ラスボス転生 逆境から始まる乙女ゲームの最強兄妹になったので家族の為に運命を変えたい 作:ケツアゴ
照り付ける太陽、青い空、そして押し寄せては砕ける白い波と・・・・・・。
「クエェェェ!」
「シャドーランス」
そして飛び散る血の飛沫。
丸々と太ったペリカン”メタボペリカン”は魔法を放った彼女に見向きもされない状態で影から伸びた槍に貫かれ、そのまま海に落ちて行く。
周辺の危険なモンスターは事前の間引きをしたけれど、あんな弱いモンスターは逆に安全だと察して集まったんだろうね。
「野生の勘でアリアさんの強さを察したら良かったのに無理だったか・・・・・・」
ゲームに中には接触すると戦闘になる敵シンボルがレベル次第では逃げ出したりしていたけれど、人間を警戒する野生動物と違って元来狂暴なモンスターは相手が強いとは中々察しない。
グリフォンとかドラゴンみたいな種族として強い相手は別として、ちょうど良い獲物の同種程度の認識なんだろうさ。
「ロノスさん、何もない所を見ていたら追い付いちゃいますからね」
「何も無い・・・・・・うん、そーだね。ちゃんと逃げなくちゃ」
胸と頭を正確に貫かれたメタボペリカンの死骸は波に揺られて浮かんでいるけれど、倒した張本人は存在自体が無かったみたいな態度、これは自惚れみたいだけれど自惚れじゃなく、彼女は僕しか見えていないんだ。
砂浜での追いかけっこを希望したから要望を叶え、僕がバック走で彼女から逃げる。
何でバック走なのか、それはうっかりと置いてけぼりにしたり、後から追いかけて来る誰かに直ぐに気が付く為と・・・・・・下心もちょっと。
「ひゃんっ!? ・・・・・・水着がまた外れちゃった」
色白のアリアさんが着ている白いビキニはちょっと小さくって、大きな彼女の胸を納め切れずにブルンブルンと走った振動で揺れるんだよ、見事にさ。
アリアさんって短期間にレベルアップを繰り返したから身体能力は上がっても動き方は要練習だから走れば上下に揺れて、胸が暴れ回った挙げ句、もう五回も水着のヒモが緩んで落ちている。
咄嗟に胸を押さえて結び直すけれど僕の方に向かって前屈みになるもんだから谷間が強調されるし、一度は先端も・・・・・・。
紳士としては直ぐに視線を外すけれどアリアさん相手なら警戒する必要も無いから男の性で数秒見てしまう、それも水着が外れる度に。
僕、脱いだ後よりも脱ぐ最中がエロいと思うんだよね。
こう思わぬ事態によって服が脱げて胸が露出する瞬間とか、焦らしながら徐々に脱いで行くのとかそそるよね。
僕が好きなエロ小説のシリーズはその辺の描写が最高で、特に知的で生真面目な秘書が見せびらかすように脱ぐ描写だけで五ページを使った新作とか……何故か隠した時と並び順が違ったけれど気にしちゃ駄目だよね?
まあ、そんな理由から走っていたら紐が解けて水着が脱げるって僕の欲望が刺激されるシチュエーションだったし、向こうだって結び直す時に緩めに結んでいたんだから見ても問題は……うん。
その視線にはアリアさんだって気が付いている訳で、だって全部が彼女の計画なんだから。
「ロノスさんのスケベ・・・・・・」
最後に拗ねたり照れた感じに頬なんか膨らませちゃったりして可愛らしいんだよ、演技だけれどさ。
実際は結構心が冷えきっている彼女だけれど、さっきからのあざとい流れが僕へのアピールと思うとなんとも・・・・・・流されてるなあ、僕も。
最初は関わりを薄くする予定だったのに、リアスがいざこざに巻き込まれたというか首を突っ込んで決闘の為に彼女を鍛える事になって、その後もリュキの悪心対策に力を付けて貰いつつも将来家柄上関わりが薄いから安心して付き合える友人程度の筈だった、出会ってから数ヶ月しか経っていない今じゃ全然違うんだけれどさ。
うーん、どうしてこうなった?
