本来書く予定だった閑話ではないですが、あほな話を思いついたので・・・
諸君、獣耳は好きかね?私は大好きだ。
犬耳、猫耳、きつね耳、うさ耳……どれをとっても至高の一品である。
私が最初に獣耳に会ったのは、きつね耳を付けた女性アークスであった。
私が受けた衝撃は、凄まじい物であった。全身を駆け巡る衝撃は、まるで
私は一目で恋に落ち、
しかし残念ながら、端末操作に忙しいのか、いくら声をかけても反応が無かった。
私が失意のうちに踵を返したその時、ふと周りを見ると
私は、彼らに速攻で声をかけた。そしていかに
彼らは私の言葉にいたく感銘を受けたようであった。その後、私と彼らはすぐに打ち解け本当の仲間となった。
我々は仲間内で「獣耳を愛し隊」と名乗り、何度も同じ任務をこなした。そして現在は同じ部隊に所属している。
それからしばらくして、【原初の闇】が
この事は、アークスの悲願であるダーカーの殲滅に王手が掛かった状態となる。そのため余力が出来たアークスは、他世界への交流に力を向けることが出来るようになった。
そして我が隊「獣耳を愛し隊」も新たな任務、オラリオ第一先遣隊の調査隊員として遠征に参加している。
何故我々がここにいるかというと、オラリオには獣耳の種族がいるという噂を聞いたためである。
そのことを聞いた我々の行動は早かった。真っ先に先遣隊に志願し、
オラリオ第一先遣隊がベース基地設営に選んだ場所は、人里離れた鬱蒼と茂る密林の中であった。
近くにかなり古い遺跡があったが、サーチした範囲内に人や
現在我々は、ベース基地設営に必要な場所を確保するため、密林の伐採を行っている。
アークスの機材を使えば数刻で、密林も開けた土地に早変わりである。
伐採作業を終えキャンプシップから各種トレーラーを降ろし、ようやく一息ついた。
我々は、工作隊がベース基地の設営準備を行っているのを後目に、調査隊としての準備を進める。
獣耳雑談を行いながら準備を進めていると、指揮用トレーラーの緊急警報が鳴り響いた。
全員が作業を中断し、急いで指揮用トレーラーへ向かった。
指揮用トレーラーの前で、
「近くの遺跡に突如、大型の
我々は一瞬呆気にとられた。
ダーカーでさえも出現するときは、出現前に反応があるというのに……しかしながら、即座に気持ちを切り替え、武器を手に
それからは地獄であった。
倒しても倒しても押し寄せる
普段であれば、指揮用トレーラー内で指示を出しているオペレーターさえも武器を持ち、戦線を支えていた。
上空からは、キャンプシップに配備されている戦闘機も駆けつけ戦闘支援を行っているが、あまりにも数が多いため捌き切れていない。
せめてもう少し遅く来てくれれば、設営される予定であった防御設備を使えたのに……とない物ねだりをしつつ、目の前の
増援を心待ちにし戦闘を行っていると、ついに一部の防御線が破られてしまった。
そこから無数の
惑星リリーパでの防衛戦よりは数が少ないとはいえ、こちらの防衛人員が少なく、そして普段戦況報告をしているオペレーターも戦闘に参加している。そのため防衛の穴を付かれ突破されたようだ。
せめて一目本物の獣耳を見たかった……と死を覚悟して、押し寄せてきた
あれはテレプールから地表に降りる時の光ではない。キャンプシップから直接飛んで来たものだ。
そんなことができる者を私は一人しか知らない。
フォトンの塊が遺跡に到達した瞬間、いくら倒しても倒しても湧いてきた
私は仲間の安否を確認しつつ、残敵が居ないか周囲に気を配った。我が隊の仲間は皆無事であった。
崩壊した防御線を守っていた者も、怪我はしていたが看護官のテクニックで治療をしてもらっている。
どうやら山は越えた様だ。
私は遺跡に向け、感謝を込めて敬礼をした。
……ありがとう
私が
その小柄な体で、何体もの強大な
そして発着場からロビーへ来たミケ殿を見た瞬間、何時ぞや感じた衝撃が全身を駆け巡った。
思わす私はミケ殿に近づき、
「
と挨拶をしていた。
というかしてしまった……私は蒼白になり、恐る恐るミケ殿をみたが一瞬目を丸くした後、
「これ似合うでしょ?」
とねこ耳を指さし笑いだした。
ミケ殿はとても気さくな人であった。
私の失言から獣耳好きということが分かり、自分も獣耳好きなんだよねーといいつつ色々な獣耳姿を私に披露してくれた。
私は感激のあまり二礼二拍手一礼(以前地球で見た、尊い物を崇める方法)をしてしまった。
ミケ殿は若干引いていたが……
どうも怪我人を運んでいるらしく、その時は挨拶を控えた。
その後、再度会う機会があり私はミケ殿に増援のお礼と挨拶をした。
しかしミケ殿は、ねこ耳をしてなかった。
話を聞くと、こちらの世界に獣耳の人たちがいることを噂で聞き、流石に配慮して付けていないそうだ。
本人達にあった後に、
そこまで考慮しているとは……私はミケ殿の獣耳に対する愛に、改めて尊敬してしまった。
とうとうこの日がやってきた。
本日我々は、本来の仕事である調査任務に赴く日である。
我々は
確かにその様なものがあれば、アークス・シップで暮らす市民に対して計り知れない恩恵を与えるだろう……我々は、使命感を胸に近くの街へ向かう輸送機へ乗り込んだ。
そして我々は、現実という途方もなく高く巨大な壁を前にして、打ちひしがれていた……
我々が街について最初に目にしたのは、様々な獣耳が行き交う大通りであった。
我々は興奮した。
……ここは楽園か?
