ヤンデレなあの娘と過ごす日常はどうなるのか 作:アライグマ318号
1ヶ月以上投稿するの遅れて本当にすみませんでしたッ!!!!!
理由としてはD4DJのイベントストーリーを見返してたらホロライブに沼ったり、学校の用事だったりとまぁ、不運が重なり続けてました……後はモチベの低下です……
えー、以前の予告通り、咲姫編終わったらモンハン編やります。
この話の前半部分はいつもと少し変わって視点変わります。
それでは第8話、どうぞ〜
「えー、夕護が誘拐されたんで救助したいから皆さんにお手伝いをお願いします。」
「「「「「「「「「……はい?」」」」」」」」」
喫茶バイナル。ここでは私こと、
本当は私と夕護の友達の渡月家のあの娘を呼んでも良かったんだけど、あの子今ピアノの練習してるだろうからなー。
胡桃ちゃんとみいこちゃんは会話がややこしくなっちゃうし、美夢ちゃんや春奈ちゃんは慌てすぎるだろうからねー。
「え、ちょっと待って夕乃、夕護が誘拐されたって……誰にっ!?」
「咲姫ちゃん」
「「「咲姫/咲姫ちゃん!?」」」
真秀ちゃんが慌てて質問をし、私の回答に衣舞紀さん、乙和ちゃん、ノアちゃんの3人が驚愕の声を上げる。
(((まーた誘拐されてるよ夕護……)))
たぶんむにちゃん、由香ちゃん、絵空ちゃんの3人は「まーた誘拐されてるよ夕護……」とか思ってるんだろうなぁ。まぁ、私もだけど。
「誘拐されたってどういう事!?」
「夕護は無事なの!?」
「夕護くんは今咲姫ちゃんと一緒にいるってこと!?」
真秀ちゃん、しのぶちゃん、乙和ちゃんの3人は机から乗り出し、私に詰め寄る。あ、ジュース終わっちゃった。
「すみませーん、コーラおかわり!」
「「「話をそらさないで!!」」」
3人がすごい剣幕で怒ってくる。
「というか、夕護くんは私と今朝ランニングに行く予定だったけど、来なかった理由って……」
「あ、それ多分合流する前に拉致られてますね。いやぁ、夕護ってドジなんだから〜あはは。」
「ど、ドジで済む問題なのかしら……?」
衣舞紀さんと夕護は定期的にランニング行くからね〜、夕護が誘拐されたのに気付いたのだって今朝衣舞紀さんが家に電話してきたのがきっかけだし。まぁ、その後で誰に誘拐されたか分かったんだけどね。
「っていうか、咲姫ちゃんが夕護くんを誘拐ってどういうこと!?夕護くんは響子ちゃんと付き合ってるんじゃなかったの!?」
「「ちょっとそれどういう事!?」」
ノアちゃんの発言にこんどは真秀ちゃんとしのぶちゃんが突っかかる。ていうかそれ、私も初耳なんだけど。多分響子ちゃんの策略かな?
「夕護くんと響子ちゃんはもう結婚前提のお付き合いをしているって本人から聞いてたんだけど!?」
「結婚!?なんか昨日よりグレードアップしてる!?」
「2人が……結婚っ!?負けた……響子に負けた……」
「お、遅かった……?」
乙和ちゃんやしのぶちゃん、真秀ちゃんがショックを受けてる。いやぁ、純愛組は夕護が絡むと反応面白いから見てて飽きないなぁ〜(笑)
「というか、夕乃ちゃんはどうして咲姫ちゃんが夕護くんを誘拐したって気づいたのかしら?」
「おぉ、そこに気が付くとは流石えそらん!」
私はポケットからスマホを取り出し、LI○Eの通知を見せる。するとちょうど上の方に『愚かなる兄』と『☆咲姫ちゃん☆』と名前が書かれたアカウントから通知が来ていることをその場にいる全員に見せる。
「えーと……なになに……?」
「と言うわけで夕護と咲姫ちゃんが既成事実を作る前に助けに行きましょう。」
「「ほとんどこれ夕乃が煽ったのが原因じゃんっ!!!!!!」」
真秀ちゃんとむにちゃんが怒鳴ってくる。えー、そんなことないのになー。
「というか、なんで響子とか呼ばなかったの?夕護の居場所を逐一把握しようとするのに。」
「あ、それは私も思った。りんくなんか真っ先に夕護の居場所突き止めてくれそうなのに……」
由香ちゃんとむにちゃんはお互いが疑問を交わし合う。
