Re: CONTINUE・OF・GENMN・IN・IS 作:情報屋迅龍牙
ガッチャ!
仮面ライダーガッチャード!一ノ瀬宝太郎
第18話
『嫉妬から生まれるSoldier』
モニタールームにて、春夏と鈴のライダー同士の模擬戦を観戦していた乱は、1人劣等感に悩まされていた。理由は簡単だ、自分自身も代表候補生になり、CRへとメンバー入りしたにもかかわらず、適合手術は愚か専用のゲームすらなく・・・2人の実力を目の辺りにしたのだ。
「わたしも、お姉ちゃんみたいに・・・」
そんなセリフを言った乱の体には、オレンジ色のノイズが現れていた。当の本人は気づいていないが。
「どうしたら・・・わたしも強くなれるかな・・・どうしてたら、お父さんは出ていかなかったのかな・・・お母さんを悲しませなかったのかな・・・」
『そうだ・・・もっともっと悩み嘆け・・・そうすれば・・・』
「わたしは・・・」
わたしは、どうすれば良かったのだろうか・・・どうしていれば、あの二人のようにれていたのか・・・私にだって・・・ISっていう力があるのに・・・それなのにあの二人は、もっとすごいものを持っている。
『その心・・・解放するが良い』
「誰!?」
突如聞こえてきた声に私は驚いた。一体どこから聞こえたのだろうか?
「どこから・・・」
『その心・・・解放すれば、あのモノたちのように戦えるやもしれぬぞ?さぁ?どうする?』
「うるさい・・・」
力を解放?そうすれば、わたしもあの二人のように?皆のように戦える?
『さぁ・・・選べ』
「うるさいっ!」
『選べ・・・そうすれば、そのモヤモヤも晴れるぞ?』
このモヤモヤが晴れる?本当に?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?ホントウニ?
『そうだ』
「アハ・・・アハハ・・・そうだよね・・・そうだよ・・・私も、力があれば・・・その力・・・私に・・・『俺に寄越せ』」
『良いだろう!その体・・・この俺が使ってやる!』
その一言が聞こえた瞬間、私のISからオレンジ色のノイズが走った。
「あぁぁ・・・これが・・・これが力!あは!アハハハハはは!!」
side春夏
俺と鈴が模擬戦をしていると、けたたましいサイレン音が鳴り響いた。
「なんだ!?」
『バグスター発生!バグスター発生!』
「嘘でしょ!?」
バグスター発生と言うメッセージと共に、アリーナの扉が開き、そこに居たのは・・・バグスターと『混ざりあった乱』だった。
「「乱!?」」
「あんた達を倒す・・・この力を使ってなぁ!」
その姿は、爆走バイクのバグスター、モータスとギリギリチャンバラのバグスター、カイデンが混ざりあったような姿をしていた。
「何がどうなってんだ!?」
「私が分かるわけないじゃないの!?でも!やることはひとつよ!」
「あぁ!乱を助ける!」
俺と鈴のふたりは、乱が変容したバグスターに挑んだ。
「遅い!」
「「な!?はや!?」」
乱は、爆走バイクとギリギリチャンバラの能力を上手く使い分けて、俺たち二人を翻弄した。
「うわぁ!?」
「春夏!」
「よそ見をするなぁ!」
「っ!?きゃあ!」
バグスターに変異してまもないはずなのに、その強さは異常と言っていい。一体何がそこまでの強さを2人に見せているのだろうか?
「そんなものなのか!そんなもので仮面ライダーなど!片腹痛いな!』
「っ・・・なんかおかしいよな?」
「えぇ・・・ゲームが2つってだけでもおかしいのに、何なのよ、あのデタラメな強さ!?」
ふたりが苦戦している理由はただ1つ・・・いま、目の前にいるバグスターのゲームに問題がある。そう・・・今目の前にいるバグスター・・・こいつのゲームは、2つではなく・・・混ざって、ひとつになっている事だ。
「ひとついいことを教えてあげるよ・・・俺のゲームは、爆走バイクでもギリギリチャンバラでもない!新たなゲーム!『爆走チャンバラ』貴様らに攻略できるか!」
「な・・・そんなのありかよ!」
「今の私たちで・・・攻略できるの?」
二人が、戦意喪失しかけたところに一人の男が乱入した。
「自分も混ぜてもらえるかい?」
「「え!?」」
そう、九条貴利矢である。
「九条先生!」
「なんとか、無事みたいだな?2人とも?後は、自分に任せな?」
「そんな!1人でなんて!」
「まぁまぁ?見とけって?」
「お前が俺の相手をしてくれるのか?」
バグルバグスターからの質問に、貴利矢は・・・
「あぁ?そのまさかだよ」
『爆走バイク!』
「0速、変身」
『ガッシャット!ガチャー!レベルアップ!爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!』
「レベル0だと?そんなもので何が出来る!」
「あらら?今のバグスターはご存知ない?」
レベル0の能力とは・・・バグスターウイルスの抑制である。
