ヤンデレなあの娘と過ごす日常はどうなるのか 作:アライグマ318号
えー、実は火曜日と水曜日に発熱いたしまして(コロナやインフルではなかった)、その時間を使いまして編集しました。
ついでに、ピキピキとフォトンが編成すると全員☆4になったのでその記念も兼ねて投稿です。
さて、今回は夕護が大変な目にあいます。いろいろと。そりゃもういろいろと。(意味深)
お気に入り登録、評価をしてくださった皆様、ありがとうございます!!!
それでは、どうぞ〜
「そこにいるのって……もしかして夕護君?」
「お、お久しぶりです、衣舞紀先輩……」
内心冷や汗ダラダラの夕護だが、ぎこちなくともカーテンを開け、顔を覗かせる衣舞紀に布団を被った状態で挨拶をする。
「このまま大人しくして……お互いバレたくないでしょ?」
布団の中で夕護の側に身を隠しながら、響子は小声で呟く。
(このままバレないようになんとかやり過ごさないと……)
「ごめんなさいね、ちょっと乙和のせいでうるさくなるから。」
「い、いえ……乙和先輩がうるさいのはいつもの事ですから……お構いなく……」
「ちょっと!?夕護くん酷いこと言ってないで助けてよ〜っ!!」
「あっ、コラ逃げるな!」
夕護の声が聞こえたのか、乙和は文句を言うと同時に、夕護のいるベッドへとノアの拘束を抜け出して夕護の被っている布団(IN響子)を剥ぎ取ろうと突っ込んできた。
「そんなとこで寝てないで助けてよ〜っ!!!」
「ちょっ、バカっ!何やってるんですかっ!?」
当然夕護も対抗して布団を全力で自分の方向へ引っ張る。
ちなみに、布団の中に隠れている響子はどうしてるのかと言うと……
(ゆ、夕護がこんなに近くに……最高♡)
突然の状況とはいえ、今の状況に興奮していた。なんなら現在進行形で夕護に気付かれないように制服のボタンを外し、開いた箇所に顔を突っ込んで下着越しに夕護の匂いを直接嗅いでいたりする。
「あーっ!今先輩のことバカって言った!バカって言う方がバカなんだもんねー!」
「事実だろ!この前テストの結果悪くて俺に泣きついて1年の範囲教えてもらってた2年はただのバカだろ!!夕乃に教えて貰えば良いのにわざわざ俺を指名するのも馬鹿らしいわ!」
ちなみに、夕乃の有栖川学院での成績はかなり高い。上から数えて10番以内には入っているらしい。ただし、体育は壊滅的である。
そして夕護の学校での成績は普通である。(ただし体育は満点)
「〜〜〜っ!!それみんなには内緒って言ったじゃん!!」
「知らねぇよ!あんな『今度2人っきりで勉強したいんだけど……みんなには内緒で会えない?』なんて遠回しに言わないで普通にテストで1年生の部分が出てくるから教えてくれって頼めば良いでしょ!!乙和先輩がバカなのは周知の事実なんだからさぁ!!」
「わぁ〜〜〜っ!!!バカバカバカぁ!!!!」
乙和は顔を真っ赤にしながら、布団を思いっきり引っ張る。それに対抗して夕護も文句を言いながら全力で布団を反対方向に引っ張る。
「内緒で2人で会ってたって……ドウイウコトナノ?」
(いやぁぁぁぁぁ!!!!
