「あなたが落としたのは、金の百合ですか?それとも銀の百合ですか?」
「ありのままの百合です」
(あれ?これって梨璃ちゃんの誕生日の話じゃ……)
白井夢結という人間は、基本的に他人に疎い。
いや、むしろ「自分以外の人間の情報を積極的に知ろうとしない」と言っても良いだろう。
その性格形成が、果たして家族関係から来るのか、生え抜きリリィであるというところから来るのか、はたまたルナティックトランサーというレアスキルからなのかは定かではないが……とにもかくにも、夢結は他人の情報というものに興味を示さなかった。
それは、例えば梨璃というシルトや、大切なお姉様と敬う流瑠に関する情報でも同じことであって。
では、それの何が問題なのかというと……
「明日は梨璃の誕生日だね!夢結は何を用意したの?」
「 え?」
こういう時に、どうすればいいのかさっぱりわからないことが、問題なのである。
アサルトリリィPRESERVED
ムラサキクンシ
Agapanthus
Visit of Love
恋の訪れ
「一方的に人から何かをもらってばかりというのは、落ち着かないものね……」
「え?なに?」
夢結の独り言……いや、間違いなく祀に聞かせようとして言った言葉のようだったから、独り言とは少し違うかもしれないが……それは、そんな
「何言ってんだこいつ」とでも言いたそうな祀の胡乱げな視線にもめげず、「思えば私は、誰かから何かを貰ってばかりね……」と夢結は述懐する。
「誰かに気持ちを伝えるというのは、どのようにすればいいのかしら……」
そう言って物憂げにため息を吐く夢結を見て、彼女と同室の祀は、「また始まったよ」とばかりにこちらもため息を吐き、ベッドに腰掛けた。
「つまり何かしてあげたいんでしょ。梨璃さん?それとも流瑠様?」
「今回は梨璃よ。鶴紗さんの件を含め、最近特に頑張ってるから……なぜ今のでわかったの?」
心底不思議そうに言う夢結に、祀はジトっとした目を向ける。
「なんでわからないと思ったのよ……貴女、もうちょっと言葉で伝える努力をしてみたら?」
「ええ、でも……もし梨璃だったら今のは、真面目に人に気持ちを伝える方法を考えてくれていたと思うわ」
「……梨璃さんには夢結語を教えとかないといけないわね」
「夢結語?」と夢結は聞き返すも、「何でもないわ」と祀に素気無く返されてしまった。
「貴女だって美鈴様のシルトで流瑠様のノルンだったんだから、して欲しいことくらい考えればわかるんじゃないの?ほら、誕生日だって素敵なものを貰っていたでしょう?」
そう言われて、夢結は耳につけている桃の花のノンホールピアスと、首から掛けているロケットペンダント、そして今も使っている梨璃の栞に意識を移した。
確かに、これらを貰った時はとても嬉しかった。だが、自分がこんなプレゼントを考えられるほど柔らかい頭をしていないらしいことも、夢結は頭のどこかで理解していた。
「そうは言うけれど、こんな凝ったプレゼント、私には……」
「そう言う意味で言ったんじゃないんだけど……まあいいわ。そもそも、梨璃さんの誕生日っていつなのかしら?私もお祝いしたいのだけど」
祀にそう聞かれて、夢結ははたと思い至った。
「そう言えば私、梨璃の誕生日を知らないわね」
「は?」
で、夢結は流瑠に梨璃の誕生日を聞きに来たのだが。
顔を合わせて一番に、流瑠に言われたセリフがこれだ。
「明日は梨璃の誕生日だね!夢結は何を用意したの?」
「 え?」
完全に不意打ちだった。
夢結は今から梨璃の誕生日を聞こうとしていて。なのに何故か流瑠の口から梨璃の誕生日の話題が出てきて、その上明日?情報が多すぎる。
「え?明日、なの?梨璃の誕生日……」
「え?うん。今日は6月18日でしょ?19日が梨璃の誕生日だから……」
夢結は流瑠の目の前で、手当たり次第に今日の日付を確認し始める。
携帯端末。カレンダー。デジタル時計。しかしそのどれもが、今日が6月18日であることを物語っている。
ようやっと「明日が梨璃の誕生日である」という事実を受け入れた夢結は、天を仰いで「ふう……」と息を吐いた後、ガックリと地面に膝をついた。
「終わったわ……所詮私はクズなのよ……誰かを傷つけることしかできないの……」
「ゆ、夢結……?もしかして、梨璃の誕生日知らなかった……?」
その質問に答えず、夢結は「ふふふ……」と暗く笑い始める。
「笑ってくださいお姉様……私はダメなシュッツエンゲルです……。美鈴お姉様や流瑠お姉様のようには……」
流瑠は膝をついて俯く夢結の顔と同じ高さになるようにしゃがんで、肩を落として暗いままな夢結の顔を、両手で自分の方に向けた。ぎゅむっと頬を潰され、夢結は「んむっ」と鈍い声を出した。