「んじゃ!ノリノリで行くぜ!」
「馬鹿め!切り捨てられろ!」
「ほっ!おりゃ!」
「ふん!きか・・?なんだ?」
バグルバグスターが、違和感に気づいたがもう遅い。
「おらおら!どうした!自分を切り捨てるんじゃなかったのか!」
「ぐぅぅ・・・何故だ!何故!俺の力は完璧のはず!」
「完璧ってのは・・・最初から持ってるもんじゃねぇんだよ!オラァ!」
「ぐぁぁぁ!!」
バグルバグスターは、レーザーの力を侮っていた。レベル0であること。人間であること。そして、自分が完璧であるという誤認によって。
「さぁて?そろそろかな?」
「一体何を言って?ぬぅ!?まさか!?俺たちを分離させるために!?」
「正解!乗せられてくれてありがとよ!」
そう。何故レベル0を選んだのか。本来バグスターと人間の分離は、レベル1とレベルXエグゼイドにしか出来ないこと。しかし、今のバグルバグスターは、人間とバグスターが混ざりあった状態。ならばレベル0でバグスターウイルスを抑制し、人間の免疫力の方を上にすれば。自ずと、人間側の乱が自我を取り戻すことが出来る。
「何故だ!ナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダ!」
「自分が完璧な奴なんてこの世には存在しねぇ・・・生き物ってのは、誰かと支えあって生きてる・・・てめぇは、自分が最強であり、完璧であると言ったが・・・てめぇは不完全で最強なんかじゃねぇんだよ!」
「ふざけるなぁァァ!!」
「これでしまいだ!」
そう言うと、ゲーマドライバーからガシャットを抜き、決め技ホルダーに差した。
『ガッシュー』
『ガッシャット!キメ技!』
『爆走!クリティカルストライク!』
「馬鹿な!?こんな事がア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
『会心の一発!』
『ゲームクリア!』
「ふぃ~!決まった!」
「すげぇ・・・あれが、九条先生の実力」
「まだまだ、私たちは、教わる事が多いわね」
「そうだな」
2人は、これからもっと強くなることを心に決めた瞬間だった。
「お~い!2人とも!乱ちゃん運ぶの手伝ってくれ~!」
「「は、はい!」」
IS学園・CR
「ん・・・?ここは?」
「乱!目が覚めたのね!」
「従姉ちゃん?私・・・」
「急に起き上がらないの!二日も寝たきりだったんだから!」
「え?!二日!?」
そう。バグスターとの融合度合いが高く。バグスター撃破後、乱の体力は著しく弱まっていた。
「従姉ちゃん・・・私・・・従姉ちゃん達に酷いことを・・・」
「そっか、バグスターになってたこと、覚えているのね?」
「うん・・・」
「ねぇ、乱?」
「なぁに?従姉ちゃん?」
「あんたさ?何をそんなに抱え込んでる訳?」
「え?」
意外だった。従姉である、鈴から私を心配する言葉が出たのだ。
「なんで?」
「なにがよ?」
「なんで、私なんかを心配するの?」
「心配しちゃダメ?」
「そんなことは・・・ないけど・・・従姉ちゃんは、私よりずっと強いじゃん・・・」
「そんなことないわよ?私だって、弱いところは沢山あるわよ?」
「そうなの?」
「えぇ?そうよ?」
それから、二人はお互いの色んなところを話し合った。自分の好きなこととか、弱いところとか・・・様々である。一方で、春夏はと言うと。
「若いっていいねぇ~?」
「なんだか年寄り臭いですよ?」
「実際、もう爺さんだからねぇ~」
「九条貴利矢・・・君から貰ったデータを調べたがなんとも不可解な事だらけだ」
そう、九条貴利矢が持ち帰った戦闘データを調べていたのだ。
「不可解なことってたんだよ?黎斗にぃ?」
「そうだな、まずは乱くんに感染していたバグスターについてだが、これは、爆走バイクとギリギリチャンバラのふたつで間違いはなかった」
「んで?その後なんだろ?不可解なのは?」
「そうだ・・・本来の想定では、爆走バイクとギリギリチャンバラが混ざることは無いんだが、今回、ふたつのゲームが混ざり合い、爆走チャンバラと言う新しいゲームが誕生していた。これは恐らく、篠ノ之晶によるものだろう」
「奴さん、何が目的だと思うよ?」
「さぁな、今のところそれも分からん」
「でもさ?前回、セシリアがバグスターになった時は、ISと一体化してたよな?でも、今回の乱の場合は、ISこそ待機状態で所持してたけど、展開してなかったぜ?」
「・・・人によって条件が違うのかもしれないな?」
「謎が、謎を呼ぶ・・・かぁ」
篠ノ之晶の目的とは?そして、今現在蔓延っているバグスターウイルスは一体何なのか?今はまだ、分からないことが多いが・・・ひとつ確かなことは、必要とされる情報が出揃っていないということだ。
さぁ!ゴージャスタイムだ!
仮面ライダーレジェンド/鳳凰・カグヤ・クウォーツ