ハードモード地球で平成から令和を駆け抜ける 作:ありゃりゃぎ
作者はギャグも日常も描写が苦手です。キャラ崩壊していないかと不安で仕方ないです。生暖かい目で、そして心を楽にして読んでいただければ幸いです。
ここで、今一度ミウラ・カツヒトという人間について語ろうと思う。『俺』のことではない。ティガ原作に出てくる本来のミウラ・カツヒトのことだ。
小説版ティガでは冒頭僅かながら語り手として描写されるが、とはいえ、かなりマイナーな人物だということは疑いようがない。何せ、ミウラ・カツヒトが映像作品としてのティガに現れたことはない。せいぜい、写真で出てきたかな? という程度だ。
何故かと言えば、ミウラ・カツヒトは本編開始前に死亡しているからである。
彼は、今の俺と同様にWINGシステムに対応したパイロットの養成コースの教官だった。彼もまた開発部のパイロットの一人としてWINGに乗り、試験飛行を行っていた。
そしてミウラ・カツヒトはその試験飛行中に墜落し命を落とすのだが、これは前にも述べたことであろう。
そしてミウラ・カツヒトというキャラクターにはWINGシステム開発部のテストパイロット以外にも、もう一つの属性がある。というかむしろそのもう一つの方が重要まである。
ミウラ・カツヒトは、当時教官と言う立場でありながら、養成コースの生徒であった後のGUTS隊長イルマ・メグミと交際に発展。果てには結婚してしまうのである。
大事なことなのでもう一度言おう。
結婚、してしまうのである!!
言葉を変えてもう一度言おう。
俺は、美人な仕事が出来る未亡人上司系cool属性のめちゃくちゃ美女の、未来の旦那さんなのである!!
『美しいという意味の言葉を重複して使用していますが。Gとアルコールによる脳への深刻なダメージが考えられます』
彼女はきれいだ。美という言葉は何度使っても足りないくらいだと思う。
『なるほど。自覚症状がないとは深刻です。そして彼女はまだ未亡人ではありません。なぜすでに結婚した気になっているのですか』
い、いや原作でも俺と彼女は結婚してたわけだし。
『では、現在における貴方とイルマ・メグミの関係性を冷静に考えてみてください。……貴方はイルマ・メグミと特別親しいですか?』
い、いいえ。……いやでも決して悪印象は抱かれてないと思うんだけどぉ。でも親しいかどうかで言ったら、なあ。俺の方が意識して避けちゃったりしているし。
『では貴方は特別親しくもない、しかも生徒の立場にいる異性に対して、将来的に結婚することが運命的に定まっているのだ、という旨の妄想をしていることになります。このようなストーカー的思考は、光の戦士としてふさわしいとは言えません』
も、妄想……!? そ、そんなそれじゃあ彼女は俺じゃない誰かと結婚してしまうのか!? 『結婚したのか、俺以外のやつと……』なのか!? NTRなのか!?
『NTRというよりBSSでは?』
おいどこで覚えてきたんだその言葉!? 1983年にすでにそんな言葉があるのか!?
『私はAIであり、そして貴方の思考・記憶は迅速な意思疎通のため常にスキャニングされています。私はユーザーである貴方の思考に素早く的確に回答するため、貴方が普段から多用する単語知識をデータベース化しています』
待って。数少ないリソースをそんなことに使うな!!
『ではその手の思考をするのをやめてください』
思考検閲!? 極まってんなぁ!!