「ゆ〜ゆ。私、夢結のそうやって自分を責めて勝手にやる気を無くしちゃうクセ、直した方がいいと思うなぁ」
むにゅむにゅと両頬を弄ばれながら聞いたその言葉にピクリ、と反応した夢結は、落としていた瞳を上げる。そこにあったのは、夢結をルビーの様な紅い瞳で見つめる流瑠の顔だった。
目と鼻の先にある流瑠の顔は、花を咲かせるようにニコリと微笑み、つん、と夢結と流瑠の鼻先同士をくっつけた。
「だいじょーぶ。夢結はダメな子じゃないよ。かわいいかわいい私の妹で、大切な恋人。……梨璃のプレゼントなら今からでも間に合うよ。ちゃんと買っておいで」
何が楽しいのか、流瑠は愛しくて堪らない、と言うように鼻先をスリスリと擦り合わせる。そんな流瑠の笑顔を見て、夢結は自分の中の自己否定感が少しずつ消えていくのを感じた。
「……そう、よね。梨璃の誕生日は明日。それは逆に、今日はまだ間に合うと言うこと」
夢結は立ち上がり、ぐっと拳を握り込む。流瑠に応援されたその瞳には、諦めないという強い意志がメラメラと燃えていた。
「ありがとう、お姉様。私、今から買ってくるわ」
「うん。行ってらっしゃい」
流瑠に見送られて、夢結はどこへともなく走り出す。
「…………プレゼント、何を買えばいいのかしら」
すぐに止まったが。
「はぁ〜。後二人、なかなか集まらないね……」
「そらまあ6月ともなれば、大抵のリリィは大抵のレギオンに所属済みですわ」
一方梨璃達は、未だにレギオンメンバー集めに苦戦していた。
季節は6月。梨璃達が百合ヶ丘に入学してから、既に2ヶ月が経っていた。
季節が曖昧になった今でも、6月特有のジメジメとした感覚は抜けず、梨璃・楓・二水の疲れた身体からさらに体力を奪っていく。学院の外に咲いた紫陽花が雨の訪れを予感させそうなものだが、しかし空は全くの快晴。少し雨でも降れば涼しくなってくれるかもしれないのに、と多くのリリィが思っている今日この頃である。
「レギオンに所属してないとしたら、一匹狼系の個性派リリィしか……」
楓や二水が言うように、入学式から既に二月が経過した現状、百合ヶ丘の殆どのリリィは既にレギオンに所属済みだ。というか、5月の半ばにはレギオン勧誘としては既に追い込み期間で、色々あったとは言え、5月頭に余裕ぶっこいていた梨璃達の方がおかしかったのである。
そんな梨璃達に残された道は、未だにレギオンに所属していないリリィ……どこにも寄り付かず、一人で戦う道を選ぶ
「……あれ?あの二人は……」
そんな梨璃達の前に、二人のリリィが通りがかる。
緑髪のリリィと金髪のリリィの組み合わせ。その二人に、梨璃達は見覚えがあった。
「いました個性派!」
「この際贅沢言ってられませんわ!」
「し、失礼だよぉ!」
吉村・Thi・梅と安藤鶴紗。二人は梨璃達が求めていた、レギオンに所属していない一匹狼系の個性派リリィ達であった。
「梅様ー!鶴紗さーん!」
「お?梨璃か」
梨璃達が駆け寄ると、梅も鶴紗も梨璃達に気づく。
「なんだー、お前らまだメンバー探してんのか?」
梅は梨璃・楓・二水の組み合わせを見て、すぐに事情を察する。何度も何度もレギオンに誘われていたので、当然と言えば当然の反応だが。
「梅様、どうですか?そろそろ……」
梨璃も再度梅の勧誘に踏み切るが、梅はなかなか首を縦に振らない。
「私はな……今はまだ一人で好きにしていたいかなー」
「そ、そうですか……」
とは言え、梨璃も無理にレギオンに入ってもらおうとは思っていない。梨璃は、レギオンに大切なのは、そこでいかに「気持ちよく」過ごせるかだと思っているからだ。
人間関係は、軋轢やストレスを生みやすい。であればこそ、背中を預け合う関係であるレギオンメンバーは、互いが互いを尊重できる関係でなければならないのだ。……と、梨璃はそこまで考えているわけではないが、なんとなく、「気持ちよく過ごせないなら無理に入ってもらっても仕方ない」とは思っている。
そうは言ってもレギオンを作ることはお姉様からの指令であるので、諦めるわけではないのだが。
「……梨璃」
「あ、鶴紗さん。身体、良くなったんですね!よかったです!」
「……うん、ありがと」
そんな梨璃に話しかけてきたのは、梅の隣にいた鶴紗だ。「狂化現象」を起こしかけ、学院中のブレイヴや流瑠まで総出で駆り出してどうにか治ったリリィ。その治療の一端には、梨璃も関わっている。
「梨璃、まだ私をレギオンメンバーに誘うの、諦めてないって言ってたよね」
鶴紗に、珍しくレギオン勧誘に前向きな様子でそう切り出されて、梨璃は少し戸惑いながらも頷いた。
「う、うん。鶴紗さんさえよければ、お姉様のレギオンに……」
