ラスボス転生 逆境から始まる乙女ゲームの最強兄妹になったので家族の為に運命を変えたい 作:ケツアゴ
僕は大きな胸が好きだ、豊かな胸囲が大好きだ。
いや、貧乳を見下す気はないよ? リアスだって平原だし……まあ、好みの問題さ。
ズッシリとした重量感の有る動き、服を下からパツンパツンに押し上げる存在感、押し付けられた時の感覚といったら……。
でも、胸以外も良いと思うよ、足とか。
スベスベの肌とか、長くほっそりとしたのも良いけれど、丁度良い案配にムチムチした太股とか眼福物だ。
結論、女の子の体って素晴らしい! ……と、まあ、色々語ってはみたものの……。
「これはとっても良いものじゃな。私様の可愛らしい小柄な肢体は素晴らしいが、この高さを味わいながらの移動も悪くはない」
「そう。それは良かったよ」
僕の頭を挟む込むスベスベした感触の太股、頭には小さな手が置かれて僕の手は細い足を掴んで支える。
はい、僕は街中で少女を肩車しています。
頭の上で大はしゃぎし、前のめりになって体を頭に押し付けて来るのはサマエル……倒すべき敵に何をやっているんだよ、僕はさ。
「ほら、暴れない。また落ちて頭を打ったら記憶を失うよ?」
「むっ。流石にこれ以上は私様が私様でなくなるのは嫌じゃな。仕方無い、大人しくしておいてやろう」
僕の上で左右にキョロキョロ、興味を引かれる物を見付けては身を乗り出して、落ちないようにしているのか僕の顔を挟む太股に力を込めて暑苦しい。
だから注意したら納得したから安心したと思ったら、何を考えたのか姿勢を低くしちゃって体を頭に押し付けて来るし、もうこの姿勢のまま背中を大きく反らして頭をどぶ川に突っ込んでやろうかと思ったら急に日差しが遮られる。
見上げればサマエルだけで使っていた日傘の上の方を持って僕の方に近付けていた。
「ふふんっ! どうじゃ? これで少しは暑さが和らぐであろう?」
「まあ、日差しは防げるからね」
得意そうにしている所悪いけれど、日傘を近寄らせて下がる暑さよりも頭を抱き締めるみたいにされる暑さの方がずっと上だし、何ならサマエルだって暑そうだ。
「別に君だけで使っていても良いんだよ? その姿勢、疲れるでしょ?」
「気にしなくて良いのじゃ。友となら暑さを和らげるのを共有しても良いのじゃからな」
「無理しなくて良いのに」
「お主も遠慮せずに良いのじゃ。私様の優しさに感謝さえしておればな。にょほほほほ」
頭の上で五月蠅いんだけれど、地面に頭から叩き付けるのは勘弁してやるか。
絆された訳じゃなくって、端から見た僕の風評的に。
え? どうして肩車をしているのかって?
「じゃあ、ちょっと顔見知りが迷子になってたから詰所まで連れて行くけれど……詰所ってどんな建物?」
時間は少し戻って路地裏から出た僕が先ず向かったのは二人が服を選んでいる店の前、護衛の兵士に伝言を任せたんだけれど、根本的な問題が一つ。
僕ってさ、詰所の場所知らないんだよ。
「それなら他の者が代わって……」
「そうしたいんだけれど……この通りでさ」
だから当然の申し出をされるんだし、普通は受けて任せる所だ。
僕の背中に隠れて相手を睨むサマエルが特大の爆弾じゃなかったらね。
「……成る程」
明らかに扱いが難しそうな上にサマエルの髪は金色、この世界の全ての人が属性に対応した髪の色を持っている訳じゃないんだけれど、金髪は公式な記録では聖女の末裔であるクヴァイル家に生まれる光属性の使い手のみ、という事になっている。
まあ、あくまでもヒューマンの話であるし、親の髪の毛の組み合わせ次第で金色に似た色になる場合もあるんだけれど、ちゃんと訳ありだとは察してくれたみたいだった。
「ちょっと揉め事が起きるかも知れない。もしもの時に備えておいてって二人に連絡を頼むよ」
正直変な風に思われる可能性も有るけれど、神獣将みたいな厄介な存在から目を離せないし、戦うなら周囲に人が居ない場所でアリアさんやプルート達闇属性の使い手に加えて十分な戦力を用意してからが良い。
だから記憶喪失の状態でも人を嫌う本能は消えていないって面倒な状態の今は下手に刺激せず、監視を続けるのが一番……だと思ったんだけれど。
「おおっ! 壷の中から出た蛇が踊っているのじゃ!」
「のじゃぁあああああああっ!? 蛇を開いてカラカラにした物じゃと!? 何と恐ろしいのじゃ!?」
「むぅ。蛇の姿の木彫り細工か」
アホな上にギャグキャラ的な演出効果を持つサマエルは見た目相応の好奇心を持っていて、僕の手をしっかりと握って離さない状態で屋台や見せ物、特に蛇が関係している物に興味を示して引っ張って行こうとするんだけれど……。
「とんでもない力だな。……流石は神獣か」
「うん? 私様を何か誉めたか? 何か知らぬが更に誉めよ!」
「はいはい、君は凄いね。それより少しは大人しくして欲しいな。真っ直ぐ行けば直ぐに目的地に着いてたのに……」
興味を引かれた屋台の前で立ち止まり、かぶり付きで眺める上に十字路になっている道に出たら左右の端の方で興味を引く物を発見次第猛ダッシュ。
結果、アリアさんやネーシャと見て回れば楽しいだろうし、リアスと一緒に見て回りたい広大なバザーは僕を悩ませる結果になった。
