百合は百合でも百合百合な百合はゆゆりり!
(遅くなってごめんなさい……)
「流瑠様のレアスキルが実験で変質したもので……」
「梨璃さんが、その天然覚醒者……?」
「ファムファタール、ね……」
百由さんの話が終わると、理事長室は俄かに騒ついた。
それらの騒めき全てに応えるように、百由さんは大きく頷いた。
「ええ。ま、これ全部推測でしかないんだけど!」
「そう言いながら、大方確定だと思っているんでしょう?」
「まあねー」
あっけらかんと百由さんは言うが、実際のところ、彼女が意味のない推測を語らないことはよくわかっている。それを語ることがあるならば、その情報はほとんど確定だということに他ならない。
「……理事長代行は、あまり驚かれていないようですが」
眞悠理さんの声に、私は理事長代行に目をやる。
確かに、代行は表情にあまり変化がない。百由さんの話を聞く前から知っていたかのように。
「代行は知ってらしたんですか?」
「うむ……。先に百由君から報告を受けていてな。ロザリンデ君も知っている」
「そう、ですか…」
先に代行に話を通していたなら、と私たちは納得する。それはつまり、理事長代行もこの話の正当性をある程度認識しており、その上で私たちに話した、ということに他ならないのだから。
「それで?なんで急に百由さんは梨璃さんの誕生日を手伝おうと?」
一番気になっていたことを尋ねると、百由さんは「あー、それね……」と言葉を濁した。もしかして、この人は本題を誤魔化そうとしていたのではないだろうか。だが甘い。
「うーん……そうねー、ま、観察ってところかしらね」
「観察?なんの?」
「梨璃さんの。だって気にならない?人工覚醒者である流瑠様と天然覚醒者である梨璃さん。あの二人が出会って、しかも仲良くしてるのよ?きっと偶然じゃないわ」
「それは……否定できないわね」
確かに、それは気になる。流瑠様は多くのリリィを見ているから、梨璃さんと知り合いになる確率は高かっただろう。しかし、なぜ梨璃さんが流瑠様の「特別」になったのか。そこは謎のままだ。
「精神干渉系の強力なレアスキルが2つ……どんな化学反応を起こすかわからないわ。だから、流瑠様や夢結がいない間に、梨璃さんを少しでも見ておこうと思ってねー」
そう締め括ると、百由さんは、今度は理事長代行の方へ向き直った。
「私としては、ランドグリーズの解散理由の方が気になりますけどねー?さっき流瑠様に説明した理由だけじゃないんでしょう?理事長代行」
「聞いていたのか……」
「流瑠様に説明した理由だけが、レギオン解散のじゃない」。その言葉に、私たちも理事長代行を見る。そんな話は聞いていない。確かに急だとは思ったが……。
「……そうだな、君たちには話しておくか。
「……は?」
代行の口から出た意味不明な言葉に、私たちの思考は一瞬止まった。
「どういうことですか?LGランドグリーズは
祀さんの言葉に、私も眞悠理さんも頷く。一人で
だが、それは大きな間違いだったらしい。
「うむ。だが実際、国連に届け出ているLGランドグリーズの構成員は9人だ。その内、流瑠君を除いた8人は……さしずめ、幽霊隊員とでもいったところか。実際には存在しないリリィの名前を連ねてある」
そう言って理事長代行は、私に資料を渡してきた。たしかに、どれも見たことがないリリィの名前と顔写真ばかりだ。
「なぜ、そんなことを?」
「特型ギガント級にアルトラ……彼女はそれらを一人で片付けてしまう。そんな戦力を、やつらに正しく「一人の戦力」と認識させるのはマズい。だから、流瑠君には「LGランドグリーズ」として動いてもらったのだ。流瑠君一人で依頼をこなしたのではなく、あくまでもレギオンで達成したのだと認識させるためにな」
理事長代行はそう語るが、わからないことは多い。
「しかし……戦譜やカメラの映像などに残ってしまうのでは?」
「幽霊隊員の名前も、こんなリリィが存在しないことは調べればわかりそうですが……」
その疑問に、代行は一つ頷いてから答えた。
「戦譜はチャームが管理されていればこそ残るものだ。流瑠君は自分のチャームを自分で管理しておるし、戦譜も毎回消している。戦譜から情報が流れることはないだろう。
カメラは、「ランドグリーズというレギオンの機密性を維持するために撮影を禁止する」と言う契約を国連と交わしておってな」
「そんな契約、あいつらが守るとは思えませんが」
疑いの眼差しに、代行は再度頷いて続けた。
「そうだな。だから、「ランドグリーズが映るカメラを発見したら破壊することを了承する」という契約を追加で交わしている。今までバレてこなかったのは、流瑠君が全て破壊していたからだ。