「……梨璃も見たでしょ?私は強化リリィ。いつああやって暴走してもおかしくない。……それでも、梨璃は私を誘う?」
まるで梨璃を試しているかの様な……いや、梨璃に
「もちろんだよ!私、鶴紗さんとなら上手くやっていけると思う!」
「……そっか」
梨璃の堂々とした答えに鶴紗は頷きを一つ返し、頭を下げた。
「梨璃。この前はありがとう。梨璃がいなかったらどうなっていたかわからなかったって、流瑠ねえも言ってた。私を助けてくれて……ありがとう」
「い、いいよそんなの!私がやりたくてやったんだし、寧ろ邪魔にならなかったかなって心配で……。……それにね、私、鶴紗さんがいなくなったら寂しいよ」
そう言って梨璃は、鶴紗をギュッと抱きしめる。急なことに鶴紗は驚いたが……同時に、どこかで感じた様な安心感も覚えていた。
それはまるで
「……梨璃、なんか、流瑠ねえみたいだね……」
「お、お姉ちゃん?そうかな?私はまだまだ、お姉ちゃんみたいなリリィには……」
「ちょっとちょっとお二人とも!いつまでくっついてるんですの!?まだわたくし、今日は梨璃さんとハグしてませんのよ!?」
「わ、わかったから楓さん!あとでいっぱいギュ〜ってしようね!」
梨璃に離された鶴紗はふっと一瞬微笑み、梨璃と楓のやりとりを少し羨ましそうに眺める。
そんな視線を感じた二人は、こほんと息を整えて、体勢を立て直す。鶴紗は梨璃に、さらに話を切り出した。
「それから……レギオンの件だけど、少し待ってて欲しい。結果が出るまでもう少し掛かるみたいだから」
「結果……ですか?」
鶴紗は梨璃の反芻に頷く。
「そんなに時間は掛からないと思う。けど、もしその結果がよかったら……その時は、レギオンに入れて欲しい」
鶴紗が明確に発した、「レギオンに入れて欲しい」と言う言葉に、梨璃の顔はパァッと明るくなる。
「ほ、ほんとですか!?わかりました!待ってますね、鶴紗さん!」
「これで実質8人ですね!」
わちゃわちゃと騒ぐ一年生達を、少し羨ましそうに眺めながら、梅はその場を去っていこうとする。
そんな梅の制服の裾を掴んで止めたのは、鶴紗だった。
「た、鶴紗?」
「梅先輩。……その時は一緒に、入りませんか?梨璃のレギオンに」
「お前まで……」
レギオンに入らないと思っていた鶴紗にまで誘われて、梅はうーんと唸る。
梅自身は、入ってもいいかな、くらいに思っている。しかし、梅には気になっているリリィがいた。
「……白井様のことが気になってるのと、あと、流瑠ねえのことが苦手なんでしょう?」
「え"っ……鶴紗、なんで知って……」
動揺する梅に、鶴紗はふっと微笑む。
「梅先輩、前に言ってたじゃないですか。
悪戯っぽく微笑んで意趣返しした鶴紗に、梅は思わず「ぐぬっ」と声を上げるが、最終的には頭をガシガシと掻いて頷いた。
「そーだよ。私は夢結が気になってるし、なんだか流瑠様のことも苦手だ。お前ら、流瑠様とよく一緒にいるだろ?だからあんまり入りたくなかったんだ」
鶴紗は「やっぱり」と頷いているが、一緒に聴いている他の一年生達は全くのちんぷんかんぷんだ。
「お姉様が……苦手?それってどういう」
「楓。少しだけ待ってあげて。……梅先輩。流瑠ねえと一度話してみてください。きっと、
わけのわかっていない梨璃達を代表して楓が聞き出そうとするも、鶴紗はそれを止める。
多くは語らず、ただ「流瑠と話してみろ」と言う鶴紗に、梅は「うーーーん」と長く唸った後……ようやく頷いた。
「……はぁ。わかったよ。話せばいいんだナ?」
梅がそう言うと、その言葉を待っていたかのように、鶴紗は流瑠に電話をかける。
「あ、流瑠ねえ?今日ちょっとだけ時間ある?」と何事かを頼んだ後、鶴紗は端末を切って、梅の方を向いた。
「30分後に流瑠ねえの部屋に来てくれ、だそうです。頑張ってください」
「……へ?」
ところ変わって夢結は、梨璃のプレゼント購入のために奔走していた。
今の夢結には、
これはシュッツエンゲルとして致命的だ。
もっと梨璃のことを知ろうとしていればよかった、と何度も後悔する。夢結は朝、祀に「もらってばかりだ」と言ったが、それだけではない。夢結は今まで梨璃に、「梨璃のことをほとんど知らなくてもシュッツエンゲルとして良好な関係を築けるほどに、梨璃に気を遣われていた」のだ。
情けない、と思う。美鈴や流瑠は、誕生日のプレゼントなんて誰も何も言わなくても用意していた。それに比べて自分はどうだ。情報を集めることを怠り、誕生日前日まで梨璃の誕生日のことなど気にもかけず
とそこまで考えて、「いやいや」と首を振る。
(まだ間に合う。梨璃のことは、これから知っていけばいい!一番悪いのは、反省もできず、次に何も活かせないこと!)
