ラスボス転生 逆境から始まる乙女ゲームの最強兄妹になったので家族の為に運命を変えたい 作:ケツアゴ
これから僕は露出狂の変態神獣に教えを請うのか、必要だとは分かっているけれど心底嫌だ!
お世話になる側だから文句なんて言えないけれど!
「今後はあの全裸が懐中時計から出てくるのですね」
「レナ、それを言わないで」
そう、全裸の男に魔法を習うんだよな、僕。
同じ全裸の露出狂なら女の子の方が良かった、叶うなら巨乳で!
いや、クリアって幼い感じの見た目だから巨乳だろうと小さな女の子が裸で教えてくるって絵面が相当ヤバいし、周囲から見れば僕の方がヤバい奴。
ロリコンじゃないからね、僕って。
「じゃあ、今後は懐中時計を開いて相談するから。……その前に一つ。服を着ろ。送ってきてくれたんだからさあ」
あの巨大鳩時計の下からクリアが這い出して来たタイミングで鳩が服を体に引っ掛けて出て来たのに、何故か彼は全裸を貫く。
もう変態の考えはよく分からないや。
分かったらお終いかな、きっと。
……レナなら分かりそうな気がするぞ。
説明されたら嫌だから聞かないけれど。
「確かに服は頂きましたが、着ろという命令は受けていません。受けていない以上は全裸で構わないかと」
「あっ、うん。そーだね。じゃあ、僕達はさっさと去るからお別れだ」
もう、この変態何なの?
リュキの神獣は”女神が人間の為に心変わりなどあってはならない。故に命令を実行する”って感じの曲がった忠誠心激重なのに、この変態の露出に掛ける情熱は別の方向で面倒だ。
これに教わるのかあ……。
「ああ、何処かに出掛ける途中だったのですね。分かっているとは思いますが、森を荒らしたまま放置しないように。追撃……はしませんけど恨みますので」
最後の方に剣呑な感じになったクリアは瞬時に怯えた様子で目を逸らす、お祖父様にビビったんだな、間違い無い!
気持ちは分かるし全裸に関わり合いになるのは最小限が最適回とばかりに見なかった事にして、僕も馬車に乗り込んで扉を閉めようとした時だ、全裸が慌てた様子でクリアが駆け寄って来た。
「ちょっとお待ち下さい。お聞きしたい事が有りまして。ゼース殿、先程クヴァイル家だと言っていましたし、此度の光属性の使い手……聖女はご存じですね?」
「……ああ、知ってはいるな」
お祖父様は流石に動じた様子を見せず、けど目も合わせない。
流石の魔王レベル九百九十九も露出狂は相手をしたくないんだなと思いつつ、僕に話しかけられなかった事に心底安心……したのを見抜かれて横目でジロッと睨まれてしまう僕。
「そうか、ご存知か! しかし聖女の再来となれば貞淑で清廉潔白、可憐な淑女なのでしょうね。是非お会いしたい」
「馬鹿ゴリ……少々活発ではあるが聖女として振る舞えてはいるな」
……今、馬鹿ゴリラって言おうとして止めたな、お祖父様。
クリアは目を輝かせているけれど、光属性だからって勝手な想像を押し付けるのは気に入らない。
皆が言うようにリアスはゴリラ……元気で逞しくって純粋な、僕の可愛い愛しの妹なんだから。
お祖父様も馬鹿ゴリラと言いそうになりながらも言い直す位には情があったのか、途中で珍しく頭痛を感じた風に見えたけれど、馬鹿ゴリラが孫だと認めたくないって事は無いだろうし。
他人みたいな言い方なのは変態に関わらせない為だな、きっと。
あれ? そう考えると聖女関連で一番苦労しているのはリアスなんじゃ……。
だって、考えるより先に体が動く野性的なお嬢様なのに、如何にも深窓の令嬢って感じの聖女のイメージに合わせているんだから。
大体、魔獣王やら神に立ち向かった人が清楚な淑女って感じな訳がないんだし、そう考えると普段のリアスが一番聖女の再来に相応しい姿になるね。
「……何を頷いているのかは知らぬが、今考えている事は人前で口にするな」
「はあ。お祖父様がそう仰るのなら……」
釈然としないモヤモヤを覚えながらも僕達が席に座ればアレキサンダー達は再び走り出す。
パンドラは悪路で馬車が激しく揺れるのを警戒してか今度は最初から僕に抱き付いたけれど、未だ跳ねていないのに体がビクってなっていた。
「どうかしたの? もしかして……」
ノーパンだから服が変な風に擦れたのかな?