幽霊隊員については、彼奴等にも「こんな名前のリリィは聞いたことがない」と言われたが、「流瑠君と同じように、貴様らが番号で呼んでいたから名前をつけてやったのだ」と言い返してやったよ」
「なるほど……」
ランドグリーズというレギオンを、9人のレギオンだと偽り、流瑠様の戦力を誤認させたことはよくわかった。しかし、ならばなぜこのタイミングで解散なのだろうか。
「それで?なんで今ランドグリーズが解散なんです?」
思ったことを、代わりに百由さんが訊ねてくれた。口を開く代行に、私たちも耳を向ける。
「それがな……国連から、「今回の依頼を最後に、過剰な戦力であるランドグリーズを解散させるように」と通達があったのだ。カメラにも映らず、戦譜も残らない謎のレギオン。その力を、国連やその裏にいるG.E.H.E.N.Aが恐れた……いや、散々いいように使って用済みになった、といったところか?だから解散なのだ。
代行の悪い笑顔から出された言葉に、私の頬は少し引き攣った。この人も結構いい性格をしている。
多分、「解散は少し待ってくれないか?我々百合ヶ丘の貴重な戦力なのだ」とか何とか、心にもないことを言ったのだろう。そんな言葉で、奴らが「解散するのが惜しいレギオンなのだ」と勘違いし、それを解散させられてホッと安堵する光景が目に浮かぶ。レギオンが解散したところで、流瑠様一人の戦闘力は変わらないというのに。
「晴れて流瑠君はフリーになり、こちらとしてはさらに動きやすくなる、というわけだ。梨璃君の誕生日に依頼をこなして貰わなければいけなかったのは流瑠君には悪かったが……しかし、彼女が自由になるためには、今このタイミングを逃すわけにはいかなかった。これ以上引き伸ばせば、何の弾みで彼奴等に流瑠君個人の戦闘力がバレるかわからなかったのでな」
そう言って、理事長代行は話を切った。なるほど、と一つ頷く。急なレギオン解散という話には、こういう裏があったのだ。
百由さんも「なるほどねー」と相槌を打ち、大きく頷いた。
「よし!これで憂いは無くなったわ!あとは梨璃さんの観察に集中できるってことね!!」
「百由?それはそれとしてパーティの準備は手伝ってよ?」
浮かれた百由さんに眞悠理さんが釘を刺すと、「あっ……」と声を上げる。相変わらず、自分の興味の対象となると色々忘れてしまうのが百由さんの悪いところだ。
「わ、忘れてないですよー。ちゃんと梨璃さんをお祝いする気持ちもあるんだから!」
「どうだか……」
混沌としてきた場に、私はパンパンと手を打って話を締めた。
「さ。流瑠様のことだからそろそろ準備始めそうですし、手伝いに行きましょうか」
流瑠様はもう準備を始めているかもしれない。そう思ったのはみんな同じだったようで、流瑠様の部屋に向かい始める。
そんな私たちの背中に、思い出したかのような代行の声がかけられた。
「あぁ、そうだ。最後に少しいいかね?今後の流瑠君のことなのだが……」
百合ヶ丘女学院から、電車で3時間ほど離れた廃墟。
ヒュージの襲撃によって街ごと壊滅させられたそこは、今は人の住む土地ではなく、ヒュージの蔓延る不毛の地だ。
人の営みがあれば見えるはずの、人工の光。人が生活しているからこその雑多さ・清潔さ。そういったものは、ここには縁がない。
太陽の暖かな光だけが空を照らし、今にも崩れそうに傾いたビルには蔦が絡みつき、アスファルトは剥がれて地面が見えている。風が人工物を通り抜ける音だけが過ぎていくその土地は、ある意味で、人工物と自然が調和した場所といっても良いのかもしれない。
人がおらず、ヒュージが蔓延る。他に特別な条件は無く、至って「実験しやすい」場所である、と……ここに、「荷物」を運ぶための巨大なトラックでもって向かっていた男たちは、「雇い主」からそういう話を聞いていた。
にも、関わらず。
「……さっむ……話と違うじゃないですか、先輩……」
「ああ……こんな話は聞いてないんだがな……」
巨大なトラックから降り、ザクザクと足音をたてて歩く男たちが見たその土地は 一面の銀世界だった。
アスファルトが剥がれたせいで見えているはずの土色は真っ白な雪に覆われており、人工建築物は氷漬け。気温はマイナスに突入していると思われるくらいの極寒だ。
「先輩、あれ……」
「ああ、ヒュージだな。スモール級ってとこか……。あれも凍りついちまってる。どうなってんだ?」
それはヒュージと言えど、例外ではない。普段はこの廃墟に跋扈しているはずのヒュージたちは、一つ残らず凍りついて動かないでいた。