今やるべきことは何か……そう考えて、まずは梨璃の欲しいものを特定することが大切だと気付いた。
(なら、誰かに聞くのが一番早いはず……!)
……おそらく、ここでの夢結の最善の一手は、来た道を引き返して流瑠に尋ねることだったのだろう。しかし、さっき励まされて見送られた手前、夢結は流瑠の元に帰り難かった。
そこで夢結が取った行動が……
「へぇー!明日梨璃の誕生日なんだー」
「梨璃が、何が好きで、何を欲しがるのか、何も知らなくて……」
百由の元に相談に行くことだった。
百由は、夢結と仲が良い。からかわれることはあっても、相談に乗ってくれないことはないくらいの仲だと、夢結は自認していた。
だがしかし。最初のセリフを見てわかるように、百由はそもそも明日が梨璃の誕生日であることを知らなかった。
つまり、梨璃の欲しがるものなんて知っているはずもなく……
「これなんてどう?採れたてピチピチだよ!」
「…………」
そう言って出されたのは……ヒュージの目玉だった。
夢結の誕生日の時にジョークで出されたアレである。
おそらく百由は、自分が貰って嬉しいものとして出したのだろうが、これはあまりにも酷い。
そも、少し考えればわかることなのだ。夢結の誕生日にすら「色々含めたお祝い」としてチャームのオプション無料券を出すような百由のこと、梨璃の誕生日プレゼントに参考になるような情報なぞ持っているわけもない。
夢結は親友の奇行に大きなため息をついて、無言で部屋を出て行った。
「あ!ちょ、ちょっとー!せっかく相談に乗ったのに酷いじゃないのよー!」
そんな声を、背中に受けながら。
「流瑠様のお悩み相談室にようこそ、梅ちゃん」
「は、はは……」
一方で梅は、鶴紗に言われた通り、流瑠の部屋に来ていた。
流瑠の部屋には、初めて入る。「お悩み相談室」という催しの存在は知っていたものの、梅はこれまで利用したことが無かったのだ。
部屋には、ラックと写真立て、そして大きめのベッドにテーブル、ソファと、あまり物が多いとは言えなかった。
そして、目的の流瑠は、部屋のど真ん中のソファの、そのまた中央に座っている。梅はもう一度部屋を見渡したが、他に座れそうな場所は無かった。流瑠は、梅を立たせておくつもりなのだろうか。
そう勘ぐる梅を見て、流瑠はニッコリと微笑み、自分の太腿をポンポンと叩く。
「ここにおいで、梅ちゃん。お話、するんでしょ?」
「あ、ああ……そうだけど……」
戸惑う梅に、流瑠はポンポンを続ける。
「ほら、おいで。何にもしないよー」
「……はぁ。わかったヨ」
梅は渋々と、流瑠の膝の上に座る。
そういう流瑠の強引なところも、梅はあまり好きとは言えなかった。
「……嫌だった?でもきっと、こっちの方がしっかりお話できるよ」
流瑠は、梅の心を見透かしたかの様に話し出す。
もしかしたら、流瑠は梅の気持ちを大体理解しているのではないか、と梅は思った。
「……梅、梨璃のレギオンに入らないの?」
まず流瑠は、膝の上に座る梅に、そんな話題を振った。
梅は警戒しながら答える。
「あはは……気になってた奴がいたんだけど、もう大丈夫そうだから。梅がいなくてもいいかなーって」
「そう?
いきなり核心を突いてきた流瑠に、梅は少し戸惑う。
そんな梅を、流瑠は後ろから優しく抱きしめた。
「……話して、梅ちゃん。梅ちゃんが誰に、どんな思いを抱いてるのか」
「…………」
流瑠の言葉に、梅はしばらく沈黙していたが、やがて少しずつ話し始めた。
「……流瑠様には、わからないゾ」
「そうかもね」
「そう言うのは予想していた」、そんな声音の流瑠の言葉に、梅はギリっと歯を噛み締める。
「流瑠様はいいよな?夢結にあれだけ執着されてさ。
梅はいっつも夢結のことを気にかけてた。流瑠様が夢結を突き放した時も、流瑠様が遠征に行って夢結から離れた時も、流瑠様が他のリリィにうつつを抜かしてる時も!梅はずっとずっと夢結のことを見てきた!なのに!!」
怒りのやり場がない、と言うかのように、梅は拳を握りしめる。もしも目の前に流瑠の顔があったら、きっと掴みかかっていたかもしれない、とどこか冷静な頭で梅は考えた。
「なのに夢結のやつは、いっつも流瑠様、流瑠様!流瑠様流瑠様流瑠様流瑠様だ!梅のことなんかこれっぽっちも見てくれなかった!梅は……私は……!
