まだ一回しか観ていないため、うろ覚え故に多少の改変がありますがご了承下さい。
エンディング後
{恒夫side}
「久しぶりだな」
一言そう呟き彼は空を見上げた。
暖かな日に当てられ太陽の眩しさに思わず手を掲げる。
あぁ、ようやく会える。
彼女に。
高揚する気分はこの陽気のせいだけではないと感じフッと笑らい歩き始めた。
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彼女が今日何処に居るかは事前に花菜さんに聞いていたので迷うこともなく目的地へ向かう。
実のところ彼女は今日俺が帰国していることは知らない。何でかって?
それは驚かせて反応を楽しみたいからに決まってるw。久々に会うんだから思いっきり驚かせてやろうと思っていたのだ。
そんなこんなどんな顔をするのか想像していた間に目的地に着いた。
同時にドクンッと心が脈を打った。あぁ、彼女だ。大好きな横顔を見て思わず駆け出したい気持ちを抑え
ばれないように音を殺して歩く。そして一言。
「本当に桜の雨になるんだな。」
彼女が振り向く。驚いた顔もつかの間、柔らかな笑みを浮かべる彼女に心の中で呟いた。
「ただいま。”ジョゼ”」
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{ジョゼside}
優しい日の光が私を包む。
今日は休日。私は以前彼と通った桜並木のベンチに座り絵を描いている。
筆を走らせるたび、彼との思い出に浸る。
夢を叶えるため遠い異国に行ってしまった彼。
背中を押したのは私だけれどやはり寂しいものは寂しい。
毎晩スマホの文面でやり取りしたり、通話
して彼の声を聴いて安心していても肌で
彼の温度を感じたいという気持ちは満たされない。
今頃彼は何をしているのだろう?
今日も今日とて大好きなクラリオンエンゼルと
共に大海を泳いでいるのかな。
その様子を想像したら楽しそうな彼の姿が浮かんで思わずニヤケてしまう。
顔が赤くなるのを感じてブンブンッと頭を振り絵に集中しようとする。
するとブーッとスマホがなり何かな?と思い見てみると、花菜から連絡が来ていた。
「今日は良いことあるよ!(#^.^#)」
ん?いいこと?一体何があるというんだろう?特別今日祝い事がある訳でもないし、
一昨日。二日後の今日、何処で何をするかを念入りに聞かれたことと何か関係あるの
かな?しばらくウンウン~と考えてみたものの結
局分からず疲れたので絵を描くことに戻った。
良いこと、か。今一番私が幸せに感じることは彼に会えることだろう。
もしかしたら会えるのかな?なんて少し浮ついた気持ちになる
けど、直ぐにそんなわけないか。と落ち込む。
どれだけあたいはあいつのこと好きやねん。
とまた顔が赤くなってしまった。
でも、あぁ、会いたいなぁ。と心に嘘はつけなくて。
描く桜の絵と共に彼のことを想った。
「本当に桜の雨になるんだな。」
理解するよりも早く体が反応した。
居るはずのない彼がそこに立っていた。
「幽霊か?」とっさに出た言葉がそれだった。
いやだって、なんで、ここに居るはずないのに。
「びっくりしたろ?」と彼は笑いながら言った。
感情が追い付かず口をパクパク動か
すことしかできない私はまるで魚の様。
私の隣に座った彼は事情を説明してくれた。
どうやら私を驚かせるためのサプライスだったらしい。
「恒夫のくせに生意気や。」と出る言葉こそぶっきらぼうだけど
私の心は、表情はその反対だった。
肩を寄せ笑い合い、お互いのぬくもりを感じた。
あぁ、この暖かさだ。この安心する暖かさが
どれほど愛おしく待ち焦がれていたことか。
本当に今日は良いことが起きた。本当に。