ラスボス転生 逆境から始まる乙女ゲームの最強兄妹になったので家族の為に運命を変えたい   作:ケツアゴ

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前回で百万文字突破

ラノベだと十冊程


所で最近評価がががががががが


モッフモフのフッカフカ

 ギリギリと奥歯を食いしばる音、額がぶつかり合う距離で目と目の間に火花が散るのが見える気がする。

 そして……。

 

 

「はっ? アンタ、適当な事を言ってるんじゃないの? あっ、無理か。アンタ、脳味噌まで筋肉だもの。そんな知能無いわよねぇ」

 

「貴様が言うか、貴様が。胸も脳味噌も足りていないだろう? 私、根拠有って言っている。分からない、貴様では」

 

「はっ?」

 

「あっ?」

 

 二人はメンチを切りながら言い争いを続け、僕もツクシもポチも間に割って入れる雰囲気じゃ無いんだけれど、同時に見過ごせる状況じゃないよな。

 リアス、その顔は駄目、貴族令嬢以前にその顔はアウト!

 

 

「ツクシ、主として命じるよ。あの二人を止めに……」

 

「あっ、今日この時を持って辞めさせて頂くっす。無理強いが過ぎるとか無理なんで」

 

「ごめんね、今の無し」

 

 速攻即座に辞職宣言、うん、今のって僕が悪かった…よね…?

 

 

 

「「ぐぎぎぎぎぎぎぎっ!!」」

 

 ああ、ちょっと目を離した隙に両手で組み合って争う二人、仕方無いから僕が止めるか。

 お兄ちゃんだし、一応は婚約者だし……。

 

 

 

「ほら、二人共落ち着いて。リアス、ちょっとシロノに話が聞きたいからさ」

 

「……はーい」

 

 二人の肩に手を当てて軽く押して引き離したけれど、リアスは渋々ながら説得に応じてくれて助かったよ。

 頬を膨らませてむくれているけれど、問題はシロノの方か。

 手首を掴んで肩から引き剥がされたけれど、何をする気だろう?

 

「シロノ、ちょっと確かめたい事が有るんだけれど」

 

「……ふむ」

 

 僕に問いかけられたのが意外だったのか少し驚いた様子で何やら考え込むけれど、凄く不安。

 同時にリアスにとってはシロノに頼るのが凄く不満らしい。

  

「お兄ちゃんはこんなのから何を聞きたいの? それこそ人魚達に吐かせれば良いだけじゃない。戻ったらトアラスだって居るんだし」

 

「うん、ちゃんと彼には任せるよ。敵から話を聞き出すのなら拷問貴族(その手の専門家)に任せるのが一番だ。でも、情報源は一本化しない方が良いんだよ。だから少し大人しくしてくれるかい? それとお兄様ね、ちゃんじゃなくって様」

 

「……はーい。分かったわよ、お兄様」

 

 まだまだ不満は残っているみたいな顔をしているけれどリアスが僕の頼みを断るだなんて余程の事、それも僕に非がある時だろうさ。

 肩に置いた手を頭に乗せて軽く撫でた後、こっちも制止が聞いたのか動きが止まっているシロノの肩からも手をどかすけれど、リアスと違ってシロノはなぁ……。

 

 トラウマは何とか九割方は克服済みだ、襲われた事へのトラウマを逆に向こうが発情期で凄く敏感になっている所を攻めて勝ったからなんて大っぴらには言えないけれど、リアスは僕にトラウマを与えたシロノに怒っていたから。

 

 あれ? じゃあ、さっきの喧嘩は僕にも責任が有るって事なのか?

 

「シロノ、この人魚達がウンディーネ族じゃないって根拠をおしえてくれるじゃい? 僕達はウンディーネ族とセイレーン族の争いを止めるべく動いている。情報は多い方が良い」

 

 こうやって彼女へトラウマを大体は克服した僕だけれど内心では少し怖い。積極的な女の子には縁があって既に関係を持ったりしているけれど、襲われたのはどうもね。

 

 それでも役目を果たす為には彼女の持つ情報が必要だ、対価を要求される危険があるのは玉に瑕だけれど……。

 

 

「私、修行の旅の途中で雇われた。雇い主、ウンディーネ族。抗争が起きる、だから戦力が欲しいと言われた。……この連中、隠れ里で見覚えもない、臭いも知らない」

 

「じゃあ、この人魚は一体……」

 

 シロノと関わった時間が短いから信用に値するのか迷う人も居るだろうけれども僕は疑わない。

 ギヌスの民が持つ戦士の誇りは適当な情報を渡すなど許さないから。

 己の感覚で手に入れたと情報を捏造する筈が無いさ。

 

「私、一つ思い当たるのある」

 

「それを教えてくれるかい? そうしてくれると僕は助かる」

 

 だから続けて出そうとしている情報だって信用するさ。

 シロノの情報が正しいのなら船を襲った人魚達は別の場所から来た第三勢力、もしくはセイレーン族がウンディーネ族の振りをして人を襲ったという事だ。

 

「え? 他の部族が来てるかもしれないの?」

 

「……そもそもセイレーン族が人を襲うのを忌避しているのは個人の申請、それが正しい前提で動くのは第三勢力の介入を考えないのと同じさ」

 

「成る…程……?」

 

 分かってるのかなあ、本当に……。

 

 

「分かった、教える。でも、条件一つ」

 

「家に相談すべき内容じゃ無かったら……」

 

 今はリアスが状況を分かっているかどうかじゃなく、シロノが持つ情報の内容だ。

 訊ねた僕に向かって人差し指を一本だけ立てた手を見せて来たんだけれど、シロノの交換条件って不安だな。

 