「えー、だって救出した先でりんくちゃんや響子ちゃんが漁夫の利で夕護掻っ攫ったら意味ないじゃん(笑)」
「あー……そう言うことね……」
「……おーまいがー」
2人とも私がりんくちゃんや響子ちゃんを呼ばなかった理由は理解したみたい。
「さてと、それで救出作戦だけど……なにかいい方法ないかな?」
「か、考えてなかったのね……」
だって考えるためにみんなを呼んだんだもん。
『う〜ん』
みんなが声を揃えて悩む。
「あっ、それなら私にいい方法があるわ☆」
『?』
絵空ちゃんが席から立ち上がり、全員の視線を集めて伝えた作戦……それは……
【咲姫のマンションの一室】
「はい、あ〜ん♡」
「…………」
俺は目の前のスプーンに乗った熱々のシチューを冷めた目で眺めつつ、そのスプーンをご機嫌な様子で俺の前に突きつける人物……
可能ならば今すぐにでもこの場から逃げ出したいが、俺の手首に嵌められた無機質な鉄の感触……金属製の手錠がそれを許さない。
(このタイプなら……針金とかがあれば3分で解錠できそうだけど、持ってないんだよなぁ……)
この状況を一言で表すとしたら、『詰み』である。手錠で拘束され、目の前にはその犯人。普通にゲームオーバーである。
一応、さっき隙を突いてスマホを使って夕乃に連絡をしたんだけど、あんまり当てに出来ないんだよなぁ……
「……食べてくれないの?」
いい加減食べない俺に痺れを切らしたのか、悲しそうな瞳でこちらを見つめる咲姫。その手元には、恐らく作りたてであろうシチューがお盆の上に置かれている。
一見すれば、俺が咲姫のシチューを食べないせいで咲姫が悲しんでいるように見えるだろう。だが、騙されてはならない。
「別にそのシチュー美味そうだし、普通にいい匂いだから食べても良いんだけどさ……お前、
ちなみに、俺の好物はシチューだったりする。咲姫が作ったであろうシチューは良い匂いだし、見た目も美味しそうだが……微妙に匂いに違和感がある。
「えっと…………」
無言で見つめてくる俺に気圧されたのか、咲姫は視線をすっと横に逸らす。
「咲姫が先にそのシチュー食べてくれたら、俺も食べるけど?」
毒……はないと思うけど、何が入っているかわからない以上、警戒するに越したことはない。
「私が食べてもいいけれど……そうなると……その……」
「その、なんだ?」
頬を赤らめて口元を隠してモジモジとする動作をする仕草をする咲姫に、ふと、嫌な予感を覚えながら咲姫に問いただす。
「その……このシチュー、夕護くんの為に作った……
「シチューになんてもんブチ込んでんだこの野郎っ!!」
案の定とんでもないものをシチューに仕込んでいた。
「……食べてくれないの?」
「お前よく媚薬入りをカミングアウトした上で同じセリフを吐けるな……」
先ほどと同じように笑顔で媚薬入りのシチューを突きつける咲姫に俺は思わずため息を吐く。
「絶対食べないからな。そもそも衣舞紀先輩とランニングに行く直前で薬で失神させて誘拐した奴の料理を食べる気にはなれないだろ……」
今朝、外を歩いていた時に死角からいきなり口に布を当てられ、俺は気絶した。
りんくにも以前同じ手を使われ、りんくが日本に来る前にも響子に同じ手口で誘拐されたことがある。
なに?流行ってんの?最近の流行は好きな人を薬で眠らせて拉致ることですってか?……マジ笑えねぇ……
「……なら、無理矢理にでも食べさせる……っ!」
「は?何言って……って、咲姫!?お前何して……っ!?」
痺れを切らしたのか、咲姫は次の瞬間スプーンを使って媚薬入りのシチューを自分の口に含んだかと思うと、手錠で動けない俺の身体を強引に押し倒してマウントを取り、俺の唇に自身の唇を強引に押し付けようとしてくる。
「んっ……っ!」
「や、やめっ……んぐっ!?」
首を横に逸らして逃げようと試みるが、手が使えないせいで咲姫に顔を両手で抑えられ、強引に唇を押し付けられた瞬間、口の中に舌をねじ込まれ、ねっとりとしたシチューの味が口の中に広がる。
(や、やばいっ、かなり飲み込んじまった!)
