日付が変わって夏の合宿最終日
ほんとは最終日の夜に告白するつもりが、なんだかんだで最終日に入ってすぐになってしまったけど…ある意味最終日の夜だよな…
俺と白金さん…燐子さんは、お互いに隠していた気持ちを…伝えたかった気持ちを全てぶつけ合い
恋人同士になった
夏の暑さのせいではない、別の熱さで顔が赤くなるのを感じる
心臓の音が聞こえそうなくらい高鳴っている
「白雪くん…すごいドキドキしてる…」
「めっちゃ恥ずかしいんですけど…」
「でも、私も…すごいドキドキしてます…」
「…帰りましょうか」
「そう…ですね」
「燐子さん、手繋いでもいいですか?」
「聞かなくてもいいです…引っ張ってってくれるんですよね?」
「…はい」
1人で全速力で走ってきた道のりをゆっくり2人で歩く
「今気づいたんすけど、星すげえ綺麗ですね」
「ほんとですね…」
「…」
「…」
コテージに着くまで会話は続かなかったけど
心は繋がってる、そんな気がした
コテージに戻ると外には他のメンバーが待っていた
「みんなどうしたんだ?」
「どうしたんだじゃないでしょう!!まったく遅すぎます…」
「ごめんなさい氷川さん…」
「まあ、無事だったんだから良かったじゃない」
「りんりーん!!蒼さん!!おめでとう!!!」
「あこちゃん…ありがとう…」
「…燐子」
「…今井さん…」
「蒼、ちょっといいかしら」
「…ああ」
友希那に声をかけられる
流石にそこまで空気の読めないやつじゃない、俺もすぐにリサと燐子から離れる
「…あの、私」
「…おめでとう燐子、あいつのこと、よろしくね」
「っ…はい…任されました」
ーー
「友希那、ありがとうな」
「別に私は何もしてないわ…でも、そうね…相談料としてウタイちゃんと1日戯れる権利をもらおうかしら」
「どこまでも猫好きだな…」
「みなさん早めにコテージに入りましょう、夜も遅いですので」
「「「「「はーい」」」」」
「私今日リサ姉と一緒に寝るー!!」
「はいはーい、じゃ、部屋行こっか」
「あー!!でもベッド1つ空いてるの、もったいないなぁ!!蒼さんソファで寝るのしんどそうだなー!!!」
「なんつう不自然な言い方だ…」
「じゃあ私も部屋に戻るわ、蒼せっかくだからベッドで寝たらどうかしら」
「え」
「白雪さん…高校生らしい距離を保つように。高校生としての自覚と責任をしっかり持った行動をしてください。とだけ言っておきます。おやすみなさい」
「えええ…」
「…」
「…」
「…一緒の部屋で…寝ませんか…///」
「…俺でよければ…」
ーー
「…」
「……」
寝られねえ
みんな変に気遣いすぎじゃない?めっちゃ気まずいんだけど…
「白雪くん…」
「は、はい…」
「そっちのベッド…行ってもいいですか?」
「は、はひ」
背中越しに燐子さんの気配を感じる
さっきハグしたけど…改めて緊張する…
後ろから優しく、燐子さんに抱きしめられる
すごく心地良い気分になる
「好きです、白雪くん」
「…多分俺の方が好きです」
「…負けてないです、絶対」
「俺の方が好きです…」
ゆっくりと燐子さんの方をむく
一瞬目を逸らすが、すぐにじっとこちらを見つめてくれる燐子さん
どちらからともなく、顔を近づけ合う…
ーーー
「すーごいぐっすり寝てるね」
「まあアタシたちも昼過ぎまで寝ちゃってたけどね…」
「寝たのは朝方だから仕方ないですよ…今日の予定は無しですね」
「そうね…まあ、最後くらいゆっくりしましょう」
「そうだねー…てか、誰も一緒のベッドで寝たらなんて言ってないのにねー」
「白雪さん…高校生らしい距離を保つようにとあれほど言ったのに…」
「ん…!?みんななんでここに…!!」
「ん…白雪くん…?…!?」
その後燐子さんは飛び起き顔を真っ赤にしながらリビングに降りていった
俺はと言うと氷川さんにめちゃくちゃ説教された…
結局昨夜はなんもなかった
いや、なんか期待してたみたいになるかもしれないけどなんもなかった…
…キスはしたけど…
結局午後まで寝ていた俺たちはコテージでゆっくり過ごし、次の日の朝、電車に乗って地元へと向かった
「昨日あんだけ寝てたのに、みんなぐっすりだな」
「そうですね…きっと、疲れたんですね」
「…燐子さん、楽しかった?」
「…はい、すごく、楽しかったです」
「…今度は2人で、どっか行こう」
「…はい、約束です」
「…白雪くん」
「ん?」
「何があっても私は、白雪くんのそばにいます」
「じゃあ俺は、何があっても燐子さんを守ります」
「NFOのラスボスからでも…?」
「なんですかそれ笑…NFOのラスボスからでも、守ります」
「ふふ笑大好きです、白雪くん」
「俺も燐子さんが大好きです」
幸せを感じながら、電車は進んでいく
これから色んなことがあるんだろうな
それでもこの電車のように、止まってもまた2人で並んで行けたらいいな
ーとあるマンションー
「ようやく見つけました…!ご主人様ー!!」
広い廊下を派手髪の少女は駆けていく
「見つけました!circleというライブスタジオでバイトしてるみたいです!!」
「遅いわよ!!
ご主人様と呼ばれた少女は不敵に笑う
この時はまだ思ってもなかった
長いと思っていた夏の合宿が、序章に過ぎなかったことを
幸せを掴み取った俺たちに、真のラスボスが近づいていることを
夏の合宿=恋愛成就の法則編 ~完~
フラグの立て方がベタベタすぎる件()
俺たちの戦いはこれからだ感ハンパないっすね、語彙力高めよう…
物語は最終章に進みます、少し長くなりますがお付き合いいただければ幸いです…