お祖父様の前だし、そんな事は絶対に言えないから、そうだったら困る…‥。
え? 後ろを見ろって?
軽く震えながら後方を指し示すパンドラの様子が変だったし、僕は何だと思いながら後ろを向き、瞬時に後悔したよ。
「待って下さい! 聖女に会いたいですし、私も同行させて頂きます。なに、馬車の上に乗るのでお気になさらずに!」
笑みを浮かべ
「いや、全裸を馬車の上に乗せて旅って、どれだけ嫌な凱旋なのさ。それなら入れた方が…‥」
多分追い付かれるし、妨害も効かない、お祖父様は僕に任せる気なのか放置で再び書類のチェック。
「……無理です」
そんな中、声を絞り出しながら拒絶するパンドラは泣きそうで、ちょっと可愛い。
成る程、パンドラってこんな顔もするんだね。
……ヤバい、”首輪とリードを付けられて犬みたいに扱われたい”とか妄想を口にした事とか、僕の仕業で只今ノーパン中な事を指摘してみたい!
世間的に見れば露出狂と大差ないレベルの妄想をしている才女……悪くないな。
「そーれっ!」
それはそうとして全裸が屋根に乗ったり同乗する馬車の旅は正直嫌だ!
……それなら走った方がマシだし、飛び乗ろうとしている彼奴は叩き落とすか。
「あぎっ!?」
心の底からの嫌悪感に身を任せ、僕は壁を作ってクリアが屋根に着地するのを防ごうとしたんだけれど、魔力を練るより前にクリアの股間に拳大の石が命中、勢いが強過ぎて石が砕けたけれど、別の何かも砕けた音が聞こえたような……考えるのはストップだ。
白目をむいて気を失ったのか動かないクリアを置き去りに馬車が進む中、急に感じた気配に僕は馬車の屋根に意識を向けた。
「駄目ですよ? 御館様の許可が無い限り、変態さんだろうと普通の人だろうと馬車に乗せたりなんかしませんからね」
「マオ・ニュ!?」
そう、今は変態よりも屋根の上から聞こえた声の主の方が重要だ。
屋敷に到着する前、彼女は突然馬車の中に現れたけれど、それでも風が入って来たりと出入りの痕跡はあった。
でも、今回はそんな物、一切無し。
気を張っていたのに一体何処からやって来たんだ?
「騒がしいぞ、ロノス。気が散る、大声を出すな」
「は、はい。……合流するの知っていました?」
お祖父様が一切動じていないから追い付いて合流するのは予定通りだったみたいだけれど、知っているなら教えてくれれば良いのに……。
「いえ、合流じゃないですよ? 最初から馬車の上で警護の任に就いていました」
「マオ・ニュって姿を消す魔法を使えた?」
「いえ、私は魔法が苦手だって知っていますよね? 気配を周囲と完全に同化させただけです。ふふふ、前から得意なんですよ」
「いや、”だけ”って…‥」
前から神出鬼没な暗殺者で厄介な格上だとは思っていたけれど、完全にいしきを外していたぞ、今!?
「驚かせちゃいました? なら、ごめんなさい。……あの、所でさっきの変態を見て”ちゃんと言うべきじゃ”、と思ったのですけど……ロノス君とパンドラちゃんは結婚するし、趣味に口出しはしない主義だけれど、そういった遊びは程々にね?」
窓から顔を覗かせるマオ・ニュの視線はパンドラの下半身に向けられ、言いにくそうな困り顔で言いよどむ。
あれ? パンドラのノーパンがバレてる?
……本人は何の事か未だ気が付いていないから黙っておこうか、言って見たいけれども。
アリアの影が薄い気が こっちの方がヒロインっぽいってキャラに投票してみて 尚、ゴリラは妹なので入りません
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ポチ
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シロノ
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アリア