暫く海を見た後二人は帰りの電車の中で揺られていた。
ジョゼは久しぶりに思いっきりはしゃいだからか、すうすうと寝息を立てて眠ってしまった。
寝顔を見て一人ご満悦な恒夫は、ニヤニヤしながらこっそり写真を撮りスマホの待ち受けにするのだった。
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目的の駅に着き、ジョゼを起こした恒夫はこの後どうするかをジョゼに尋ねた。
まだ寝ぼけた様子のジョゼはふわふわした顔で「特に用事ないし海水でベタベタになった髪を早く洗いたい。」と顔をしかめた。
するとジョゼは何か思い出したかのように言葉を続けた。
「そういえば恒夫は今日何処で泊まるんや?」
「ホテルに泊まろうかと思ってるけど、あ!しまった、。予約取んの忘れてた。」
恒夫はしまったぁ~。と言わんばかりの表情を浮かべながら暫く逡巡し、解決策を思いついた。
「今からでも隼人に連絡してあいつんちに泊めさせてもらうよ。」
こんな時頼れる親友は隼人に限る。今日帰国したばかりだし顔も合わせてないから丁度いいだろう。
それを聞いたジョゼは「そうか。」と安堵した表情になったが暫くすると、何故かもじもじし始めた。
「どうした?ジョゼ?もしかして体調でも悪いのか?」
と不安になり声をかけた恒夫にジョゼは頭を振り、「そうやない、そうやない、どこも悪くない。」とぶんぶん頭を横に振った。
さっきよりも顔が赤くなっているジョゼを見て尚のこと不安になる恒夫だったが、もう一度声をかけようとしたところでジョゼが口を開いた。
「ちゃ、茶髪の家やなくて、あ、あたいの家に、泊まれば?」
カアァァ~~~と顔を朱に染めるジョゼを見てボンッと一気に顔が赤くなる恒夫。
「いやでも、い、良いの、か?」
沸騰した頭でとっさに言葉を捻りだすもその一言で限界だった。
ジョゼはちらっと上目使いでこちらを見やると静かにコクンッと顎を引いた。
「その上目使いと表情は可愛過ぎるだろ!!」と心の中で叫んだ。
暫くおどおどする二人を見て周りの人々は「愛いぃなぁ~」と温かい目を向けていた。
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