正直言って短期間で此処まで他人に心を許せるような育ちはしていない。
アリアさんがゲームの主人公で大体の性格がそのままみたいだって印象が腹の中を探らずにすむって印象を抱かせたんだろうけれどさ。
最初の出会いで彼女を助けて、リアスが彼女を気に入って仲良くなって、僕が告白された。
社交界とかで寄って来る相手はそれなりの数で、結構な割合で審査すら禄にせずに突っぱねているけれど縁談の申し込みは多い。
上っ面だけ好きだの何だのと言われた事だってあるし、色仕掛けだって経験済みだ。
「何でかな?」
「?」
「いや、こっちの話さ」
思わず出た呟きに首を傾げるアリアさんに笑いかけながらジッと見詰める。
明るい顔は演技でしかない彼女だけれど向けて来る好意は本物で、近くに居ると楽しいって感じてしまう。
卒業後は関わらないと思っていたのに、今じゃ近くから居なくなるのは寂しいとすら感じるんだからさ。
「あの、ロノスさん、前に仰いましたよね? わ、私も結婚相手の候補に挙がっているって。でも、闇属性ですし家柄が家柄ですから周囲を納得させるだけの活躍が必要だって……」
彼女の顔から表面上だけの明るさが消え、僅かな期待が混じってはいるけれど自信の無い顔が除く。
否定は……出来ないや。
数百年にも及ぶ闇属性への悪感情は体験から来る憎悪ではなく、”そういうもの”という存在して当然の認識になっている。
それでもパンドラは彼女自身の能力に目を付けて候補に挙げてはいるけれど先行投資の範囲であり、候補は候補でしかない。
そして周囲を黙らせる程の活躍、それも”闇属性だろうが彼女は凄い奴で大勢の役に立っている”と納得させられるだけの物が必要だけれど……僕やリアスが強いからなあ。
どうとでもなる事を任せただけって言われたら終わりだろうし……うーん。
「あ、あの! 私、ちょっとした案がありまして。そもそもロノスさんが私をお嫁さんにしたいかどうかは別として見た目は嫌っていませんし……メイドとして側に置くのはどうでしょうか?」
「メイド?」
うん、確かに僕からは結婚したいとまでは言っていないけれど、其処までは分かるんだ、何故メイド?
確かに他国だろうとクヴァイル家とルメス家の差を考えれば使用人に出来るだろうけれどさ。
ぶっちゃけ今の困窮したルメス家で自分を疎む祖父母と暮らすより待遇が良いから?
何で結婚が難しいならメイドになるって話になるのか、それが僕には理解が出来なかった。
「確かに同じ屋敷で暮らせるけれど、主と使用人って関係で良いの?」
アリアさんとは卒業後も関わりたいと思う反面、婚姻後に絆をいっそう深めるって解決法があったとしても今は生涯添い遂げたい相手なのか、それは分からない。
否定も肯定も浮かばない現状、彼女の申し出の意図が分からないまま対応に困った僕だけれど、彼女は言いにくそうにしながらモジモジとして目を逸らす。
「え、えっとですね。お母さんから受け継いだ本の中では主がメイドをですね……私がロノスさんにされたい扱いをされていて……」
「……へ?」
え? いや、メイドになりたいってそういう事?
男女の関係とメイド、その二つが何となく頭の中で結び付いた。
「物陰に連れ込まれてメイド服のまま……だったり、ベッドメイク中に押し倒されて乱暴に……だったり……」
「アリアさん、ちょっと落ち着こうか? 妄想の中から出て来て、カムバック」
メイド物の官能小説でありそうな状況を語る内に妄想に引き込まれてしまったらしく、アリアさんの口から次々に出て来る淫靡な状況。
あーうん、うちの家じゃ使用人に手を出したら普通に怒られるだろうし、手を出そうとして怒られているメイドがいるせいでメイドとして非公式の愛人になるって事が分からなかったよ。
「それで命令でスカートをたくし上げたり、メイドの仕事のミスをしたお仕置きにお尻を叩かれながら……」
あー、すっかり妄想の世界に行っちゃって簡単に戻ってこられそうにないな、これは。
それはそうとしてメイド服のアリアさんか……。
長袖ロングスカートにメイドキャップ、胸が少し苦しそうな姿を思い浮かべる。
「悪くは無い……かな?」
「で、でしたら今日からでもっ!」
違う、そうじゃないから少し落ち着こうか。
アリアの影が薄い気が こっちの方がヒロインっぽいってキャラに投票してみて 尚、ゴリラは妹なので入りません
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ポチ
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レキア
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夜鶴
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ネーシャ
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ハティ
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レナ
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パンドラ
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サマエル
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シロノ
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アリア