シチューを飲み込んだにも関わらず、咲姫は舌を勢い良く絡めて口の中を全て舐めとろうとしてくる。口の中で咲姫の唾液と自分の唾液が混ざりあい、咲姫は舌で口のなかで生成されたお互いの唾液を全て舐め回し、舌、歯、頬肉と、順番に執拗に舌で舐め続ける。
「んっ……ごちそうさま♡」
「お、お前……」
「ふふっ……♡」
頬を赤く染め、ギラついた瞳で俺を捉える咲姫。多少は咲姫もシチューを飲み込んだのか、息を荒くしていた。
(や、やばい……絶対にこれ即効性の奴だ……頭がぼーっとしてきた……)
しばらくすると、咲姫は俺の顔を手で固定したまま愛おしそうに俺の髪を撫で、なぞるように俺の顔を触りながら俺の耳元に口を近づけて囁く。
「もし、夕護くんが酷いことを言ったら……分かってるよね?」
「……」
コクリと一度頷く。
咲姫の言う酷いことが何なのかは分からない……が、咲姫が気に入らない発言をすれば危なくなるのは俺だ……ここは言葉を慎重に選ばないと……
「響子さんと付き合っているって、ドウイウコトナノ?」
案の定と言うべきか、予想していた質問が飛んできた。
「そ、それは……響子が勝手に言ってることで……俺と響子はそんな関係じゃない……」
嘘は言っていない。だが、咲姫は俺の上から動こうとはせず、じっと俺の耳元で囁き続ける。
「じゃあ、次の質問……」
咲姫はそのまま俺の耳元で質問を続ける。
「夕護くんが一緒にいた女の子……幼馴染のりんくさんとは、どこまでいったの?」
「どこまで?……って、なんでお前がりんくのことを知ってるんだよ……りんくの事はお前に話してないだろ。」
りんくのことを話した覚えはない。もし夕乃から何かを聞いていたとしても、俺とりんくの間に何があったのか聞いてきた時点でどこかで見られていたのだろう。
誘拐、拉致、監禁、盗聴に盗撮とまぁ……どうして俺の周りってこういった事をする奴が多いのかね(遠い目)
「答えて。りんくさんとはどこまでいったの?正直に言って」
どこか怒気を孕んだ声音で咲姫は問いかけてくる。
こんな状態の咲姫に「ファーストキス奪われましたー」なんて言ったら何をされるか分かったもんじゃない。
「別に……何もなかったよ。あいつとはただの幼馴染だ……」
動揺を隠すように咲姫にりんくとの関係を簡潔に説明する。
「…………嘘。」
「は、はぁ!?」
しばらく黙っていたかと思うと、咲姫は少し俺から起き上がり、光のない虚ろな瞳で見つめてくる。
「今の夕護くんは嘘をついてる。声だって凄い動揺している……それに夕護くんの
「……共感覚か……っ!」
咲姫は音に色を感じる共感覚持ちだ。おそらく、俺の声を『色』として捉えて、動揺を察知したのだろう。
もはや天然モノの嘘発見器とでも言えるだろう。
「私は夕護くんの事が好き。大好き。もう、愛してるなんて言葉じゃ言い表せないくらい……好き」
「さ、咲姫?」
先ほどから咲姫の様子がおかしい。光を宿さない濁った瞳で俺を見つめながら呪文のように語りかけてくる。
「夕護くんの声も、夕護くんの作る料理も、夕護くんの色も、夕護くんの全てが好きでたまらない……夕護くんの全てが欲しくて欲しくてたまらないの……」
「…………」
嫌な予感が止まらない。逃げようと身体を動かすが、咲姫にマウントを押さえられているため、逃げることはできない。
「だから他の女の子になんか渡さない。夕護くんは私だけのものなの。夕護くんが逃げようとするなら、どこにも逃げられないように監禁する。夕護くんがここから出なくてもいいように、私が養ってあげる。だから24時間365日、1秒たりとも他の女の子のことなんて考えないで私だけを見て欲しいの……」
「そんな無茶な……」
思わずそんな事を口走ってしまう。
「それを拒むなら…….逃げられない理由を作るだけ……っ」
「っ!?や、やめろ咲姫っ!!」
次の瞬間、咲姫は俺の着ているシャツのボタンに手をかけ乱暴にボタンを一つずつ外し始める。
「大丈夫……私、初めてだけど……夕乃さんに既成事実を作る許可は貰ったから……っ!」
「はぁ!?あの馬鹿なんで勝手に既成事実の許可出してやがるっ!!」
