時刻は正午。学校が終わり特に変わったことも無くいつも通りの平凡な日常が流れており、エムブイとジンクスは他愛もない話をしながら家にむかって歩いていました。
エムブイ
「今日から春休みか。学校がないとやることないからひまなんだよな。」
ジンクス
「そうか?俺はゲームやれる時間が増えるからありがたいが。」
エムブイ
「確かにそうだけど...ん?」
ジンクス
「どうした?」
エムブイ
「あそこになにかいる。」
二人が目を向けた先には道の真ん中を塞ぐように二足歩行の狼のような見た目をした謎の生き物が居ました。
ジンクス
「本当だ。」
ジンクス
(あれは一体なんだ、映画の撮影?...いや、周りにカメラらしきものは無い...まさかとは思うが本物か?)ピ!
エムブイ
(無言でカメラを回してる)
ジンクスが謎の生き物について考えているなか、エムブイは謎の生き物に向けてカメラを回していました。こんな状況なのにカメラを回しているエムブイに対してジンクスはエムブイの背中を思いっきり叩きます。
バシィ
エムブイ
「痛い!何すんだよ!」
ジンクス
「何すんだよじゃねーよ!人が真剣にあの化け物のことについて考えてるのに何呑気にカメラ回して録画してるんだよ!」
エムブイ
「いや目の前で不思議なことが起きてるんだぜ?ツイートしたらバズるぜ?」
ジンクス
「やばいこいつ頭おかしいわ(呆れ)」
謎の生き物
「グルルルルゥゥ」
エムブイ、ジンクス
「!」
謎の生き物は大声でまるでコントのようなことをやっていた二人に気付き今にも襲おうとしています。
ジンクス
「やばい、逃げるぞ!」
二人もその事に気付き、全力で来た道を引き返し始めましたが、謎の生き物は二人よりも速い速度で追いかけてきます。
謎の生き物
「グルルルルゥゥ」
ジンクス
「追ってきた!てか速すぎるだろ!」
二人は全力で走っていますが、謎の生き物は徐々に距離を詰めて来ました。そして二人の前にはT字路が見えてきました。
エムブイ
「左に曲がるぞ!」
ジンクス
「OK!」
二人は全速力のままT字路を左に曲がりました。しかし曲がった瞬間目の前にはスキマがあり、二人はそのまま吸い込まれていきました。
エムブイ、ジンクス
「ふぁ!」
謎の生き物
「グルルルルゥゥ」
バンッ
謎の生き物
「ゥゥゥ」ドサッ
???
「...」
ドサッ
エムブイ
「うぅ...ここは?」
ジンクス
「森かな?...それよりさっきの化け物は!?」
二人は辺りを見渡して見ましたが謎の生き物は居ませんでした。
エムブイ
「...居ないみたい。助かったのかな?」
ジンクス
「一応そうみたいだな、化け物に追いかけられたかと思ったら今度は見知らぬ森の中かよ。」
エムブイ
「まあまあ、とりあえずこの森から脱出しよう!」
ジンクス
「そうだな、もしかしたらここにもさっきみたいな化け物が居るかもしれないからな。」
エムブイ
「そうだね。とりあえず適当に歩きながらここが何処なのか考えよう。」
ジンクス
「OK」
二人は日が落ちる前に森を抜けるために歩きだしました。
ジンクス
「それにしてもここは本当に何処だろう?」
エムブイ
「それなんだけどさ、化け物に追いかけられた時道を曲がったじゃん?その時曲がった先にあったもの見た?」
ジンクス
「曲がった先にあったもの?確か...空中に裂け目みたいなのがあってその中に沢山の目みたいなものが...まさか!?」
エムブイ
「そう、謎の裂け目、そしてその中にあった沢山の目のようなもの。」
ジンクス
「スキマ!?」
エムブイ
「そうだと思う、そしてもしあれがスキマだった場合ここは幻想郷の可能性が高い。」
ジンクス
「まじかよ、幻想郷にこれたのはうれしいがもし本当に幻想郷ならさっさと森を出た方が良さそうだね。」
エムブイ
「そうだね、ルーミアとかに会ってみたい気持ちもあるけど間違いなく食べられて終わりだからねw」
???
「そうなのかー」
ジンクス
「そうそうw」
エムブイ
「ん?」
ジンクス
「どうした?」
エムブイ
「いやぁ?今相づち多かった気がして」
???
「そうなのかー?」
エムブイ、ジンクス
「!?」
エムブイ
「ルーミア!?」
ルーミア
「そうなのだー!それよりどうして私のことをしってるのだー?」
気がつくと二人の後ろには先ほど話していた人喰い妖怪のルーミアが居ました。ルーミアは二人に何故自分のことを知っているのか聞きました。
ジンクス
「どう説明する?」小声
エムブイ
「とりあえず外来人であることと外の世界には幻想郷についての本が出てるって説明しよう。」小声
ジンクス
「OK」
ジンクス
「えっとな、俺たちは外来人なんだ。それで外の世界には幻想郷についての本があってな、俺とこいつはその本を読んだことがあるんだ。」
ルーミア
「そうなのかー、お兄さん達は外来人なのかー...ということは」
ルーミア
「食べてもいい人類なのかー」
エムブイ
「結局そうなるのかよ!」
ジンクス
「逃げるぞ!」
二人はルーミアから全力で逃げ出しました。しかし
ルーミア
「捕まえた、逃がさないのだー」
エムブイ
「ひっ!」
ジンクス
「エムブイ!」
ルーミアは先ほどの謎の生き物とは比べ物にもならない速度で追いかけ、一瞬でエムブイを捕らえました
エムブイ
(いやだ!死にたくない!死にたくない!とまれ!とまれ!とまれ!)
エムブイ
(とまれぇぇぇぇぇぇ!)
その時不思議なことエムブイ以外すべての時間が停止しました。
エムブイ
(....?)
エムブイ
(食べられてない?いったいどうして?...もしかして!?)
エムブイ
「ジンクス~?おーい」
ジンクス
「...」
エムブイ
「本当に時間が止まっているのか。」
エムブイ
(でもいったいどうして?...幻想郷に来たことによってなにか能力か発現したのか?)
エムブイ
「とりあえずジンクスを背負って移動するか、この森を抜けるまでは時間は止めておくか。」
エムブイは時間を止めたままジンクスを背負い森からの脱出を目指して歩き始めました。しばらく歩くと森を抜けて長い階段の前までつきました。
エムブイ
「ここまで来れば大丈夫かな?よし」
エムブイ
(時間よ動け!)
エムブイが時間よ動けと念じると再び止まっていた時間が動き出しました
ジンクス
「エムブイ!...あれ?」
エムブイ
「よ!なんとか逃げることできたわ!」
ジンクス
「え!?いったいどうやって?」
エムブイ
「何かよく分からないんだけど、心の中でとまれ!って思ったら時間が止まったんだよね。」
ジンクス
「まじ?能力持ちとか羨ましいんだけど、それでここはどこ?」
エムブイ
「とりあえず森を抜けてこの長い階段の前まで来たんだけど、多分博麗神社につながる階段だと思うんだよね。」
ジンクス
「なるほどな、ならとりあえず階段登ってからこれからのこととか考えるか」
エムブイ
「そうだね。」
二人はルーミアから逃げ切った喜びとこれからどうしていこうかという不安を持ちながら長い階段を登り始めました