などと、AIユザレと脳内会話を繰り広げているのには、勿論理由がある。脳内会話に没頭することで、外界からの視覚や触覚情報を一時的に遮っているのだ。
「……教官殿」
「……どうした」
「なぜ、此方を見てくれないのですか」
懇親会の会場の隅っこでコソコソとしていた俺は、奇妙な組み合わせの3人組に捕まった。
そのうちの一人が、イルマ・メグミ22歳。俺の生徒である。
どうやら彼女ともう一人の生徒ハヤテは、模擬戦をした俺を労おうとこの人込みを探し回っていたらしい。
今日飛んだパイロットたちは皆一塊になって飲んでいたらしいが、凡ミスで落とされた俺は恥ずかしくてその輪には加わっていなかった。エース組に俺の所在を尋ねるも空振り、そしてそこにいた今日の撃墜王がなぜか俺に挨拶がしたいと合流したらしい。
彼女たちは俺を探しに人の輪を訪ね回ったらしいが、養成コース主席に本日の撃墜王、そしてあのサワイ・ソウイチロウの秘蔵っ子ともなれば捕まらないわけがない。
彼女たちはグループを訪ねるごとに酒を注がれ、真面目な彼女は失礼になってはならないと、勧められるままに飲み干しては別グループに移動することになった。酒飲み渡り鳥の完成である。
そしてイルマ・メグミという人間が、アルコールを摂取すると性格が少々変わるというのは原作の通りである。そして、現在彼女は恐らく適正量を超えた量を摂取しているらしかった。
彼女はなぜか俺の手を握っていた。
「……近いんだが」
「貴方はいつもそうだ……。私と目を合わせようとしない」
それは、なんていうかこう……本編だと俺ってこんな美女と結婚したんだよなって考えたら意識しちゃうっていうかぁ……。
『なるほど。貴方は前世でも女性経験に乏しかったようですからね。この反応も納得ですが』
頭の中を勝手に覗いて勝手に喋るなポンコツAI。
「ぽ、ポンコツ……!?」と戦慄くAIは放っておく。今はこちらの対処の方が急務だ。
彼女は、酒で火照った顔のまま、そして相変わらず俺の手を握ったまま続けた。
「その癖ことあるごとに、私のことをフォローしてくれる。覚えていますか。私がWINGシステムに関わるようになってすぐのことです。不慣れな環境に戸惑っている私に、貴方は寄り添ってくれた…………」
「そ、それは教官として」
「覚えていますか。初めての実技試験で、不甲斐ない結果に打ちのめされた私を、貴方は励ましてくれた……」
「とりあえず手を放してくれるとだな……」
「覚えていますか。あの夜、これから地球に迫り来る危機への不安を口にした時のことを。誰もが心配し過ぎだと、何をおかしなことをと、理解できないものを見る目で私を見た。でも貴方だけが、その恐怖を理解してくれた……」
「聞いてない……」
すっかり思い出再生機と化した彼女と俺のやり取りを見ていたもう一人の教え子は、けたけたと笑った。
「何を笑っているハヤテ……」
「いやあ、俺も教官殿がメンタルケアまで担っていたなど聞いたことありませんでしたので。俺たち有象無象の生徒とは扱いが違いませんかね」
「……彼女はお前たち脳筋どもとは育ちが違う。フォローの手も厚くして然るべきだろう」
「聞きましたか、マキ二等空尉。この教官、特別扱いを認めましたよ」
「おうおう聞いたともハヤテ君。教官と生徒……なるほど、禁断の関係だな」
二人は、すっかり紅くなった顔で互いに肩を組んでこちらを揶揄ってきた。何でいつの間にか仲良くなってんだよ。
「いやいやこのハヤテ君は、なかなか見どころのある青年だよ」
「光栄です。マキ・シュンイチ二等空尉殿」
ビシッと敬礼するハヤテ。さてはこいつらもだいぶ酔っていやがるな……?
と、ここで改めてこのへべれけ撃墜王の顔を見た。
精悍な顔つきの、第204隊所属で二等空尉のパイロット。名前は、マキ・シュンイチ。
「マキさん。ところでご結婚とかされてます?」
「なんだよ藪から棒に。左手の薬指に指輪があるだろ」
「…………お子さんとかは」
「いるさ。いやあ、聞いてくれよ。うちの息子、めちゃくちゃ可愛いんだよこれが!! もうすぐ6歳になるんだけどさぁ」
OH MY JESUS!!!!
ま、マジでか? 本当にあのマキ・シュンイチ??? ファースト・デュナミストの? いやおかしくないかULTRAMANってこんな早くに始まらないだろ。いや待て、ティガの時点でもうすでに年代設定は狂っているんだしあてにはならないか……!!
「いやあのちょっともう少し詳しい話をですね──」
マキ・シュンイチとここでせめて連絡先の交換くらいは、と焦って彼に話しかけようとする俺を、目の前の彼女が許してくれるはずもなかった。
握りしめられたままの両手に、ギュッと力が入った。
「──────カツヒト君は……そんなに私と話すのが、イヤ……?」
上目遣い×涙目×袖掴み×クール美女×敬語崩し=!?!?!?!!?!?!??!?
の、脳がバグる……!!
