もしも篠ノ之箒がMGRの世界にとばされたら   作:MADな紳士

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本当に遅くなってしまいすいませんでした。
ゴメンチャイ・・・(´;ωp[反省]q
でも次の投稿が何時になるか分からないのですが......とりあえず一話投稿です。
ああ、早くIS本編に入りたいo...rz
このままじゃ原作ISじゃなくて、メタルギアじゃねとか言われてしまう!


第三話

「はあ、はあ、はあ、」

走る、走る、走る狭い路地の中をただひたすらに走る。道は前に一本だけ。後ろから追いかけて来る何かから必死で逃げる。アレに捕まってはいけない、アレに捕まったら私が私でなくなってしまう。確証は無い、ただそんな気がした。アレを見てはいけない、アレの発する言葉を聞いてはならない、アレに触れてはならない。それだけで私は崩れてしまう、そしてきっとアレはそんな隙を逃さない。

走る、走る、走る、走る、走る、走る走る走る走る走る走る走る走る走る走る走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ走れ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ前へ前へ前へ前へ前へ。

「.......に.......と.......わ.......」

声がだんだん近くなってきた。このままでは追いつかれる。ふと振り返るとそこには.......

 

「..............っあ、はあ、はあ、はあ、」

なんだ夢か。嫌な夢だった、しかし私はアイツを.......あの少女を.......よく知っている。あの少女は........

そこでふと身体に違和感を感じた。何と言うか動かしにくいのだ、言うならばサイズの小さな服を無理矢理着ている感覚だ。全体的に重く動きにくい、そんな感覚だ。

周りを見渡すとここが自分の部屋では無い事にも気付いた、病院だろうか?病院にしては、機械類が多い気がする。

「一体全体何なんだ?.......は?」

ふと自分の視界に妙なものが映っている事に気が付いた。パラメータとでもいうのだろうか?いろいろな数値が視界に投影されているようだ。それらを不思議に思い手を伸ばして自分の手がどこか変な事に気が付いた。明らかに人の手ではなかった、形は人の手によく似ているがとう見ても機械の腕だ。嫌な予感がして動きにくい身体に鞭を打って起き上がると.......

「ああ........」

そこには、機械の身体があった。ずっと不思議だったのだ、屈強な男達に全身が打ち砕かれたのになぜ生きているのか。やはり姉があの人が関わっているのだろうか。それにしては不可解な事が多過ぎる。そもそもこの身体は何なのだ、ISなのかそれ以外の何かなのか?いかんな分からない事が多過ぎる。

 

「よお、お目覚めかい?お嬢さん」

突然の声に驚き、声のした方を向くと路地でぶつかった男がいた。そして恐らく私を助けた人物だ。

「おいおい、そんなに警戒しなさんな。別にとって食おうって訳じゃあないんだ。」

ヘラヘラと一見隙の多い奴だが、よく見るとほとんど隙がない。実に不気味な奴だ。

「助けてくれた事は感謝している。だが初対面のそれも武装した相手に警戒するなと言うのも無茶があるのではないか?」

「はははは、それもそうか。」

男はそう言って刀を外して部屋の隅に置いた。

「ふん、どういうつもりだ。」

「どう言うつもりも何も、今日は話しを聞きにきただけだ。で、どうだその身体の調子は?」

「あまり良くはないな。動きにくくて全身が重い。」

「まあ、その辺は我慢してくれ。何しろ急な事だったんでな、そんな粗悪品しか用意出来なった。旧世代の廃棄予定だった物だが、動く分にには問題あるまい。心配しなくも嬢ちゃん用の新しいボディを作るように発注してある、何か要望はあるか?」

「その前にこの身体が何なのか教えてくれないか?」

それが分からなければ、注文も付けられないだろうなどと思っていると、男が心底驚いたと言う表情をしている事に気が付いた。

「おいおい、嬢ちゃんまさかサイボーグの事を知らないのか?」

「ああ、知らん」

「本当か?.......まあ良い。さて何から話していこうか。」

そこから男はいろいろ話してくれた。サイボーグの事、SOPの事、本当にいろいろと一時間ぐらいかけて話してくれた。

「まあ、とりあえずはこんな所か。後で携帯端末をここに持ってこさせるから、他に知りたい事があればそれで調べてくれ。」

「...................................」

「おい、どうした?急に静かになって。」

「.......あ、ああすまない。少し考え事をしていたらボーっとしてしまっていた。」

私はそう答えながらも内心は混乱していた。目の前の男にバレないように表情には出さないようにしているが、これが悪い夢ならどれだけ良かっただろうと思う程に混乱していた。

何故なら西暦が違ったからだ。

本来私が生きていた2023年からずれているのだ六年程.......それも過去に。

これがまだ未来にずれていたのならば、怪我の影響で昏睡状態だったなどから説明が付く。だが六年も過去となると全くもって訳がわからない。やはりあの人が関わっているのだろうか?それにしてはおかしな所が多々ある.......