 肉体関係とか正妻の座とか、そんな感じの気が……。

 

 

 

「キスだ。前回は私から。次は貴様からだ、我が夫。キスするのなら情報を渡す」

 

「ええっ!?」

 

 僕の胸元を掴んだシロノは人差し指を僕の唇に当てた後で自分の唇に触れる。

 キス? キスって唇を重ねるだけのキス……まあ、キスってのはそんな簡単に言うもんじゃないんだろうけれど出会った初日で逆レイプしようとして来た相手からの要求がキスだなんて……。

 

 今朝されたばかりの僕からすれば信じられない、頭の中に浮かんだのは素直に信じてキスをした途端に抱き締められて連れ去られ、そのまま肉体関係を強制的に結ばれる姿だ。

 女の子相手に酷くないかって?

 

 肉食系にも程がある相手に対しては酷くなんか無いさ。

 逆レイプの被害者になる所だった僕が言うんだから間違っちゃ居ないだろう。

 

「どうした? キスで、照れてる? ……私、散々体を弄られた」

 

「……は?」

 

 あっ、そうですね、発情期の君に襲われそうになったけれど全身が敏感過ぎたから大人しくなるまで全身を撫でたり突っついたりしたよ。

 でも、この場にリアス居るから、ツクシも居るから。

 妹にそんな事をしたのを知られるのはきっついし、ついでにツクシを通して家の人達にも伝わっちゃうし、顔を赤らめながら言うのは勘弁して欲しいなあ。

 

 ほら、リアスが完全にジト目になって僕を見ているじゃないか。

 

「その後、私の横で髪がグルグルの女と……」

 

「それでキスをしてくれって言うのは何故?」

 

「して欲しかった。するの、嬉しい。されるの、多分嬉しい。両方感じたい」

 

 思ったよりも真っ当な理由、これは信じても良いかな?

 シロノとは只の知り合いじゃなぐって結婚が決まっているし……。

 

 正直言えばワイルド系の美少女とキスをするのは悪い気はしない、僕だって女の子だし、その際に弾力と重量感が凄い胸が密着しないかなって余計な下心も出てるし。

 

 でも、大きな問題が、途中で遮ったけれども余計な事まで喋られたから発生している緊急事態をどうにかしないと。

 

 

「……ふんっ! お兄様のスケベ、変態」

 

 頬を膨らませてプイッて横を向くリアスの姿を可愛いと思いつつも慌てるしか出来ない。

 うん、スケベとか言われても否定出来ないけれど、本当にどうしよう。

 この子は拗ねたら機嫌を直すのが大変なんだよ、この子の為なら手間を惜しまないけれど!

 

 

 

 

  だが! この状態のリアスの機嫌を直ぐに直す手段が存在する。

 それはポチの羽毛の中でも特にモフモフフワフワのお腹の部分、僕か僕が誰かの為にお願いした時、後はお菓子をくれたメイドにしか触れさせない超最高の天然羽毛布団なのさ!

 その魅惑の柔らかさはウチの真面目なメイド達でさえ軽く触れるだけの筈が倒れ込んで全身で堪能、いつの間にか眠ってしまいメイド長に叱られるってのを繰り返す程。

 

「ポチ……あっ」

 

 だから今すぐこの場で機嫌を直して貰おうと思ったのに肝心のポチは退屈していたのかツクシの髪を嘴でハミハミするって遊びに夢中、親愛から来る行動だからかツクシも諦めた顔で髪がヨダレでベッタベタになるのを抵抗せずになすがまま。

 

 ……仕方無い、後にしようか。

 

「分かったよ。じゃあ、キスするからね」

 

 背後からリアスが甲板の床を踏み砕いたけれど気にせずシロノの顎に手を当て、少し持ち上げて唇を一瞬だけ重ねる。

 無理にされた時は分からなかったけれど柔らかいな……。

 

 ……さーて、リアスの不機嫌ゲージが臨界点突破しそうな気がするよ、さっさと戻ってご機嫌取りに集中だ。

 

 

「良いだろう、人魚達の髪飾り、見れば分かる」

 

 僕が手を離すと名残惜しそうな表情をしながらシロノが教えてくれた通りに人魚の髪に目を向ければ確かに似た感じの髪飾りを付けていた。

 

「あの髪飾りを調べれば良いんだね。……あれ? その程度だったら……」

 

 この後でトアラスが少々Rが18でGな方法で話を聞く予定だし、その時に分かったんじゃ、とか、リアスの機嫌を損ねてまで無駄だった、とか考えてしまうな。

 

「キュイ? キューイ!」

 

 ポチは癒されるなあ、君と出会えた事が僕の人生において五本の指に入る幸せなんじゃないのかな?

 ”髪飾りが欲しいの? だったら僕が取ってあげる!”と無邪気で良い子な言葉と共に人魚達の髪飾りを咥えてブチブチと髪の毛と一緒に取って行く。

 

 禿げちゃってしまったけれど、相手は船を襲ったし……別に良いか!

 

 

「キュイ!」

 

「うん、ありがとう。って、これは簪……?」

 

 髪の毛と一緒に受け取った髪飾りは真珠を幾つも飾った簪、この大陸じゃ出回っていない物、そう……東の大陸に存在する、この大陸の国とは敵対する”桃幻郷”の物だった。

 




応援待ってます 応援待ってます 応援待ってます 応援待ってます

ネタが被るのでこの程度で

アリアの影が薄い気が こっちの方がヒロインっぽいってキャラに投票してみて 尚、ゴリラは妹なので入りません

  • ポチ
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