夕護と乙和のやりとりを見て、響子は夕護の脇腹を力強く掴み、光のない瞳で夕護に圧力をかける。ちなみに、響子は布団の中に隠れている為、夕護からは濁った瞳は見えない。
「ねぇ衣舞紀……乙和がなんか地雷を踏んだと思うの私だけ?それになんか寒いんだけど……」
「き、気のせいじゃないかしら?なんか夕護くんの周りに変なオーラが見えるのと彼が涙目なこと以外……」
突然感じた嫌な予感に、ノアと衣舞紀は軽く鳥肌が立っていた。
「というか小学生じゃねぇんだから大人しく注射くらい受けろよっ!!頼むから布団を引っ張らないでくれ!!」
涙を浮かべながら布団を引っ張る夕護。意地でも布団を引っ張る乙和。そんな2人のやりとりが続いていた。当然、力が完全に拮抗していない限り、引っ張られている物体は少なからずその場から動いてしまう。
そんな状態になってはギリギリで隠れている響子も見つかるリスクが高まるわけであり……
「……ん?ねぇ、夕護君、あなた何か隠してない?」
「っ!?」
衣舞紀が突然、問いただすように夕護に質問を飛ばす。
「い、いえ、特に何も……」
衣舞紀の質問に夕護は目を逸らしながら誤魔化しを試みる。
「……ねぇ、夕護くん……」
「な、なんですかノア先輩……け、喧嘩売ってるんですか!?」
ノアは憐れむような瞳で夕護を見つめ、夕護は反抗的に言い返すが、誰がどう見ても、弱々しく見える。
「あなた……
「………………」
衣舞紀、乙和、ノアの3人の視線が布団からはみ出た
「…………さ、さぁ、気のせいなんじゃないですか?」
夕護はさりげなく自分の足を布団の中に戻し、はみ出ているもう1人分の足を引っ掛けて、強引に布団の中に戻し、何気ない顔で誤魔化す。いかに今以上に響子との密着度が増えようとも、この場を乗り切るのが最優先のため、多少の犠牲はやむを得ないのだろう。
だが、既に手遅れである。
「夕護君?ちょっとその布団、剥ぎ取っても良いかしら?」
「え、ダメですよやだなー、衣舞紀先輩ってば男の布団を剥ぐ趣味でもあるんで……って、冗談だからマジでやめて下さいっ!!!」
夕護に煽られた衣舞紀は黒い笑みを浮かべて布団に手をかける。力勝負で彼女に勝つのは、今の状況の夕護では不可能だろう。
「うわああああ!!!衣舞紀先輩のアホ!脳筋!肉食獣!変たぐべっ!?」
ピンチとなった事で衣舞紀を口で止めようとするが、頭に鋭い手刀を喰らい、短い悲鳴をあげて轟沈する。
「それっ!!」
衣舞紀は夕護を物理的に黙らせ、その隙を狙い一気に布団を剥ぎ取った。
「あ〜あ、バレたみたいだね♪」
布団が剥ぎ取られ、一気に視界が明るくなった事で響子はまるで、その場にいる全員を挑発するかのように声をこぼす。
「……夕護君、貴方は常識人だと思ってたけれど、保健室に女の子を連れ込んで何しているのかしら?」
「いや違うんです、俺は無罪です……本当に何もしてないんです……」
既に涙目で必死に訴えるように衣舞紀に無罪を主張する夕護。そんな夕護を見る衣舞紀の目はどこか冷たさがある。
「いや〜、流石にこれは弁護できませんよ夕護くん……そんな風に制服が乱れるような行為はちゃんとした場所でやろうね」
「ノア先輩、俺は何もしてないんです、俺の制服をこんな風にしたのはここにいる響子なんです。俺は無罪なんです……」
まるで呪文を唱えるように必死に否定する夕護。しかし、ノアの言う通り夕護の制服は胸元が不自然に開けられており、さらには響子の顔が色っぽく紅潮していることからも、夕護の意見は全く信憑性がない。
「ゆ、夕護くんが……夕護くんが……っ!」
「あ、あのー、乙和先輩?」
「「?」」
乙和の方はガクガクと震えて何かを叫ぼうとしている。その様子に衣舞紀やノアの2人も疑問に思い、首を傾げる。
「夕護くんが寝取られたああああああああああ!!!!!!!!!!」
「ふぁ!?」
次の瞬間、乙和は涙目で叫び、保健室を飛び出して行く。
「あっ!待ちなさい乙和っ!!!」
その様子を見た衣舞紀は、慌てて乙和を追いかけて保健室を出る。
「ちょっと待って!乙和ってばどんなスピードで走ってるの!?」
廊下で衣舞紀が驚愕の声を上げる。恐らく追い付けていないのだろう。だが、保健室にいる3人はそれどころではない。
「夕護くん、乙和が泣いてるんだけど……流石に擁護できないよ」
「……もう、ひと思いに殺して下さい……」
どこか魂の抜けたような表情で言葉を零す夕護。
「……ねぇ夕護、私が誤解を解いておこっか?」」
「……できるの?」
既に涙目で色々と諦めたような目をしている夕護だが、響子の言葉に耳を傾ける。
夕護が響子に確認をとると、響子はノアに向き直り、説明を始める。
「ノア、大丈夫だよ。夕護は何もしてないから。」
「響子さん、別にそこにいる
「ぐはっ!?」
ノアの何気ない一言が、夕護の心臓を貫く!
