まどろみの中に夢を見る。
いつの時の
制服を着ているからたぶん学生時代であろうクソジジイが困り顔をしながら僕を抱っこしている、今思えばなかなかに笑える表情だなぁ。
「私が両親のように上手く育てれるかは解らない。けれど、後悔はさせないように頑張るとしよう」
そのあまりにもぎこちない笑みを浮かべてクソジジイは言った。
「はぁ……とは言え、まだ私は大学生だからそんなにかまってあげられないのだがね……」
奨学金はあるが、それでも月々の学費を稼がないといけないし。とやや遠い目をしながら彼はぼやいた。
ほんといいとこで
結局、こんなとんでもないデスゲームに巻き込まれたし後悔はともかく失望と怒り一杯だよ。
ただ、少なくとも。
ただ、そこに何故か
しかしその考えの続きは瞼に差し込む眩しい朝日と起きろー、と僕の身体をゆする誰かの声に目が覚める。
「んん、おはようございます……」
ユキトはぼんやりといつものように枕元にあるはずのメガネを探すが、ここがSAOである事を忘れていたために起こしに来たクラインとカル―に腹を抱えて笑われた。
「何たる失態……」
がっくしと肩を落とす。ついいつもの癖で探してしまった。
僕が項垂れながら窓の外を見ると日が昇り、恐らく機能の疲れか、奥から見える時計は午前7時を示していた。
「だいぶぐっすり寝てたぞ、ユキト」
そりぁあもうぐっすりとね、とカル―さんがニコニコしながら付け足す、次からは気を付けようと僕は決意したのだった。
しかし、ユキトは今後も定期的にぐっすりと寝ている所を見られてしまうしまうのまた少し先の話。
朝のちょっとした出来事から10分ほど経ち、宿の朝ごはんであるパンと新鮮なサラダを頂き、ミルクを飲み込む、意外とうまい。
聞いた話ではこのSAOには味覚再生エンジンなるものが積まれているそうだけど正直その辺は中坊の僕にはよく分からないから、この世界を壊した後に聞いてみようかな。
「うめぇ……マジで食べてるみたいに味がする」
「そうだな、モグモグ……んっく。不思議だなぁ」
「聞いた話だと味覚再生エンジンというものが積まれてるらしいですよ」
「モグモグ……、なんじゃそりゃ、茅場はどっからそういうの積んでくるんだろうなぁ……」
確かにあのクソジジイは何処からあの手の情報を手に入れたのだろう。自分が知る限りのクソジジイはそんなに交渉上手、もとい話し上手ではなかった気もするけど……まぁいっか。
「まぁそれはともかく、今日からはどう動く予定なんだい、リーダー?」
気を引き締めた表情でアクトが傍にいるクラインに問うと、手に持っていたパンを皿に置いて言う。
「そのことなんだが……一先ず今日はまだ会えていない仲間探し兼レベル上げにしようと思う。異論は無いな?」
「特にないぜ。オブトラとジャンウーの安否も気になるからな」
「同じく」
「僕も同じです」
「そうだな」
「OK、それじゃあ、作戦開始だぁ!」
「「「「オー!!」」」」
そんな訳でクライン達の今日の活動が始まった。
まず仲間探す組にリーダーのクラインとカル―が、レベリングと資金集めがアクトとユキトの組み合わせに分かれて行った。
「さて、どうするよカル―、オブトラ達がいるとしたらどこのあたりだと思う?」
カル―と街の石畳の道をぶらりぶらりとめぐりながらクラインは言う。
こつんこつん、と一定のリズムで歩きながらカル―は返す。
「そうだな……アイツらの事だし近辺のフィールドで戦っていそうだけど、その前に黒鉄宮で確認な?」
カル―が確認の為に言うとクラインはハッと思い出したようだ。
「……そういえばそうだったわ」
二人はその足で黒鉄宮に向かった。
――目的の黒鉄宮には始まりの広場を抜けて五分程でたどり着いた。クライン達はその間も
――黒鉄宮の奥に鎮座している
「えーとオブトラは……あった」
「……とりあえず生きてはいるみたいだな。ジャンウーも無事みたいだぜ!ここ見てみ」
カル―がそう言い、クラインが石碑を見ると、二人の名前に横線は刻まれておらず安堵の息を零した。
「一先ず、生きているのを確認できたのなら後は情報集めだな!」
先程より明らかに覇気のある声でクラインが言う。
それに賛成とカル―は頷き、黒鉄宮を後に仲間達の情報集めを始めた。
一方その頃、アクトとユキトはというと――
「アクトさん、交代!」
「りょーかいッ!」
ユキトの掛け声と共にアクトが目の前のフレンジーボアの突進を弾き、後退する。
それに合わせるようにユキトが
「ナイスですアクトさん!」
「いい感じだね!」
ハイタッチを交わし、手ごたえを嚙み締める。
先程切り裂かれたがフレンジーボアがポリゴンの塵となって四散し、経験値が加算されたとウィンドウに表示される。
「おお、もうレベルが3に上がった……やっぱりレベル上げは複数でやると早いね~」
「そうなんですか……僕はそこまでゲームとかあまりしてこなかった人間なのでよくわかりませんけれど」
僕からすればソロ…一人でレベル上げした方が効率が良いと思っていたけどMMORPGでは違うんだなぁ……ピケモンとはシステムが違うのかな?
この後もしばらアクトさんとくレベリングをしていると、見知らぬ桜色の髪の女の子が声をかけてきました。
「あの…私に戦い方を教えて欲しいのだけど、いいかしら?」
少しずつ筆の勘が戻ってきたぁ!!
本をもっとたくさん読まないと……!
文字数は今のままでよき?
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充分!!
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足りないなぁ(あと500文字追加)
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まだ足りん!(1000以上)
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むしろ多い?