私は夢結のことが一番大好きなのに!!」
梅の告白を、流瑠は黙って聞いている。梅を優しく抱きしめたまま。後ろから抱きしめられているという関係上、梅から流瑠の顔は見えない。しかし、きっと梅が見たこともないような恐ろしい顔をしているのだろう、と梅は思った。
なんせ、流瑠が「恋人」と言って憚らない夢結を、梅が好きだと言ったのだから。
こうなったら、もう梅もヤケだ。日頃から思っていることを全て言わせてもらおう、と開き直る。
「そもそも、流瑠様だってなんだよ!誰にでもすぐ抱きつくし!誰彼構わず好きって言いまくるし!私の方が夢結のことを見てる!私の方が夢結のこと好きなのに!!」
梅から見れば、流瑠は不誠実だ。リリィみんなのことを大好きだと言い、それなのに最近になって夢結や梨璃、楓のことを恋人だと言い。梅は、流瑠よりもずっと夢結のことを見ているという自信があった。
それなのに、夢結の視線の向く先は、流瑠と梨璃のみ。梨璃は夢結のシルトだし仕方ないとしても、流瑠は元ノルンと言うだけでなんの関わりもない。
理不尽だ、という思いが、梅の中にはあった。
そんな梅の内面を吐露されて、流瑠は梅を抱きしめる強さを少しだけ強めた。
「……そっか。ごめんね、梅ちゃん」
「……え?」
完全に流瑠に逆らって、悪口まで言って、怒られると思っていた梅は、流瑠の口から出た謝罪に思わず戸惑いの声を上げた。
そして 流瑠は、ものすごい勢いで喋り始めた。
「4月12日生まれのA型。出身は鎌倉で、今の身長は163cm、体重は48.(ピーー)kg。スリーサイズは90.5、59.2、90.3。好きな食べ物は辛いもの、サンドイッチ、紅茶。嫌いなものは下品なもの、低俗なもの。趣味は観劇とクラシック音楽、愛読書は哲学書と歴史書。最近は祀ちゃんに貰ったウィ○ゲンシュタインの『論理哲学○考』をよく読んでるね。昨日で326ページの5行目まで読み終わってるかな。ちなみに昨日の就寝時間は午前2時18分だから、いつもの平均時間よりも3時間12分ほど夜更かししてるよ。今日穿いてるパンツの色は水色。昨日は黒で一昨日は紫。私が遠征に行ってた時は黒と白と紫でローテーションしてたけど、梨璃がシルトになってから少し明るめの下着も穿くようになったね。最近ハマってる紅茶はディンブラ。気分が落ちてる時はアールグレイをよく飲んでるかな。私が遠征中に一番よく飲んでたのはアッサム。2番目がアールグレイ。3番目がダージリンで、その他は一、二杯ずつくらいしか飲んで無い。愛用してるボールペンはハクヨーの丸型水性ボールペン0.5mm。現在の取得単位数は107で、残ってるのは戦闘理論応用実習以下、戦術理論実習、ノインヴェルト応用実習、『幻想論』、あとはフリーの取得学科がいくつか。最近ハマってることは梨璃の寝顔を見ること。最近の悩みは自分が梨璃より先に寝てしまうこと、瑠璃が梨璃との関係を煽ってくること。小さい頃の夢はお姫様。初等部の頃の夢は立派なリリィ。中等部の頃は……私みたいなリリィ。学科試験は初等科の頃から成績が良くて、95点が3回、97点が1回、98点が4回。それ以外は全部100点を取ってるね。両親との仲は悪くないけど、百合ヶ丘に幼稚部から入ってるから殆ど会ってなくて、手紙とかも書いてないから少し気まずい感じ。実際に会ってみたらとってもいい人たちだったよ。割と同性愛にも理解があるから同性婚もOKなスタンスだった。ついでに夢結を貰いますって宣言してきたよ。あ、最近使ってるシャンプーは帝華の「フレグランス」シリーズの最新作。使ってる枕はNSオーガニックの高反発ウレタン。10日前に成長してきて入らなくなったからパジャマを変えて、黄色いのにしてるね。買った後、「梨璃とお揃いにすればよかった」って密かに梨璃のものと同じのを買おうとしてるよ。あと、この前12.5gほど体重が増えてて 」
「も、もういい!もういいから流瑠様!」
まだ話し足りない、とでも言うように言葉がどんどん出てくる流瑠を梅が止めると、「もういいの?」と流瑠の言葉は止まった。
「な、なんだよ流瑠様!マウントとったつもりか!?」
梅はそう吠えるも、流瑠は優しく笑うばかりだ。
「そう聞こえた?だとしたらごめんね。でもね、梅ちゃん。私ね……
夢結への愛で、梅ちゃんに負けるとは思ってないよ」
流瑠は堂々と、夢結への愛を、恋を語る。絶対に負けないという自信を持って。