「そうじゃなくて、夕護は本当に何もしてないよ。」
「?」
「夕護は普通に保健室のベッドで眠ってただけ。そこに私が
まるで用意しておいたシナリオをなぞる様に言葉を発する響子。
嘘だ、絶対寝ぼけてない、絶対に故意で来たくせに。なんて言葉を叫びたい夕護だが、かろうじて言葉を飲み込む。
「えぇ……でも、流石に寝ぼけて布団に入っちゃったって無理があるんじゃ……」
流石にそんな嘘ではノアを騙すことはできない。しかし、響子は大胆不敵に微笑むと、言葉を発し始める。
「実は、こうやって夕護の布団に入っちゃうのが癖なんだ♪」
「「……え?」」
響子の意味深な発言に、ノアと夕護は思わず変な声を出してしまう。
しかし次の瞬間、響子は隣の夕護の肩を抱き寄せ、その頬に自身の唇を勢いよく当てる。
ちゅっ♡
「ふぁっ!?」
「えっ!?」
突然の頬へのキスに驚き、思わずそれぞれが違った素っ頓狂な声を上げる夕護とノア。そんな2人に向けて煽る様に響子は言葉を紡ぐ。
「私と夕護は
自信満々の様子で宣言をする響子に夕護は口をパクパクさせ、ノアは納得したような表情を浮かべる。
「なるほど……2人が彼氏彼女の関係なら確かに夕護くんに非はない……」
「ちょっと待って下さい!なんで騙されてるんですかノア先輩!そんな事あるわ「夕護は黙ッテネ」……ハイ……」
一瞬でハイライトの消えた瞳に睨まれ、夕護は殆ど条件反射で黙る。
「だから、私たちがここにいる事も、見逃して欲しいんだけど……ダメかな?」
若干の上目遣いでノアに訴えるように頼み込む響子。
(っ!?何この響子さん……ベッドの上から上目遣いで少し困ったように頼み込んでくるとか……反則じゃないですか!)
ノア、即落ちである。
「大丈夫、2人が
響子の頼みをノアは笑顔で受け入れる。
「それじゃあ、私は逃げた乙和を追いかけに行くから2人ともお幸せにね〜」
笑顔で、それも何か眼福な物でも見たかのような様子でノアは保健室を去っていった。
「ほら、これでどうにかなったでしょ?」
「……ソウデスネ……」
そしてしばらくの間、その場には満足そうに微笑む響子と、なんかもう全部どーでもいーや的な事を考え始めている夕護の2人が佇むのだった。
それから数時間後
「ふふっ……今日はだいぶ良い感じに夕護に接近できちゃった♪」
あの後、私は夕護が帰宅するまで夕護で遊び続けた。キスしようとすると防がれて2回目はできなかったけど、それでも私がちょっと夕護に迫るだけで夕護は顔を真っ赤にして女の子みたいにしおらしくなっちゃって、やめようにも歯止めが効かなくなりそうで大変だった。
「さて、次はどんな方法で夕護を落とそうかな……?」
私は絵空から借りた例の本を鞄から取り出し、ベッドの上に転がりながら読み始める。
それは音楽でも恋愛でも変わらない。
「次は……夕護を襲うのも良いかもしれないね♡」
そんなことを考えながら私は、絵空から貰った本のシリーズの最新刊を読み始めるのだった。
〜おまけ〜
夕護「はぁ……危なかった……響子のやつ、ホントに何考えてんだよ……」
家に向かう帰路にて、夕護は響子にさんざん遊ばれた事を思い返してため息を吐く。
夕護「ま、やっと家だし、さっさと飯作って風呂に入って寝るか。」
そんな事を呟きながら自宅へと辿り着き、玄関の扉を開けた瞬間だった。
りんく「おかえり♪ゆーくん♡」
玄関を開けた先には、なんとエプロン姿で左手に
夕護「……何をしてらっしゃるのですか?りんくさん?」
りんく「他の女の子と遊んでたオシオキだよ♡」
夕護は逃げだした!しかし、ヤンデレからは逃げ切れなかった!
りんくのスタンガン攻撃!
夕護「あばばばばばばばばばっ!!??」
会心の一撃!夕護は死んでしまった!※死んでません。
りんく「それじゃあゆーくん♪ゆーくんの部屋でオシオキの続きだよ♡」
りんくにそのままスタンガンを当てられ、そのまま部屋へと連行される夕護であった。
なお、この時のスタンガンによる電圧が夕護の脊髄に仕込まれたGPSを破壊したのは、
Q.なんでりんくが氷月家にいるの?
A.乗り込んきたから。by夕乃
Q.感想の返信はしないの?
A.今日から始めます。by作者
さて、これにて響子編は完結。次回からは咲姫編となります。ちなみに事前告知になりますが、咲姫編が終わったらモンハン編になります。ご期待を〜
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