ラスボス転生 逆境から始まる乙女ゲームの最強兄妹になったので家族の為に運命を変えたい   作:ケツアゴ

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最近無風 がんばれ俺


ゴリラ姫と鬼メイド

 ……恨めしい。……憎らしい。……妬ましい。

 

 侮辱だ! 侮辱をされた! 誇りを笑い飛ばされ踏みにじられた。許してなるものか! 和解の余地は存在する? 否! 最早争いどちらかが果てるまで終わらせる事は叶わず!

 

「怨敵必殺! 仇敵必滅! 潰れろ! 萎め! 平らになれぇえええええええええっ!」

 

 怒りに任せ、それでも身に付けた技は一切乱れさせる事無く放った筈の連続平手打ち。でも、怒りは技を鈍らせる物。気が付かない内に力任せになっていた攻撃じゃレナには通じない。胸に向かって放った連打は分厚い脂肪と胸筋と技術によって威力を削がれ、只胸を揺らすだけ。

 

 勿論私の胸は微塵も揺れず、レナのがブルンブルン揺れる。タユンタユン弾む。バインバイン暴れる。そして私のは微動だにせず、驚異的な胸囲の格差を見せ付けられていた。最早私に許されたのは憤怒の叫びと共に手を緩めず目の前の不平等の象徴を叩き潰すべく動くのみ。

 

「姫様みたいにですか?」

 

「むっきっいいいいいいいいいいいいいっ!!」

 

 そして、何度目か分からない程に見せられたお胸の乱舞を見せられ、私は言語を失った……。

 

 持つ者が持たぬ者をその事であざ笑う、そんな事が許されて良いわけが無い。私もお兄ちゃんもレナスから修行を付けて貰う時に教わったもの。

 

「良いかい? アンタ達は努力せずとも強くなれる才能に、努力を続けられる才能にも恵まれてるが、努力しても天井に行き当たる奴や努力出来ない奴だって居るんだ。だが、そんなのを笑っちゃいけないよ? アンタ達の努力や才能は他人を見下して気分を良くする為じゃなく、守りたい物を守る為の物なんだからさ」

 

 ……私は努力を重ねて来た。苦手な調べ物をしたり、胸が大きくなるって噂の体操を朝晩したり、胸が大きくなるって噂のクリームを購入したり、それが報われなくても努力を続けて来たの。

 

 何か一緒に体操してたり、同じ物を買ったメイドは大きくなってたけれど! 私には呪いかって位に効果が出ないのに、私と同レベルだった筈の子には僅かな膨らみが出来始めて来たんだけれど! 私は何時までも胸ってよりは胸板って感じなんだけれど!

 

 アレなの? 光の女神リュキって貧乳で、だから私も貧乳なのね。光属性には胸の成長を阻害する効果が有るわけ無いじゃない、現実逃避って分かってるわよ!

 

「許さない。許さない。許さないぁいいいいいいいいっ!」

 

 さあ! 全世界の貧乳を代表して無乳を見下す巨乳に制裁を! その爆乳をぶっ潰して報いを受けさせてあげる!

 

 

 

 そして五分後、遂に決着。

 

 

「……もう知らない。私お昼寝してるから勝手に話進めてて」

 

 レナのベッドに潜り込んで毛布を被って全部忘れる。まあ、この程度じゃ無理なんだろうけれど。おのれ、巨乳め。何時か貧乳の恐ろしさを骨の骨の……なんだっけ?

 

「ねぇ、お兄様。骨の何までだっけ?」

 

「急な話だけれど骨の髄までじゃないかな? ……ありゃりゃ。すっかり安心した表情で寝てるや。暴れるだけ暴れて眠るだなんて元気な」

 

 レナのベッドは母親のレナスに似た匂いがして私は安心に包まれて眠る。意識が沈む時、、お兄ちゃんが撫でてくれたからもっと安心した。何か良い夢が見れそうな予感。例えば胸が爆乳……平均より大きく……人並み……うん、まっ平らから卒業出来る夢とか、

 

 お姉ちゃんって今は神様だし、可愛い妹に胸が大きくなる加護とかくれないかしら? お姉ちゃんなんだからテュラと戦う必要は無いし、反対の光の力に影響出ても良い気がするわ。どーせ光属性である事に意味があるんだし、この前だって聖女のお仕事で全力で使ったら教会の偉い人が胃痛で倒れたって……すぅ。

 

 

「むにゃむにゃ、もう食べられないわ……」

 

 見た夢? 兎に角肉を食いまくる夢だったわ。素手で仕留めたイノシシをその場で処理して丸焼きにするのって最高なのよね。狩猟は貴族の娯楽だし、私って凄くお嬢様らしい夢を見ているわ。