見える色は雪の白と氷の透明だけ。それらが太陽の光を反射して輝く異常な光景は、いっそ幻想的とも言えた。
男たちはその非現実的な光景に感嘆の白息を吐くと共に、困惑を隠せなかった。
「おいおい、雪まで降ってきたぞ……こりゃますますわけわかんねぇな」
極め付けは、唐突に降り始めた雪だ。6月ももう半ば、いくら季節の境目が曖昧になってきた現代とはいえ、夏直前の真っ昼間に雪が降るのはおかしい。
降り止まない銀雪を手に乗せてみれば、ふわりと柔らかい感触。普通の雪と同じように見える。
しかし……普通なら人の体温で解けていくはずのソレは、何故か、いつまで経っても美しい形を保っていた。
「……なんだ?この雪……」
「先輩……あれ、なんなんすか……?」
暫く雪を乗せた手を見ていた男だったが、もう片方の男の震えた声に反応して、「どうした?」と、相方の声の方を向いた。
その指が指している物を見て……男は暫し言葉を失い、冷たい空気をヒュッと飲み込んだ。
「なん……だよ、アレ……」
冷たく乾燥した空気で喉が痛むのも忘れて、辛うじて絞り出したその言葉が、男の頭の中の全てだった。
そこにあったのは、全長数十メートルはあろうかという巨大な氷像。これまた非現実的な大きさだ。あまりに大きすぎて、その存在に気づかなかったほど、ソレは存在自体が非現実的だった。
分厚い氷で出来ているであろうそれは、じっと目を凝らしてみると、ぼんやりと影が見える。どうやら、氷の中に何かが入っているようだった。
「……俺、ちょっと見てきます!」
「あ、おい待て!」
駆け出していく後輩を追って、男も氷像に近づく。
どうやら氷像はかなり大きかったようで、積もった雪で白くなった大地ではうまく距離感も掴めていなかったらしい。思ったよりも時間をかけて、二人はその氷像の足元までたどり着いた。
「先輩、これ、まさか……」
「……ああ。どうやらこれが、先方のお望みの品らしいな……」
その氷像の中にあったのは 巨大なヒュージだった。
遠くからではわからなかったが、二足歩行だと思われるその全体像はどこか牛と人を掛け合わせたような輪郭で、頭部には巨大なツノを二本携えている。
灼色の身体は、まだ熱を宿しているかのような色を保っているが、身動きしている様子は一切ない。
どうやら、完全に凍ってしまっているらしかった。
「ギガント級ヒュージ、個体名『ゴルディアンノット』。外見の特徴も一致してるな……」
「まさか、これを持って帰れって!?無茶にも程がありますよ!」
「いや、俺たちが持って帰らなきゃならんのはコイツの一部だ」
「でも、一部って言ってもどうやって……」
「……あぁ、やっと来たんだ。G.E.H.E.N.Aの狗ども。結局2時間も待たされたんだけど」
悩む二人の背に、この極寒の地にあってさらにゾッと凍えるような冷たい声が浴びせられた。
凛と響く、可愛らしいとも言える高音は、しかしまるで
だが、振り向かないと仕事にならない。先輩と呼ばれた男は、完全に竦んでしまった後輩を横目に、精一杯の勇気を振り絞って振り返った。
「お、お前がLGランドグリーズの 」
言いながら振り返った彼の目には……しかし、白銀の雪原が映るだけ。声を掛けられるような存在は何もいなかった。
「……?」
「こっちだよ、こっち」
キョロキョロと頭を動かす男にさらに声がかかったのは、上空からだった。
男が目線を上にあげると、そこにいたのは、黒い服に身を包んだ
「な……」
雪のような白い髪と、ガラスのような透明な翼を持つ少女。蒼い眼から蒼い涙を流すその美しい容貌は、間違いなく天使と言って差し支えない。しかし、その貌に浮かぶ表情は、天使と呼ぶにはあまりにも冷め切っていた。「お前たちになど何の興味も無い」。そう言わんばかりの無表情だ。
そして同時に、男にはその存在がどれだけ異常なのかわかってしまった。
眼は蒼く発光しているが、大学時代にマギ工学を少し齧ったことのある男は、その蒼い光が、大量のマギが凝縮した結果の可視化された光だと言うことがわかった。涙のように流れている蒼色も同じだ。つまり、彼女は常に大量のマギを垂れ流しているということに他ならない。その光の強さだけで、無駄に優秀な男の頭は、最低限どれだけのマギを目の前の存在が使い続け、そして平然としているのか弾き出してしまう。
「……お、前が、LGランドグリーズの者か……?」
目の前の化け物がどれだけ規格外の存在か、それを理解しながらも、男はなんとか声を出した。自分でも何故できたのかわからない。ただ、隣で未だに震えている後輩に負担をかけるわけにはいかない。そう思ったことは確かだった。
