ダンジョンに呻く渾沌は力を欲す   作:熾天使の従者

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特になし


.入団希望

「お客様一人入りまーす!」

 

どうやらウェイトレスのお気に入りらしい、白髪の少年が店にはいって来た。ウェイトレスが案内をしている。親しげだな。ミアとも親しげだな。少年とウェイトレスは仲良く会話に夢中のようだ。また扉の開く音が聞こえる。新たな客だろう、にしても数が大いな。ミアが言っていた団体様か。他の客が騒ぎ始める。

 

「おい」「えれえ上玉じゃねーか!」「馬鹿あのエンブレムを見ろ」「まじか」

 

先ほどとはうって変わって別の騒ぎをし始める。どうやら団体様は【ロキ・ファミリア】と言うらしい。

 

「あれが」「巨人殺しのファミリア」「第一級冒険者のオールスターじゃねぇか」

などと騒ぎ立てている。ちょっとやかましい。

 

どうやら主神らしき人物が声をあげた。

 

「よっしゃあ、ダンジョン遠征みんなご苦労さん!今日は宴だ!!飲めぇ!!」

 

音頭をとりはじめた。とても神には、見えない。正直な感想であった。それから【ロキ・ファミリア】の人達は騒ぎはじめた。宴会一色の雰囲気をかもし出すと他の客も思い出したように自分たちが注文した料理を口にする。それから周囲を観察していると一匹の犬人が大声で喋りだした。何やら誰かを罵倒しているうようだ。

 

「全く、あまりいい印象は抱けないな。」

 

と口にした時。白髪の青年はどこかえ走り去っていった。あの犬は白髪の少年を罵倒していたのだろうか。強者が弱者を罵るのはあるが金髪の女性にまで罵るとはいただけないな。

 

「ミアさん。あの犬の声がスコシばかり五月蝿い。コインを一枚貸して貰えないか?終わったらすぐに返す。」

 

といってコインをミアにコインを求めた。「何をするつもりだい?と聞かれたが「見ていれば分かる。」と一言告げてコインを指で弾き犬人額目掛けて高速で飛んでいった。「バチィ」と鈍い音を立て犬人は倒れこんだ。騒ぎがやっと収まると思いきやまた騒ぎが始まる。ごく一部の者達が此方に視線を送っている。そして、

 

「そこのおどぇれ!うちのベートになにした!」

その団体の主神が声をあげた。

ファミリアの神は一人の男に視線を送る。今、ほんの一瞬でコインをベートの額に当てて気絶させたのだ。とても信じられない。レベル5この街のでは第一級冒険者と呼ばれるほどに強い。それでも酒を飲んでスコシばかり酔っていたとしてもコイン一枚当てられたくらいで気絶はしない。神意外の冒険者も同じ意見だった。たったコイン一枚で、だが現実に起こった事なのだ。遂に神は声をあげた。

 

「そこのおどれぇ!うちのベートになにした!」

 

青年は首をかしげる。悪いと思うそぶりも見せず。と口を開いた。

 

「そこの犬人が五月蝿かったから大人しくさせただけですけどなにか問題でも?」

 

ここで青年が此方を向いた時に気かが付く。

 

「あんたなにもんや、見ない顔やな。それとその額なんやそれ。」

 

ここでは本当に角を生やした人は珍しいらしい。しかもコインを当てたくらいでここまで深刻な顔をされても困る。かなり加減はしたつもりなのだ。一応謝ろう。

 

「まぁ旅人です。これは見ての通り角です。それと一応加減はしたつもりだったのですが…時期に目を覚ますと思いますので…」

 

神は思った。一応本心を言ってるようである。だが今奇妙な発言をした。加減はした?冗談やない。そんな事の出来る奴聞いた事あらへん。

 

「うちのベートも悪い所は認める。せやけどうちらが誰だか知っての事かいな?」

 

神は神威を放ちながら青年に問いかけた。かなりの圧をかけたのだが青年は怯む気配すらない。それどころか

 

「この街のに来たばかりなのであなた方の事はすまないが記憶にない。」

 

今日この街のに来たばかりだと目の前の青年はいい放った。この街の外でここまで強くなりのはあり得ない。そもそも神威を浴びてなんともない奴いままでみた事あらへん。

 

「それより回りの連中の話を聞く限りあなた方は相当な手練れのようだ。あそこのダンジョンにも何回も挑んでいるのだろう?」

 

と青年が述べた。

 

「何が言いたいんや?」

 

この瞬間、青年から思いもよらぬ言葉が返ってきた。

 

「僕は姉を探しています。なんとなくだけども姉はダンジョンの中に居ると思っています。そこでですが僕をあなたのファミリアに入れてもらえませんか?力はそれなりある方だと思っているので即戦力にはなると思いますけど?」

 

とんだ大砲をぶちかまして店の中は静まりかえっていた。一人だけ笑いが込み上げてくる。

 

「アハハハハハ!あんたおもろいな!気に入ったで、うちのファミリアにいれたるで!」

 

「ちょ、ロキ!!?」「やれやれ始まった」「すごい強そーな人が入ったね♪」「ベートをあんなに軽くあしらうなんて何者!?」

 

などと色々騒ぎが始まった。これであのダンジョンで姉を探す事が出来る。

 

「もうしばらくお待ち下さい姉上。 必ず助け出します。」

 

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