「おい、だからさっきからどうした?本当に様子が変だぞ?」

「.......っあ、すまない。いろいろと混乱していてな、何せ初めて知った事も多かったものでな。」

「まあ、サイボーグの事も知らない嬢ちゃんからすれば

それも仕方のない事か。」

「それと、その嬢ちゃんと言う呼び方は辞めてくれないか?私には篠ノ之箒と言う名前がある。そもそも私は、お前の名前をまだ聞いていないのだが?」

「おっと、これは失礼した。俺はサム、サムエル・ホドリゲスだ。まあ、気軽にサムって呼んでくれ。じょ.......お前はなんて呼べばいい?」

また、嬢ちゃんと呼ぼうとしていたので、睨んでから篠ノ之でいいと答えておいた。

それからまた少し話をした。今の私に出来る事・出来ない事、特に今の身体ボディの関係上、食事が出来ないと言うのは残念だった。現在製作中の専用ボディは味覚と食物の分解吸収機能を搭載するため、食事が可能になると言うのは正直嬉しかった。ブドウ糖さえ摂取すれば死ぬ事はまず無いそうだが.......つくづくもう自分は、ヒトでは無いのだと思わされる。思う所が無い訳では無いが、今はその時では無いと気を引き締める。まずは現状を把握して行くのご最優先だ。迷ったり悲しんだりするのは、其の後でも遅くはあるまい。

他にもしばらくはこの病院から出ないで欲しいことなど、それはもういろいろと話した。

こんなに人と話しをしたのは、本当に久しぶりだった.......話し相手がこんな男で無ければもっと良かったのだが..............

 

「さて、ここまでが俺が篠ノ之に伝えておいてくれと言われた事務的な話だ。ここからは俺の個人的な質問だ。」

「なんだ?」

どうする?今まで得た情報から、あまり信じたくは無いがここがいわゆる“異世界”や“並行世界”と呼ばれる物の可能性が高い。もし本当にそうだとすると私が今まで生きてきた証がこの世界に全く無い可能性が非常に高い。 もしそうだとするとホドリゲスがその辺りに踏み込んだ質問をしてくると全く答えられない。

 

だが、その心配は杞憂に終わる事となる。最悪の形で.......

 

「どうだった?」

「どうだったとは?何がだ?」

するとホドリゲスは少し迷うそぶりを見せた。

「いや違うな。どう感じた?初めての人殺しは?」

そんな物は“決まっている”

「決まっているだろう。気持ち悪かったよ。ただでさえ自分がこんな目に合って内心動揺しているのだ、あまりそんな事を聞かないでもらえないか。」

抗議の意をこめて睨みつけるが、奴は全く反省のそぶりも見せずに飄々としている。その様子に私の苛立ちが増していく。

「そりゃ失礼。だが本当に気持ち悪かったのか?他に何も感じなかったのか?」

「ああ、他に何も感じていない。人を殺したら気持ち悪いと思う。当然の反応だろう。むしろ他に何を感じろと言うのだ?」

「当然ね.......じゃああの時浮かべていた満面の笑みはなんだ?明らかにお前は人殺しを楽しんでいた。そうだろう?」

「そんな事は無い‼︎」

自分でも驚く程の大きな声が出た。

「あの時は、あの時は......」

そこから先は言葉が続かなかった。どれだけ考えても続かなかった。

その様子を見ていたホドリゲスのニヤニヤが増して行く。

そんな事は無いと否定したい......なのに...なのに......何も思い浮かばない。これでは...まるで、私が...私が......

「まあ、時間はたっぷりとある。ゆっくり考えるといいさ。」

そう言ってホドリゲスは去って行った。

何が「ゆっくり考えるといいさ」だ.........何を考えろというのだ。

そのまま疲れからか私の意識は闇に落ちていった。

 




毎度おなじみの説明です。

・病院
アメリカの病院です。すでに移送済み。

・ボディ
急に用意したから良いものでは無い。
具体的には、廃棄予定だったものを使える様にした中古品。幾つかの機能が死んでいる。さらに無理矢理合わせたから動き悪し。

・疲れ
身体は機械でも脳は生身です。疲れだって感じるだろうし悪夢も見るでしょう。

・混乱する箒
自分の奥底の何かに気が付きかけている。あと少しですね.......

・次話
一ヶ月以内に投稿したい。


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