ただ固まったように見つめ合うイルマと俺を交互に見たマキは、ふむふむと一人得心がいったというような表情を浮かべた。
「結婚は、いいぞ」
「いきなり何言ってんだアンタ!?」
「子供も、いいぞ」
「話通じねぇなぁおい!!」
「それじゃあハヤテ君。若い二人の邪魔をしては悪い。俺たちは二人で飲みに行こうじゃないか」
「そうですね……。馬に蹴られる前にそうしましょう。あとWINGでの射撃のコツ、教えてください」
そうしてどこか盛大に勘違いしたままの彼らは再び飲みに行ってしまった。
この、酔っ払いの彼女を残して。そして、周囲の注目も集めた状況のまま。
これだけ騒げば流石に喧噪に包まれた懇親会の会場でも目立つというもの。
「とりあえず」
「……はい」
「外に出ようか」
これ以上周囲の視線に耐えられなかった俺は、彼女の手を引いてそそくさと会場の外を出て行った。
※
カシムラ教授率いるWING計画には、試験飛行などに、開けた、そして安全を確保した場所が必要になる。東京で試験飛行機を飛ばそうとした場合、必然場所はかなり限られてくる。
東京メトロポリス大学お台場キャンパス。この大学のために新たに埋め立てられた、人工の臨海地。
懇親会の会場から抜け出した俺とイルマは、潮風に吹かれながらアルコールによる熱を冷やしていた。
東京といえどこの時期の海風は流石に冷えるが、今はこのくらいの方が頭がよく働いていい。
「……あの、教官には、本当にご迷惑を、おかけしました……」
体内のアルコール代謝が進んだのか、それともこの海風に熱を奪われたのか。イルマの酒気はすっかりと冷めていた。
常の冷静さを取り戻した彼女は、今度はアルコールとは別の理由で顔を赤くさせていた。可哀そうなことに記憶はきちんと残るタイプらしい。
「いや、いい」
自分ながら、愛想のない返事だった。
「教官は」
躊躇いながら、イルマは言った。
「とても、固い言葉で話されますね。……あの日の時とは、まるで別人のようです」
あの日の時とは、きっと「はごろも7号」の打ち上げの時の夜のことだろう。俺と彼女が初めて出会った日。
あの頃に比べたら、今の俺の話し方は、それは不自然に映ることだろう。だが、あの日の俺は、まだこの世界の真実とやらを知らなかった。
俺が寡黙で、そして口を開くときは固い言葉になるのは、下手な知識を口走らないためだ。
俺は凡人で、奇跡を起こせるような人間ではない。一つの失敗が何を引き起こしてしまうか分からないこの現状で、そしてそのたった一つの失敗がどんな致命的な一手となってしまうか想像もできない。だからどうしても行動は慎重になっていく。
俺がぽろっと異世界の知識を──この世界で言えば未来の知識を漏らしてしまい、それが敵性宇宙人にバレてしまったら。そして俺がその手中に落ち、彼らが俺の知識を吸い出す技術を持っていたら?
考えた中での最悪。その一つは、例えば、未だ光と邂逅を果たす前の原作主人公勢を無力な内にその手で殺すとか。
考えるだけでも恐ろしい。そしてその恐怖は決して考え過ぎではないのだ。
ウルトラ作品には、他種族に化ける宇宙人も多く登場する。そして中には、大衆に紛れ世論を煽るような連中もまた存在する。未だ、本格的に宇宙人たちが活動している兆候は見られないが、ティガ世界をベースにしているこの世界なら少なくとも『キリエル人』は確実に存在するだろう。
確かにイルマ・メグミも、そして直接面識はないが、サワイ・ソウイチロウ氏も俺が真剣に真実を訴えれば、もしかしたら俺の言葉を信じてくれるかもしれない。力になってくれるかもしれない。そうなれば心強いのは間違いないだろう。
だが、少なくとも今は、その楽な選択肢には縋れない。
人類を自分たちの都合のいい方向に導こうとするキリエル人は、光の戦士たちを敵視している。彼らは大衆の中に交じりながら、この人類の行く末を誘導しようとしている。今、俺が光の巨人であると知ったら、そして光の巨人が目覚める可能性を知れば、彼らは必ず行動に移してくるだろう。
さらにおまけに、今隣を歩くイルマ・メグミは超古代文明の遺伝子を色濃く受け継いでいる。それゆえにそのキリエル人に付き纏われる運命にある。そして俺はそんな彼女の教官役であるのだ。
常に敵対生命体と隣り合った生活の中で、必然、俺の神経は張り詰め、他者を寄せ付けないような性格になっていった。
「あの夜に貴方と出会って、言葉を交わした。この言い表しようのない不確かな焦燥感に苛まれていた私に、貴方は理解を示してくれた」
隣り合って歩く俺たちの視線が交わることは無い。人工の海辺に砂浜はない。海を臨む広い歩道は、昼間であれば大学生や近隣住民たちで溢れていたろうが、夜も更けた今、俺たち以外に人気はなかった。
ぽつぽつと立つ街灯の光だけが、ぼんやりと暗闇を照らしている。
「あの時、私は貴方から希望を貰った……。一緒に気持ちを共有して隣に立ってくれた貴方は、私は一人ではないのだと、そう思わせてくれた」
友人はおろか、彼女の両親さえも、彼女のその不安を理解してはくれなかった。父はサワイと仕事をするうちに、その地球の外からの危機感を次第に理解してくれるようになったが、彼女が小学生の頃は、まだそういったことはなかった。