天使は声をかけた男と目線を合わせるかのように、空中から地面に降りてきた。
「そうだよ。さっさと取引をしようよ。今日はどこが欲しいの?」
相変わらず全く温度を感じさせない声だが、彼女も仕事を早く終わらせたいのか、取引には素直に応じてくれるようだった。
「ああ……その、今日はHとTだ」
男は、指示書に書かれている通りに告げる。HとT、それが何を意味するのか男は知らないが、どうやらヒュージの一部であるらしいことは、企業から男に依頼された内容から読み取れる。
それを聞くと、目の前の彼女は「はぁ……」と息を吐いた。どうやら、あまり気分の良い内容では無いのかもしれない。
「わかったよ」。不承不承に頷いた彼女は、片腕を挙げた。
「おいで、『
そう呟くと、どこからか彼女の背丈よりも大きい物体が
それはどうやら、剣状のチャームのようだった。片刃の大剣型のチャームらしきそれは、しかし男の知る第二世代以降のそれと違って、変形するような機構が存在しているようには見えない。
彼女は、本来リリィが握らなければ動かないはずのチャームに一切触れない。そして、握ることなく宙に浮かせたまま、氷漬けになったヒュージに向かって、無造作に腕を一閃させた。
すると、チャームはその腕の動きに連動するようにヒュージを閉じ込めた氷像に飛んでいき ヒュージの首を、それを覆う分厚い氷ごとスパッと切り落とした。
「 」
目の前で起こっている全てが、自分とは遠い物事のように感じて、男は絶句した。
断ち切られたヒュージの頭は、ズズ……という音を立てて滑り始め、やがて大きな音を立てて地面に落ちてきた。
信じられない。このヒュージは、ギガント級と呼ばれる種だ。にも関わらず、目の前のリリィと思われるソレは、そのギガント級の首をなんの苦もなく切り落としてしまった。
彼女の行動は終わらない。今度は腕を複雑に動かし、チャームをヒュージの胸あたりに突き立てる。そして、その中からあるものを抉り出した。
「……はい。これでいいでしょ」
「…………」
それは、ヒュージの心臓だった。
人の体長を有に超える大きさの心臓。抉り出されたばかりの心臓は、未だ生きているかのようにドクンドクンと脈打っている。見ると、落とされた頭も、その断面はまだ生きているような鮮やかなグロテスクさを保っていた。
なるほど、とどこか冷静な……言い換えれば現実逃避した頭で男は理解した。Hとは「
しかし、「はい」とこんな物を差し出されても、どうしようも無い。あまりにも大きなその心臓と頭をトラックまで引っ張っていくことはできないのだから。
右往左往していると、彼女はそれを見ていたのか、ため息をついた。
「私、早く風利ちゃんを迎えに行きたいんだけど」
イライラした様子の彼女だが、逆にこれは好都合だ。
彼女の言う「風利」というリリィは、トラックで待たせている。なら、この状況を利用すれば良い。
「……わかった。そっちの希望の品はトラックで待たせている。だから 」
その言葉を発した途端。ヒュッという風切り音の一瞬の後、男の首元には、ヒュージの首を断ち切り、心臓を抉り出したあのチャームが充てがわれていた。
唐突に訪れた濃厚な死の気配に、男は唾を飲み込むことすらできない。少しでも喉を動かせば、鋭利なそれが男の喉笛を掻き切ることは間違いなかった。
「……今、風利ちゃんのことを「品」って言ったよね?私の前で、可愛い
「な……」
なんでその名前を。そんな質問をする前に、チャームはさらに男の喉元に押しつけられる。
「車谷一郎。幸子という妻と、一人娘がいる。名前は栄花ちゃんか。可愛い子だね」
その名前を出されて、男は目を見開いた。
「ま、て。待ってくれ……!娘には手を出すな!娘には、リリィとは関係ない道を進ませたいんだ……!」
「子供の進むべき道は、思想は、親が操るものじゃないでしょ。それに、「娘には手を出すな」ねえ?いやぁ、G.E.H.E.N.Aの狗にそんなことを言える奴がいるなんてビックリだよ。たとえ雇われだろうが、こんな仕事をしてたらあいつらが私の可愛い
彼女が言葉を終える前に、その音を「パァン!」という銃声が遮った。
と同時、彼女の胸に一つの風穴が開く。少しして、その穴からは赤い液体が溢れ出した。
「……は」
見ると、もう片方の男が、対スモール級ヒュージ用にと持たされていた銃を構えているのがわかった。銃口からは、煙が出ている。
撃ったのだ。眼の前の彼女を。弾丸は正確に心臓部を貫き、貫通している。