「私は夢結のことが大好き。夢結に恋してるの。今まで、私はリリィの子達を妹だと思って接してきた。妹だから大好きなのは当然だし、愛してるのも当然だと思ってた。
……だけど、夢結と梨璃と楓は違う。この前やっとわかったの。私は、あの3人に恋してる。3人のことを考えるだけで胸がドキドキして、顔が熱くなって、3人のことしか考えられなくなって……どうしようもなく、ザワザワしちゃうんだ」
「……っ、その割には、鶴紗や瑠璃とも仲がいいみたいだけどナ?」
その言葉に、流瑠は「うーん」と少しだけ唸った。
「瑠璃と鶴紗は……どっちかっていうと「家族」、かなぁ。私と同じ『永遠』の運命を背負った同族。この先同じ時間の流れを生きることを約束された同存在。恋人とは……ちょっと違うかな?」
「瑠璃がどう思ってるかは別としてねー」と流瑠は付け加える。
流瑠はどうやら、少し前まではできていなかった、「人間関係に名前をつける」ことができるようになっているようだった。
突き崩すならそこだろう、と思っていた梅は、思惑を外されて「くっ」と唸った。
「それでも、私は、梅は !」
「うん。それでいいんだよ」
「……え?」
流瑠が夢結のことをどれだけ好いていようが、梅の想いは捨てられない。そう言い掛ける梅に、流瑠は肯定の意を示した。
「それがどんな形であれ、愛は尊いものだよ、梅ちゃん。愛するものを愛してるって言って何が悪いの?恋焦がれるものに恋してるって言って何がおかしいの?
……梅ちゃんは、もう少し自分に正直になってもいいんじゃないかな?」
相変わらず、梅から流瑠の顔は見えない。しかし、その声はどこまでも優しく、梅を肯定している。
「……梅、流瑠様が恋してる人のこと、好きって言ってるんだゾ?」
「うん、そうだね」
「好きって、友愛とかの意味じゃないゾ?恋愛としての好きだゾ?」
「わかってるよ」
それでも、愛は、恋は尊いものだと、流瑠は言う。
「確かに、私も梅ちゃんも夢結のことが好き。でも、同じ人のことが好きだからって、どっちかがその思いを押し込めなきゃいけないわけじゃないと思うんだ。
私は夢結のことが大好き。梅ちゃんの前でも、それを遠慮するつもりはない。だから
告白する前から諦める必要なんてないよ。安心して。私は絶対に梅ちゃんに負けないし、夢結を渡すつもりもない。梅ちゃんも、私の恋敵として、本気でかかっておいで。本当に夢結が好きならね」
挑発的に、しかしいつもの優しい声音でそう言う流瑠に、梅は暫し唖然とした後、ぷっと吹き出した。
「あは、あっはっはっは!……私だって負ける気はないゾ!流瑠様!梅は夢結が好きだ!流瑠様が思ってるよりずっとな!」
そう言って、梅は流瑠の膝の上から立ち上がり、流瑠を振り向く。
流瑠の顔は、いつも通りの穏やかで慈しみに溢れた表情だ。夢結のことが好きだとわかっていたからこそ、もう少し怒ると思っていた梅は、それに拍子抜けしたが。
「あっはっは……なんかスッキリしたよ、流瑠様。ありがとナ。でも、よかったのカ?こんな敵に塩を贈るような……」
「うん。だって私、負けないし。……それにね、梅ちゃん」
流瑠も立ち上がると、梅の側まで歩いてきて、顔を近づけると
ちゅっと、梅と唇を合わせた。
梅の目と鼻の先に、流瑠の綺麗な顔がある。
唇に触れる感触はふにふにして柔らかくて気持ちがいい。鼻腔にはふわっと花の優しい香りが広がる。
紅い瞳は、梅を愛しげに眺めることと、唇の感触を楽しむかのように暫し閉じられることを繰り返す。白い肌は少しばかり紅潮して、流瑠の心の中を表に現しているようだった。
少しの間唇を合わせていた流瑠は、やがて満足したのか顔を梅から離す。柔らかい唇の感触が離れていくのをどこか他人事のように思いながら、梅はそれを名残惜しく感じていた。
唇が完全に離れてしまった後、やっと梅は、自分が今流瑠にキスされていたのだ、と理解した。今更になって、心臓がドキドキと早鐘を打ち、頬が赤くなっていく。
「…………え?あ、え…………?」
「……ふふ。私ね、梅ちゃんのことも大好きだよ」
唇を離して満足そうな流瑠は、頬を少し赤らめたまま、そう宣う。
流瑠のそんなあまり見ない顔に、梅は暫し見惚れてしまった。
(よく見ると、流瑠様……綺麗な人だよナ……。肌は白いし、紅い目はルビーみたいだし、顔は整いながら愛嬌もあって……)
そして、梅の目は流瑠の唇に釘付けになる。
(ま、梅、さっきアレに……き、キスされたんだよな……。梅のファーストキス……だったんだけど。あんまり……)
