アルテミス・ファミリアについては、完全にオリ設定となります。
アルテミスにいても、オリキャラ化しております。
私とマトイは、明日のアルテミスさんの護衛のための準備を行っていた。
明日の目的は、【アルテミス・ファミリア】のホームを経由して、オラリオに赴き
先立って行われた、調査隊による近くの街での調査では、
そしてここで、私にとっての朗報があった。
なんと
これは行かねば!と一人興奮していたが、残念ながら今回はダンジョン探索はお預けだ。
アルテミスさんの仲間達の治療が優先だからしょうがないんだけど……まぁ機会はいくらでもあるし、それに今回はダンジョンには入らないけど、ダンジョンの資料があればそれを入手してきて欲しいと頼まれている。
アルテミスさんに確認したら、ギルドに所属すれば入手は可能らしい。
ギルドというのは、冒険者達──ダンジョンを探索する【ファミリア】に所属する人達──や迷宮の管理をしている組織の事だそうだ。
私達は冒険者ってわけでは無いから、門前払いだそうだ。
そのため、ホームにいる【ファミリア】の方にお願いして入手して貰う事になった。
但し、
【アルテミス・ファミリア】は狩猟系の【ファミリア】というらしく、普段はホーム近くの山や森で狩りを行ったり、モンスターが出たときはそれを退治して生活しているらしい。
ダンジョンにも行くがそれは、オラリオで物資を買う時の資金調達目的が主だそうだ。
そのため、ギルドから見たら深い階層の情報を渡せる【ファミリア】とは見なされていないそうだ。
【ファミリア】は、その主神の意向によって様々な活動をしているそうだ。ダンジョンの探索をメインにしているところが多いそうだが、それ以外にも商売や作農、中には国を作っている所もあるそうだ。
それからオラリオについても注意を受けた。
一見平和そうな街ではあるが、【ファミリア】間で、主神間の仲が悪い場合など、争いがよく起こるらしい。そしてそれを面白がって煽る神々たちもいるそうだ。なんとも質が悪い。そのため、冒険者や他の神々とは、必要最小限の接触に留めたほうが良いらしい。
私からしたら、なんとも物寂しく感じてしまう……冒険中やふとした切っ掛けで出会い、仲良くなっていくのも、楽しみの一つなんだけどなぁ……
そんな事をつらつらと考えつつ私は、自分の準備を終えた。
マトイの方を見ると、早々に準備を終えたのかソファーで寛いでいた。
「マトイ、準備もう終わったんだ?」
私がそう声をかけると、マトイは若干呆れた顔で私に言った。
「ミケが遅いだけだよ?準備の間、時々手を止めて百面相してたしね」
マトイはそう言い、ふふふと笑いながら、百面相を眺めているのも楽しかったよと付け加えた。
私はなんともばつが悪くなり、話題を変える事にした。
「明日は朝一の出発で良かったよね?」
私がそう言うと、マトイは端末を操作してスケジュールを確認した。
「うん。朝一で輸送機でホームがある街の近くまで行って、徒歩でホーム入り……それからまた輸送機でオラリオ近くまで行って……徒歩でオラリオ入りかな。一応、最大で3泊予定かな?」
「そうだね。直接輸送機を乗り付けれれば、1日もあれば帰ってこれるけど、流石にね……」
輸送機を初めて見たアルテミスさんの反応を思い出し、私はそう言った。
「仕方がないよ?この世界は、ああいう乗り物を作れる程の技術レベルじゃないし……」
ホント驚いてたもんなぁ……普段は凛々しい感じだったアルテミスさんが、目を点にして壊れたブリキのおもちゃみたいになってたし……
その後、何故か居たラッピーを抱きしめて暫くぶつぶつ呟いていたのは、記憶に新しい。
「というかあのラッピー何処に紛れてたの?」
そう、なぜかラッピーがいた。
ラッピーは、時空を超えてやってくる不思議な生き物?だ。
「基地の資材に紛れていたらしいよ?」
マトイは、工作隊の人がそう言ってたのを聞いたそうだ。
「まぁあのラッピーのお陰で、いつものアルテミスさんに戻ったから良いけど……あの後、お持ち帰りしちゃったけど……まぁ無害だし良いのかな?」
私は、アルテミスさんの心の平穏のためにそっとする事にした。
でも、今度『アークス・シップ』に招待するんだよね?大丈夫かな?
翌朝、私達は雲の上にいた。
最初はおっかなびっくりだったアルテミスさんも、機内が揺れない事や、静かな事に安堵したのか、落ち着いて肩の上に乗ったラッピーをあやしていた。
ってか、昨日は抱えるくらいの大きさだったのに、今日は肩に乗る程度の大きさまで縮んでるし……相変わらず良く解らない生き物?だ。
私はラッピーを無視し、アルテミスさんに話しかけた。
「アルテミス様、ご気分は大丈夫でしょうか?この手の乗り物は、気分が悪くなる人もいますので」
アルテミスさんは、大丈夫だと答えた。
顔色を見る限りでも問題なさそうなので安心した。
なんでも、ワイバーンというモンスターの背に乗り、空の旅を行った事があるそうだ。それに比べれば快適だよ、と言っていた。
生き物の上に乗って移動するという経験が私には無いので、そうなったら今度はこちらがおっかなびっくりになりそうと思った。
そんな事を考えている内に輸送機は、最初の目的地である【アルテミス・ファミリア】があるセリニへ到着した。
セリニは、山と森に囲まれた小さな街であった。
狩猟と畜産で生計を立てているそうだ。足りないものなどは、近くの村や行商から仕入れているらしい。
私がアルテミスさんから話を聞きながら街の様子をみていると、アルテミスさんを呼ぶ声が聞こえてきた。
「アルテミス様!お帰りなさいませ。ご無事で何よりです。それで、団長たちは?」
両手に大荷物を抱えていた少女が、荷物を下ろしアルテミスに挨拶をした後、周りを見渡して不思議そうに、いつもならお傍を離れる事は無いのに、と呟いていた。
私はその少女、特に頭にある二つの大きな耳に釘付けになった。
うさ耳である!
