ありふれた殺し屋が現代最強 作:クロネコ
あの時。あの瞬間。
後悔したことはなかっただろうか?
何かに一生懸命になったことはあるだろうか
俺には一度だけある
いや。もはやそのことは後悔ではなく俺の一種の分岐点になった
「初めまして、私が月を爆った犯人です。来年には地球も爆る予定です。君達の担任になったのでどうぞよろしく」
そんな馬鹿げた声を聞いたのは中三の4月、俺が椚ヶ丘中学三年E組に入ってから初めて聞いた言葉だった
恩師の言葉はいかにも聞きやすくそして鮮明に覚えている
そしてその最期の姿も
「……最後まで君は泣かなかったな」
小さく苦笑する副担任である烏間先生。いや。今防衛省のエリートになっている烏間さんと元三年E組外国語担当であり今は防衛省に勤めているイリーナさんに俺はバイト終わりに会っていた
「そうですね。結局意地を付き通しましたね。でも殺せんせーはきっとそれでいいと言ってくれるんじゃないでしょうか?」
「桃花と陽菜乃が心配してたわよ。あなただけ連絡がつかないって」
「まぁ、カルマと渚とは連絡とってますから。それに俺にしたら少しだけ外から見たかったんですよ。ここで働かせてもらっているのもその一つってわけです」
と俺はコーヒーを飲みながら食後のケーキを食べると自然に頰が緩む
イリーナさんは少しだけため息を付きながら息を吐く
「こうやっている時には普通の高校生らしいのにね。あなたって総合的戦闘では明らかにE組ではずば抜けていたでしょ」
「そうっすか?」
「今も覚えているわよ。あの時結局射撃と近接を同時にこなせるオールラウンダーはあなたくらいじゃないかしら?それに、防御技術に関してはあなたは全員の上手をいっていたわ。2代目の攻勢を唯一かわしきったのも、あなただけよ」
「あはは。あの時はかなり無茶しましたから。竹林のおかげで地下に空洞があると分かったのですぐに水門を抑えることができましたし」
そうそれがうまく働いたのだ。
俺はこっそり竹林から話を聞いた途端気配を消し俺は独断行動を決行。そして水門の解除とトラップの配置に成功していたのだ
「それで、前田くんは今は何をしているんだ?」
「俺ですか?いや。何もしてないですかね?まぁ最近は若葉パークで勉強を教えた後裏山でのんびりしているくらいしか」
「あなたらしいわね。普段何もしないで必要最低限しか動かないのは」
「やりたいこともわかってませんしね。まぁ、三年になったら留学も視野に考えてみようかと」
「あなただけ進路が決まってないのも珍しいのよね。あのタコ。面倒見がいいのに対して」
「まぁ俺ですからね色々選択肢が増えて反対に何をすればいいのか。それに俺はみんなみたいに何か尖ったものはないですし」
運動も、成績も上の上くらいだがトップになれるものはない。指揮能力は少し下
それがあの教室での俺の評価だった
「そんなことはないだろう。殺せんせーも君の努力については知っている。もちろん俺から防衛技術を学んだり、何より君には弓術があると思うんだが」
「あの。弓といっても俺は狙撃での弓ですよ?アーチェリーや弓道でも短すぎてイージーすぎるんです」
「あなたそれ普通じゃないのだけど。全部門トップクラスの成績ってあなたそうとうおかしいわよ。それに体術も烏間が、交渉術も私が教えただけあって十分防衛省でもやっていけているでしょ?」
実際俺はこっそり烏間さんの前歴が問題のない場所にこっそり働いてもらわせている
まぁ実際あの教室に参加した人物を一人として見張っておくにはちょうどいいのだろう
「それに俺はあの時の罪を償わなければいけませんし」
「……それは」
「流石に今の俺が会える立場ではないですよ。俺はそれだけのことをしたんですから」
俺は食後のコーヒーを飲みながらポツリと呟く
あの時の記憶が未だに忘れられない
ただこの時ばかりは知らなかったんだ
この翌日苦い体験をすることになると知らずに
ユエをヒロインに加えるか
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加える
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加えない