僕とアクトさんがフレンジーボアを倒して一休憩していた時。桜色のボブカットの髪の女の子がおずおずと尋ねてきた。
「あの……私に戦い方を教えてほしいのだけど、いいかしら?」
その問いに対して僕らは問題ない、と答えた。
「ありがとっ! アタシはリズベット、リズって呼んでくれていいわ」
どこぞの筋肉系ウマ耳美少女の勝利ポーズで言う彼女の名前はリズベットと言うらしい。
パット見た感じは年下ぽいけど年上にも見える不思議な感じ。
……どこかで見たことある気もするけど多分気のせいだろうと僕はその思考を棚上げすることにした。
ユキトが少し考えに耽っているとアクトがリズに確認の問いを投げる。
「わかったよ、よろしくねリズ。ところで君は何の武器を使うんだい?」
「アタシ?アタシは……えっと、あったあった。よ」
リズがそう返すとアクトは少しの間思案し、「ふむ、メイスですか…専門外ではありますが一応教えれますよ」とアクトが言った。
「ホント!?」
「ええ、本当ですとも。それではリズさん教えていきますのでしっかりついてきてくださいね」とアクトはぎらりと真剣な目でリズに忠告する。
「もちろんよ!……返答が少し不安だけど」
奇遇だね、僕もそう思うよとは絶対口には出せなかった。
なぜかって?アクトさんの目が思ったよりガチだったからね、目が据わってると言うかなんというかって感じ。
「それでは私はリズさんに戦い方の指導を行いますので、ユキト君は彼女のサポートをお願いしてもよろしいでしょうか?」
「了解です、アクトさん」
そんなこんなでアクトさんのややスパルタ?な指導教室が始まりました。
「まずは武器の構え方から。リズさんの場合は右利きだから右手に
アクトはリズによく見えるようにメイスを構えた。
「こう…かしら?」
リズはぎこちないながらもアクトがやったようにメイスを構える。
「そう、そんな感じ。まずは第一段階クリア、次はソードスキルの出し方を覚えようか」
アクトがよくできましたねという様にニコニコしながら言うと待ってましたという感じでリズが目を輝かせる。
まぁ僕はサポートという名の周りのモンスターをある程度間引きするだけの簡単なお仕事だけど。
「まずは基本技であるパワーストライクを使ってみましょう」
アクトさんはそう言ってそばにいたフレンジーボアに狙いを定め、
「せいッ!!」
爆裂の気合と共に頭上から渾身の一撃が敵の脳天に直撃し、フレンジーボアのライフバーが目に見えて低下するとともにピヨピヨとスタンマークが表示された。
「今みたいに急所に刺さるとまれにスタンがかかります。ささ、お次はリズさんのターンです」
アクトさんはボアから少し距離を置きながらリズさんに言った。
「そんな簡単に言われても!?でも、あたしだってやってやるわッ!!」
彼女は自然に先ほどの動きを真似、先ほどと同じ輝きが彼女の得物に宿る。
「喰らいなさあぁぁぁい!!」
黄色の弾丸となって彼女は駆け抜け、振り下ろされるその一撃をもって目の前の敵の命を削り切った。
一方その頃のクライン達はというと――
「多分この辺にいるはずだよな……」
ぼんやりとした物言いでフィールド付近をうろうろするクラインと悩むカルーの二人。
はたから見れば二十を超えているであろう二人組があたりをきょろきょろしている不審人物にしか見えないだろう。
「あぁ、情報が正しければそのはずだが……」
あたりを見渡すが一向にオブトラやジャンウーらしき人の姿は見えず、気が付くと二十分が経過していた。
クラインがしびれを切らしカルーにそろそろ行こうと言おうとした時、どこか知り合いと似たような女性がやってきた。
「ねぇ、もしかしてあなたがクラインさんだったり…するのかしら?」
とやや背が低めで黒髪のロングヘアーの
問われたクラインはというと…
「えっ、とぉ……どちら様です?あと年齢はおいくつdいっでぇ!!」とあたふたしていた、横からカルーにグーパンをもらっているが。
「今年で19よ。あと毎回女に対してそんなアプローチだと一生独身になるわよ?……それで、私が誰だったかだったわね。……ジャンウーの妹って言ったらわかる?」
目の前の女性が言ったことにクラインはダメージを受けつつ少しの間ハテナマークを浮かべたがすぐにあることを思い出した。
「……ああ!前にあいつが自慢してた妹さんか!にしてもなんで
クラインがジャンウーの妹(仮)に聞くと少し苦笑いをしつつ彼女は答える。
「実は……この前私の誕生日でナーヴギアをくれたのだけど、有給取れなかったから先に楽しんできな~ってSAOもくれたのがきっかけで……兄曰くもう一本ソフト買えたので仕事終わったらログインするとは聞いてるわ」
「なるほどな……」
確かあいつがいつも仕事上がるのが大体夜の11時ぐらいだったか……?まぁ多分それくらいの時間だったことは確かだ、となるともう
でも妹がいるならここに来そうな気もする、妹のいないオレにはよく分からねぇけどよ。
「そういうわけだから兄さ……ジャンウーは多分
それを聞いたクラインはどこか落胆したような、されど安心したような表情をしていたのを僕は横目で見ていた。
「そう、か……まぁ死んでねぇなら大丈夫だ!どうとでもなるさ」
ジャンウーの妹さんはふふっと笑った。
「ええ、人間死ななければ何とでもなるもの」
「そういえば、オレ達はアンタを何て呼べばいい?毎回ジャンウー妹と呼ぶのは些か呼びにくいからな」
親しみを込めてな、と僕の隣でクラインはカラカラと言うと、目の前の彼女はすこし思案するそぶりを見せた後、僕達の眼を見ながら告げた。
「そうね…私は…ハーデと呼んで頂戴?」
その年にしては妖艶な笑みで彼女、ハーデは告げた。
一年ぶりだったからかなり思い出すのが大変でした。
文字数は今のままでよき?
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充分!!
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足りないなぁ(あと500文字追加)
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まだ足りん!(1000以上)
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むしろ多い?