 

 もうゴリラとは誰にも呼ばせない! だって私は立派な貴族令嬢だものね。

 

 

 

 

 

「……何故でしょう? ツッコミを入れるべき事が多い気がしますが、それが何かは分からない。でも一つ上げるとすれば、ベタベタ過ぎて逆にこんな寝言を言う人居ないって内容になっていますね」

 

「まあね。僕も何か間違いを指摘したい気がするんだけれど、可愛いから別に良いんじゃない?」

 

 姫様は眠り、今起きているのは私と若様だけ。その若様は私に背を向けて姫様の頭を撫でているけれど、幼い頃からの付き合いで起きる時間は把握済み。もう地震が起きても雷が鳴っても簡単には起きないでしょう。

 

 ふふふ、ベッドで行うのが最適でしたがソファーの上でもかまわないでしょうね。私、この時点で若様を食べちゃう算段です。

 

 若様が私から目を離している内に服の上からブラのホックを外す。若様が服を脱がした後で簡単にはぎ取れる状態にしておくのも側室の座を狙う私としては当然の事でしょう。その為に特注品で脱がしやすかったり破りやすかったりする服や下着を用意していたのですが、まさかこんなに早くチャンスが訪れるとは。

 

「これも神のお導きでしょうか?」

 

 鬼族としての本能で私は優秀で貴重な男を求める。若様は魔法面でも肉体面でも間違い無く優秀であり、同時に前代未聞で唯一無二の時属性。これに幼い頃から共に育ち、母様の修行という死線を共に潜った事が加味されれば何が何でも若様が欲しい。

 

 ……ええ、パンドラは私を側室にする気なのは知っていますよ? 既に何度も耳にした情報ですしね。でも、あの女に手を出した後じゃないと私の番が回って来ないのは面白くない。若様は律儀な方ですし約束を守ろうとするのでしょうが……前段階なら問題無いでしょう。

 

 姫様が横で寝ている所で致すのも一興。起きないと分かっていても見られるというスリルには妄想の時点でゾクゾクとさせられて……おや、下着が少々。

 

「不味いな……」

 

「あら、若様もですか? いえ、違いますね」

 

「僕もって、何の話をしているのさ?」

 

 何のって、ナニの話ですがそれが何か? それは後で囁くとして、今はちょっとした問題が。姫様が頭を撫でていた若様の手を眠ったまま掴んで離さないのです。これでは若様は片腕のみ、しかも姫様の頭を触った状態で姿勢が固定されていますし……。

 

 

「ちょっ!? 後ろから何処を触る気!?」

 

「何処を? 若様は私が何処を触る気なのかお気付きでは?」

 

 

 気配を忍ばせ若様の背後から抱きついて伸ばした腕は掴まれて終わる。ですが私の手はもう一本が空いていますし、私の方が種族特性で力が上なのですから無駄な抵抗ですよ。姫様には何故か瞬間的な腕力で負けていますが。長期戦なら私の勝ちですが、瞬間的に負ける時点でおかしい。

 

「……姫様ってどうしてゴリラなのでしょうか?」

 

「逞しいのもこの子の良い所だよ。そんな事よりもベルトから手を離して欲しいんだけれど……」

 

「嫌です」

 

 にしても姫様を溺愛する若様さえゴリラ扱いに異を唱えないとは。いえ、ゴリラ的な部分でさえ魅力だと本気で思っているから否定しないのですね。それはそうとして若様のズボンを脱がすのに苦戦する私。首筋とか弱い所に息を吹きかけ舌を這わせて魔法は妨害していますが、若様ったら最近少し力が強くなってます?

 

 それ、私を更に過激にするだけですよ? 母様は鬼族の特徴である強い戦闘欲求と性欲が戦闘欲求寄りですが私はその逆。だから強い雄には強く惹かれ手に入れたいという気持ちが高まる。

 

 

 

「さてさて、このまま相談には乗りましょう。何なりと質問なさって下さいね」

 

 ズボンは矢張り脱がさず、脱がされそうって感覚を与えつつ悪戯を続けましょうか。……その方が楽しそうですし。若様って妄想に使うよりも誘惑して反応を楽しむ方がそそるのですよね。

 

 

 それはそうと性欲抜きにしても若様は大切な相手ですし、相談にはちゃんと答えますよ。

 

 え? 他の女とのデートの手伝いをして平気なのかと? 若様は貴族ですし、クヴァイル家に役立つ相手なら引き込む事に何の問題が?

アリアの影が薄い気が こっちの方がヒロインっぽいってキャラに投票してみて 尚、ゴリラは妹なので入りません

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