ラスボス転生 逆境から始まる乙女ゲームの最強兄妹になったので家族の為に運命を変えたい   作:ケツアゴ

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マンガと絵を乗せた活動報告に せっかくバーサーカーの 主さんからコメントが!


ポンコツくノ一夜鶴ちゃん

 さて、急に話は変わるがこの世界には数多くの種族が存在している。

 僕達みたいな”ヒューマン”やマナフ先生の”エルフ”やレキア達”妖精”だって存在するし、”ドワーフ”や”ゴブリン”、”獣人”だって当然居るよ。

 

 え? ゴブリンはモンスターで、他の種族の女を襲ったりしないのかって?

 おいおい、基本的な骨格は似ていても根本的に大きな違いがあるし、中には強姦魔だって居る上に特殊性癖とか中身に惚れたとかなら有り得るけれど、流石に見た目が大きく違うから普通はゴブリンはゴブリンを異性として認識するよ?

 

 ……他の種族を襲うとか、少なくても動物相手に性的興奮を覚える人位に特殊な部類かな?

 

 ああ、そしてレナスの種族だけれど”鬼”だ。

 

 大きさや色には個人差があるけれど頭に二本の角を持ち、他の種族に比べて圧倒的に強い肉体強度を誇る種族。

 出生率が低く、性的に奔放な性格が比較的多くって……女しか居ないから他の種族との間に子供を設けるのも特徴で、相手の警戒を緩める為に角を隠す幻覚魔法以外の魔法適正は低い。

 

「……成る程ねぇ。パンドラの奴と約束しちまった訳だ。なら仕方無いし……今晩早速抱いてやって、次にレナを抱けば何の問題も無いって訳だ」

 

「凄く問題ばっかりだよねっ!? 未だ学生だから! 僕にはちょっと早いから!」

 

 ”レナより先に自分に手を出せ”、そんな要求を飲んだ事を伝えるとレナスは一旦納得してくれて、即座に凄い提案をぶち込んで来た。

 

 鬼の特徴も有るけれど、更に本人の気質が加わったのがこの豪快で力業を好む傾向。簡単に言えば脳みそ筋肉。

 ……母親同然の人だし、実の娘を預けるなら僕しか居ないって評価してくれて居るのは嬉しいけれど、ちょっと急過ぎる。

 

「あのさ、僕はレナと結婚しないとは言っていないし……十分素敵だと思っているから嬉しくはあるよ?」

 

「なら別に良いじゃないのさ。まあ、聖王国の連中はその辺が少し固いからねぇ。王国なんて気に入った使用人に手を出すのが多いし、アタシとクヴァイル家の繋がり……は十分強いとして、政治的にも悪い話じゃ無いだろ? アンタは昔からちょいと真面目過ぎるんだよ」

 

「……そうだけどさ」

 

 この世界だけれど、娯楽に溢れていた前世の世界と違って娯楽は限られている。

 演劇や狩猟や球技などのスポーツ、飼い慣らしたモンスターの騎乗、そして異性。

 

 国によって大きく性的な事への抵抗感が違い、王国が一番緩くって聖王国が一番厳しいけれど、それでも学生の時点で関係を持つ相手が存在するのだって珍しくない。

 釣りとか狩りで大きな獲物を仕留めたとかの武勇伝と同レベルで経験の回数とかを男子学生が語ったりする。

 まあ、流石に其処までのは一部だけれど、前世での猥談を大っぴらにする程度の認識だ。

 

「……うーん、周りに女が多かった弊害かねぇ? 戦う力は結構鍛えてやったが、その辺を疎かにし過ぎたか」

 

 そう、レナスが頭を掻きながら呟いた通り、僕は周囲に女の子が多い環境で育った。

 双子の妹や乳母姉と共に遊び、レナスやパンドラ、チェルシーと交流を持った。

 同姓の遊び相手も居たけれど、リアスが嫌がったりして遠ざけたり、ちょっと同じ年頃の子は家柄が離れ過ぎてて互いに気を使って遊ぶのが退屈だったり、まあ、こんな感じだ。

 

 それに前世の記憶が混じった結果、僕は他の同性みたいに性に奔放でない性格に育ってしまった。

 

「ほ、ほら、家の事も有るから好き勝手に女の子に手は出せないし……」

 

「別に好き勝手に出せとは言ってないさ。こっちが許した相手に手を出せつってんだよ」

 

 ……うーん、この考え方の違いが厄介だ。

 僕の方が異端で、それでもレナスがアレだろうけれど……。

 

 って言うか、こんな時こそリアスの手助けが欲しい!

 アイコンタクトを送ろうにもレナスにはバレてしまうだろうし、そっちの方が面倒だからしないけどさ。

 今は母親と兄のどっちの味方をすべきか迷ってる最中で、たぶん情勢はレナスに傾くのオンリーだから期待するだけ無駄か。

 

 そんな風に迷っていたらレナスに限界が来た。……だろうね!

