっ!?な、なんで!?」

 

 

 

コトダマ 佐藤が所持していたルームキー

 

 

曲原「お前、眠くなったとか言ったな。レストランに行くぞ」

 

柏「えっ、待ってよ曲原クン!」

 

 

 

 

 

レストラン

 

 

曲原「バタフライピーが少なくなっている……」

 

柏「バタフライピーを佐藤クンに出してもらったんだ」

 

曲原「バタフライピーは青色だ」

 

柏「うん」

 

曲原「そして睡眠薬も青色だ」

 

柏「え?」

 

曲原「バタフライピーに睡眠薬を混ぜられたのかもな」

 

柏「えっ、さ、佐藤クンが!?なんで!?」

 

曲原「……」

 

 

 

コトダマ バタフライピーと睡眠薬

 

 

 

 

曲原「柏、さっきの死体発見の状況を聞いたが、お前はしっかり校則を見ろ。お前の無実が書いてある」

 

柏「え?」

 

 僕は慌てて校則を見た。

 

 

8.3人以上が死体を発見した場合に死体発見アナウンスが流れます

 

 

柏「これって……」

 

曲原「この3人以上が1人犯人、というのを表すなら、お前と神道が発見した時点で無実だ。仮に犯人を含まなくてもな」

 

 

コトダマ 死体発見アナウンス

 

 

曲原「今回の事件の最大の謎……犯人はどうやって血を洗い流したんだろうな?」

 

柏「血?」

 

曲原「シャワールームの水は出ないし、夜時間は海に入るのは禁止だ」

 

柏「うーん……」

 

 犯人はどうやって血を洗い流したんだ?

 

柏「わかった!ペットボトルに水を予め貯めて洗い流したとか!」

 

曲原「ないな。校則でレストランのものは持ち出し禁止だ」

 

柏「うーん……」

 

 

曲原「……プールだ、プールに行くぞ」

 

柏「そうか!」

 

 

 

 

 

プール前

 

 

柏「入るには電子生徒手帳が必要みたいだね」

 

曲原「止まれ!!」

 

柏「っ!?」

 

 曲原クンにいきなり叫ばれ、驚いた。

 

柏「曲原クン?」

 

 曲原クンは座り込み、地面を見ていた。

 

柏「曲原クン、何、してるの?」

 

曲原「ここにもコテージにあったガラス片があった」

 

柏「え?なんでこんなところに」

 

曲原「……」

 

 

 

コトダマ プール前のガラス片

 

 

 

曲原「プールに入るぞ」

 

柏「うん」

 

 僕らは電子生徒手帳を使って入ると、そのプールの中は……

 

 

 

柏「ああああ!」

 

 プールには血が混じっていた。

 

曲原「やはりな、犯人はここで返り血を洗い流したんだ」

 

柏「……」

 

 

コトダマ プールの血

 

 

曲原「後は自分で調べろ」

 

柏「曲原クン!?」

 

曲原「そうでないと後悔するぞ」

 

  

 

 後悔する、か。もしかしたら、もしかしたら、僕なら佐藤クンを救えたかもしれないのに。

 

 

柏「やろう、佐藤クンの仇を取るんだ」

 

 

 ある程度証拠っぽいのはあるけど、まだ足りない。

 そうだ、アリバイを確認して見よう。まずはコテージにいる人たちからだ。

 

 

 

 

 

柏「羽川さん、闘山クン、君たちはアリバイはどうかな?」

 

羽川「あの時間は寝てたよー」

 

闘山「ああ。俺もぐっすりだ。早寝早起きしないと身体に悪いからな」

 

羽川「スポーツ選手は健康に気を使うのが仕事だよ!」

 

柏「つまり、アリバイはないんだ……」

 

羽川「もしかして柏ちゃん、あたし達のこと疑ってる!?」

 

柏「いや、そういうわけじゃないんだけど……」

 

闘山「俺達はお前を疑ってないんだぞ!」

 

柏「あ、いや、ごめん……」

 

 

 この2人は相手するの疲れるな。

 

 

歌浦「柏クン、大丈夫?私は柏クンのこと信じてるよ」

 

柏「ありがとう、歌浦さん。あの、歌浦さんのアリバイ聞いていいかな?疑ってるわけじゃないんだけど……」

 

歌浦「え?あ、いやー、私はすっかり寝てて」

 

柏「そっか、ありがとう」

 

 

 

 

 

安藤「私のアリバイか?私は充電していたのでないな」

 

柏「充電……?」

 

安藤「私も充電が必要でね。今はエコモードでなんとか活動している」

 

柏「はぁ……」

 

 安藤クンって本当にアンドロイドなんだ……。

 

 

 

 

柏「霊山クン!あの、アリバイ聞いて良いかな?」

 

霊山?「はぁ?なんで俺がそんなめんどくさいことに付き合わなきゃいけねーんだぁ?」

 

 何だ?霊山クン?なんかキャラが違う?

 

柏「霊山……クン?」

 

霊山?「フン、『俺』のコテージでよくも……ま、お前が犯人ってことで終わりかな」

 

柏「霊山クン!」

 

霊山?「うるせーな犯人」

 

柏「僕は犯人じゃない!!霊山クン、どうしたの!?」

 

霊山?「お前こそ、何のようだ?」

 

柏「君のアリバイを知りたいんだ。僕は犯人じゃないんだ!」

 

霊山?「そんなわけないだろぉ?お前は佐藤に襲われて殺したんだろ?」

 

柏「なんでそんな疑うんだ!」

 

霊山?「俺は知ってるぜ?佐藤が武器満載の倉庫で彷徨いてるのさぁ!」

 

柏「えっ、それっていつ!?」

 

霊山?「11時頃かな」

 

 なんで佐藤クンが倉庫に……。

 

 

コトダマ 霊山の証言

   

 

 

霊山「はっ!あ、あの、ごめんね!」

 

柏「霊山クン?」

 

霊山「な、なんかひどいこと言ったかな」

 

柏「なんか変だったよ」

 

霊山「ごめん!ごめんなさい!僕……っ!」

 

柏「あ、う、良いんだよ、それよりアリバイを……」

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 

 

モノクマ「はーい時間でーす!カサブランカ公園にお集まりくださーい!」

 

柏「もう終わり!?」

 

霊山「行くしかないみたいだね」

 

柏「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 僕らカサブランカ公園に集まった。

 

 

モノクマ「オマエラを学級裁判所にお連れしまーす」

 

安藤「裁判所なんてないじゃないか!」

 

 安藤がそう言うと……

 

 地面から『何か』がせり上がって来た。

 

モノクマ「これが、学級裁判所です!」

 

柏「……」

 

飛龍院「でも良いわ、犯人は柏で決まりだもの」

 

曲原「証拠は?」

 

飛龍院「柏のコテージで佐藤が死んでいた、これが証拠よ」

 

 ……。

 

モノクマ「議論は裁判でやってよ!!」

 

 

 

 僕らは裁判所に入った。その中にエレベーターがあって、『15人』が乗った。

 

 僕らの命を懸けた学級裁判が始まるんだ……!

 

 

 

 

 

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