何度角を曲がったのかさえ忘れそうな勢いで、全部じゃないけれど少しは買わされた物もある。
……食べ物を触ったり、記憶喪失で自分の力を忘れて制御していないせいで壊してしまった物限定だけれどね。
味を占めて食べたい物にベタベタ触る悪知恵が無いのが唯一の救いか……。
「このアイスとやらは美味じゃの! バニラとやらも良いがリンゴ味が最高なのじゃ!」
「……それは良かったよ」
だから今こうしてアイスの屋台で買い与えた二段アイスを満面の笑みで食べるサマエルの横でチョコアイスを舐めているのは慣れない気候と振り回される事に疲れただけだ。
リアスと一緒なら楽しいけれど、サマエルと一緒じゃ体力は兎に角として精神的に疲れるからね。
別に常に日傘を持っている様にサマエルが暑さが苦手らしいのは関係無い。
人前じゃなかったら放置して干からびるのを期待する所だ。
「……光属性なのに日光が苦手とか、人間への憎悪を植え付ける反面基本的に子供だとか、リュキは何を考えて創ったのやら。無感情な平気の方が都合が良いだろうに。……僕としてもね」
貴族や国が争えば少なからず領民に影響が出る、子供だって大勢含まれるだろう。
だから子供らしいからって人類の敵として生まれた相手に絆される訳には行かないけれど、こうして接すると思う所も有るし、それが狙いだったんじゃないかとさえ思えるんだ。
ゲームでは進め方次第で味方になって、裏切り者として始末されるのもこの性格が関わっていたのかと記憶の糸を手繰るけれど思い出せない。
「追憶の宝珠が必要だよな……迷いを消す為にもさ。……どうかしたかい?」
神獣の耳にも届かない程度の小声で呟いていると視線を感じてサマエルの方を見たら、視線が注がれているのはチョコアイス……一瞬焦った。
「食べたいのかい?」
「うむ! じゃが一方的な施しは受けぬ!」
「そもそも僕のお金で買ったんだけれどなぁ。……他にも色々と」
サマエルのポーチがパンパンになるまで詰められた壊れた土産物や食べかけのアイスを見ながら呟くんだけれど、絶対分かっていないだろうな、アホだし……。
「故に交換じゃ。私様のとお主のを換えてやろう」
誇らしげに残ったバニラアイスを差し出しているけれど、だから僕がお金を出したんだって。
そもそもバナナはどうやって手に入れたんだろ、この子。
家から持って来たか、誰かに財布を持たせていたとか?
「別に良いよ。ほら、一口あげるから好きに食べたら? ……僕はもう要らないし、そうしてくれたら助かるからさ」
「そうかそうか! ならば私様が助けてやるのじゃ!」
本当に面倒な性格をしているよな、この子……。
本当に普通のアホの子にしか見えない人類の敵の姿を見ていると、とある疑問が浮かんで来る。
「……ぬぐっ」
食べ終わって歩き出そうって時に止まったサマエルがしゃがんで足に触れていた。
「どうかしたのかい? って、靴擦れか」
神獣将でも靴擦れは起きるのか……靴も特別製だろうし、あの動きで擦れ続けたら仕方無いのかな?
サマエルが指先で触れた足首は軽い出血があったし随分と痛そうだ。
本当なら放置している所だけれど、街中で見た目が子供だしな……。
「ほら、乗って良いよ」
だから仕方が無いので背中を向けてしゃがめばアホの癖に察したのか即座に乗って来たよ。
「にょほほほほ。高い所は気分が良いのじゃ!」
何故かオンブじゃなくって肩車だったけれどね。
あーあー、本当に神ってのは趣味が悪いよ。
人間の敵だって本能を埋め込んで創った存在なのに中身はこんな感じだし……最終的に考えを変えて封印されても忠誠も本能も変わっていないんだし、本当に神ってさ……。
有る程度出番あって絵が無いキャラ
ネーシャ
レナ
レナス
ネーシャ
マオ・ニュ
フリート
ゼース
アリアの影が薄い気が こっちの方がヒロインっぽいってキャラに投票してみて 尚、ゴリラは妹なので入りません
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ポチ
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レキア
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夜鶴
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ネーシャ
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ハティ
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レナ
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パンドラ
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サマエル
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シロノ
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アリア