当時、カツヒトだけが彼女の心に寄り添った。
貴方に救われたのだ、とイルマ・メグミはそう言った。
「だから」
次第に、言葉は熱を帯びていた。
「私も、貴方の力になりたいのです……!!」
先ほどまでの、酒精による浮ついた熱ではなかった。じりじりと内側で燃える炎の熱が、言葉にはあった。
「なぜ、貴方は何も語ってくれないのですか!? 私はそんなに頼りないですか!? ……貴方はいったい、何を抱えているのですか!?」
俺の前に立ち塞がって、彼女はそう訴えた。
「それは……」
今まで表に出さないように注意を払ってきたつもりだが、彼女は、俺が何かを抱え込んでいることを察してしまったようだった。
彼女のことを、俺は意識的にせよ無意識的にせよ、今まで避けてきたのだと思う。それは、原作では結婚して子もなしたという特殊な関係性を、俺が殊更に意識し過ぎた結果であるのだが、それが彼女を結果的に傷つけてしまった。
だが、ここで全てを話すことは、出来なかった。
今の彼女の周りには、常にキリエル人の影がちらついている。超古代の──ユザレの遺伝子を色濃く受け継いでしまった彼女には、キリエル人が常に熱い視線を送っているに違いなかった。
彼らがどのように彼女の周囲に存在するのか、どのようにこの世界の情報を収集しているのかは定かではないが、ここで危険を冒すことはできなかった。
「何も、話してはくれないのですね」
目を伏せる彼女に、どう声をかけていいのかは分からなかった。けれどその場任せの嘘をつきたくはなかった。彼女のその思いに、せめて真摯に。そして誠実に向き合いたかった。
「今は………。今は、話せない。でも、いつか必ず話すよ。そしてその時は、俺に力を貸してくれませんか。……まあ、その時に、君が俺に愛想をつかしていなければだけど……」
尻すぼみになっていく俺の言葉に、俯いていた彼女はくつくつと笑いだし、そしてついには大口を開けて笑い出した。
「な、何かおかしなことを言ったか?」
「だって、あんまり心細そうに喋るものですから。普段はあんなに隙が無くて、寡黙でかっこいいのに、今のはまるで捨てられる前の犬みたいで…………。普段の肩ひじ張った喋り方と比べてしまったら、ね?」
笑いすぎて目じりから滲み出た涙をぬぐって彼女は笑った。
「それが、ミウラ・カツヒトの本当の表情、なんですね。思った以上に、貴方はきっと不器用なのでしょうね。……ええ、今はこれで満足します」
そう言うが早いか、彼女はひらりと身を翻した。
いつもより柔らかな口調が、今は、教官と生徒ではなく、ただの昔馴染みの二人でいたいというイルマの想いの表れだった。
言葉にできない彼女の、精いっぱいの甘え方。
どっちが不器用なんだか。
「そろそろ、懇親会もお開きになることでしょう。私、サワイさんの名代として閉会の挨拶をしなきゃいけなかったのです」
「初耳だ、それは」
「ええ。ですから、急がなくちゃ」
彼女は、此方に手を差し述べて、はにかんだ。
「エスコートをお願いします。カツヒト君」
俺は、笑った。勿論、鼻から空気を出すような苦笑でもって。
「まだ酒が残っているな。…………喜んで。マドモアゼル」
こうして俺たちは、少しだけその距離を縮めながら、夜道を戻った。
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先週未明に発生した、九州近海沖での墜落事故の続報が政府高官筋からもたらされた。
午後まで続いたWINGシステムの試験飛行と、それに合同する形で新エネルギーシステム「マキシマ」の試験稼働がその場で行われていたところまでは、今までの報道の通りであったが、これまでの見解を覆す新事実が公表されることになった。
当初、マキシマ・エンジンの不具合と思われた墜落事故は、実際は突如飛来した未確認飛行物体──UFOとの偶発的な衝突事故であったことが、関係者への取材で分かった。
当時は原因不明の大規模な電波障害が発生しており、通信機器や映像記録装置が正常に作動しない状況下であったことから、1週間経過した現在においても政府は正確な情報を把握しきれていない。
ただ、その接触事故のあと、海中に墜落したUFOから超大型の怪物が出現した映像が
WING試験機の記録映像にかろうじて残されていたことから、突如飛来したUFOと、それに関係すると思われる正体不明の巨大生物が今回の一連の事故の原因であると、政府は近日中にもその映像とともにこの事実を公表する予定のようだ。
また、現場からは巨大生物のほかに『光る巨人』の証言が多数寄せられているが、現場の混乱の状況や記録映像がないことを背景に、マキシマ・エンジンの爆発光を見間違えたものではないかというのが専門家の見解である。
(記事右上の写真。当日夜に近隣の住民が現場近くから数十キロ離れた浜辺で撮影したもの。真っ白な光がマキシマ・エンジンの爆発にも巨人のようにも見える)
なお、当初の発表から、養成パイロットコースの生徒6名が軽傷。同クラスの教官1名の死亡が公表されている。
────毎朝新聞 1983年10月18日刊 ライター:オノダ・タケヒコ