Card World   作:さすらいのカードバトラー

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もしかしてこの作品のカードゲームの全てを経験してる人ってかなり少ないのではと投稿してから思った


自己紹介

 落ち着け、落ち着くんだ俺。

 

「あの〜、大丈夫ですか」

 

「あっ、大丈夫大丈夫」

 

 いや、大丈夫じゃないだろ。

 

 思わず、心の中で突っ込んでしまったが、落ち着こう。

 俺は軽く深呼吸すると、とりあえずなにやら誤解されているであろうこの状況を変えるために動きだす。

 

「よし。とりあえずこの紐を解いてくれないか」

 

「ちょっと待った。その前にあなたが私たちをここに集めた黒幕?」

 

「黒幕……」

 

 俺は彼女達を見て納得する。

 ここに居るはずのないヒロインたち、そして俺だけ男。なるほど、たしかに怪しい。

 俺は彼女達が自分を怪しんでいることに納得すると、丁寧に説明していく。

 また話しを聞くとどうやら最初から俺はここに寝ていたようだ。それもそのはず、ここは俺の部屋だからな。

 

「ともかく、ここが俺の家なのは間違いないが、黒幕とやらではない」

 

「そう。わかったわ」

 

「信じるの?」

 

「それを言ったらあなた達のことも私はほとんど知らないわ。ここは情報を共有しましょう。どうやらみんな別の場所から来たみたいだし」

 

 せやな。

 

 一方的に目の前にいる彼女たちの処遇を知る俺は心の中で一人頷く。

 特にどの時間軸から来たのか気になる。

 

 どうやら、俺がいない間に軽い自己紹介をしたようだが俺が起きたことから改めて自己紹介をすることになった。

 

 まず初めに金髪の青と白を基調とした制服を来た女性が自己紹介を始める。

 

「では私から、天上院明日香よ。デュエルアカデミア出身で春から留学する予定だったのだけれど」

 

「デュエルアカデミア……。やっぱり聞いたことないわ」

 

「私も聞いたことないです」

 

 デュエルアカデミアという単語を聞いたことがないよか、皆んなが首を傾げる。

 

 天上院明日香

 遊戯王GXのヒロインで、サイバー系のデッキを使う儀式使い。話を聞いた限り原作後から来たようだ。

 

 皆んなが首を傾げるなか自己紹介は次へ移る。

 

「はいはい、次は私ね。黄昏ミミで〜す! よろしく!」

 

 黄昏ミミ

 デュエルマスターズのヒロインで確か怪力でギャグの突っ込み役だった印象が強い。後、シールドトリガー使いだった気が。

 時系列についてわかる発言はなしか。

 

「えっと、天宮ミモリです。天青学園の2年生です。よろしくお願いします」

 

 天宮ミモリ

 アニメシャドウバースのヒロイン。

 性格にこれといった癖がない王道ヒロインで、エルフのフェアリーを中心としたデッキを使ってたな。時系列はまだ2年生ということで原作中かな。わからん。

 

「立凪コーリンよ。よろしく」

 

 立凪コーリン

 ヴァンガードのヒロインでウルトラレアというアイドルをしていたはず。ロイヤルパラディン使い。さてこっちはリメイクと初期のどちらかな。服装から初期の方のアニメだと思うんだが。思ったよりも強気に見えないことから少なくともヴァンガード部に所属して以降な気がする。

 

「次は私ね、紫乃宮まゐです。ソヒィア号という船でオペレーターをやっています。よろしく」

 

 紫乃宮まゐ

 バトルスピリッツの少年激覇ダン、ブレイブ、サーガブレイブと3作品に出てきたヒロイン。コアの光主の紫の戦士であり、ブレイブの時では今言った通りソフィア号のオペレーターであった。髪を伸ばしていることからブレイブの時代から来たのがわかる。

 

 さて、これでヒロイン5人の自己紹介が終わる。

 次は俺だな。

 

「角一優斗。今年からIT系の会社に就職予定だ。よろしく」

 

 いや〜、しかし彼女たちのプロフィールと比べるとほんと一般人だな俺。しかしデッキもつい昨日売りに行ったばかりでカードバトラーでもないし。

 

 タイミング悪すぎ!! 

 

 これでひとまずヒロイン5人と俺の自己紹介は終わる。その後、皆んなは知っている地名や施設の名前を言い合っていくが東京といったある意味世界共通でわかることは一致するがそれ以外が噛み合わない。

 もう皆んな気づき初めているようだが、俺はあえて皆んな当たり前だと思っていることに突っ込むことにした。

 

「皆んな薄々気付いていると思うが、それを一発で解決できる質問があるぞ」

 

「それは、一体……」

 

「それは皆んなのところで爆発的ヒットしてるカードゲームについてだ。せーので言ってみよう」

 

「いいけど……」

 

 皆んなが不思議な顔をするが、せーのでそれぞれカードゲームの名前を言った。

 

「デュエルモンスターズ」

 

「デュエルマスターズ」

 

「シャドバ……」

 

「ヴァンガード」

 

「バトルスピリッツ」

 

『……んっ?』

 

 皆んなは答えが一致しなかったことにより声を上げる。この場にいる彼女たちにとって日本人が日本語を話せること並の常識。それが食い違う……これで全員気づいたようだ。

 

「どうやら……」

 

「場所単位じゃなくて、世界自体が違うようね」

 

「あはは……」

 

「……」

 

「なるほど」

 

 さてさて、どうしたものか。

 みんなに違う世界から来たことは分かってもらったので次に俺はこの世界に来る直前のことから切り込んでいく……か。

 

 ……待て。というか、俺のことはどう説明しよう。

 

 俺は自分の境遇をどう説明するか、頭を痛めた。

 




角一優斗

元カードゲーマー。
一通りのカードゲームを広く浅くたしなんだ経験がある。
大会での出場経験は一回戦で手札事故を起こし敗退して以来、参加した記録はない。しかしローカル戦ではそこそこ実力があるらしい。
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