【習作】ネギまにベセスダのチート共を入れてみた【fallout3×skyrim   作:しゃちょうmk-ll

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とりあえず一話

かつて、自分を育てるため、人類の明日に背を向けた父。

その父の足跡を追うため、Vault 101を飛び出した一人の旅人がいた。

 

荒れた大地と荒んだ心が支配している不毛の地で、多くの人々が悪に屈していく中、旅人は闘い続けた。

父の教えは確実に子へと受け継がれていく。

勇気、愛、仲間。

その気高き心が、旅人を導いた。

 

そして、長い旅の果てに、旅人がたどり着いた答え。

勇気のもつ真の意味、それは犠牲。

己の身を、汚染されたコントロールチャンバーに投じ、かつて父がそうしたように、人類の明日のためにその身を捧げた

 

選ばれし者として、多くの命を奪うことを、旅人は拒んだ。

人の過ちを許し、絶やすことのないよう、命の水が流れ始める。

全ての人類のために、誰にも奪われることのない美しい水が、不毛の大地を救った。

 

Vault 101を飛び出した旅人の、一つの旅が今終わり、歴史に綴られた。

しかし、人類が歩みを止めることはない。

生き残りを賭けた終わりなき闘い。人は……過ちを繰り返す。

 

放射能に汚染されたチャンバーの中で彼は父から託された暗証番号を入力し終えた。

彼の体から力が抜けてゆく、ガイガーカウンターがけたたましく鳴り、秒数十RADという高濃度の放射能は彼の鋼の肉体と精神をもってしても耐えられるものではなくその場に崩れ落ちた。

 

(これで良かったんだろ、父さん・・・)

瞼を開けておくことすらけだるく、惰性のままに目を閉じた。そうすると彼の今までの記憶が蘇ってきた。時間にして一年にも満たない期間であったが荒れ果てた死の荒野で生き抜いた経験は彼を屈強な存在へと成長させるには十分だった。

無法者たちを血祭りにあげ、襲い掛かってくる凶暴な生き物に格の違いをわからせ、200年の時を経てもまだ稼働しているロボットたちをスクラップにし、命を狙う傭兵どもを頭ねじ切っておもちゃにし、父の仇であるエンクレイどものポケットにグレネードをねじ込み汚い花火にしていった。

 

(vaultから這い出でて今まで死ぬかと思ったことは何度もあったがここまでやばかったのはいつ以来だろうか・・・)

荒野の平原で白い蠍に三方向から追い詰められた時も、地下鉄の中のグールが全部リーヴァーだった時も、首都の廃墟でオーバーロードの集団に気付かれた時も彼は生き残り、人類最後の希望とまで称された。

 

荒廃したウェイストランドで出会った人々が頭に浮かんでは消えて行く。そして最後に彼の前に姿を現したのはやはり彼の父ジェームズだった。

 

――――息子よ、よく頑張ったな

(父さん、また会えるとは思ってなかった)

お前は昔から賢く元気な子供だったな、人付き合いが苦手なのが玉に瑕だったが

(父さん、おれやったよ。父さんと母さんの夢を成し遂げたんだ)

私はお前にこんなにボロボロになってほしくなかった。できればvaultの中で安全に暮らしてほしかった。お前には迷惑ばかりかけてしまったな

(俺父さんに話したいことがいっぱいあるんだ、宇宙船にだって乗ったんだ)

だから私に父としての最後の贈り物をさせてほしい。この世界ではないどこか別の、平和な世界で生きてくれ。

(なにを言ってるんだ父さん、一体どういうこと?)

これで本当にお別れだ、元気でな・・・愛しい息子よ

(父さ・・・)

その言葉を最後に彼の意識は途絶え、彼の体は光の中に消えていった

 

―――――しまった、どこかで誰かを巻き込んでしまったようだ

 

 

ここは日本にある麻帆良学園の周辺の森の中、八月の夜特有の蒸し暑さの中をローブに身を包んだ一人の男が草木を掻き分けながら歩いている。

「おーいバルバスーどこにいるんだー!!」

この男はローブの下に鎧を着こみ、黄土色の仮面をつけている。腰には剣を差し、背中には先端に薔薇のような装飾のある杖を背負っている。現代の日本にはそぐわない、まるで剣と魔法のファンタジーな世界から迷い込んだような出で立ちだ。

