「艦長!潜水艦の位置を特定しました」
機関の音が小さいので特定には少し苦労していたみたいだが、
何とか潜水艦に攻撃するために必要なデータ収集は完了したようだ。
俺は潜水艦に当たっても爆発しない設定で発射するようにと付け加えた
万が一撃沈して死者を出したらとんでもないことになる
今はスクリュー軸を破壊できるだけで良い。
それか潜水艦の船体に当てて一部機能を使えないようにするだけでもいい
「アスロックミサイルにデータを入力してミサイル発射だ」
ソナー担当の精霊さんの報告を受けて俺はすぐに火器管制担当の精霊さんにミサイル発射を指示した
自衛権の発動だ。好き勝手に攻撃してきたのならそれなりの覚悟があるはずだ
撃沈されても文句は言えないはずである。
「アスロック発射します!」
VLSからアスロックミサイルが発射されて潜水艦に向かってミサイルは水中に着弾。
その後は魚雷となって潜水艦に向かっている
「べんてんの宗谷真冬艦長から連絡です。ミサイル攻撃は早計ではないかと」
「こちらは自衛権によって行動していると返答しろ。こちらに攻撃してからそうなる運命にあるだけだ」
その時火器管制担当の精霊さんからまもなく着弾しますと報告が入ってきた
同時にソナー担当の精霊さんからも潜水艦の行動に関する報告が上がってきた
「潜水艦が急速浮上してきています。こちらの魚雷攻撃を避けるつもりでしょうか?」
「もう手遅れだ。こっちの魚雷は優秀だからな。スクリューに当たるはず」
そしてスクリューに着弾した直後、潜水艦は浮上した
「潜水艦の浮上を確認。艦長。どうします?」
「ヘリを飛ばして状況確認を行え。我々も潜水艦に向かって接近する。事態把握のためだ」
「了解」
ブリッジに潜水艦に接近するように指示した
べんてんにも潜水艦へ接近することを伝えるとあちらも同じ行動をとると連絡してきた
宗谷真冬さんも同じ考えを持っているのだろう。なぜ潜水艦が攻撃してきたのか
そんな指示は出ていないはずである。
もしかしたら誰かが陰謀を企てていてそれに利用されているだけかもしれない
だとするならいったい誰のシナリオなのか把握する必要がある
ブルーマーメイドがこちらの手の内を知るためか。
それともその上部組織である海上安全整備局が我々の能力を丸裸にするために命令を出しているのか。
もしそれが事実ならこちらは徹底抗戦の構えで海上安全整備局の支局にミサイル攻撃を仕掛ける必要がある
俺にはこの艦を守る義務がある
時には非情な選択をしなければならないことはよく理解しているつもりである
だが俺はまだまだ子供だ。精霊さんたちの補佐があってようやく艦長ができている
「みんな。緊張感を持って対応していこう」
おれはCICにいるみんなにそう伝えると彼女たちは了解と返答した