彼女の手からは力が抜け、同時、男の首からチャームは離れ、カランと音を立てた。
「お前……」
「に、逃げましょう先輩!このバケモノはもう殺したんですし、さっさとこのヒュージの一部を持ってずらかるんですよ!!」
駆け寄ってきた後輩に、男は驚きを隠せなかった。そんな度胸があるとは思わなかったし、正確に胸を撃ち抜けるとも思っていなかった。
片や後輩は、銃で人を撃った感触からか、どこか興奮しているようにも見えた。
「ほら急いで!」
「え、あ、ああ……」
「 どこに行くの?」
後輩に急かされてその場を後にしようとする男の背中に、声がかかる。先ほどまで話していた声だ。
……しかし、その声の温度は、最初の邂逅よりもさらに低くなっているように感じる。
二人揃って、恐る恐る振り向いた。そこにはもちろん、あの黒い服の天使が、凛と立っていた。
「私があの程度で死ぬとでも?」
口元だけ嗤うように歪める彼女の胸の傷は、だんだんと塞がっていく。二人の目に見える速度で。
細胞が分裂しているんだ、とわかるような、うじゃうじゃとした肉の増え方。それを見て後輩は、「ひっ!?」と声を上げた。男は、「リジェネレーター」という半不死身のスキルを持つリリィの話を聞いていたから、ぞっと背中に冷や汗をかくだけで堪えることができた。しかし、その頭にはれっきとした事実が書き加えられていく。
目の前の彼女は、正真正銘のバケモノだ、と。
「バケモノ、ね。まあ否定しないけどさ、私をこうしたの、あんたたちの雇い主なんだよ?そこのところ、ちゃんとわかってる?」
わかっている、つもりだった。G.E.H.E.N.Aは表向きこそ好感度の高い会社だが、事情をある程度知っている人間からは仄暗い噂ばかり聞く。
しかし、目の前でそれをまざまざと見せつけられて、衝撃がないと言えば嘘だった。
「さっきも言ったけど、私が求めてるのは一つ。『リリィをモノ扱いしないこと』。それだけ。私を撃ったことなんかどうでもいいよ。でもリリィを軽く扱うのだけは許せない。……わかってくれるよね?」
わからないなら殺す。そう言わんばかりの口調と眼光に、男たち二人は何度も頷いた。
「わ、わかった。取引の続きといこう。風利という子ならトラックに乗っているんだ。できれば、このヒュージのパーツをトラックまで運んで欲しい。そこで、その子と交換といこうじゃないか」
でなければこちらも仕事ができない。そんな意味を込めて提案すると、彼女は妥協するかのように息を吐いて頷いた。
「……ほら、もう出てきて良いぞ」
トラックにヒュージの一部を詰めた後、男はトラックの助手席に声をかけた。すると、「は、はい……」という
茶髪を後ろに纏めた、肌の白い少女。その少女を見た瞬間、蒼い眼の天使は、彼女に抱きついた。
「わっ……?」
「遅くなってごめんね、風利ちゃん……!怖かったよね?もう大丈夫、私が責任を持って百合ヶ丘まで連れて行くから……」
「あの、えっと……お姉さんはどなたでしょうか……?」
「私はみ……ううん、百合ヶ丘のLGランドグリーズのリリィだよ。貴女を助けにきたんだ」
唐突に抱きしめられて、腕の中の少女は困惑した様子だ。しかし、天使の安心させるかのような柔らかい笑顔に、困惑しながらも安堵したようで、安心からか段々と涙を見せ始めた。
「うぅ、ぐすっ……。こ、怖かったです……。みんながどんどん実験されて、みんな苦しそうに叫んでて、私もされるんだって思ったら……!」
「そうだよね……。大丈夫。もう大丈夫だよ。私が絶対守ってあげる。……帰ろう、百合ヶ丘に」
何度も頷く少女を伴って、男たちにはもう用済みとばかりに一瞥することもなく、天使はその場を後にした。
男たちは、自分の命を脅かす存在が目の前から消えたことでやっと安堵し、地面に腰をついた。
「……あんな顔できるんすね、あのバケモノ……」
「そりゃ……どんな力持ってても、心は人と同じだからなぁ……。あいつにとって大切なのはリリィで、俺たち人間はどうでもいい存在だった。それだけの話だろうよ」
男は、天使が去っていくと同時に雪が溶け始めた大地で、一つ白い息を吐いた。
……リリィ。ヒュージとの戦闘に駆り出され、G.E.H.E.N.Aの実験の対象にされてしまう、そんな少女達。
G.E.H.E.N.Aに関わっていたからこそ、男は自分の娘をリリィにしたくなかった。しかし……
「
もしもこの先、人類とリリィが争うことがあったら、自分たちはアレには勝てない。同じレベルの知性を持った、膂力もマギの扱いも自分たちよりも長けた存在。リリィには、人類は勝てない。そう思ってしまった。そしてもしも、娘がリリィになったら……あの天使に、自分の娘も守ってもらえるのかもしれない、とすら。