息を荒くしてとんでもない事を口にする咲姫。ここにいない夕乃に対して全力で悪態を吐くが、そんな事をしても当然意味はなく、そのまま上着のボタンを全て外される。
「大丈夫……私が幸せにするから……♡」
必死な様子で俺の残った服にも手を掛ける。
(くそっ……ここまでか……)
この状況ではどう足掻いても逃げることはできない。強引に食べさせられた媚薬の効果も相まって、咲姫も俺も一度始まってしまえば正気を保てる保証はない。
(早く助けに来いよ……畜生……)
もう駄目だと思い、目を閉じたその時だった。
ピーンポーン
「…………」
「だ、誰か来たぞ……い、行かなくて良いのか?」
部屋に鳴り響いたチャイムに、咲姫の手が止まる。
「……」
ゆっくりと俺の身体から起き上がり、離れる咲姫。
「逃げないでね?」
扉を出る直前、咲姫は虚ろな瞳で俺に言葉を投げ、そのまま玄関へと向かった。
咲姫が部屋を出た瞬間、ガチャリと俺を閉じ込めている部屋に鍵のかかる音が響いた。
「…………さて、逃げるか。」
このままおとなしく咲姫に襲われるつもりはない。とりあえず脱出の目処を立てないと……
「ちっ……手錠どうにかしないと満足に逃げられそうにないな……」
ため息を尽きながら俺の持ち物を確認する。
「えーと、財布にスマホ、腕時計っと……使えるもの何もないな……」
持ち物を整理してたら脱出に使えそうなものが何もないことに気が付く。
「あれ……なんか財布の小銭が俺の記憶と合わないような……?」
財布の中になにか入ってないかダメ元で確認すると、財布から500円が消え、代わりに見覚えのない髪留めのピンと手紙が入っていた。
「えーと……『500円と私の髪留めのピン、等価交換ね♡私はこの500円でしのぶちゃんのお姉さんとゲーセン行ってくるから♡by夕乃』……まぁ……助かったから良いんだけどさ……良いんだけど……素直に感謝できねぇ……」
髪留めのピン1本と500円を不等価交換されて複雑な気持ちだが、この状況では500円以上の価値がある。てか、しのぶにお姉さんっていたっけ?…………あ、しのぶのお姉さんって、あのやかましい従姉妹のあの人か……
「まぁ、後はこのピンを使ってピッキングで……っ!」
手錠の鍵穴にピンを差し込んで口でピンを咥えながらガチャガチャと弄り続ける。
「よし、解除完了っと……」
しばらくすると、カチャと鍵が開く音がして手錠が開く。
……え、なんでピッキングなんて出来るのかって?んなもん、りんく達に日常的に監禁されてればピッキングの1つや2つ覚えるよ……
「さてと……ここからどうしたもんか……」
玄関には長話をしているのか、咲姫がまだいるだろう。
「……あれ、夕乃から新しくメールが届いてる?」
ふと夕乃に助けを求めた最後のメールから約1時間後にメールが届いていることに気が付く。
「…………は?」
夕乃から送られていた文に思わず間抜けな声が漏れ出る。
夕乃から送られていた文章……それは……
『今からそっちにヘリで凸るから頑張ってね☆』
その文章を確認した直後、まるで部屋を震わせるような大きなエンジン音とプロペラ音がすぐ近くで鳴り響き、窓の外をみると黒い光沢を放つ大きなヘリコプターが飛んでいたのだった。
〜おまけ〜
絵空「夕護くんの救出方法は、うちのヘリコプターで救助に行くってのはどうかしら?」
夕乃「いいね!咲姫ちゃんの話だとたぶんアパートの家にいるだろうし、たしか咲姫ちゃんの家ってアパートの……結構上の階だよね?よし、フォトンの3人を囮にして咲姫ちゃんを呼び寄せて夕護を掻っ攫おう!」
由香「でも、ヘリコプターで向かったとしてもどうやって助けるの?」
夕乃「ロープとか垂らしとけば窓から飛び移ってくるでしょ。」
しのぶ「そのロープはどっから用意するのさ……」
夕乃「う〜ん、とりあえず百均でいいや。」
3人「百均!?」
その後、夕乃のこの選択のせいで夕護がひどい目に合うのだが、それはまだ先の話。
夕護の好物ってシチューなんですよね。ちなみに理由ですが、作者が昨日食べたのがシチューだから好物はシチューにしました。
次回、ヘリで脱出を試みる。ただし、安全性は保証できない。
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