 

「あ~も~! 煮え切らない奴だねぇ!」

 

 昔からだけれどレナスは少し短気な所があって、言う事を聞かせる為の理不尽で安易暴力は振るわないんだけれど、偶に拳骨とかが落ちて来る。

 

 息子と認識している僕の態度に痺れを切らした様子の彼女は僕の方にズイッと身を乗り出し、このまま怒鳴るかデコピン(凄く痛い)でもされるのかと身構えた僕だけれど、横から助けが入った。

 

「……その辺でお止め下さい、レナス様。主とて異性に興味が無い訳では在りません。その証拠にこの通り……」

 

「夜鶴、助かった……あれぇ?」

 

 二人の間に腕を差し込んでレナスを止めてくれた夜鶴は真っ直ぐにレナスの顔を見て説得に掛かる。

 但し、その手には僕が隠していた官能小説が。……因みにジャンルは家庭教師物。

 

 

 ちょっとっ!? 説得は嬉しいけれど、手段は選ぼうか、手段を!

 闇討ち不意打ち騙し討ち、卑怯で結構、それが忍者の在り方だって言いたそうな位に夜鶴も分体である”夜”も目的の達成を優先するけれど、今はリアスも居るんだからねっ!?

 

 駄目だ、この子。元からポンコツなのか、妖刀だから根本的な部分で噛み合わないのかは知らないけれど、真面目な声と表情でエロ小説を堂々と翳すとか……それも主の妹の前で。

 

「……」

 

 ほら、無言になって黙りこくってるし、絶対拗ねてるよ。

 ”お兄ちゃんのスケベ”とか後で言われそうだし、だから隠していたのにさ……。

 

「成る程ね。その歳で枯れてるとかお子ちゃまだってんならば問題だが、ちゃんと興味は有った訳だ」

 

 ああ、でもレナスは何とか納得してくれたんだ、寧ろ此処までされて納得して貰えなかったら僕に打撃が大き過ぎるんだよね。

 

 レナスは差し出された本を受け取ってペラペラと流し読みを始める、僕としては恥ずかしい。

 あれだよ、前世では未経験だったけれど(十歳だから当たり前だけれども)、隠していたエッチな本とかがベッドの上に並べられていたとか、エッチなゲームを発見された気分ってそんな感じなんだろうね。

 

 まあ、レナスもこれで納得してくれたみたいだし、元は僕を心配しての事だろうから、この話は此処で終わり……。

 

「でもねぇ、ロノスって流されやすい所が有るだろ? 色々考えても要所要所で詰めが甘いし、状況に流されるし、興味が有るんなら溜まる物も有るだろうし、変に我慢して妙な相手に引っ掛かっても……ああ、そうだ。夜鶴、アンタが相手をしてやんな」

 

 終わらなかったよ、矢っ張りね。

 そして母親として過保護な所が有るレナスだけれど、流石に其処まで決められるのは僕だって文句を言わせて貰おう。

 第一、子供扱いするのか年頃扱いなのかどっちなんだって提案だし、夜鶴だって急にそんな話を振られたら困るよ。

 

「……レナス、流石に僕を侮り過ぎだよ。僕にだってその程度の自制心は存在する。夜鶴も断って良いからね?」

 

「まあ、流石にアタシも焦り過ぎか。戦場が長過ぎたかねぇ? 悪かったね、ロノス。戦士から母親に戻さなくちゃ駄目だよ、こりゃ」

 

「はっ! 全ては主の御心のままに。第一、この体は魔力で練られた偽物であり、本物の肉体と構造は同じでも主の子を宿す力は御座いません。故に主が一時的な快楽を求めるのならば非生産的な擬似生殖行為に身を捧げますが、お世継ぎを孕む事は叶いませぬ」

 

「いや、其処まで言わなくて良いからね? 聞いていて恥ずかしいからさ。夜鶴には夜鶴の役割があって、僕はそれに期待しているし満足している。君は君がしたい仕事をして僕の側に居て欲しい。それが僕の望みだ」

 

「有り難き幸せ! 夜鶴はその身に余るお言葉を頂戴するのを一日千秋の想いで待っておりました

 

 駄目だ、この子。

 妖刀だからかポンコツだからかの二つなら後者の気がして来たよ。

 感極まった様子で跪く夜鶴を眺めながら力が抜けるのを感じた僕だけれど、レナスも何も言う様子が無いし、納得したのかな?

 

 まあ、これで今度こそ終わり……だよね?

 

 

 

 

「……成る程。彼女に任せれば堕胎の必要も無く、子まで作った相手を捨てたという醜聞や跡目争いの激化の心配も有りませんね。皆様、それでは授業の続きが御座いますのでご退室をお願いします。若様は壁の時を戻して頂けますか?」

 

 ……あれぇ?

 終わったと思ったらパンドラが不吉な事を呟いてるんだけれど……大丈夫?

 まあ、パンドラならば大丈夫だよね、そんな風に自分を誤魔化した。




現在のヒロイン+登場予定+妹

ゴリラ聖女

依存系ヒロイン

ツンデレ妖精姫

誘惑メイド

エロ風ウブ才女

ポンコツ忠臣くノ一

男装親友

予定

肉食系脳筋

未定一名 キャラ募集で来たのを元に立場だけ変えて出すかも

以上 これ以上は無理    

活動報告に漫画

アリアの影が薄い気が こっちの方がヒロインっぽいってキャラに投票してみて 尚、ゴリラは妹なので入りません

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