ボソリと呟かれた男の言葉は、後輩の耳にも、天使の耳にも届くことはなかった。
「 というわけで、夢結も流瑠様もいない状況で申し訳ないんだけど……
梨璃さん!お誕生日……」
「「「「おめでとうございます!!!」」」」
「あ、ありがとうございます……?」
小気味良いクラッカーの音に祝福され、梨璃の誕生日パーティは始まった。
そのパーティは盛大に……いやもう本当に、夢結の時の誕生日パーティとは比べ物にならないくらい盛大に開かれている。
梨璃を愛してやまない流瑠様や夢結がこの場にいない代わりに、何故か生徒会長3人に、梨璃の誕生日になんてカケラも興味が無さそうな百由まで参加している。訳がわからなかった。
首を捻っていると、鶴紗がこちらに近づいてきた。
「……梅先輩、なんでこんなことに?」
「いや、知らんけど……梅としては、流瑠様がいない方が不思議だけどナ」
あの人がいないことが一番疑問だ。そのおかげなのかなんなのか、今は楓が一人で梨璃にべったりくっついている。
「梨璃さ〜ん♡おめでとうございますわ〜♡」
「あ、ありがとう楓さん……ねえ、お姉ちゃんとお姉様ってどこにいるのかな……?」
「さあ、わたくしも特に聞いていませんが……私が聞いたのは、お二人がパーティに参加できない、ということだけなので。夢結様はともかく、お姉様と一緒に梨璃さんをお祝いできないのは残念ですわ……」
「うん、それは同感なんだけど……今ちょっとみんなの前だから、お尻を触るのは後で……。いや、楓さん?お尻じゃなくて胸なら触っていいとかそういうことじゃなくてね?」
どうやら、あの二人も何も聞いていないらしい。夢結はともかく、あの流瑠様が何も言わずに、というのは不自然だ。鶴紗と一緒に首を傾げる。
『……えー、みなさん。今日は梨璃さんの誕生日パーティにお集まりいただき、ありがとうございます。生徒会三役、ブリュンヒルデを務めさせていただいています、出江史房です』
そうしていると、壇上から拡声器で拡大された声が聞こえ始めた。どうやら、梨璃の誕生日パーティに何故か協力している生徒会三役から話を聞けるらしい。
『梨璃さん、お誕生日おめでとうございます。そして……レギオン「一柳隊」の正式発足も、重ねてお祝い申し上げます』
「え?」
その言葉に会場は騒めき、梨璃も声を上げる。どうやら、梨璃自身も既定の人数に達していたことを知らなかったらしい。
『昨日、二人の生徒から一柳隊への入隊希望が提出されました。それを受理し、この場を持ってレギオン「一柳隊」を正式発足とさせていただきます。おめでとうございます、梨璃さん』
「え?あ、ありがとうございます……?あれ?お姉様のレギオンじゃ……。それに、その二人って……?」
「私と」
「私だよ!梨璃お姉ちゃん♪」
困惑する梨璃に、金色の髪を持つ二人が声をかけた。
鶴紗と瑠璃だ。
「私、今度から正式に高等部の一年生に編入できることになったんだ!だから、梨璃お姉ちゃんのレギオンに入ることにしたの!」
「私はその結果が出るのを待ってた。言ったでしょ?良い結果が出たらレギオンに入るって」
「瑠璃ちゃん、鶴紗さん……ありがとう!」
……正直、意外だった。鶴紗が梨璃のレギオンに入るなんて。
けど、鶴紗は梨璃のことを割と好ましく思ってるみたいだし、こうなるのもまあ必然か。
……もし、まだ梨璃のレギオンが足りないなら、仕方なく、本当に仕方なく入ってもよかったかもしれないが……どうやら私は必要無いようだ。
『また、本日急な仕事で来られなくなった流瑠様からも、お祝いの言葉を預かっておりますので、流瑠様に代わり、私からお祝いを述べさせていただきます。……まだ百合ヶ丘での生活も2ヶ月と少し。これから大変だろうけど……何かあったら、私はいつでも相談に乗らせてもらうわ。もちろん、生徒会の仕事が無い時なら、だけれどね。お誕生日おめでとう、梨璃さん』
そう締めくくった史房様は、拍手を受けながら退壇した。
流瑠様は仕事でこれない、か。あの人なら仕事よりも大切な人を優先させそうなものだが……。
ちらっと梨璃の方を見る。
「そっか……お姉ちゃんはお仕事か……。なら、仕方ない、よね……」
「梨璃さん……」
その笑顔は弱々しい。夢結もどっかに行ったままだし、大切な人に祝ってもらえなくて寂しいのだろう。
……見ていられない。シルトに何も言わずどこかに行った夢結は元より、流瑠様も、あれだけ梨璃の誕生日がどうとか言っておきながら仕事だなんて、無責任にも程がある。