まごうことなき、うさ耳である!
しかも時折、ピクピク動いている!
ねこ耳の動くアクセはもっているが、うさ耳の動くものは、持っていない!
というか存在しない!
動くうさ耳いいなぁ……欲しいなぁ……と思い、見つめているとマトイに脇をつつかれ、そんなに見てると失礼だよと窘められた。
私は、はっとして改めて少女を観察した。
うさ耳を視界の端においやりながら……調査隊から聞いていた、獣人族だろう。
狼や猫など、様々な動物の特徴を持った人達らしい。
それぞれの動物で種族が違うらしく、この少女の場合だと、
そんな私達に気付かず二人は会話を続けていた。
「ルーナ、今戻った。その事だが色々あってな、詳しい話はホームで行う。それと、ここにいる二人は私の客人だ」
アルテミスさんが私達の事を伝えると、ルーナは私達の方へ向き挨拶をしてきた。
「初めまして、ルーナと言います。よろしくお願いします」
「ミケだよ。よろしくー」「マトイだよ。よろしくね」
私たちは挨拶を交わすと、アルテミスさんがルーナに他の子達は皆ホームにいるか確認をし、全員いる事を確認すると、急いで戻るぞと言い足早に歩いて行った。
私達とルーナは、慌ててアルテミスさんの後を追った。
【アルテミス・ファミリア】のホームは、太い木の柵で覆われたログハウス調の建物が数棟ある場所であった。
その内、一番大きな建物に案内された。
そこに皆がいるらしい。
建物の中に案内され、【アルテミス・ファミリア】の他の団員達と合流した。
挨拶もそこそこに、アルテミスさんから、エルソスの遺跡での出来事が語られた。
皆、真剣に話に聞き入り、団員たちが次々と倒れていく様が語られた時は、皆自分がもっと強ければ一緒に戦えたのにと悔しがり、アルテミスさんが倒されそうになった時を語られた時などは、悲鳴すら上がった。そして私達の事を語った時は、涙を流しながら皆を救ってくれてありがとうと、手を力強く握りしめられ感謝された。
改まって感謝されるのは、やはり照れ臭いものである。
「それで私は、
アルテミスさんがそう激を飛ばすと、ルーナ以外の人達が一斉に建物から出て行った。
そしてルーナは、アルテミスさんのそばに近づくと、私は何を致しましょうと尋ねた。
「ルーナには、
ルーナは更に、アルテミスさんはどうするのか尋ねた。
「私はオラリオに着いたら、ウラノスに呼ばれるだろう。なのでルーナとは共に行けぬ。ミケとマトイも当事者だから一緒に連れて行くつもりだ」
アルテミスさんは今回のアンタレスの復活に際し、もしもの時はオラリオにいる他の【ファミリア】に協力を要請できるよう、ギルド……正確にはウラノスという神へ一報していたらしい。
そのため、報告を求められるだろうとの事だそうだ。
ルーナは了承し、お金と許可証を準備してまいります、といい建物を出て行こうとした所をアルテミスさんに止められた。
「ルーナ、旅の支度だが、最大でも3日分あればいいぞ」
その言葉に、ルーナは首を傾げた。
セリニからオラリオまでは、徒歩で早くて10日、天候によってはそれ以上掛かるそうだ。
そのため、想定よりはるかに少ない準備で良いと言われ、不思議そうにしていた。
「ミケとマトイの方でオラリオまで早く行く手段を準備して貰ったのだ。そのため私は予定より早くセリニへ戻って来られた」
ルーナは、そのような早い手段があるのですねとひとりごち、アルテミスさんにその様に致しますと答えた後、今度こそ建物を出て行った。
「アルテミス様、ルーナさんに輸送機の事、事前に話したほうが良いのでは?」
私がアルテミスさんにそう言うと、アルテミスさんは、耳のあたりを撫でながら答えた。
「ルーナは、ああ見えて私より肝が据わっている。きっと大丈夫だ」
私は何気なくアルテミスさんが撫でている耳を見てみると、ラッピーが居た。肩乗りサイズから、イアリングになっていた。
不思議な生き物?を通り越して、物になっていた。
私はオラクルに戻ったらエンペラッピーに、この何とも言えない思いをぶつけようと考えたが、逆に抱きしめられて慰められている自分を幻視して、更にやるせない気持ちになった……
オラリオのところまで書くと長くなりそうでしたので一旦切ります。
ラッピーはラッピーだろラッピー。