ラスボス転生 逆境から始まる乙女ゲームの最強兄妹になったので家族の為に運命を変えたい   作:ケツアゴ

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運命を変えたい

 偉大な皇帝に忠誠を誓い、祖国を守るという使命に誇りを持つ兵士達。

 そんな彼等が自分達では到底敵わない相手から守って貰ったならば、ましてやそれが一見だけだとしても幼いけれど真っ直ぐな心を持つ少女だったら……そんな子の前に暑さで頭がやられたとしか思えない全裸の変態が現れたとして、どう反応するかというと……。

 

 

「この変態が!」

 

「大人しくしろ、変態め!」

 

「皆様、お下がりを!」

 

「!!!」

 

 僕だけでなくネーシャだってこの場に居る、急に現れた正体不明の相手に警戒しない訳が無いし、薄々化け物みたいな強さだと感じ取っているのは震える手足を見れば分かった。

 

 ……変態に変態扱いされたリゼリクさんが

 

 

 偉大な皇帝に忠誠を誓い、祖国を守るという使命に誇りを持つ兵士達。

 そんな彼等が自分達では到底敵わない相手から守って貰ったならば、ましてやそれが一見だけだとしても幼いけれど真っ直ぐな心を持つ少女だったら……そんな子の前に暑さで頭がやられたとしか思えない全裸の変態が現れたとして、どう反応するかというと……。

 

 

「この変態が!」

 

「大人しくしろ、変態め!」

 

「皆様、お下がりを!」

 

「!!!」

 

 僕だけでなくネーシャだってこの場に居る、急に現れた正体不明の相手に警戒しない訳が無いし、薄々化け物みたいな強さだと感じ取っているのは震える手足を見れば分かった。

 

 ……変態に変態扱いされたリゼリクさんが一番ブチ切れているのは当然だろうな。

 僕だって全裸に変態扱いされたら怒る、彼がどう見ても変人なのは否定不可能だし、サマエルと兵士達の中じゃドッコイドッコイだろうけど。

 

 

「大丈夫。私は彼女の母親も同然の御方の直属の部下の息子の様な存在です。彼女は私に任せて下さい」

 

 そんな空気に気が付いた様子も無いクリアさんは右手を胸に添え、左手を差し出して安心させようと優しそうな声を出す。

 

 ……母親ねぇ。前世も今世も母親にはそんなに縁が無いけれど、少なくてもレナスのお陰で母親がどういうものかは知っているけれど、神様の親子関係ってのは人間から見たら随分と歪な物だね。

 

「いや、安心出来ないから。……ちょっとクリア……さん、端から見て変態は貴方ですから」

 

 そんな思考は表には出さない、出せないって方が正しいかな?

 

 そもそも人間を滅ぼそうとした相手だ、心変わりしてようと評価はね……。

 

 それでも相手は神とその下僕、真正面から刃向かうのは今後に差し支える。

 何せリュキ(光の女神)様は聖王国では最も信仰されているし、僕の属性である時は目の前の全裸の主であるノクス様。

 

 ……何か嫌だ、今更だけれど目の前の全裸には今後お世話になる事が決まっているけれど、凄く凄く嫌だ。

 

「……私が? 私が何故変態なのかな?」

 

「全裸だからだよ!」

 

「何故私が全裸だったら変態なのか分からないな。それより私には森を守る仕事もあるし、サマエルを渡してくれるかい?」

 

 駄目だ、此奴は本気で疑問に思っている顔だ。

 

 平然とした態度の後、クリアさんは僕の背後に隠れたサマエルを連れて行く気らしく近付いて来る。

 丸見えな場所を手で隠そうともせず、手を前後に揺らし隠すべき場所もブラブラと揺れて……。

 

 

 正直、このままサマエルを渡してしまうのが一番平和で最善な気がしないでもないんだ。

 このまま”リュキ様が一度決めた事だし自分達が遂行しよう”って連中と一緒に居させるよりは平和だろうし、敵が減るのは有り難い。

 ハティっていう僕の知識の中には居なかった敵まで現れたんだ、減らす機会が有るのなら……。

 

 

「ロノス……」

 

 不安そうに僕を見上げるサマエルに視線を向ける、此奴……この子の為にも引き渡すべきだとは分かっているんだけれど、少なくても周囲の認識ではサマエルの認識は”少し最初の態度が敵意向きだしだったけれど、お世話になったからと化け物に立ち向かった優しく勇敢な少女”だ。

 

 どうして! 全裸を派遣した!?

 

「悪いけれど全裸で街中をブラブラ歩いて平然としている変態に女の子を引き渡せないかな」

 

「だから私が全裸だからって……」

 

 少し苛立ち始めたのかクリアさんは眉を顰めて僕を睨もうとして、突然床から生えて来た超巨大な鳩時計に邪魔をされる。

 

「ノクスさ……まっ!?」

 

 自分の主が出した物だろうと察したのだろう、僕には分からないけれど神の力でも感じるのかその場で跪いて頭を垂れる。

 その頭に向かって超巨大な鳩が飛び出て詰所の外まで吹き飛ばしたのだから兵士達なんてポカンと口を開けて固まっているし僕も順応せずに居たかった……ああ、本当に真っ当なままで居たかったんだよ。

 

 

 

「……ん? これは……」

 

 時計の裏に張り付けられたメモ、それに書かれていたのはノクス様からのメッセージだ。

 

「”私をこの馬鹿と同類だと思わない事です。私はあくまでもノーパン派なだけですから”か。嫌なのは分かるけれど、後半部分は必要だったのかな?」

 

 きっと僕には分からない拘りが有るのだろう、それは分からない方が良いものだとも理解しながら外で大の字に伸びているクリアさんの体の周囲に魔法を使って体を隠す。

 最初からこうやって無理にでも全裸を止めさせれば良かったと空を見上げた時だ。

 

「おや?」

 

「むむ? 空の方で何かが起きているようじゃな……」

 

 上空に浮かぶ小舟と緑の何かの争う姿に目を凝らせば、緑の物体はボタモチだと分かる。

 じゃあ、船の上から青い炎を放っているのは誰なのか、あの空飛ぶ小舟に見覚えを感じながらも眺めているとサマエルも安全だと思ったのか僕の背後から離れずに恐る恐る空を見上げている。

 

 ……うん? 今、見てはいけない物が見えた気が……。

 

 

「……良し。これ以上変態が来たら怖いから奥の方に居ようか」

 

「ぬぅ。ロノスが言うなら従うが、何者なのか気になるのじゃがな……」

 

「見ないで良いよ、あんなの」

 

 空を気にするサマエルの背中を押して詰所の中へと連れて行く。

 

 

 だってさ、あの小舟に乗ってる奴……ミニスカートにノーパンの変態だったんだよ?

 どうして今日は何人もの変態に関わるんだろうか……。

 

 

 僕もリアスも破滅の運命に抗う為に準備を整えて来た。

 アリアさんの事もあるし、その運命は変わっただろう、

 

 

 

 だからまあ、変態と関わるのが運命なら、それだって変えたいな。

 

 割と切実に!




新作やってます

アリアの影が薄い気が こっちの方がヒロインっぽいってキャラに投票してみて 尚、ゴリラは妹なので入りません

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