梨璃の悲しそうな笑顔。それを見ていると、私の身体は自然と動いた。
「なあ梨璃!美味しそうなものが色々あるゾ!食べに行かないカ?」
「ま、梅様!?」
「せっかくの誕生日なんだし、食べないと損だからナ!ほら、楓もいくゾ!」
「ええ!?」
気付けば、私は梨璃に絡みに行っていた。梨璃の肩に腕を回し、ビュッフェ形式で様々な料理が用意されている場所に連行する。
シチュー、パスタ、サラダ、カレー、スイーツ。
鶏肉、牛肉、豚肉、魚、米、パン。
和食、洋食、中華……様々な料理が、色とりどりに並べられている。その量と種類は圧巻だ。しかも、どれも美味しそうな匂いを放っている。
「凄いナ、これ……」
「どれも美味しそうですね!」
「……あら?この匂い……」
私はその料理たちに一瞬圧倒されてしまったが、梨璃はどうやら、料理を見て少し元気が出たらしい。いつもの元気で明るい笑顔だ。……よかった。彼女の笑顔に、思わず頬が緩む。
その側で、楓はクンクンと匂いを嗅いで、何かに気づいた様子だった。「どうかしたカ?」と問いかけると、「いえ、何でもありませんわ」と首を振った。
「んじゃ、適当に取って適当な席に座るゾ!」
そう宣言すると、梨璃たちは嬉しそうに料理に向かっていった。
「あ、こっちです梨璃さーん!」
私たちが一通り料理を取って適当な席を探していると、声がかかった。そちらを見やると、そこにいたのは二水を始めとした、一柳隊のメンバー達だ。
「あ、二水ちゃん!それにみんな!」
「お誕生日おめでとうございます!」
「おめでとうございます、梨璃さん♪」
「梨璃、おめでとう……!」
「おめでとうなのじゃ!」
二水、神琳、雨嘉、そしてミリアム。それぞれから、口々にお祝いの言葉がかけられる。
二水たちが座っている席は、どうやら9人掛けの大きなテーブルだ。レギオンメンバーで座ることができるように、という配慮らしい。
そこに、楓や鶴紗、瑠璃、そして本日の主役である梨璃が座り、これで8人。夢結がいればレギオン全員だったが、いないものは仕方ない。
ともあれ、梨璃の顔も晴れたことだし、私はこれで用済みだろう。あとはレギオンメンバーに任せれば良い。そう思い、別の席を探そうとする。
しかし、そんな私の背を、制服の裾を掴んで止める手があった。
「……梅様、ここで一緒に食べませんか?」
「梨璃……?」
それは、梨璃の手だった。梨璃は少し甘えるような顔で、私を見上げてくる。
「お姉ちゃんもお姉様もいないし、レギオンメンバーも8人しかいないので、梅様もここで一緒にいかがですか?」
「いや、でもナ……私はレギオンとは関係ないし……」
「そんなの関係ないですよ!一緒に食べましょう!」
少しウルウルとしたその瞳に、私は揺らぎそうになる。しかし、私はレギオンとは関係ない人間だ。今はせっかくレギオン結成された直後なのだし、レギオン内で親睦を深める方がいいだろう。そう思って断ろうとすると、鶴紗が早速何かを食べながら口を開いた。
「梅先輩も入ればいいじゃないですか。一柳隊」
「あ、そうですよ!梅様も入ってください!」
「へ……?」
一柳隊に、私が入ればいい。そう聞こえた。
でも、既にレギオンメンバーは9人集まっている。私は必要無いだろう。そう思って断ろうとするが、今度は神琳達から引き止められた。
「梅様。レギオンメンバーは9人ちょうどでなければならないわけではありませんわ」
「そうですわ。梅様、夢結様のことが好きなのでしょう?なら尚更、貴女はこのレギオンに入っておくべきではなくて?」
「神琳、楓……」
何故、私のようなはぐれリリィを仲の良いレギオンに誘おうとするのだろうか。私が夢結を狙っていることを、梨璃たちは知っているはず。ならば、同じレギオンに入れるのは悪手だろう。私という存在は、不穏な要素になりかねない。それを、私自身がよくわかっていた。
「……わかってるならなんで誘うんだ?私は梨璃や楓にとっては敵だロ?」
今、夢結は幸せそうだ。流瑠様や梨璃と一緒にいられて、本当に幸せそうにしている。
なのに、私は昨日、夢結に告白してしまった。あれから部屋に帰って、随分後悔したものだ。私があの輪に入ったって、夢結の幸せを壊してしまうだけ。告白なんてしなければよかった。夢結が幸せなら、それが一番なんだと。
なのに、彼女たちは私をレギオンに引き入れようとしてくる。今の夢結の幸せを壊してしまうかもしれない私をだ。そもそも、私と梨璃は恋敵なのに。
そう思っていると、梨璃は優しい顔で私に語りかけてきた。