 

「しかしここは一体どこだ?蒸し暑くてかなわん。スカイリムではないことは確かだが・・・」

そうこの男はニルンという世界のタムリエル大陸スカイリム地方からここに飛ばされてきた異邦人である。そうしているうちに探し物を見つけたようだ

「そんな大声出さなくても聞こえてるよ、お前の声は洒落にならないからあんまりでかい声出すんじゃない」

 

近くの茂みから一頭の犬が出てきた、見た目は人間の腰くらいの大きさの大きな犬だがその正体はデイドラという悪魔のような不滅の存在だ。HPが全く減らずドラゴン相手にも真っ向から挑んでいく頼もしい奴だが狭い通路や扉の前で邪魔をする憎い奴である。ついつい悔恨の斧を振りかぶりたくなるドヴァーキンも多いのではないだろうか

 

「おお、ここにいたか。ここは一体どこなのだ?どっかのデイドラの領域か?少なくともスカイリムではないようだが・・」

「いや、デイドラの存在は感じ取れないしタムリエルでもない、ムンダスかどうかすら怪しい。どっかのデイドラロードの恨みでも買ってニルンからおいだされたんじゃないのか?」

「ふむ、心当たりがありすぎてわからん。定命の身で200年も生きていれば恨みの10や20は普通だろう。まぁメリディア様の加護も健在なようだから一先ずは安心だ」

「あぁそうかい、とりあえず人のいるところを探そう。大学の真ん中でどっかの馬鹿がファイアーストームかましたせいで住処がなくなっちまったからな。」

「だからあれは事故だといっとるだろうが、全く・・・」

 

ぶつぶつ言いながらも男の掲げた両手に光が宿る

「ここからずいぶん遠くに多くの反応がある、そこまでいけば街だろう。ん?近くにだいぶ弱ってるが何かいるな、人間のようだ。」

「とりあえずそこに行ってみるか、助ければここの話も聞けるだろう」

 

そういって歩き出した一人と一匹が見つけたのは黒い全身鎧のようなものだった。いや、正確にいうと鎧に身を包んだ人間だが顔が隠れているため性別もわからない。肩と首の後ろに放電している突起があるが不規則で何らかの異常をきたしているのが見て取れる。そしてその周りに持ち物と思われる武器や弾薬が散乱していた

 

「これは・・・ドワーフの技術に近いみたいだがよくわからないな」

「ほぉ、ドゥーマーの技術か!それは大変興味深い!ぜひ調べてみたいもの・・・」

不意に男の言葉が止まる、彼の感覚が何者かの接近を知らせていた

「一人・・・だがかなりの手練れだな、敵意はないようだがどうする?」

「向こうの出方次第だな。とりあえず普通の犬のふりをしておけ、その方が話が早いだろう」

男の口から呪文が紡がれ一瞬ローブが光に包まれた後、後ろに回された手に光が宿る

 

彼らの前に現れたのはスーツに咥え煙草という出で立ちの男だった。ポケットに手を入れたままだったが立ち振る舞いにスキがなく相当の技量を持っていることがうかがえた。

「やぁこんばんは。こんな夜中にどうしたんだい?ここは麻帆良学園の森なんだけど勝手に入ってもらうと困るんだが。ずいぶん変わった格好をしているけど何か用事でもあったのかい?」

(説得)「すまない、気が付いたらこの森にいたんだ。害意はないのであんまり物騒なマネはしないでくれ」

(成功)「そうなのかい。まぁ敵意はないようだしまずは安心かな。それならこちらの指示に従ってもらえるかな?僕は高畑・T・タカミチ、君は?」

「話が分かるようで助かった。名前は、そうだな・・・ウルフリック西尾という。こいつは相棒のバルバスだ、よろしく頼む」

 

こうしてウェイストランドを生き抜いたvault101のあいつとスカイリムから巻き込まれた仮称・ウルフリック西尾。決して混じり合う事のなかったであろう二人がこの麻帆良の地に現れた。このことが半年後に始まるであろう英雄の息子の物語にどのような変化を齎すかはHavok神のみが知るだろう

 

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