嫌じゃなかった、と梅は、熱に浮かされたようにボーッとする頭で考える。むしろ、あんな気持ちのいい初体験で、こんな綺麗な人に貰ってもらったなら、嬉し
「夢結のことは大好きだけど、梅ちゃんのことも私は大好き。だから、塩を贈っても問題無いんだよ」
「……!?そ、そうだ。私は夢結のことが大好きで、流瑠様は……!」
その言葉に、梅はやっと、流瑠が梅の恋敵であることを思い出した。
流瑠にファーストキスを貰ってもらって喜んでいる場合じゃ無い。ここは怒るべきところなのだ。「ファーストキスは夢結にあげるつもりだったのに!」と。
言わなければ。そうやって多くのリリィを誑かすから、梅のようなリリィが出てくるのだと。
「……!!……!?」
だが 言えない。言おう、今から言おう、さあ言うぞ、口に出すぞ。そうやって何度も口を動かそうとするが、なぜかできるのは、口をパクパクと開け閉めすることだけ。
そして言葉の代わりに口から出てくるのは、まるで興奮しているかのような、熱を孕んだ熱い吐息だけだ。
(なんで……なんで言えないんだ!?私は流瑠様に理不尽にファーストキスを奪われて、それで……!)
流瑠の顔を見る。相変わらず、穏やかで優しい、慈しみに満ちた顔。だがその中に、隠しきれない梅への愛情が含まれているのを、梅は感じ取る。
それを見て、梅は悟ってしまった。
(ああ、この人は、本気で梅のことも大好きなんだ……)
だが、それがどうしたというのか。流瑠が梅の恋敵であることは変わりない。変わりない……はずなのだ。
それなのに、梅には流瑠を糾弾する一言が発せない。
「何かないか」とウロウロしていた梅の視線は、ある一点で止まる。
……流瑠の唇だ。
それを見るたびに、梅の脳裏には先程のキスの映像が思い浮かぶ。
(流瑠様とのキス、凄かった……)
ただ唇を合わせるだけのキスだった。しかし、その強さも、長さも、感触も。全ては流瑠が梅への愛を伝えるためだけのもの。梅は流瑠だけを見て、流瑠だけに見られている。流瑠もまた、梅のことだけを見ている。そんな、完全に一対一の時間。今まで、梅は多くのリリィを見てきた。だからこそ、梅は多くのリリィから見られてきたと自覚している。
だが……いや、だからこそ、というべきか。こうやって、明確に「梅一人だけのために」作られた時間というのを、梅は経験したことがなかった。
その時間が梅の心を今でもドキドキさせ、流瑠の唇に視線を釘付けにしてしまうのだ。
そうやって、何故かドギマギしている梅の心を見透かしたかのように、流瑠は唇を梅の耳元に持ってきて、囁いた。
「……梅ちゃん、大好き。梅ちゃんも私のこと、好きになってくれた?」
「 へ?」
その言葉に、梅はボッ!と顔を赤くする。みるみるうちに耳の先まで真っ赤になり、梅は何故か、何故か恥ずかしくなって、流瑠を突き飛ばして壁際まで逃げた。
そんなわけがない。そんなことがあっていいはずがない。
梅は確かに、「みんなのことが大好き」と公言しているが、惚れっぽいわけではないのだ。
流瑠と同じで愛と恋は別だし、夢結は特別なのだ。
「わ、私は夢結のことが好きなんだゾ!?流瑠様のことなんて好きなわけない!!」
(私は夢結が好き……私は夢結が好き……!流瑠様は恋敵だゾ!?流瑠様のことを好きなんてあっていいはず……)
流瑠の綺麗な顔を見る。
(流瑠様のことなんて、好きなわけ……)
流瑠の瞳を見る。
(好き、なわけ……)
流瑠の、唇を見る。
(す、好き……な、わけ……)
唇を見てしまうと、やはり先程のキスの情景が思い起こされ、梅の頭はクラクラしてしまう。
そんな梅に、流瑠はもう一度近づき いわゆる壁ドンを敢行した。
頭の横でトン、と優しく突かれた手に、静かな音だったにも関わらず、梅はビクッと反応してしまう。
「……もう一回、しちゃう?今度はもっと
「……は、」
そんなこと、するわけがない。これ以上自分の唇は奪わせない。私は夢結が好きなのだ。流瑠が好きなのではなく、夢結が好きなのだ。
そう自分に言い聞かせる梅に、さらに悪魔は甘い囁きを続ける。
「梅ちゃんは夢結が好きなんでしょ?なら大丈夫だよ。私とキスしたって、梅ちゃんの気持ちは変わらない。……それにね、万が一、億が一私のことを好きになっても大丈夫。梅ちゃんは、「夢結のことも私のことも好き」。それでいいじゃない」
「……え?」
その言葉は、梅にとって寝耳に水だった。
「夢結のことも、流瑠のことも好きでいい」?意味がわからない。そんなものは、ただの不誠実だ。