「……梅様が、私に複雑な感情を持っているのもわかります。たしかに、梅様はお姉様やお姉ちゃんが好きで、私達とは恋敵になっちゃうのかもしれません。
けど、お姉ちゃんも言ってたんです。『恋敵だからって仲良くしちゃいけない理由はない』って。私、梅様と仲良くなりたいです!梅様がとっても優しい人なの、よくわかりますから……」
優しい?何を根拠に。私は梨璃に優しくした覚えはない。しかし、そう考えているのがわかったのか、梨璃はクスッと笑った。
「だってさっきも、寂しがってた私を気遣って、ご飯のところまで連れて行ってくれたじゃないですか。……ありがとうございます、梅様」
「あ、あれは別に、その……」
優しくしようとしてしたのではない。体が勝手に動いただけだ。
「なら、尚更梅様は優しい人なんですね。……大丈夫ですよ、梅様。梅様がレギオンに入ったくらいじゃ、私はお姉様もお姉ちゃんも、梅様には渡しませんから♡
……だから、もう独りで頑張らなくてもいいんですよ」
耳朶を打つ優しい声。その声に、私は不覚にもドキッとしてしまった。
思考をドロドロに溶かすような甘い声。まるで、流瑠様のような声だと思った。流瑠様のソレほど、まだ強くはないが。
「梅様はいっぱい頑張りました。ずっと独りでお姉様を支えて、誰かの笑顔のために頑張りました。だから、そろそろ梅様自身がやりたいことをやってもいいんですよ。貴女の好きなことを、貴女の好きなように。
「なんでお前にそんなことがわかるんだ」、そう言うことは簡単だったように思う。
でも、できなかった。それはまるで悪魔の囁きのようだった。スッと耳に入り込んで、都合の良い事実で頭を埋め尽くす。
そもそも私だって、夢結の近くにいる手段としてではなく、一柳隊というレギオンそのものに興味はある。梨璃という精神的な支柱によって、ギリギリ成り立っているような危ういレギオン。このレギオンがどうなっていくのか気になったし、見ててハラハラするから助けたいとも思った。
そんな私の心をどうにか押しとどめ、夢結と一線を引かせ続けていたのは、夢結の幸せのためという一点だけだ。
「私……入ってもいい、のか?」
夢結の近くにいたい。夢結の幸せな顔を見ていたい。そしてできるなら、夢結の幸せを私が作りたい。梨璃でも流瑠様でもなく、私が。梨璃の話を聞いていたら、そう思ってしまう。
「もちろんです。お姉様も、今までいっぱいつらいことを乗り越えてきました。だから今までつらかった分、いっぱいいっぱい愛をあげて、甘やかして、お姉様を愛するみんなでお姉様を幸せにしてあげましょう♡
もちろん、お姉様を梅様に渡すつもりはありませんけど……お姉様に幸せになってほしい。その想いがある限り、私たちは同志なんですから。ね?梅様」
「……うん」
死神と恐れられ、周りから孤立していた夢結。そんな夢結に、夢結が愛してやまない流瑠様や梨璃、そして私が、沢山の愛をあげて目一杯幸せにする。そうすればきっと、私も夢結の笑顔をもっと近くで見られるだろう。それは、とても素敵で、とても幸せなことだと思った。
だから、私は梨璃の言葉に頷いてしまう。
「梨璃……梅も梨璃のレギオンに入れてくれ」
「はい、歓迎します!……えへへ。梅様から誕生日プレゼント、貰っちゃいました♡一緒にお姉様を幸せにしましょうね♡」
どこまで考えていて、どこまで無意識に言っているのか。蕩けた頭の中で、目の前の後輩の底知れなさに戦々恐々としながらも、私の頭は「夢結に愛をあげて幸せにする」という都合の良い思考でいっぱいになっていて、そんなどうでもいいことはさっさと放り投げてしまったのであった。
その頃。夢結は大自然の中、独りたちすくんでいた。
「ここは………………どこ?」
・天使
イッタイナニモノナンダ…
・梨璃ちゃんの誕生日パーティ
流瑠様が8割方完成させていた料理を生徒会のみんなや樟美ちゃん、雨嘉さん達が完成まで持っていってくれた。かなりの規模で開催されているクソデカパーティ。梨璃ちゃん本人は困惑するばかり。
・梅様
完全に口車に乗せられた。それもこれもファムファタールが悪い。
・ゆゆさま
こうしゅうでまいご。ぽんこつ。
本当に遅くなってすいませんでした……。モンハンやる時間すら無かったんです……許して……。
お仕事とか夢結様の誕生日で渋にあげる用の短編書いたりとか毎朝アサルトリリィの新婚パロをTwitterで連載したりしていたらまるで時間がありませんでした。色々並行して書いてる人って本当に凄いですね……。
次回はもうちょっと早くなるといいな……いいな……。
いつも沢山の感想・評価・お気に入り・UAなどありがとうございます!
精進していきます!!