淡雪のような   作:病弱ニートくん

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なんか納得いかなああああい!!!
ってなったのでもう1話書きます()多分読んでてワクワク感なかったですよね()
もう1話と言っても番外編のようなものです、すごく短いです…
燐子の心の声を見ていきましょう
それでは12話、どうぞ


ringing〜RINKO STORY〜

 

初めて白雪さんと会った時は、真面目そうな人だと、それだけだった

なんかやけに見られるなとは思ってたけど…

その時は恋心なんてなくて、それよりもRoseliaにいていいのか、私はみんなの足を引っ張ってないか、それだけが不安だった

 

白雪さんは毎回のようにライブを見に来てくれて、その度に感想をたくさん言っていて

 

「白金さんはもう少し…自信を持った方がいいと思います!!」

 

みんなすごいとか、大丈夫とか言ってくれるけど、この人は悪い所も言ってくれる人だって思って

 

たまたま休みの日に書店で会って、不安で押しつぶされそうだった私は白雪さんに相談した

 

その時必死に私の演奏の素晴らしさと、Roseliaの音楽を語ってくれて

心が音を奏でるように…心の音色が鳴ったようにときめいて

それは恋だとあこちゃんに言われてから、私は白雪さんに恋をしていることに気づいた

 

 

 

でも

 

 

 

 

白雪さんとはここ数ヶ月、上手く話せていない

いや、話さないようにしている

 

 

今井さんが彼に告白するタイミングを見計らってることを知ってから

私は白雪さんとの関わり方がわからなくなった

バンドメンバーとそのマネージャー、それで居ればいいことはわかってるけど

変に意識して避けてるんだと思われても仕方ないような態度をとってしまう

 

あこちゃんには、誰に恋をしようが人の自由だって言われる

そうだけど、私は何も出来ない

自分に自信が無い、料理も上手くない、編み物もできない、ファッションセンスも、気遣いもできない

今井さんが持ってるもの私は何も持ってないの

白雪さんだって、今井さんみたいな人が好みに決まってる

私は白雪さんと出会って半年とちょっと、でも白雪さんと今井さんは小学生の頃から、家も隣同士で…

 

考えれば考えるほど深い闇のような負の感情が湧いてくる

明るくいなければならない、せっかくの合宿なんだから

 

「あ、蒼〜そのお肉食べないの?いただきー!!」

「おい!!それ取っといてたんだよ!!!」

「もう食べちゃいました〜」

「はええよ!!ちゃんと噛んで食えよ!!」

「あ、ありがとう…」

「スキありいいいいい」

「あー!!それアタシのお肉!!!」

 

ほら、2人はあんなに仲良さそうにして、それを見てる友希那さんも、氷川さんも、あこちゃんも楽しそうで

私も笑顔でいなくちゃ

 

 

私だって好きなのに

ああやって積極的になりたい

 

好きだっていう気持ちが留められない、収まるどころか増している

私だって胸を張って、白雪さんのことを好きだと言いたい

今井さんにはこの気持ちだけは負けてない、そう言えるくらい好き

私の悩みを、不安を解決してくれた彼のことで今私は悩み、不安になっている

 

私の感じていた心の高鳴り、心の音色は

いつの日か悲鳴のように変わり、泣き叫んでいた

白金さん、白金さんと声をかけてくる彼を何かにつけては避けて、その度に彼は辛そうな表情を見せる

 

彼の辛そうな表情を見るたびに心が苦しくなる

ごめんなさい…でも私は、この気持ちを忘れなきゃいけないの

私がこの気持ちを忘れるまでは、ごめんなさい

もう後には引き返せないから

その時にはきっとあなたは、今井さんに心の音色を響かせてもらっているから

 

「りんりん、大丈夫…??」

「あこちゃん…大丈夫だよ、ありがとう」

「…無理、しないでね…」

「ううん、大丈夫だから」

 

だからその時まで…

 

私はこの心のつらい高鳴りに耐える道を進みます




ということでいかがでしたでしょうか…
ワクワク感なかったとか言っといて、ここでもあんまワクワクしなかったらすいません…
ちなみにタイトルのringing、音ゲーにて最難関レベルのひとつ、そして燐子がメインの曲のタイトルから取っています、意味は鳴り響くとか…この場合高鳴りがふさわしいですかね
ところでリサはどう思ってるんでしょうね…(フラグ)
それではまた明日(日付変わってるので今日の夜)お楽しみに!!

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