恋愛とは一対一の関係のはず……そんな梅の考えを、流瑠は少しずつ崩していく。
曰く、「百合ヶ丘のノルンの制度は、リリィ達がハーレムを作るために推奨されている」。
曰く、「同室が同学年でしか許されないのは、リリィがより多くのリリィと関係を持つためである」。
確かに、梅も違和感を持ったことはあった。でも、考えないようにしていたのだ。
「天葉ちゃんだってそうでしょ?いろんな子といろんな関係を持ってる。アレが百合ヶ丘がリリィに求める理想のカタチなんだよ」
いや、
未だに戸惑っている梅に、魔性の女はさらにラストスパートを仕掛けた。
「だからね、梅ちゃんが私のことも好きになってくれたら、とっても嬉しいなぁ。だって私は梅ちゃんも好きだし、夢結が好きな梅ちゃんとなら、きっといい関係でいられると思うんだ」
「…………でも、私は、夢結のことが……」
最後の抵抗を見せる梅に、魔性の女はその抵抗を無駄だと嘲笑うかのように、穏やかに微笑んだ。
「私を好きになったら、夢結への想いは嘘になっちゃうの?そうじゃないでしょ?私への好きは、私への好き。夢結への好きは、夢結への好き。……我慢なんてしなくていいんだよ。リリィはみんな、我慢してばっかり。自分の思いを押し込めて、我慢して……。もっとみんな、欲望に忠実に……いや、自分に正直になってもいいはずなんだよ」
流瑠は、押し黙ってしまった梅を優しく、愛しげに抱きしめて撫でる。梅は暖かな流瑠の感触に包まれて、思考が、脳がドロドロと溶けていくのを感じていた。
「……シュッツエンゲルもシルトも作らないで、今まで一人で寂しかったよね。でもね、愛が多くてもいいんだよ。ここではそれが許されてるの。……ねえ、梅ちゃん。人を愛することは、悪いことじゃ無いんだよ。だから、私のことも好きになって。その分、私は梅ちゃんのことを好きでいるから」
梅は、やっと出会った。出会ってしまったのだ。梅のことを、
だって今まで梅は、その手の広さ故か、「頼りになる先輩」か、「強くて便利なリリィ」としか見てこられなかった。リリィとしての仕事だって、今までやってきたのは使命感からだ。
でも、だからといって「何でも屋」として見られたかったわけじゃない。心のどこかで、ずっと言って欲しいと思っていた。「もう我慢しなくていい」、「一個人として、誰かに愛され、愛してもいいのだ」と。
夢結を流瑠に譲る気がないのは、今でも同じだ。でも、流瑠が言うように、「夢結を好きなままで、流瑠のことも好きになってしまってもいいのかもしれない」と、梅は少しずつ思い始めてしまっていた。
常識を打ち崩され、肯定に肯定を重ねられ、「自分は正しい」、「自分は愛し、愛されてもいいのだ」と言われて愛を囁かれ。梅の頭は、もう訳がわからなくなっていた。
流瑠は梅の顎をクイっと持ち上げると、顔も頭も蕩けさせた梅に、トドメを刺す。それを梅は、ポヤポヤとした頭の中で、不思議なほどすんなりと受け入れた。
「……キス、しちゃおっか」
「……うん♡」
一方、いつのまにかそうやって取り合い(?)をされている夢結本人は、梨璃の誕生日プレゼントを探すため、東奔西走していた。
「梅ー?流瑠お姉様ー?……はぁ。二人とも、一体どこにいるのかしら……」
アドバイスを貰うため、二人を探しながら。
・梅様
ほぼ陥落。夢結を流瑠と取り合う仲なのは変わらないままで、「愛が多くてもいいのかもしれない」と洗脳されつつある。そろそろはっちゃけそう。
・夢結様
シルトのことになるとポンコツ。かわいい。他人に疎すぎて梅が自分のことをどう思っているのか全く理解していない。いつの間にか取り合いの対象になっているが、本人は流瑠様と梨璃ちゃんが大好き。
・流瑠様
魔性の女。悪魔。百合ヶ丘のやべーやつ。掛け算製造機。百合の間に入ってくるやべー女。リリィがみんな、自分の想いや感情を我慢しがちなことを憂いている。あんなことを言ってはいるが、夢結、梨璃、楓に対する独占欲は強いし離すつもりは一切ない。でもリリィ達みんなが大好きなのも本当。
はい。やっとアニメ5話に入れました。
梨璃ちゃんの誕生日?ええ、そうですよ。ちゃんとお祝いしますよ!
アニメでは夢結様に焦点あたりまくってて様子とかわからなかったので、しっかりお祝いします。
次からはゆゆまい、たづまい辺りも供給していけたらいいなぁ。
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