……俺ここに骨埋めるわ。
などと言葉が自然にでた。
そして我々は、更に周りをよく観察した。
そして現実に突き当たった。
露店で客相手に対応しているおばちゃん。
大通りの端の方で荷車を引いているおっさん。
杖を突き、ベンチに腰掛け日向ぼっこをしている老夫婦。
皆頭には、獣耳があった。
あまりの現実に私は、呆然としてしまった。
仲間達も両手両足を地面に付き打ちひしがれている者や、この現実を受け入れたくない!とでもいうように頭を振るものなど……
我々は獣耳を愛していたはずだ!なのになぜこんな気持ちになる……
解っている。
いや、理解してしまった。
種族として存在するということの意味を……
なんとも言えない感情が心中を巡り虚しさだけが漂う我々の下へ、それは現れた。
「あの……大丈夫ですか?」
そこには、年のころは十代半ば程の可憐な少女がいた。
私は少女の顔を一瞥し、自然と視線を頭の方へ向けた。
それを見た瞬間、今までの虚しさが吹き飛んだ。
そして今迄で、特大の衝撃が体中を巡った。
目の前で心配そうな顔をして我々を見ていたのは、うさ耳の可憐な少女であった!!そのうさ耳は時折ぴくぴくと、我々を心配しているかのように動いていた。
それからの私の行動は早かった。
打ちひしがれている仲間を蹴飛ばし、正気を戻させた。
そして心配してくれたうさ耳少女にお礼を言った。
「すまない。少し嫌なことがあってな。だがもう大丈夫だ。心配してくれてありがとう!」
そう私が言うと、その少女は心配そうな顔からほっとした顔になり、笑顔で我々の前から立ち去った。
その後ろ姿を我々は、清々しい気持ちで見送った。
……可憐だった。
……やっぱ俺ここに残りたい。
……獣耳の可憐なお嫁さんが欲しい。
などと言っていた。
しかし我々はそれをしてはいけない、いや出来ない。
我々と言う種をこの地で芽吹かせてはならない。
それはアークスの理念──その星の生態系は、その星の中で完結させるもの──に反する。
だが思うだけなら、問題はない!
いや寧ろ、その思いこそがフォトンを強化する。
フォトンは思いの力でもある。
その思いが強いほど、我々を更なる高みへと導いてくれる!
そして仲間の一人が言った。
……我々の部隊名だが改名しないか?
私は候補があるのかと問うと、その仲間は我々を示す素晴らしい名前を提示した。
「獣耳の美少女を愛で隊」
こいつ天才か?
私は戦慄と共に仲間を見た。
その仲間は、いい笑顔でサムズアップしていた。
我々は、新たな気持ちで「獣耳を愛し隊」から「獣耳の美少女を愛で隊」へと部隊名の改名を行った……
そして我々は、本来の目的を思い出した。
我々は一糸乱れぬ動きで、街の各所へ散っていった。
そして
我々は意気揚々と、ベース基地へ帰還した。
帰還後私は、まずはお世話になったミケ殿にと、我々が入手した
ミケ殿は、素晴らしい情報をありがとうと笑顔で答えてくれた。
その勢いのままに、
報告後、
我々は、これ以上の
「
と怒鳴ってきた。
解せぬ……
アークスの理念云々は、オリ設定です。
あと1話閑話を書いたら本編の作成に入ります。